夕食後、先輩の家から自分の家に戻るとポストに白い封筒が入ってました。 それはこの家では珍しいことでした。 間桐の家の者は皆人付き合いが希薄で、手紙をもらうことなど希なことです。 手に取ってみると、宛名も切手も無く直接投函されたもののようでした。 裏面を見ると、『間桐桜様へ』とだけ書かれていました。 わたしは部屋に戻ると、その少し奇妙な手紙を見てみることにしました。 文体は丁寧ですが、その手紙は底知れぬ邪悪さを秘めていました。 わたしのことを本当に何でも知りつくしていそうな、この邪悪な脅迫者に心底震えあがってしまいました。 万が一、このことをみんなに知られたらどうなるか━━━━━ 言うまでもなくわたしは破滅です。 みんなから蔑まれ後ろ指を指され、そしておそらくは、学校にいられなくなるかもしれません。 そして、そんな惨めな自分を見て先輩はどう接してくるのか想像してみました。 周りがどんなに非難しても、先輩ならわたしを責めることは無いと思います。 いえ、反ってその境遇に同情し慰めてくれるかもしれません。 でも、そんな状況はわたしには辛いだけです。 もう今までの関係を続ける事はとても出来なくなります。 もう、わたしはこの脅迫者に従うしか無いのでしょうか。 そう諦めかけてふと思い直しました。 この脅迫者はどうやってわたしが下着を着ていないことを知るつもりなのでしょう? 真夏ならいざ知らず、冬で厚着をしている今の季節なら下着を着ているかどうかなんて判るわけがありせん。 そう考えれば、こんな恥ずかしい命令などに従わなくてもいいとその時は思ってしまい、そのまま眠ってしまったのでした。 朝、先輩の家で朝食を済ませ学校に行きました。 多少あの手紙のことが不安でしたが、ただのイタズラだとその時まで、軽く考えていました。 学校について下駄箱を開けると、昨日と同じような白い封筒が入ってました。 その封筒は何の変哲もない白い封筒のはずでしたが、わたしにとっては不吉の象徴のように思えました。 一瞬、中身を見ずに捨ててしまおうかとも思いましたが、その時の報復がどのようなものになるのか恐ろしくて、わたしはその封筒を開けてみることにしました。 震える手で封筒を開けると、中にはまた手紙が一通入ってました。 わたしの考えの甘さ、浅はかさに今更ながら後悔していました。 そして、今度、命令を無視すれば、この脅迫者の性格からして、本当にやるかもしれません。 そうしたら━━━━━ ガタガタと震えが止まらないわたしの躰。 朝だというのに目の前が暗くなってきました。 それでも、早く行かないと他の生徒に見つかるかもしれないと思い、重い足を引きずるようにして屋上に向かいました。 屋上には幸い誰もいませんでした。 「そんなこと、出来ない……」 しかし、逆らえば脅迫者がどんな手段に訴えてくるか、わたしには恐ろしくありました。 そして、わたしはとうとう覚悟を決めました。 半分泣きそうになりながら、今穿いている下着に手を掛けました。 ためらいながら、片足ずつ抜きとります。 素肌と淡い茂みが直にスカートに触れ、下半身を頼り無く無防備に感じます。 続いてブラウスを脱ぐと、ブラジャーを外します。 いくら人目がないとはいえ、すごく恥ずかしいです。 急いで、素肌の上にじかにブラウスを着ると、薄いブラウスを通して胸のふくらみがありありと分かります。 たった一枚布きれを外しただけなのに、上半身が裸同然に感じられてしまいます。 「これじゃ、走ったりしたら……」 試しに躰を揺すってみます。 乳房がフルフルと震え、ブラウスの生地に擦られてしまいます。 「うっ!」 乳首からじわりと快感が寄せてきました。 これ以上、こんな場所にいるのは危険なので早く立ち去らなければいけないのに、わたしはどうしても立ち去ることが出来ませんでした。 でも、遠くの方から微かに誰かの声が聞こえてきます。 わたしは震える手で、ブラジャーとショーツを屋上のフェンスに引っかけました。 わたしは死刑台にも昇るような悲壮な覚悟の元、屋上に自分の下着を放置して出ていきました。 ショーツを履いていないせいか、いやにお尻がスースーとします。 階段が見えてきました。 教室に行くには、当然階段を下りなければなりません。 ノーパンという負い目を持つわたしは、ビクリと背筋を震わせ、思わずその場に立ちすくんでしまいました。 今、わたしの制服の下は、何も身に着けていません。 でも、丈も長いので下から覗き込まれたり、スカートを捲られたりしなければとりあえず下着を着けていないことがばれる心配はないはずです。 でも階段では、スカートの中を覗き込まれてしまうかもしれません。 そう考えると、思わず足がすくんでしまいます。 いつも使っているはずの階段が、何とも恨めしいです。 普段なら何でもないことが、今日ばかりは勝手が違います。 しかし、それでも立ち止まっていると、返って怪しく思われてしまいます。 わたしは顔を紅く染めながら、鞄で必死にお尻を隠しながら階段を下り始めました。 スカートがまくれあがることを怖れて、急いで駆け下りることなんてとても出来ません。 やっとのことで、教室に着くとわたしはすっかりと疲れ果ててしまいました。 わたしは下着がないまま授業を受けていました。 布きれ一枚がそれがないことの心細さと生で椅子に座る感触の違和感を感じながら、バレないように今まで背筋を伸ばし、できるだけ席を立たないようにしていました。 ブラジャーに押さえられていない胸が、少しでも動くと激しく揺れるのです。 みんなにわたしがノーブラであることがバレるのではないかと、ドキドキしながら授業を受けていました。 しかし、授業中に立たなければいけない状況が訪れてしまいました。 「……間桐さん、前に出てきてこの英文を完成させてください」 「……は、はい」 そう言うと、先生は黒板を指さしました。 問題は慣用句を埋めるなんてことはない設問でした。 しかし、みんなの前に出なければなりません。 わたしはゆっくりと立ち上がると、慎重に黒板へと歩いていきました。 風邪をひいた時みたいに頭がボーっとして、顔が火照っていきました。 一歩前へ足を踏み出すたびに、おなかの下の辺りがムズムズしてきます。 背中に視線を感じるたびに下半身がジンジンと響きます。 クラスメイトの視線を全身に感じながら、火照った躰を引きずるように歩いていきます。 「……は、はやく答えなきゃ……」 黒板に書かれた問題は、難しくなかったので答えを書き進めていきました。 早くこの場から逃げようとチョークを動かし続けますが、足は震え内股になってしまいます。 額に汗を浮かべ、顔を上気させているわたしの様子は、みんなにはどんな風に見えているのでしょう。 急いで答えを書き終えたわたしは、席に戻ろうとしました。 「あ……」 誰にも聞こえないほど小さな声を漏らしてしまったわたしは、内股を何かが伝っていく嫌な感覚を感じました。 ドックン……ドックン……ドックン…… 心臓が早鐘を打ち始めます。 でも、アソコは正直でヌルヌルした分泌液が、今にもこぼれ出そうでした。 スカート丈は長いので、人前に淫らな液体を見られるようなことにはなりませんでしたが、席についたわたしはあまりのみじめさに、溢れ出そうになる涙をこらえるのに必死でした。 なんとか席に着きましたが、そのあとはもう授業どころではありません。 授業が終わるころには、愛液が靴下にまで滴り落ちてました。 放課後慌てて屋上に向かうと、すでにフェンスに引っかけた下着は無くなってました。 場所を間違えたのかもしれないと、くまなく探してみたもののやはりブラジャーとショーツは屋上から無くなっていました。 冬でほとんど出入りのない場所とはいえ、誰でも屋上には来ることが出来ます。 やはり誰かが持っていったとしか思えません。 持ち去られた下着がどうなったのかは、考えたくありませんでした。 仕方なく、わたしは帰ることにしました。 今日は弓道部の活動はお休みです。 下着無しで部活なんて、とても出来ないので休みでほっとしました。 でも、これで羞恥と被虐が終わりで無いことが、この後わたしはいやと言うほど思い知らされることになります。 スースーする胸元と股間が気になりながらも校門を出ます。 もうすでに他の生徒は下校したらしく、通学路に人はまばらでした。 しかし、すれ違う人の眼が自分に集中している気がします。 いつ、風が吹いてノーパンでいることが露見しないかと、わたしは内心気が気ではありません。 横を車が通るだけでスカートが舞い上がらないか気になって、必死になって抑えてしまいます。 恥ずかしさにぐるぐると目が回り、俯いてしまいます。 誰か近寄ってこないか、布きれ一枚がないだけで不安に押しつぶされそうでした。 幸いなことに、わたしの住んでいるところは、、比較的人通りは多くはありません。 それでも、通勤通学のサラリーマンや同じ学園の生徒と出会うことは避けられるはずもなく、その度に視線がノーパンのスカートに向けられているように思えてならなりませんでした。 被虐心が頭のなかを満たしていきました。 見透かされるようなまとわりつくような視線を感じます。 道路をのろのろと足を進めるたびに、わたしの吐息が荒く早くなってきました。 わたしが意識しないようにしても、そうすればそうするほど逆に意識が集中してしまいます。 今のわたしは、まるで直接その躰をねちっこく嬲られたのごとく、熱く火照っていきました。 自分のアソコが疼いているのを、イヤでも自覚させられます。 この異常な状況で敏感なわたしのアソコは、知らぬ間におびただしい愛液を溢れさせていました。 乳首がチリチリと疼き、蜜が溢れてくるのを自覚させられます。 寒いはずのこの時期にブラウスは湿気を帯び、スカートの中の蜜はとどまることを知らず、幾筋も膝の裏まで垂れていきました。 わたしはハアッハアッと荒い息を吐きながら、気が狂いそうな時間を過ごしていました。 歩くたびにくちゅくちゅと音がして、蜜が内股を伝います。 わたしは自分の淫乱な躰が恨めしく思いました。 足元を見ると靴下までベットリと愛液が垂れています。 やっとのことで永遠とも思える数十分が過ぎ、わたしはなんとか家にたどり着きました。 |