ぐおぉぉぉぉぉぉ………
モンスターは断末魔の叫びと共に地面に倒れ落ちた。
ズシーンと地響きが鳴り響く。
僕はふううとため息をついた。
横を見ると何度も魔法を使い、力を使い果たした彼女は地面に膝をついている。
「なかなかやっかいな敵だったね……」
「ああ……でもなんとか倒せた。君のおかげだよ」
僕のねぎらいの声に、にっこりと彼女が笑う。
「……よし」
僕は地面に倒れているモンスターの死体に近づいた。
「そいつ、食べちゃうの?」
「うん。強いモンスターだからね。……僕はより強いモンスターに変身できるはずだ」
モンスターの僕は、同種の肉を食べることで、より強い体に変貌することができる。
僕は牙をその死体に突き刺した。
ガツガツと音を立てて咀嚼する。
……やがて、僕の身体の奥深くから力が湧きあがってきた。
細胞が増殖していき、身体が変化していく。
しかし。
モンスターの潜在能力は僕が想像していた以上のものだった。
グググググググググ………。
どんどん僕の身体が膨らんでいく。
「うああああああ!!!!」
全身に走る激痛に絶えられず、叫び声をあげた。
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