再び沈黙がおとずれる。

 ト○オはもうこの家には来ることが出来ないと覚悟を決めたのだが
ナ○メの様子からはそのような雰囲気は感じられなかった。
むしろ、いたずらした子供をさとすような優しささえも感じられた。



 「おばさん・・・お願いがあるんだ」

 「お願い?」

そのお願いが普通のものではないことは容易に知れた。

 「うん。・・・その、おばさんのし、下着が・・・みたい」

最後の方は声がか細くなり集中していないと聞こえないほどであった。


 「調子にのらないの」

釘をさすナ○メだが、どこか許す雰囲気も漂い始めていた。

 「・・・ごめんなさい」

当たり前の反応に肩を落とすト○オ。

 「でも、このまま帰っても後味が悪いわね」


ふぅとため息をもらし「下着だけでいいの?下着姿じゃなくて?」とト○オの反応を待つ。




 「えっ、あ、あの・・・」

 驚きナ○メの顔を見上げるト○オ。
ぷいっと目線をはずし向こうを向いてしまうナ○メ。

 「寝室に行きましょう・・・」

 「えっ!?」

と何を言われたのか理解できないでいるようだ。

 「丸見えでしょ?それに寝室なら鍵もかかるし」

 「おばさん!!」

感極まった声をあげて喜ぶト○オ。

 「今日だけよ」