神聖天使久遠編 体験版


「はぁ、はぁ、はぁ……んくぅううう〜!」
 肉部屋内に反響する、少女の嬌声。濡れた声音は嫌悪と苦悶に満ちながら、どこか切なげな媚びを含んでいた。
「くぅ……ぅ、く……ぅうう……!」
 苦痛と敗北感、そして恥辱に、清楚な美貌がかっと赤らんだ。宙吊りにされている肢体が、悔しげに揺れる。デスパイアに飲み込まれた久遠は、胃袋の中に異様な体位で吊り下げられているのだ。
 両手と両足はそれぞれ大きく左右に開かれ、天井に磔にされ垂下されている。天井に背中を向けた、うつ伏せの状態での空中磔だ。大の字に開かされた四肢にすべての体重がかかり、弓なりに反らされた背筋が苦痛に軋む。吊られた肉体は地面と水平にピンと伸ばされ、悶えるたび中空でギシギシと揺れていた。
 巨大ワームの胃袋は、まさしく生ける肉牢だ。床も壁も天井も粘液まみれの腐肉で構成され、床には汚らしい白濁の海が構成されていた。立ち昇る濃厚な性匂が、むっと鼻を突く。天井はひどく低く、垂下された身体は今にも床についてしまいそうなほど。真下に垂れた両胸の先端は、床に触れるか触れないかのギリギリで浮いている。
「くぅ……う。うくう……!」
 ぷらん、ぷらん。粘液沼の瀬戸際を、揺れる胸果が往復する。掠るか掠らないか、ギリギリの焦燥感ともどかしさ。焦れた乳首はぷっくらと充血し、スーツの表面に硬いしこりを浮かせてしまっていた。触れるか触れないかの瀬戸際で放置されているのが寂しいのか、勃起豆は切なげに痙攣している。
 ――くぅう……こ、こんな……!
 あまりに惨めな拘束姿勢、そして恥知らずな自身の反応。屈辱と羞恥に、久遠は紫髪を震わせて懊悩した。
 自己主張の激しい巨乳峰は、少女にとってコンプレックスの塊だ。疎ましいほどの大きさだけでなく、ひどく敏感で快楽に弱い。宙吊りで生殺し状態の肉乳は、恥ずかしいぐらいに疼いてしまっていた。じっとりと汗を滲ませた乳肌は、淫靡な発情匂さえ漂わせている。
「い、いや……んくぅ、こ、こんなのって……」
 空中磔の不安感、そして触れるか触れないかのもどかしさに、女虜囚は切なげな吐息を吐き身悶えた。もうどれだけの時間、こうして拘束されているだろう。清純な美貌は、汗と涙に濡れている。
 これが、デスパイアに敗北したエンジェルの末路。
 デスパイアはより上質な力を求め、魔力の高いものを好んで狙う。エンジェルとて、その例外ではない。いやむしろ、魔物と互角に渡り合えるほどの魔力と清らかな心を併せ持つ変身ヒロインは、魔物にとって最高のご馳走なのだ。
 デスパイアに敗北すれば、その後に待つのはただ一つ――魔力を奪われながら心も身体も犯される、終わりなき陵辱地獄のみ。
 戦闘によるダメージや肉体的な苦痛など、その序章にすぎなかった。女の子にとって本当に辛いのは、これからの――
「くぅう……あ、あ! あひあぁ、あっはああああ〜ッ!」
 ビク、ビクン! 吊り下げられていた身体が、切なげに仰け反らされた。切羽詰った嬌声が、耐えられず唇から漏れる。真上に引き絞られた両手は、辛そうにグラブを痙攣させていた。
 巨大ワームの食道内は、尋常の空間ではなかった。床も壁も天井も、赤黒い肉塊で構成されている。天井からは男根じみた突起が何本も飛び出し、数え切れないほどの触手が蠕動していた。周囲の壁からは媚薬性の白濁液が分泌され、虜囚の全身を濡らしている。空気はひどく湿り、すえたように生臭い。息を吸うだけでも体が熱くなり、直接媚毒を塗られた肌は艶かしく紅潮していた。閉じ込められているだけでも生理的嫌悪を煽られ、媚薬効果に官能を犯される。この肉部屋自体が、さながら淫らな拷問器具なのだ。
 もう何時間になるだろうか。天井から滴下される分泌液で、少女の全身はあますところなく汚されきっていた。薄手のコスチュームはたっぷりと粘液を染み込まされ、濡れた生地はぴっちりと肌に吸い付いている。紫色のロングヘアは白濁の重みで枝垂れ、同じく白化粧を施されている豊頬に貼り付いていた。剥き出しの背中には直接濁液が滴り落ち、腰のくびれにまでたっぷりと白濁が溜まっている。肉感的な豊臀も太もももまとめて白濁色に染め上げられ、濡れたショーツがヒップラインに食い込んでいた。
 ――ああぁ……。ベトベトして、気持ち悪い……!
 髪に染み込んだ粘蜜が、糸を引きながら顎先にまで垂れ流れていく。顔面を犯される恥辱に、久遠はたまらず頤を奮わせた。
 肉部屋から分泌される粘液は、ひどく粘りが強く濃厚だった。吐き気を催す匂いや肌に染み込んでくる温感など、搾りたての精液さながらだ。そんな汚物で全身をくまなくマーキングされ、匂いが染み付くほど深くにまで塗りこめられる。恥辱と嫌悪に、少女の純心はずっと悲鳴を上げていた。精液で密着した衣装の感触もおぞましく、普段は気にならないコスチュームの裏生地をいやに切なく感じてしまう。ただでさえ窮屈だった胸生地には、おっぱいを締め上げられているような錯覚さえ覚えていた。
 囚われのエンジェルを嬲るのは、媚薬シャワーだけではない。内臓から生えた肉触手が、少女の四肢に絡みついていた。
 天井から伸びる、ミミズじみた二匹の触手群。表面は半透明の粘膜に包まれ、ぶよぶよとしたゼラチン質な感触だ。そんなグロテスクな肉紐が、少女の両足にぐるぐると絡み付いていた。幾重にもとぐろを巻き、白いニーソックスに皺を刻みながら美脚を締め付けている。蠕動するたびに精濁じみた体液が噴出し、ブーツを染みて足肌にまで塗り込められた。肉蟲の先端は剥き出しの太ももに宛がわれ、くねくねと動いては瑞々しい質感をたっぷりと楽しんでいる。
「うあぁ……あ、あう! くふぅう……う、んくぅううう……!」
 両足拘束の触手が蠕動するたび、柔らかなもも肉全体を責め立てられる。コスチューム越しに感じさせられるゼラチン質なヌルつきに、たまらずブーツのつま先が痙攣した。
 とらえどころのない異形の肉感に、久遠は切なげな息を零し身悶えた。ゾクゾクした掻痒感に、両手からも力が抜けそうになる。少女はきゅっと歯を食いしばり、拳を握り締めて意気を振り絞った。だがそうすれば、今度は別の汚辱に晒されることになる。
 ――いや……こんなものを、掴まないといけないなんて……!
 ぶじゅ、ぐじゅ、にじゅぅうう! 
 握った両拳に伝わる、柔らかすぎる感触。腐りかけた肉を握り潰し、溶けた内臓がぶじゅっと搾り出されるようなおぞましさ。両手に力を込める度、そんな嫌悪感が久遠の掌内で弾けまくる。
 四肢を伸ばし身体を大の字に開いた磔体制で吊るされているが、少女天使の上肢は拘束されているわけではない。天井から握り棒のように延びた、二本の肉触手。久遠は両手でこれを掴むことによって天井からぶら下がり、落下を免れているにすぎないのだ。
 粘液まみれの肉部屋内において、握り触手は一際柔らかく湿潤だった。スポンジのような海綿体に、大量の粘汁が含まされている。少し力を入れただけでいやらしく形を崩し、中に蓄えている体液が噴き零れた。今も久遠が落下しまいと指に力を入れるたび、
「ひ、あ、うあああ!? やぁ、ま、また出て……くぅぅううう!」
 どびゅ、じゅぶ! ぶぢゅる、ぢゅぶっぶびゅううう! 
 意図せずとも、肉スポンジから粘蜜を搾り取ってしまう変身少女。生絞りの精液じみた温感が、グラブ越しに掌を奮わせる。スポンジ触手は射精のたび悦んだように痙攣し、いやらしい脈動で戦慄くお手手を可愛がってきた。
「ふぁ、や、いやっ! こ、こんなのいや……あうぅ……!」
 両手の中でのたうつ肉感が、手袋越しに染み込んでくる。射精ペニスをつかまされているような被辱感に、清純な少女は凄まじい嫌悪を覚えていた。本当なら今すぐにでも両手を離してしまいたかったが、しかし久遠にはそれが出来ない理由がある。
「い、いやぁ……ひぅう。ビクビクして……く、うぅう……!」
 いやいやと首を振りながらも腐肉を掴み、粘液で滑らないように必死に指を食い込ませる変身ヒロイン。白い手袋を肉スポンジにめりこませ、にちゃねちゃと汁を絞りながら握り締める。その様は、まるで自ら男根を求め手淫奉仕しているようにも見えた。
 ――う、うう。いや、こんなのいやなのに……!
 自らの行為の破廉恥さに、清楚な美貌がかっと赤らむ。このような恥行、彼女とて望んで行っているわけではなかった。だが今手を離せば上半身は支えを失い、胸先から地面に突っ伏してしまうことになるだろう。久遠にとって、それだけは絶対に避けたい事態だった。
「ふ、ふぁ……あ。あくぅ、うう……!」、
 焦燥感に苛まされ、ぎゅっと両手に力を込める囚われのエンジェル。おぞましさに身悶えるたび、Eカップの巨乳が地面すれすれで振動する。スーツをビンビンに押し上げている乳首と、床に溜まっている粘塊が触れるか触れないかの距離でニアミスした。
「はぁ、はひ、はう……く、くふぅ……ぅう!」
 異常に低い天井、狭い空間。規格外の巨乳は、今でも地面ギリギリに位置している。もし手を離せば、勃起した先っちょが粘沼に着水してしまうだろう。そんなことになればどうなるか――それは、真下を向けばすぐにでもわかる。
 見渡すばかりに広がるのは、濁りきった粘液の海。白汁は濃厚で、どれだけ深いのかまるでわからない。そんな汚れた沼の中で、何かがうぞうぞと蠕動していた。サイズは指先ぐらいで、色は腐りかけた白濁色。数は無数で、今にも沼から溢れそうなぐらいだった。
 大量の肉蟲が密生し、粘液の床を満たし尽くしているのだ。
 ――すごくたくさんいる。き、気持ち悪い……!
 百、いや千か万かそれ以上か。湖面から覗く肉蟲だけでも、数え切れないほどだった。粘液にまみれのたうち回るその姿は、見ているだけで生理的嫌悪をそそり立てる。粘液沼の中には、数え切れないほどのナメクジが生息しているのだ。
 なんというおぞましいデスパイアの生態系か。巨大ワームの腹中には、無数のナメクジが群生していたのだ。貪欲な淫蟲は乳房の真下に密集し、パクパクと口を開閉させて獲物の崩落を待ち構えていた。伸ばされた無数の触覚が乳首付近をさ迷い、少女の焦燥をいっそう煽り立てる。コスチュームに染みた汗がぽたり、ぽたりと滴るたび、ナメクジたちは美味そうにその汁を啜っていた。
「はぁ、はぁ、はぁ……うぅう。く、ふぅう……っ!」
 身の毛もよだつ光景に、久遠はゴクリと唾を飲み込んだ。仮に握り棒を離してしまえば、この粘池に胸先から落下してしまうのだ。そうなれば数え切れない肉蟲どもに群がられ、胸を弄られ媚肉を貪られる事になる――考えるだけでも、気がおかしくなりそうだ。
 ナメクジに対し久遠の抱く嫌悪感は、格別のものだった。
 ――いや。ナメクジは……ナメクジだけは絶対にいや……!
 蠢く粘蟲の群を前に、痛ましい記憶がフラッシュバックする。
 かつて久遠は、これと同系統の魔物と戦ったことがある。このように小さなものではなく、人間よりはるかに巨大な怪物ナメクジだった。思い出したくもない汚辱の過去。巨大粘蟲に敗北したホーリーエンジェルは、当然その身を弄ばれることになった。
 陵辱の最中仲間たちに救い出され、何とか一命は取りとめた。だがその時に味わわされた恐怖とおぞましさ、そして汚らわしい肉の悦び――忘れたくても忘れられるものではない。
 巨大ナメクジの粘液糸で束縛されながら、その子である小型ナメクジに集団で犯された。少しでも力を入れれば潰れそうな柔らかさに、ぐにゃぐにゃと動くとらえどころのなさ。塗りつけられる粘液はとろみが強く、いつまでも肌に粘りついて最悪だった。その嫌悪感たるや発狂しそうになるほどだったが、デスパイアの特殊能力がそれさえも許してくれない。幼蟲の体液は強烈な媚薬効果を持ち、スーツを浸潤して性感を蕩かしてくるのだ。粘蜜まみれの肌は怖いほど鋭敏になり、這い回られるだけでも気持ちよすぎて悶絶してしまうほどだった。小さな口で乳首やクリトリスを啄ばまれ、そのたび何度も何度もあっけなくイカされた。しかも感情なき蟲たちは飽きると言うことを知らず、久遠が潮を噴こうが失禁しようが気絶しようがお構い無しに責めを続けてきた。ナメクジ相手に極めさせられた絶頂回数は、十や二十では効かないだろう。
 未だ男性経験の一つもない奥手な久遠だが、初心な身体はこんな下等生物によって開発されきってしまったのだ。その哀しみと悦びは、忘れたくても一生忘れられないだろう。今でさえ、時折悪夢でうなされてしまうほどのトラウマだった。
 そんな因縁の相手と同種のデスパイアが、地竜の体内に大量に生息していたのだ。二度と思い出したくなかった悪夢の再現、それが目と鼻の先まで迫っている。少しでも力を抜けば姿勢が崩れ、鋭敏な乳房をまたナメクジなんかに犯されてしまう――
 ――い、いや。それだけは、絶対にいや……!
 そんな絶望から逃れるため、囚われの天使は淫猥な肉スポンジに縋り続けるしかなかったのだ。
 もっとも、こうして耐えていても光明が見えることは決してない。
「はぁ、はぁ、はぁ……んぅ、く。ふぅ、あ、はぁ……っ!」
 もう何時間になるのだろう。天井から垂らされる粘液や握り棒から噴出される白濁は、その全てが強烈な媚薬だ。スーツ越しに染み込まされ、あるいは触手によって太ももに直接塗り込められ、熟れた女体は怖いぐらいに性感を高ぶらせてしまっている。濡れて貼りついたショーツ生地からは、ひくひくと蠢く陰唇が淫らに透けてしまっていた。ニーソックス越しに伝わるゼラチン質な流動に、緑色のブーツが切なげに震えている。ロングラブには濃厚な精液を染み込まされ、滴る白濁が肩口にまで糸を引いていた。ぎゅっと拳を握り締めるたび、射精根の逞しい蠢きにお手手が感じ入ってしまう。
 腕も足も背中も、こうしているだけで官能を高ぶらされ狂わされる。だが最も辛いのは、ナメクジに触れる寸前で宙吊りになっている両乳房だった。窮屈なコスチュームは汗と粘液でぴっちりと密着し、表面には勃起した乳首の形が淫らに浮いてしまっている。これも魔物の体液の効果だろう。白濁を吸わされた聖衣は半ば色を失い、紅潮した肌色がコスチュームに透けてしまっていた。濡れた白生地と重なりあう肉の痴色がひどく煽情的だ。勃起した先っちょはピンクに色づき、乳腺の窪みまでがいやらしく透過してしまっている。
 粘液まみれの濡れ生地は、もはや何の緩衝材にもなっていなかった。密着コスチューム地越しに、魔蟲の動きを繊細に感じてしまう。
 ――う、動いてる……胸の真下。す、すごくたくさんいる……!
 数センチ、いや数ミリ先。充血しきった鋭敏乳豆の、ほんのすぐ側。触れるか触れないかの場所で、大量の粘蟲が蠢いていた。
 いかにも美味そうな豊熟果実は、ナメクジにとっても最高のご馳走だ。目ざとい淫蟲は何匹も胸の真下に集い、まるで餌を待つ雛のようにパクパクと口を開閉させていた。ビンビンに勃起した乳首の先端は、ともすればその口腔に触れてしまいそうになる。伸ばされた触角は、何度か舐めるように先っちょをかすめていた。
「はうぅう……ンぅっ! ひぁ、あふ、んくぅううう……!」
 乳先に伝わるもどかしさに、久遠は頤を震わせ悶絶する。触れるか触れないかの距離で繰り返される、どうしようもない掻痒感。焦れきった肉豆は、痛いくらいに充血してしこりきっていた。
 今も触手の先端がかすった。真下でくちゃくちゃと口唇が蠢く気配。噛まれる、もう少しで噛まれてしまう――焦燥感と、そしてマゾヒスティックな期待感とに、子宮がきゅんと疼いてしまう。
「い、いやぁ……それだけは……ナメクジだけは、いや……!」
 最悪の未来を避けるため、悪夢の再現から逃れるため。
 久遠は歯茎を食いしばり、両手で必死に肉スポンジを握り締めた。
 だが、そんな健気な抵抗が天使をいっそう追い詰める。柔らかな海綿体が潰れてしまい、大量の粘液が搾り出されてしまった。
「ひ、あ!? いや、ま、また出て……んくぅううう〜!」
 ぶじゃっ! びちゃびちゃびちゃ……びちゃ!
 搾りたてのミルクが、白い手袋にぶちまけられた。グラブを溢れた射精液が、糸を引きながら腕を滴る。聖衣を透過してくる媚薬効果に、官能がいっそう燃え盛った。握り棒は射精のたび喜ぶように痙攣し、そのビクつきに媚薬まみれのお手手を蕩かされる。
 ――ふあぁ……い、いや。こんなの、いつまで続くの……!?
 ナメクジとの接触を避けるため、ホーリーエンジェルは屈辱の手淫射精を何度も甘受していた。精液をかけられるたび、神経が加速度的に燃え盛っていく。羞恥と屈辱以上に、掌がどんどん敏感になっていくのが怖くてたまらない。
 ――だ、だめ。このままじゃ、耐えられなくなっちゃう……!
 エンジェルの力は無限ではない。クリスタルは希望の魔力を増幅するが、その源はあくまで装着者本人の力なのだ。手痛い敗北より数時間。当の昔に変身限界を迎え、神聖天使は殆どの力を失ってしまっていた。変身聖衣はその能力を失い、ただ露出度が高いだけの破廉恥なコスチュームに成り下がってしまっている。美しき新緑は汚れた白濁に犯され、半透明に透けてしまっていた。シースルーの生地越しにわかってしまう、紅潮した肌色の悩ましさ。聖なるスーツはいまや装着者を守るどころか、その肉感をいっそう淫らに演出してしまっているのだ。ムチムチしたボディラインに吸い付いたエナメル生地の密着感が、ひどくフェティッシュだった。肉体そのものも当然抵抗力を失い、淫魔力への抵抗力を減じている。今の久遠は、熟れきった肉体をエロティックな変身コスチュームに包み込んだだけの、デスパイアにとって絶好の贄でしかなかった。
 そんな普通の女の子が、絶望の淫辱に耐えられるはずもない。
「はぁ、はぁ……んぁ。あふぁ、あ、あ……っ!」
 唇を噛み必死で堪えているものの、漏れ出す声はひどく甘く、切ない。双眸はどこか媚びた光を讃え、涙に潤んでしまっている。汗と粘液にまみれた童顔は、艶っぽく紅潮していた。乳首はコリコリに充血し、スーツを押し上げ勃起している。純白のショーツを濡らす蜜粘は、天井から垂らされた白濁だけではなかった。
 ――うぅう……こ、こんな。耐えなきゃ、耐えなきゃいけないのに、わたし、また媚薬なんかのせいで……!
 子宮がどろどろと蕩け、心臓が早鐘を打っている。とろみがかった粘液も、握りこんでいる肉棒の脈動も、すべてがおぞましいはずなのに、媚薬に犯された身体は勝手に疼いて悦んでいる。下のお口はひくひくと痙攣し、恥知らずな涎で太ももを濡らしていた。
「くぅ……こ、こんな……ひあ!? あひ、あっひぃいぃい〜!」
 ぬるっ、ねちゃにちゃにちゃ! 
 下肢に絡み付いてる肉蟲が蠕動し、力強く両足をシゴいてきた。ゼリー蟲に太ももを揉み解され、ブーツ越しに足首までを可愛がられる。とらえどこのない淫悦に、少女はたまらず身体を揺らし悶絶した。豊熟巨乳がゆっさゆっさと揺れ踊り、ナメクジの触覚と乳豆とが何度もかすれあう。切なさを振り切ろうと両手に力を込めれば、握りこみに悦んだ海綿体がまたしても媚薬ミルクを噴出してきた。
「ひッ……そ、そんなぁ!? さ、さっき出したばっかりなのに……ふあぁまた出てる、こんなっ……い、いっぱひぃいいい〜!」
 ぶちゃっ、べちゃべちゃべちゃべっちゃあああ! 
 チューブから搾り出された粘液が、戦慄く両手をどろどろに汚辱する。大量にブチまけられた精液は飛沫を上げて宙を跳ね、喘ぎ狂うアヘ顔にも付着した。濃厚な性臭が鼻をつき、半開きのお口の中に苦味が染み込んでくる。
 ――く、臭い。ぬるぬるして……いやぁ、気持ち悪いのに……!
 不味い。おぞましい。気持ち悪い――はずなのに。
「ん……は、はぁ。ん、ごく……っっん!」
 艶かしく喉が蠢き、はしたなく唾を飲み込む。一緒に嚥下した精液の味に、頬がとろんと綻んだ。触手を握り締める両手は切なげに奮え、戦慄く唇からははぁはぁと媚びた声が止まらない。白濁まみれの美貌は、嫌悪とともうっとりとした恍惚の色を浮かべていた。
 ――いやっ……お、おいしい……。こんな……ダメなのに……こんなにされたら、また気持ちよくなっちゃう……!
 己の淫らな反応に、唇を噛み締め恥じ入る清純少女。久遠自身わかりきっている――豊満な肉体は、明らかな発情状態にあった。
 ――ち、違う……こんなの、本当のわたしじゃない……!
 清楚な美貌を廉恥で染め、久遠は己のあさましさを否定する。だが、心の奥底では彼女自身認めざるを得なかった。
 こうなってしまったのは一度や二度ではない――初心な少女にとってコンプレックスの塊である完熟ボディは、一度火がつけばもう言うことを聞いてくれないのだ。
 エンジェルとして人々を守ってきた代償が、この淫乱すぎる性感だった。未だ男と交わったこともない初心な身体は、しかしあらゆる箇所を淫らに調教されきっている。デスパイアに弄ばれ、幾度となく快楽漬けにされてきた。そのたびに味わわされた、おぞましくも甘美な触手と精液の味。いくら心で否定しても、媚薬を染み込まされ肉を可愛がられれば逆らうことなどできなくなる。これまでの戦いで、一体何回、いや何十回もの快楽絶頂に溺れさせられた事だろう。清楚な外見とは裏腹、ホーリーエンジェルの豊満な肢体は、淫ら極まるマゾの資質を開花させられてしまっているのだ。
 そんな久遠の媚肉は、そのどれもが極上に開発された性感帯だ。実りきった胸房やヒップは言うに及ばず、指先や足裏でさえ貪欲に肉悦を覚えてしまう。手袋越しにどくどくと脈打つ肉柱の鼓動が、おぞましくも愛おしくてたまらない。トラウマなどお構い無しに乳房は熱さを増し、桜色の肉果実をビンビンに勃起させていた。スーツを吸い付けた巨乳は普段より一回りも膨張し、ナメクジ相手に早く食べて、早く可愛がってと恥知らずな自己主張を憚らない。熟れきった女体は、どこもかしこもが快楽に従順すぎる急所なのだ。
 その上肉部屋から分泌される液体は、その全てが甘美な媚薬。開いた背中に直接垂らされ、あるいは濡れたコスチューム越しに染み込まされる。危険な毒は空気中にもたっぷりと含まれているだろう。息を吸うたび、お腹がじゅんっと熱くなった。こうして耐えているだけでも、一秒ごとにもどかしさが倍になっていく。
「ひぅ、ひぅうう……あ、熱い……いぃ。こんな……ち、違うのに。媚薬のせいで、わたし、また……ひぅ、んくぅううぅう〜!」
 快楽に肉を蕩かされ、意識を犯される。必死で意志力を振り絞る変身ヒロインだったが、一度盛ってしまった貪婪ボディは哀しいぐらいに言う事を効いてくれない。触られてもいないのに陰唇は勝手に粘膜を剥き出し、物欲しげにパクパクと肉門を開閉させていた。
 ――くふうぅ……ダ、ダメ! 耐えなきゃ……諦めたら、快楽の虜になっちゃう……!
 自らの裏切りに懊悩しながらも、しかし神聖天使は決して抵抗をやめようとしなかった。
 エンジェルの力の源は希望だ。諦めてしまえば希望は費え、絶望に蝕まれた分だけ魔力を奪われてしまう。そうなれば肉体はいっそう抵抗力を失い、次なる責めに耐えることなどできなくなる。一度でも屈すれば、後に待つのは逃れられない快楽の連鎖――一度溺れれば、二度と這い上がれなくなってしまう。その惨めさは、哀しいけれど久遠自身誰よりもよく理解していた。
 だが――だからこそ。久遠は決して諦めようとしないのだ。
 ――かのんちゃん……霧香さん……!
 囚われたエンジェルには、まだ一縷の望みがあった。不甲斐ない自分をいつも助けてくれた無二の戦友――アサルトエンジェルかのんと、セイバーエンジェル霧香。彼女達が救援に来てくれれば――それは淡い望みかもしれない。だが敗北したヒロインにとって、それだけが最後に残された希望なのだった。
 ――お、お願い……助けて。これ以上されたら、わたし……!
 焦燥感と恐怖が、繊細な少女の心をキリキリと引き絞る。諦めそうになる自分を必死で鼓舞し、儚い抵抗を続ける神聖天使。瞳を潤ませながら快楽に抗う表情は、なんとも悲壮だった。
 そんな哀れな姿に嗜虐心をそそられたか、それともそろそろ魔力の収穫時と判断したか。肉部屋デスパイアが、ここに来て新たな――そして本格的な責めを開始した。
「はぁ、はぁ、はぁ……あふぅうう!?」
 どく、どくんどくんどくん! 肉天井がこれまでにないほど激しく脈動し、腐肉が盛り上がって新たな触手を形成した。先端から無数の繊毛を伸ばした、ブラシ状の肉茎だ。先別れした極細の先端は、それぞれ大量の粘液を滴らせている。糸を引く濃厚ミルクが、少女の背中にねっとりと垂らされた。
「ひっ……んくぅううう……ぅっ!」
 直接媚薬を染み込まされ、背中が蕩けそうなほど疼く。たまらず肢体をくねらせる久遠だったが、空中磔では汚辱の雨を避けられない。怯えたように痙攣する背筋へ、肉のブラシが迫っていく。
「は、はううぅ……いやぁ。来ないで……さ、触らないで……!」
 陵辱の予感に、ゾクゾクと背筋がざわめいた。スーツの背中は大きく開き、乙女の背肌は守るものなく曝け出されている。大胆なデザインは、もっと勇気を持ちたいという少女の想いの表れだ。だが悪辣な怪物は、そんな健気な決意を逆手に取って責めてきたのだ。
 剥き出しの背中に繊毛が宛がわれ――にちゅぬちゅにちゅるっ!
「ひあぁっ……あっひぃいいぃいい〜!」
 肉ブラシがしゅ、しゅっと素早く前後に蠢き、粘液にまみれた繊毛に牝肌を擽られた。ペンキを塗るかのような往復運動で、剥き出しの牝肌に大量の粘液が塗りつけられる。当然その全てが、牝を狂わせる快楽媚薬だ。背中が燃えるように疼き、焼け付いていく。
「あぁっ……あふ、熱ひぃ〜! せなかぁっ……んひぃいぃ〜!」
 迸る淫熱に、たまらず久遠は悩ましい声で身悶えた。大量の媚薬を染み込まされた背中は、もはや一つの性感帯と化している。しかも肉部屋に囚われてよりこれまで、疼く肉体は一度も触ってもらっていないのだ。待ちかねていた陵辱の魔手に、焦れきっていた女体が耐えられるはずがない。
 ――わたしの身体……こ、こんなに敏感になってるなんて……!
 気持ちいい――背中を擽られただけでとは思えない、壮絶な快美感。たっぷりと焦れきっていた女体は、陵辱の実感に一瞬にして溺れてしまっていた。ビクンビクンと背中が仰け反り、細腰がくねる。子宮が悦びで蕩け、濃密な愛液がショーツに淫らな染みを作った。
 これまでの放置とはうって変わり、ブラシ触手の愛撫はひどく丁寧だった。細い繊毛は、肩甲骨の隙間や背筋の窪みにまで入り込んできてしまう。小刻みに繊毛を震わされ、何度も何度も同じ場所を繰り返され可愛がられた。蓄積されるもどかしさ、そして掻痒感。執拗な愛撫と同時、大量の媚薬を塗り込められて性感を高ぶらされる。飢え切っていた女体にとって、嬉しすぎる陵辱のフルコース。擽り責めの掻痒感が、心地よさに変わるのにそう時間はかからなかった。
「は、はひぃいっ……ンくぅうう! だめぇ、び、敏感なのにそんなにぬるぬるしちゃ……んふぅ、んひぃいいあぁぁぁ〜!」
 触手ブラシの蠕動にあわせ、宙吊りの肢体が痙攣する。くすぐったさに腰がねじれ、むちむちした尻肉が右に左に揺れ踊った。甘悦を抑え込もうと両肩を竦ませるも、そんな程度で執拗なブラッシングは止められない。無数の糸ミミズに背中をしつこく愛撫され、たまないもどかしさと快感を注がれ続ける。
「ひぁ、あううぅう……くひ! ひあ、だめ、だめ……そんなにしちゃ、だめぇぇぇ〜!」
 背中が痒い。熱くて痒くて、疼く箇所をこちょこちょと擽られるのがたまらない。触手ブラシの擽り責めに、久遠は紫髪を振り乱して悶絶した。背中が激しく仰け反らされ、大振りの豊乳が肉感豊かに揺れ踊る。戦慄く唇からは、涎まで零れてしまっていた。
 ――こ、こんなぁ! 背中なんかでこんなに感じちゃうなんて……わたしのからだっ、び、敏感になりすぎてる……!
 疼く秘部を責められたわけでも、鋭敏な乳房を嬲られただけでもない。そもそも性感帯でさえない鈍感な場所なのに――背中へのブラッシングだけで、これほどまでに狂わされてしまうなんて。あまりに脆い自らの肉体に、久遠は恐怖さえ覚えていた。
 これまで数時間、宙吊りのまま放置されてきた。強烈な媚薬を全身に塗りたくられ、触れるか触れないかの部分で乳首を生殺しにされ、両手と両足を柔肉に刺激されてきた――だがそれだけで、一度も身体を触られてはいない。ずっとお預け状態だった女体はたっぷりと焦れまくり、鋭敏極まる性感帯と化してしまっているのだ。
「あはあぁぁ……あひ、あひぃいン! んくぅ、っひぃい〜!」
 ぬる! にちゅ、にちゅっにちゅにちゅ! 
 肉の刷毛で激しく愛撫され、背筋の窪みまでを執拗に穿り返される。それは媚薬効果で焦れ狂う肉体にとって、恥裂をかき回されるのにも等しい悦びだった。背筋をかき回されるたび、久遠は背中を仰け反らせ悶え続ける。
 剥き出しの背中全体を一通り可愛がると、ブラシ触手は中でももっとも脆い場所に責めを特化させてきた。綺麗に窪んだ背中の中心線を、穿り返すように何度も何度も往復して擽りまくる。
「ひぅ、ひぅ、ひぅうっ! そんなぁ、お、同じところばっかりなんて……んく、んふぅううう〜!」
 つつつーっと一文字を書くように背筋を真っ直ぐになぞりあげられ、何度も何度も妖しい掻痒感を教え込まされる。たまらない甘痒さに、ビクビクと背中を奮わせるホーリーエンジェル。鋭敏な反応を隠せない弱点を、触手ブラシは粘着質なねちっこさで休む間もなく責めてきた。下から上へなぞりあげられ、今度は逆方向に撫で下ろされる。もどかしい悦びは発散されることなく蓄積され続け、往復のたび倍々になっていく快感に正気を蝕まれた。
 ――こ、こんな……敏感なところばかり、こんなにしつこくされたら……あぁ。気持ちよくって、ち、力が抜けちゃうぅ……!
 何度も何度も肉皺を擽られ、耐え難い快感を蓄積される。あまりの切なさに両手が痙攣し、握っていた拳を解きかけた。触手の握りが甘くなり、吊られていた身体がずり落ちてしまう。
「あっ……あっあああぁ〜!?」
 ヌルっと手袋が滑る感触。ぶるるんっと乳房が揺れ、先っちょと蟲沼との距離がいっそう縮まった。歓迎するように、ナメクジたちがパクパクと口腔をひらめかせる。
 ――あ、ひっ!? こ、このままじゃ、ナメクジに……!
 もうあと僅か。僅かでも落ちれば、スーツを押し上げている乳首を食べられてしまう――!
「ひぅう……ダ、ダメ、それだけはダメぇ――ッ!」
 脳裏に蘇る蟲辱の記憶。恐怖と焦燥が、脱力した身体に火をつける。切羽詰った悲鳴を上げながら、両手に限界まで力を混める淫辱の天使。精液を搾り出してしまうのも構わず指を食い込ませ、五本の指で肉スポンジを潰しながら縋りつく。
「んぅううう……んぅ。んふぁ、あ、ああ……!」
 手袋越しに染みてくる、おぞましすぎる肉感。海綿体から大量の粘液がブチまけられ、腕全体を汚辱される。だがその辱悦も、ナメクジに乳房を犯されることを考えればどれほどの事もない。
「く、くぅう……とまってぇ。んくぅう、んっうぅううう……!」
 血が滲むほど強く唇を噛み、少女天使は限界まで力を振り絞った。媚薬まみれでもはや感覚も覚束ない指先を、必死になって海綿体に食い込ませる。同時、震える背中に力を込め、背筋を限界まで仰け反らせて胸房を振り上げた。豊熟巨乳がぶるるんっと跳ね上がり、待ち構える顎から何とか逃げおおせる。
 必死のあがきの甲斐あって、辛うじて落下は止まっていた。
「はぁ、はぁ、はぁ……はぁううっ!」
 最悪の事態を免れ、安堵の喘ぎを漏らす磔天使。だが力を抜くことは出来ない。今でも手袋はぬめり、少しの衝撃でもずり落ちてしまいそうなのだ。仰け反らせた背筋にも力を込め続けねば、上体が下がって乳房がナメクジに触れてしまう。背面懸垂のように身体を仰け反らせ、背筋と両手に力を込めたきつい体勢。淫蟲との接触を免れるため、久遠は背面バランスの保持を余儀なくされていた。
 ――な、なんとか耐えたけど……この姿勢、きつい……っ!
 無理な姿勢で、全身の筋肉に負荷がかかる。わなわなと両手が痙攣し、背筋が突っ張ってギチギチと軋む。上体を支える細腰は辛そうに痙攣し、スカートのフリルが小刻みに揺れていた。
「くふ……き、きつ……うう! でも……た、耐えなきゃ……っ!」
 辛うじて最悪の事態は免れただけ、状況は少しも好転してはいなかった。相変わらず背中は擽られ太ももも愛撫され続け、たまらないもどかしさに子宮がうねってしまう。はぁはぁと荒い吐息を零しながら、それでも久遠は淫悦と苦悶に必死で耐え続けた。
 そんな健気な抵抗を嘲笑うように、デスパイアが更なる責めを追加する。天井が脈打ち、新たに二本の触手を形成した。今も背中を磨いている肉茎と同じ繊毛ブラシだ。媚薬をたっぷりと滴らせた極細触手が、仰け反らされた背中へと宛がわれる。
 狙われたのは、空中水平のバランスを保たねばならない少女にとって一番責められてはいけない力点だった。
「く、くうぅう……ひぁああ、そ、そこっ!?」
 ぬるんっ! にちゅ……くちゅにちゅにちゅ! 両肩の付け根に走る掻痒感に、堪らず細顎を奮わせるホーリーエンジェル。新たな責め手は、悪辣にも肩甲骨の窪みに狙いを絞ってきた。力点を集中的に擽られ、伸ばした腕に力を込め続けていられない。媚薬を塗られ愛撫され、肩口から指先までがゾクゾクと痙攣した。さらには先端から繊毛が伸び、肩全体をカバーしながら脇下にまで伸びていく。
「ひぅ……あ!? だめ、そ、そんなとこにまで……んふぁあ〜!」
 両手を大きく左右に開いた姿勢。無防備に晒されている脇の下に、無数の触手が殺到する。元々、背中とは段違いに鋭敏な箇所だ。そんなところを大量の触手で擽られ、腋窩の窪みまでもを執拗に責められる。たまらないもどかしさに、両手の指が痙攣した。
 ――そ、そんな……脇なんて。こ、こんな敏感なところまでしつこくされちゃったら……!
 耐えられない、耐えられるはずがない――掻痒感はすぐさま快悦に代わり、指先一本一本にまでゾクゾクする甘悦が駆け巡る。精液まみれの両腕が奮え、見る見る力が抜けていく。
「く、ひ……ひぅうん! だめぇ……そこ敏感なの……ひぅう、わ、脇は許して……ひあぁ、く、擽らないで……えひぅうう〜!」
 知らずのうちに漏れてしまった哀願は、すぐさま快悦の喘ぎに取って代わられた。鋭敏な箇所を責められるくすぐったさに、両手が戦慄き力が込められない。ヌメるグラブでは射精スポンジを握っていられず、再び身体が沼めがけて落下しはじめた。仰け反らせていた上体がガクリと下がり、揺れた乳首がナメクジの元へと至近する。にゅるんっと伸ばされた触角に、スーツ越しに乳頭を擽られた。
「ひ!? ナ、ナメクジっ……んくぅうううう〜!」
 コスチューム越しに感じる、粘っこい肉感。忘れられない、あの感触。反射的に、久遠はぎゅっと両手に力を込め身悶えた。
 ――こ、こんな……。背中、せっかく耐えたのに……わ、脇まで責められて、結局ナメクジに犯されちゃうの……!?
 くちゅくちゅと乳首を擽られるたび、ゾクゾクする絶望感が胸に染みる。デスパイアの責めは悪辣だ。抵抗したところで新たな責めを追加し、いっそうの苦しみで見えかけた希望を摘んでくる。これも結局は無駄な抵抗かもしれない。いつかは耐え切れなくなるに決まっている――そんな弱気が、少女の心で芽生えはじめていた。
 だが。
 ――ダ、ダメ……ダメぇぇ! ここで諦めちゃダメ……た、耐えなきゃ……耐えなきゃダメなの……!
 そうだ。諦めたら、そこで終わりだ。たとえ希望は見えなくても、今は仲間を信じて耐えるしかない!
「か、かのんちゃん……霧香さんっ……! わたし諦めない……耐える、絶対に耐えてみせるから……っ!」
 久遠は弱気な自分を叱咤し、戦慄く両手に鞭打った。乳首から迸る期待感を噛み殺し、背中と脇を延々と擽られながらも、血が滲むほどに唇を噛んで自分自身に喝を入れる。限界まで追い詰められながら決して諦めようとしないその姿は、あまりに健気で悲壮だった。
 だが哀しいかな――ここはデスパイアの支配する絶望の園。希望など訪れない。勇気を振り絞っての抵抗も、結局は徒労なのだ。
 力が抜けていく指を必死で蠢かす久遠だったが、そんな抵抗が更なる災厄を招いてしまう。粘液まみれのグラブの中、なんとかすがり付けている状態の海綿体が、激しく脈を打ち始めた。今まで辛うじて掴める大きさだった肉根が、どんどん太さを増していく。
「あ、ああっ!? そんな、お、大きくなってる……!?」
 予想だにしていなかった事態に、変身少女は惑乱した。手袋越しに
伝わってくる、ひどくいやらしい逞しさ――たまらず両手が戦慄き、同時に顔が赤らんでしまう。
 ――す、すごい……ビクビクして、脈打ってる。いやぁ、す、すごく逞しい……これって、ま、まるで……!
 なんという卑猥な動きだろう、まるで自分の指使いに興奮し、悦びいきり立っているような――それはまさに、手淫に喜ぶ男根の勃起反応そのものだった。膨張する肉塊がぐっと手袋に押し付けられ、鋭敏な掌全体で逞しい脈動を感じさせられる。
「ふぁう……う、ふぅう。やぁ、お、大き……。ふ、太くて……うあぁ、す、すごくっ……脈打ってる……っ!」
 あまりに淫猥な、そして原始的な逞しさ。調教されきったマゾの官能は、その脈動に牝としての悦びを覚えてしまっていた。生々しい怒張を前に、可憐な指が期待感に震えてしまう。ペニスじみた脈動が嬉しくて、ドキドキと心臓が高鳴った。
 ――やぁ、こ、こんな……。こんなの、わたしじゃない……!
 必死で耐えなければいけないのに、お手手なんかで卑猥な動きに感じ入ってしまっている。まるでペニス大好きな痴女そのものの反応だ。あまりに恥知らずな自分の肉体に、清純な少女は耳まで真っ赤にして悩乱した。だが、生贄に恥じらっている暇は与えられない。辛うじて掌に収まっていた肉塊が、一気に数倍にも膨張した。肩と脇を責められ力の込められなくなった両手で、そんな極太を抑え込めるはずがない。怒張に逆らえず、掌が内側から押し開かれていく。
「あ、ああっ! ダメッ……お、大きくなっちゃダメ……ぇ!」
 ぶくぶくと膨らむ巨肉塊に、久遠は必死になって縋りついた。だがその足掻きが、皮肉にも勃起棒をいっそう興奮させてしまう。
 繊細な指先が肉棒に食い込み、戦慄く掌が勃起ペニスを包み込む。必死で動かす指先が、触手ペニスをシコシコと撫で擽る。激動する肉塊を慰めようとするあまり、図らずも久遠は勃起肉棒に手淫奉仕を施してしまっているのだ。スベスベした手袋の感触に興奮した海綿体は、いっそうサイズを増して掌の中で暴れまわっていた。
「ふ、ふひぁああ!? だめ、う、動かないで……こ、これ以上大きくならないで……ぇ!」
 このままでは抑えきれない――恐怖と焦燥に、少女は惨めにも肉触手ごときに懇願した。だが知能さえない肉塊が、そんな哀願を聞き遂げるはずもない。それどころか必死の指使いに興奮し、いっそう逞しく膨張した。凄まじい太さにまで勃起したペニスが、ビクン、ビクンと弾けそうに脈を打つ。
 ――ひ、ひぁああ!? そんな、こ、これ……!
 お手手を奮わせる脈動に、ゴクリと生唾を飲み込む淫乱天使。
 今にも破裂しそうなこの高ぶり――知らないものではない。これまでの陵辱で何度も味わってきた。たまりきった欲情をブチまける牡の高ぶり――射精の、前兆。
 ――ダ、ダメ! いま出されちゃったら、わたし、も、もう……!
 耐えられない。握っていられるわけがない。今でも限界なのに、これ以上されたら指がおかしくなってしまう。押し流されてしまう――そんな少女の絶望に、デスパイアは全力で応えてくれた。
「ひぁあ、ダ、ダメ。出さないで……んひぁああぁあぁあ――!?」
 どびゅるっ! どびゅっぶちゃぶちゃびちゃびちゃびちゃっ!
 勃起触手から、噴水のように大量の白濁がブチまけられる。
「あ、くひぃいいいい!? そんな……い、いっぱい出てる……こんな、こんなにいっぱいなんて……んくぅう、あつひいぃぃィ〜!」
 両手で爆発する欲情に、久遠はヴェールを揺らして悶絶する。肥大化したスポンジから放たれる精液は、量も濃度も先ほどまでとは比べものにならなかった。噴き散る白濁は腕どころか顔面にまで飛散し、振り乱される紫髪をドロドロに汚していく。神聖なヴェールも髪飾りも汚辱され、糸を引いた粘濁に顎先をねっとりと犯された。
「ひぅうう……こ、こんなぁ。ま、まだ出てる……ひぁあ、す、すご……すごひぃい……ぃいい!」
 メロメロになっていた指先にとって、怒涛の噴出はたまらなかった。いつまで経っても収まらない射精の勢いに、両手がわなわなと震えてしまう。いつまでも続く濁流、生々しい粘度、そして火傷しそうな熱さ。貪欲なお手手はその逞しさに耽溺し、指先一本一本までが痙攣してしまう。あまりの激感に少しも動かせない――まるで、指先がイってしまったかのようだった。
 そんな腑抜けた掌で射精棒を掴んでいられるわけもなく、ヌルリと一気に手袋が滑ってしまう。
「ひっ! ふぁあ、ダ、ダメ……ダメ……ぇ!」
 ガクン、と視界がぶれた。まだ辛うじて掴んではいるものの、侍従を支えられずズリズリと落ちていってしまう。肉根と掌が擦れあう摩擦感にさえ感じてしまい、どうしようもなく抵抗できない。ぶるんとおっぱいが揺れ、勃起した乳首がついに床に接触する――
 その下では、ナメクジたちが笑うように口腔を開いていた。
 ――あ、ああ……! 触っちゃう……ナメクジ、来ちゃう……!
 ゾクリ、と絶望が駆け巡る。ビンビンに勃起した乳首が、ぬちゃっと柔らかな何かに触れた――刹那。
「あ……あ! ああっああぁああぁ!」
 ぬる……くちゃ。ぱくッ!
 ――ひぁあ……ち、乳首………乳首、食べられっ……!
 咥えこまれ――そして。
 コリ……コリコリ、くちゃくちゃくちゃっ!
 喰われ、吸われ、貪られ犯され可愛がられた。
「な、なめくじぃ……いひぃいい! ち、乳首食べられっ、ひンッ、ちくびいぃぃいッひいいぃぃいィィィイ〜!」
 瞬間、迸る狂おしい乳悦。脇やお手手も気持ちよかったけれど、弱点を直接責められるこの快感はまるで別次元だ。乳首が千切れそうで、溶けそうで、切なくておぞましくて気持ちいい。待ちかねていた乳首責めの激悦に、神聖天使はヴェールを振り乱し悶絶した。
 ビンビンに勃起した先っちょをスーツごと丸呑みにされ、猛烈な勢いでくちゃくちゃと咀嚼される。そのたび壮絶な快感に打ちのめされ、意識が断続的に消し飛んだ。
「あひぃ、あひぃいぃいンッ! 乳首だめ……そんっ……あひぃいいい! た、食べないで……あひぃい、いひぃいいィイ〜!」
 あまりの快感に、最初から抵抗という選択肢さえ出てこなかった。下等生物相手に許しを請い、涙を零して懇願する敗北天使。だが当然、ナメクジがそんな言葉を理解してくれるはずもない。
 ――ダ、ダメ……いや、いやぁ。ま、また犯される……わたし、ナメクジなんか犯されちゃうぅ……っ!
 あの時だってそうだ。彼らはあまりに冷酷で、貪欲で、執拗だ。一度食いついたら絶対に放してくれない。少しも休ませてくれない。泣こうが喚こうがイキまくろうが、お構い無しに犯され続けるのだ。
 今回もその苛烈さは当然同じ、いやそれ以上だった。何時間も生殺しだったのは少女だけではない。眼前で美味そうな果物をチラつかされ飢え切っていた幼蟲たちの責めは、あまりに猛烈なものだった。
 運よく最初に乳首に食いつけたナメクジは、ヌルヌルした口腔をせわしなく蠕動して乳豆を吸いまくってきた。その激しさの前には、蜜濡れのコスチュームなど何の緩衝材にもなりはしない。噛み潰されんばかりに咀嚼され、乳腺が潰れそうなほどの勢いで締め上げられる。かと思えばスーツごとお構い無しに吸引され、乳首に痕がついてしまうほどにきつくキスされた。
「ンくぅうう、あひ、あひぃいいッ! 乳首激しすぎひぃ、そ、そんなに噛まれたら乳首壊れ……ひぎぃい、イィッひぃいい〜!」
 文字通り喰われかねない激しさ。乳首が千切れそうなほどの責め。恐怖と、そしてそれ以上にマゾヒスティックな充足感が止まらない。苦痛混じりの鋭悦に、天使は涎を零して悶え狂った。
 ――す、すごい……や、やっぱり……くぅう! おっぱいはだめ……ちくびっ、び、敏感すぎるぅう……ぅ!
 久遠自身疎ましく思っている豊熟巨乳は、その外見に違わぬ淫乱さを秘めている。これまで出会ったデスパイアの殆どが、Eカップの豊乳に見惚れ、そして陵辱の手を伸ばしてきた。触手に揉まれ潰され搾られたっぷりと媚薬粘液を染み込まされ、乳姦だけでイカされてしまったことは一度や二度ではない。たっぷりと調教されてしまった豊満果実は、自身でも御せないほどの貪婪さを内側に秘めているのだ。
 肉部屋に囚われてより数時間。鋭敏すぎる急所は、一度も可愛がってもらっていない。ほんの数ミリ先に愛すべき陵辱者が待ち構えてくれていたと言うのに、強情な天使は躍起になって悦びの邂逅を拒絶してきたからだ。
 だが、心は拒絶しても肉体はそうではなかった。砲丸巨乳は生意気な外見とは裏腹、ひどく従順で寂しがりなのだ。たっぷりと焦らされて欲情を募らされ、媚薬効果で怖いぐらい敏感になっていたところに、愛しい愛しいナメクジによる乳首責め――嬉しくて嬉しくて、もう耐えられるわけがなかった。
「ダ、ダメ……ダメぇぇ! お、おっぱいしつこくしないで……ち、乳首ばっか……んひぃい、あっひあひぃいィいィ〜ッ!」
 虐められるたび、勃起した乳首がズキン、ズキンと脈を打つ。甘く切ない稲妻が乳房を駆け抜け、溶けそうなほどに熱さを増す。従順極まりない淫乱乳果は、先っちょをナメクジに噛まれただけでマゾの本性に屈してしまい、一瞬にして危険な悦びに犯されきってしまっていた。迸る肉悦に、神聖天使は普段の奥ゆかしさをかなぐり捨て、痴女のように乳房を揺すりまくって悶絶し続けた。
「ひ、あ、あ……あはあッ! すご……んひぃいだめ、も、やめ……ナメクジだめなのぉ……んふひッ、いひぃィイ〜ッ!」
 嫌悪と快楽。相反するはずの二つの感情が、同時にエンジェルの心身を蝕んでいく。ぽろぽろと零れる涙は、そのどちらの感情によるものなのか――もはや久遠に、考えるだけの余裕はなかった。
 少女の思考を支配するのは、両の弱点から感じられる、おぞましくも甘美なあの感覚のみ。
 ――ぬるぬるしてる、ねとねとしてるぅ……! 食べられてる……わたしの乳首、ナ、ナメクジなんかに犯されてるぅう……!
 忘れたくても忘れられなかった汚悦が、両の急所で鮮明にフラッシュバックする。これだ――この、すぐにでも崩れそうなほど柔らかくとらえどころのない、それでいてしつこく粘りついてくるいやらしい肉感。どんな触手よりもおぞましく、そして気持ちよかった――絶対に忘れたりなんかしない、最高の感触。
 そんな最高の陵辱肉で弱点を締め上げられ、しゃぶられ転がされシゴかれる。ちゅるるっと乳腺を吸われれば、もう――!
「ふあぁ……あ、あひンッ! な、なめくじ……いひいいいッ!」
 ゾクゾクする。抵抗できない。気持ちよすぎる。
 久々に出会った恋人に愛撫されているみたいに、心も身体もメロメロになってしまう。床に付けた乳房をナメクジに犯され、スーツの上から乳房を甘噛みされる。嫌悪していたはずの責めに、焦れきった天使は一瞬でマゾの本性を暴かれてしまっていた。
 ――ひぃい……う、嘘よぉ。こんなに感じるなんて……ナ、ナメクジなんかが、こんなに気持ちいいなんて……ぇ!
 背中を擽るブラシのもどかしさも、脇を責められる掻痒感も、お手手で感じているペニスの逞しさも、この快感に比べれば子供騙しに等しかった。ずっと待ち望んでいたナメクジ愛撫の幸福感に、身も心もどろどろに溶けていく。細腰はひっきりなしに痙攣し、ショーツからは湯気だった本気汁が滝のように流れていた。
「ひあ……あ、あひ! あははあぁああ、あひぃいィィ〜!」
 くちゅ! にちゅくちゅにちゅくちゅくちゅ!
 マゾヒスティックな愉悦に溺れていたところに、休むことなく降り注ぐキスの嵐。ナメクジのヌルついた唇でくちゃくちゃと乳首をシゴきしゃぶられ、そのたびビクンビクンと背筋が仰け反った。両胸が激しく痙攣し、子宮がどろどろに沸騰する。意識までが、眼下に広がるナメクジ色に染められていく。
 ――ダ、ダメ……ダメぇ! 耐えられない……このままじゃ、わたし、も、もうイッ……!
 イク――そう考えた瞬間には、従順な肉体はすでに屈服してしまっていた。じゅわああっと子宮が沸騰し――
「イ、イク……イクぅぅうう! んああぁあぁイっちゃううう、わたひ、な、ナメクジなんかにイカされちゃうぅうゥ〜ッ!!」
 ぶしゃ、ぶっしゃあああああ! 女の園が決壊し、大量の愛蜜が潮を噴いた。背筋が何度も何度も弓反りに仰け反らされ、くいくいと揺すられる股間から湯気だった白濁を零し続ける。
 疼く乳首をこれ以上ない快感で責めまくられ、久遠はナメクジ相手に惨めな快楽絶頂を極めさせられてしまっていた。
「ああぁ、あひぃ、あひぃいぃいィイン! い、イひぃいぃ……イっひゃったああぁ。いやなのにぃ……ま、またナメクジなんかにイカされへぇ……ひふぁああ、い、イひぃぃいい……ッ!」
 やっとお預けから許してもらえた。待ちかねていたオルガスムス。それも、夢に見るほどに待ち焦がれていたナメクジによる快楽昇天。溜め込まれていたもどかしさの分、乳首絶頂の甘美さは格別だった。蕩けきったアヘ顔を惨めに晒し、あさましくイキ狂う敗北のエンジェル。呼気が乱れ、脈打つ乳房が激しくスーツを圧迫する。イったばかりで苦しげに痙攣するイチゴ果実を、ナメクジたちはお構い無しにくちゃくちゃと味わい続けていた。
「ひあぁ、あ、あひぃいン! イ、イったばっかなのに……まだイキ終わってないのに……くひィん、は、激しいぃい……ィッ!」
 やはり、ナメクジたちは残酷だった。生贄がイこうが狂おうが果てようが、そんなことに関係なく一定のリズムで責め続けてくる。ブラシ触手も小刻みに痙攣し、アクメに仰け反る背中をぐちゅぐちゅと撫でて追撃してきた。直後で怖いぐらいに感度を増した身体を容赦なく責めまくられ、辛いほどの快感を叩き込まれる。
「ひあぁぁ、だ、だめ……らめぇぇぇ! ゆ、許ひへぇぇ……こ、これ以上されひゃっはらぁ……も、も……くくひぃいィィ〜!」
 気が狂いそうなほどの快感に、涙を悶絶する神聖天使。ナメクジ相手の哀願は、もはや呂律さえ回っていない。魔物はそんな言葉を完全に無視し、脆すぎる女体を壊さんばかりに責め続けてきた。
 ――ひ、ひぃいいいい! こ、こんな……ダメ! 耐えなきゃ……ぜ、絶対に耐えなきゃ。こ、これ以上は、本当に……!
 たまらない悦びに狂わされながらも、しかし久遠は必死でその快楽に抗おうとした。なけなしの魔力を集中させ、なんとか心に防壁を張ろうとする。だが、そんな抵抗をデスパイアが許すはずがない。
 乳首に吸い付いたナメクジが、貪欲に吸引を開始した。
「あ、あううぅ……す、吸われ……くひぃいい!? らめぇえぇ、ち、力が……力が抜けちゃうう……ぅ!」
 ちゅるっ! じゅる、くちゅるちゅるちゅるちゅる!





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