1・速攻でピストンに攻撃を仕掛ける
今しかない!(いけない、これは罠だわ! 私を待ち構えている)
そう気づいたときはもう遅かった。「よっしゃぁ!」
会心の雄叫び上げながらピストンが右手を勢いよく引くと鞭が巻き付いた私の身体は巨人の手に掴み取られたかのように為す術もなくピストンの手元に引き寄せられた。
「きゃあっ!!」
飛び込んできた私の背中を抱きとめたピストンが後ろから顔をのぞき込んできた。「クゥッ!!」 私は、なんとか右手に持った剣を使おうと試みるも、絡み付いた鞭で右肘が胴体に食い込んで自由がきかない。それどころかさらに食い込みはきつくなるばかりで剣を握っている事すら難しくなってきた。
「こいつは、もう要らねえよ」「オレの鞭は蛇さ。一度絡み付いたら離さねえ。獲物が逃れようともがけば藻掻くほどに締め上げる。あんまり暴れると皮膚が破れて、あっという間に血まみれよ」
「い、嫌らしいアンタにピッタリの相棒ね!」
「ブロア様! いいんですね?」
「なんだピストン、やりたくないのか?」
「ううっ」 屈辱的な行為下でのそれは、ほめ言葉では無くこれから始まる陵辱行為の一端でしかない。
身をよじるだけでさらに食い込んでくる鞭に上半身を緊縛され、かかしのように立っているだけの私には自分の乳房を這い回る両手の狼藉を止める手だては無く、ただひたすらその汚辱感に堪えるしかなかった。
「あれ? さっきまでの元気はどうした、今度はだんまりかい」