第24話 注がれた非情の白濁

 ヴィーナスは顔を背けられないままアムールナイツたちの見ている前でイッてしまった。
 身体に感じた激しい刺激は狂おしいほどの電流を漲らせてヴィーナスの意識を混沌の海に沈みこませていきそうになる。
 だが、白き裸身に突き刺さるような男達の好色な視線が、ヴィーナスに現実を思い知らさせる。
 未だに乳房と乳首、クリトリスと膣、肛門に男の太い指が触れている感触が、ヴィーナスの心を蝕み続けていた。
(ゆっ………ゆるしてぇぇ………)
 身体の奥から沸いてきてしまう絶頂の余韻に襲われながら、ヴィーナスは細く開いた瞼の奥で、涙で霞んだ白い靄の先にあるいくつもの人影に、悲しい懇願を繰り返し続ける。
 アムールナイツが月の王国を守護するためには、身を捧げなければならないと言う理不尽な行為も、それが古より伝わる伝承と言い聞かせても、誇り高き金星の王女にして、愛と美の女神の寵愛を受け、十四歳というまだ少女の域を脱していないヴィーナスにとっては、とても耐えられるものではなかった。
 太く硬い男根で膣を貫かれる痛みは休みなく襲い、人にはまして異性には見せられない裸を常に晒され、呼吸が苦しくなるほど圧迫されるような拘束が常に施され、握り潰されそうなほど食い込まされる大きな指が敏感な部分を嬲り続ける。
 男達によって繰り返された凌辱の嵐は、耐えられないほどの苦痛と羞恥をもたらしても、結局ヴィーナスには耐えることしか出来ないのである。
(おねっ………がいぃぃ………)
 逃げる事もできずに男達の慰み者にされるヴィーナスは、すべての凌辱をやめてもらうように哀願し続けるしかなかった。

 将軍クラスをのぞいたアムールナイツたちがそれぞれ生唾を飲み込んでしまう。
 気高く美しいはずのセーラーヴィーナスのあられもない姿に興奮を覚えないものなどいなかった。
 ルーインとアルタリオスの二人の指で拡げられたヴィーナスの乙女の秘洞は、卑猥なほど襞肉が絡まりあいキラキラと愛液を光らせて、奥の奥まで見えそうな感じであり、まさに神秘的な性の空間だった。
 大きくはないが型の良い丸みを帯びた弾力ある乳房にヴァルカンの指が食い込み乳肉が歪んだ形に変形し、ピンク色の乳首がツンと尖ってコロコロと指で転がされる様は、男にはない女性の豊穣の肉の柔らかさと手応えを感じさせてくれる。
 不浄の門であるはずの肛門に刺した指に動きに吸い付くような菊門の肉の動きに、すべての女体の肉が快楽の道具になることを教えてくれていた。
 表の世界では禁欲を強いられている戦士達にとっては、まさに興奮を奮い立たせてしまうものだった。
 中には商売女や恋人との関係を持つものもいたが、今目の前で醜態をされしているのは、決して手が届かないはずの女神に等しいセーラー戦士なのである。
 しかも、それがこの地では公然と認められているというのである。聖なる守護騎士としての誇りを持つアムールナイツの前に、彼らは一人の男だったのである。背徳的なヴィーナスへの行為が容認される場にいる彼らに、この行為を否定し逆らう事など出来るはずはなかった。
 金星以外の出身者はそれほど凌辱を受けて苦しむヴィーナスへの忠誠を本気で誓っているわけでもなく、ヴィーナスに忠誠を誓う金星出身者でも、月の王国への忠誠は不満もあったのである。
 元々月の王国への忠誠もセーラー戦士への忠誠心も薄いアムールナイツの一部は率先して舞台の間近まで迫って見てる。
 それでもまだ少しは理性をとどめるものもいる。高貴なセーラーヴィーナスへの仕打ちとして、本当にいいのだろうかと戸惑いを浮かべる者も少なくない。
 それになんと言ってもいま目の前で蹂躙されているセーラーヴィーナスはまだ代替わりして間もない幼い少女なのである。大人の女性でさえ残酷な行為に思える仕打ちをたった十四歳の少女が受けているということに、はっきりと罪悪感を覚ええてしまっている者もいた。
 あまりにも背徳的すぎて戸惑っていたのである。
「ひぎゅぅぅううう!!」
 そんなアムールナイツの前で、ヴィーナスの次なるショーが始められた。

 ヴィーナスに群がっていたルーインとアルタリオスが放れる。ヴィーナスの持ち上げられていた脚がダランと宙に浮いた状態で垂れ下がる。
 ヴァルカンはヴィーナスの右の乳房を強く握り締めたまま、首が絞まらないて程度に回していた腕に力をいれてヴィーナスの身体を宙に浮かせていた。
 ヴィーナスの身体を抱え上げたまま歩いた。
 広間の中央付近に低い台がアントンとアルディオによって用意される。
 アムールナイツたちの間を通りながら、ヴァルカンはそれに向かって歩いていく。
 ヴィーナスの苦しそうな呻く声がボールギャグから漏れてくる。
「何を躊躇っている。これはれっきとした月の王国を守護するための契約なのだぞ。遠慮する事はない」
 ヴァルカンがいまだ戸惑うアムールナイツたちに諭すように言いながら、ヴィーナスを抱えて歩く。
「異星のガーディアンソルジャーである諸君らが、れっきとした月の王国の守護を務めてもらうための、古来より行なわれている契約なんだ。決して遠慮する事はない。この契約の後、しっかり月の王国の守護戦士としての務めを果たしてくれればいいのだからな」
 ヴァルカンは用意された台に近づきながら言う。
「これはすべてのアムールナイツに与えられた報酬の一つだと考えてくれ」
 そう言いながらヴァルカンは、台に歩み寄っていく。

「ゆっ………ゆるしてぇぇ………」
 消え入りそうなヴィーナスの声が広間に流れる。
「可愛いわよヴィーナス。あそこと肛門の中が丸見えよ」
「俺達に散々弄られたのに、まだこんなに綺麗な色をしているんだな。たいしたもんだ」
 台の上で仰向けにされ、両脚を開脚したまま膝を顔の横で押さえつけられてしまったヴィーナスの剥き出の陰部には、円形をした拡張器具が嵌められ、その器具で内側から押さえられて広げられた膣と肛門の奥がはっきりと外気に晒されていた。
 膣道の周りを囲むような鮮やかなピンク色の肉襞は愛液が絡み付いてキラキラと光り輝いて神秘的な性空間を演出している。
 膣に嵌められた器具より小さな器具で広げられた肛門の奥も滑らかに薄い肌色が不浄の門だという事を忘れさせてしまうほど悩ましい空間を作っていた。
「おね………がい………しますぅぅっ………」
 ヴィーナスはそんな凄まじく恥ずかしい恰好を晒されながら、台に寝かされたまま、見下ろしてくるアムールナイツの将軍クラスに懇願する。
 涙を瞳に溜めて懇願してくるヴィーナスを男達は下卑た笑いで見下ろし続ける。
「お前達も来い。もっと近くでヴィーナスの恥ずかしい部分を見てみろ!」
 アントンが他のアムールナイツに向かって叫ぶ。
 何人かはすでに将軍クラスと同様ヴィーナスの痴態を覗き込んでいたが、他の者たちは遠巻きに見ていた。
「いっ、いやぁっ………許してぇぇえっっ!」
 ヴィーナスがその声に恐れるように声を張り上げる。
「しかし、ほんとにヴィーナスがこんなに恰好させても、何の罪にならないなんて………いい契約だな」
 アムールナイツの一人ガルバンがアルタリオスとルーインの間から顔を覗かせながら、好奇な視線を真直ぐにヴィーナスの開いた膣に向けて言った。
「それが役得って奴だろ? アムールナイツのな。こうでもせん限り本気で月の王国を守ろうっていうやつなんかいないからな」 「ううっ………」
 アルタリオスの返事にヴィーナスが唇を噛んで嗚咽を漏らす。
「早くヴィーナスの中に入れたいですね、今日はお預けなんでしょ?」
 アントンとトリスタンの間で見下ろしていた金星出身のアスケスが残念そうに言った。
「ああ、それは明日からだ。そのためにしっかり訓練に励めよ」
 ヴァルカンがアスケスに言う。
 そうしている間にも、数人のアムールナイツが近寄ってきて、ヴィーナスを見下ろしていた。
「お前らも来いよ! 遠慮は要らないってヴァルカン様も言っていただろう!」
 アスケスが仲間を呼ぶように叫ぶ。
「ううぅ………いやぁ――――ゆるしてぇぇ」
 ヴィーナスは次々と集まりだした男達に、声を絞り出すように懇願し続ける。
「マリオネア、トリスタン。シャワーの用意だ」
「えっ!?」
 ヴァルカンの言葉に意味が分からずに声を上げて驚くヴィーナス。

 ――――体験版はここまでです――――
 ――――以下、製品版でお楽しみ下さい――――
 ――――第25話 公開排泄――――
 ――――第26話 凌辱者と化した者たち――――
 ――――第27話 もう一つの舞台――――
 ――――第28話 長い眠りの後に――――
 ――――第29話 薄くらい回廊――――
 ――――第30話 地上の光の中での宣告――――

第三部体験版終わり、トップページに戻る