私は彼らの為にもダルトスに勝たなくてはいけない。
ぐっ……と力と想いを込めて私は剣を持ちなおした。
不敵に笑うダルトスに向かって、私は思いっきり、剣を振り下ろした。
ガキーンッ!!!!!
まさか!!!
剣をその身に受けたダルトスは、全く痛みを感じる様子もなく、平然と立っている。
「ふむ、その程度かね」
バサッとダルトスがマントを翻す。
ブワリ!!と強烈な風が巻き起こり、私の体は吹き飛ばされた。
地面にぶつかり、転がる私の体。
激しい痛みが全身を貫く。立ちあがって、もう一度攻撃を繰り出したいのに、痛みで体が動かない……。
まさか一撃でやられるなんて……。
「ふむ……君はその程度の力で、私に立ち向かおうと考えたのかね?」
コツコツと足音を立てて、ダルトスが近づいてくる。
「うう……」
「……滑稽だな……身のほどを知らぬ人間には、それなりの罰を与えなくてな……」
ブワッ…!!と音を立てて、再び風が舞いあがる。
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