EPISODE この世界は上層と下層に別れていた。 人は皆誰も空の見える世界で生まれる。 時が経ち、時代が変わり、人は力を付けると 国はある法を生み出した。 どんなに小さい犯罪でも行った者は暴力が支配する下層都市へ落とす。 そこは無法地帯と言われる世界であった。 STORY 下層都市最後尾にあるスラム17番区域南部 ここは下層世界の中で1番目に大きな街である いくつもの街が一つに収めてあり、唯一スラム社会が浸透している場所だ。 支配者はパーティクルコーポレーション(P.CO)の最高責任者ブリストル・ハーカイン 下層で新エネルギー開発に成功し、生産し、上層と取引をするほどの実力者である が、その裏では想像を超えるほどの恨みに満ちた”表れ”が存在した…。 この世界では自分自身が生きるためにチームを結成し、強盗や狩りを共に勤しむ事が 習慣である、彼らフールもそんなチームの一つであった。 スラム14番区域の酒場で依頼者不明の任務を受けた。 それはP.COが管理する鉄エネルギー製造工場の地下に潜入し、その奥にある”モノ”を写真撮影 その後、破壊するといった依頼であったが 道中、作業員に発見され逃げてきたのだ。 任務は失敗、14番区域に戻ったとしてもまた発見されてしまう恐れがあるため 最後尾スラムである17番区域に彼等は移住したのだった。 だが、場所を変えても失敗の”ツケ”は解消しなければならなくなる。 それは運命という名に等しい物だった。 WORD スラム(下層都市) 地中にあるもう一つの世界。1番〜17番までの区域がある。 犯罪者が刑罰として収容とされる無法地帯だが上層の人間は行き来出来る。 上層都市 政府が管理する地上の世界。厳しい法律で人々が束縛されている。 中継地域 上層と下層の真ん中の層にある地域。上層や下層への入り口を管理している。 ファッティー 化学実験により失敗し、廃棄された動物。スラム人の食料源。 ロフト スラム1番区域にある田舎の町。フールが占める街。 ガンマ 17歳当時のケイに面倒を見ていたと同時に実験材料として扱っていた人物 だが、その事を知ったケイは逆上し、ガンマを殺める。 パーティクルコーポレーション 下層都市で企業を設立した組織。ブリストルが占める。 ドラッグ 下層で使われる回復薬。決してアッチの薬ではない。 新・スラムの生き方 ブリストルが17番全土に発表した理論。 |
カオティックチルドレンのストーリーに至るまでの話。 CHAOTIC CHILDREN EPISODE1 CHAPTER1 チームフールは一番区域ロフトのヘッドである。 が、そこで特に何かをするわけでもなければトラブルも起きない田舎の街だった。 バー「リスザル」でいつものように食事をしているとこんな話になった。 ディー「スラムってどこまで続いているんかね?」 ある者は大陸と同じくらいの大きさだ。とか一番区域しか存在しない。等の意見が飛び交った するとリスザルのマスターが口にした。 マスター「17番区域で行き止まりらしい」 そこは田舎町とは比べて都会であるとか、スラム社会があるとか誰に聞いたのかマスターは喋り続ける。 そしてディーは… ディー「行ってみたくないか?」 とフール三人に聞いてみた。 ケイ、ジェイ、エムは同時に考え出す。それには理由があった。 最近、ロフトには食料や仕事が少なく、なかなか食っていく事が出来ないからだ そして刺激の無い日々に退屈を感じていたのも一つの理由だ。 普段なら「面倒くせぇ」と誰かが言うのだが、考え込む三人を見てディーは驚いている。 ケイ「行くかぁ?」 フールのリーダーがそう言うが、絶対というワケではない、そんな気軽なチームだ。 エム「それも有りだがな…」 ジェイ「ひもじぃよぉ〜」 どうやら全員問題無いようだ。 後日彼等は出発する、ロフトから1000kmもの距離を徒歩で…。 CHAPTER2 いつのまにか半年が過ぎていた。数々の町で食いつないでいくため 仕事もこなさなくてはならないためだ。 が、ここは14番区域、17番まで後、200kmといったところだ。 ここも都会といえる町並み、ここで暮らしても何不自由無いと身を固め始めようとしたとき ディーは★四つの依頼を受けてきた。 ディー「仕事持ってきたよ。」 いつもは各自仕事を請けている。 ジェイはスラムのモンスター「ファッティー」の討伐 エムは銃の講師や依頼 ケイはトランスポーター(目的地までの道案内と護衛) ディーは依頼のみ。 今の彼等は殺しの依頼はしない主義である、もちろん場合によるが。 エム「★は四つくらいか?」 ジェイ「俺等に言うくらいだからそうだろ」 ディー「当たり!今回の依頼はだな…」 妙な依頼だった。それは 14番区域にある工場の地下に潜入し、そこにある物体の写真撮影だという ディーの左手にはカメラがぶらさがっていた。 ケイ「下層の人間がよくカメラなんぞ持っているな、その上潜入で写真撮影だ?」 エム「確かに…不振を感じるな。」 どう言おうと引き受けた以上、やらなくてはならない、ディーにはそれが楽な仕事に見えたのかもしれない。 しかし、それを責める事は無かった。 PM11:00 スラムに夜も昼も無い、地層にあるため太陽は届かない 蛍光灯や街灯が太陽の役目である。しかし、ここはやたらと暗い工場周辺だった。 ケイ「行くぞ」 フールには掟がある、それは任務遂行中に誰がどんな目にあっても助けてはいけない 助ける事によってその本人も危険に晒してしまうからだ。 ジェイを先頭に工場内部へ侵入する…静かでも要注意する事にこしたことはない。 絶対に警備員は居る…誰もがそれを確信していた。 今この場にいる四人は殺気を感じているからだ。 ディー「(誰か居る…)」 こちらも殺気を放つ、どうやら戦わなくてはならないようだ。 一歩一歩確実に歩む…するとジェイの首に赤い点がついていた エム「!!」 スナイパーライフルのターゲットポイントだ。それを察知したエムは銃を構え その方向に二発撃つ! ダン!ダン! すると赤い点が消えたが工場内に複数の足音が駆け寄る! ディー「やべぇ!気づかれたぜ!」 ケイ「お前、何で撃った!?」 ディー「今はそれどころじゃねぇ!逃げるぞ!」 警報がうるさく鳴り出す。警備員は10人以上もスナイパーライフルで撃ってくる 足に腕にかすっている、だがとにかく走らなくてはならなかった。 EPIDODE3 ここはどこかの廃棄小屋である、全員キズだらけで息をきらしている。 ジェイ「はぁはぁ…。」 ディー「しばらく…ここにいようか。」 ケイ「はぁ……お前!!」 ケイが発すると同時にエムの胸倉を掴む、エムも言いたい事は解っている ケイ「何で撃った!?」 エム「俺が何も考えず撃つと思うか?」 ケイ「誰かが狙われたとかほざくんじゃねぇだろうな!?」 エム「掟か?」 ケイ「そうだよ!」 エム「そのやり方で効率よく行くと思うのか?最後には一人だ。」 ケイ「それでいいんだよ!自分の身も守れねぇやつはここにはいらねぇ!」 エム「俺はそういうやり方が気にいらないんだ!」 ケイ「じゃあやめろ!仲間を助けようとして全滅したくはねぇーんだよ!」 エム「言われなくてもそうする!」 ディーが仲介に入る、ケンカはいつもだが、ここまで激しい事は無いというのはディーにも解ったのだ。 ディー「ちょっと待てって!今回は全員油断したからこうなったんだ、誰のせいでもねぇって!」 ケイ「あぁ、そうだよ」 エム「今回の事はは関係無い じゃあな。」 ディー「まだ外には警備員がっ…」 全てを言い切る前にエムは消えていった。その時ジェイは静かに眠っていた。 LAST EPISODE あれから二日経った今も警備員に狙われている、もう食事もしていない ケイ「くそっ しぶてぇ」 ケイはしびれをきらしていた。もう堂々と前に出て戦ったほうが早いのじゃないか 彼の頭にはそんな血迷った考えさえ浮かんでいた。 とりあえず、一歩一歩、確実に進んでいく そして確実に敵を倒す。 ディー「一体、あと何人いるんだ…」 ジェイ「もう、前に出ちゃおうか」 ジェイの一言がケイにスイッチを入れた。 ケイ「やっぱそうしねぇとだよな!」 言葉を言い切ると同時にケイは前に出る 一人を斬り、二人目を斬りると銃撃は止んだ、だが ケイの頭上に赤い点が光った。ターゲットポイントだ。それに気づいたディーは ディー「ケイ!頭にてんとう虫がいる!」 ディーなりの説明だったのだろう、その言葉にケイは ケイ「あぁ?何言ってやがんだ…」 バンッ!! 銃声が響くと同時に一人の男が倒れる ケイ「何だ…?」 ケイはディーがいる方向を見ると、ディーもジェイもは上を見ていた そしてつられるようにケイも見るとそこには亜麻色の髪の女がいた。 ?「こっち…!」 彼女が走り出すと同時に三人もその方向へ走る 誰だか知らないがきっと敵ではない、そう思いたかった。 行き着いた先は天然の洞窟だった。 純水がしたたり落ちるのが神聖な雰囲気をかもしだす。 どうやら彼女の家らしい。 ディー「助けてくれて、ありがとうな…名前を聞かせてくれよ」 エリュ「エリュ。」 静かな声で名を名乗る、そんな彼女に三人は違和感を持った。 ケイ「しばらく厄介になるぜ、でも助かったぜ。」 ジェイ「銃持っているなんてすげーじゃん、なかなか手に入らないって聞くけどな。」 ディー「なぁ?あそこにあるパン食っていい?」 エリュ「…。」 そんなやり取りが続き、もう三日になった。 どうやらエリュは下層で生まれたらしい、っていうのは エリュの母親が旦那の罪をかぶってスラムに落とされた。その時母親は既に身篭っていた その子供がエリュらしい ケイ「じゃあお前は無罪でスラムにいるのか?」 エリュ「うん、でももう慣れた。」 ディー「ずっと一人でいるのか?」 エリュ「それも慣れた。」 寂しい言葉をたんたんと話す。こんな過酷な世界で生まれたときから生きていれば無理もないと誰もが思った。 ケイ「お前、筋がいいな。銃が使える奴はそういない」 エリュ「そうなの?町へは行かないから解らない」 ケイ「なら、行ってみねぇか?17番によ。」 ディー「あー、それがいいよ!こんな所じゃ暇だろ?」 ジェイ「うむ」 少し黙っているエリュ、不思議そうに彼等を見つめる顔はわずかに笑っているように見えた。 そして一歩一歩歩き出す、まだ見ぬ物語とそこに待っている結末を… 本編はカオティックチルドレンへ続く。 |
Copyright (C)1999-2005 Key All right
Reserved.