亮治は、アニメ好きだ。食事を終えると、借りて来たビデオをデッキへ入れている。涼子は、好きでも嫌いでもないので、いつも、亮治の腕によりかかって、ぼんやりと観ている感じだ。
今日、亮治が借りて来たのは、そこそこ人気のあったテレビアニメの後日談を描いたOVAだった。どう考えても、それなりに濃い代物である (爆)。内容も、明らかに狙った様な話で、亮治は食い入るように画面を眺めている。
涼子は、この時間が余り好きでない。亮治の頭の中から、自分が殆ど追い出されてしまっているのを感じるからだ。後で考えると、非現実に嫉妬している自分を馬鹿馬鹿しいとも思うが、嫉妬しているのは事実だから…。
OVAなので、余り長くはなかった。涼子は、ふと、この前こっそり通信販売で買ったビデオを思い出していた。
『あれ、涼子、どうしたんだい?』
涼子が、奥の部屋に急に入って行ったので、機嫌を損ねているのかと思って、亮治は、心配する。その心配は外れ、涼子は怪しげな笑みを浮かべつつ、小さな包みを持って戻って来た。
『・・・ (もしかすると…)』
亮治の読みは当たった。涼子は、包みの中から×××××××を取り出したのだ。
『じゃーん、ほら、これっ』
『・・・これって、○○○○のビデオ版じゃないか…』
『そ、次はこれ観よっ』
涼子の持って来たのは、有名な×××××のOVA。×××××××××らしい。
再生すると、始まって早々、×××××××××××××××。涼子は××××××××××××××××××。亮治は、大体後の事が想像出来て仕舞い、何となく詰まらなそうな顔になって来る (笑)。
案の定、見終った後、涼子はビデオの内容と似た感じに×××××。
『やっぱり…』
【X指定部分を中略】
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『・・・今から、レポートか・・・、後何ページだっけ…』
亮治の机には、遅くまで燈が灯ったままだった (笑)。