「オレは今、死ぬほど退屈なのだよ。お前がシャフローを三十体以上も葬ってくれたおかげで楽しい襲撃ゲームもしばらくはお預けだ。繰り返し言うが、実に退屈だ」
「賭っていったわよね……いったい私に何を賭けろというの?」「お前が賭ける物は戦士としてのプライドだ」
「戦士のプライド……」
そんなの賭けでもなんでもない、罠でしょ!! という言葉を私は必死で飲み込んだ。
「……分かったわ。その賭けに乗るわ」「決まりだな。勇気ある決断を歓迎するよ」
自分の思い通りにすんなりと事が運んで上機嫌のブロアは賭けに勝ったような顔を既にしている。
ブロアが指し示す方向の暗がりに目をこらすと部屋の右隅に長方形の木箱が置かれていた。
いつの間に? さっき、見回したときはあんな箱は無かったはず。
余裕のある顔をしてられるのも今の内よ。剣さえ手に入れば……
「おお、そうだ。決闘の前にライディ、雷の力を封じさせてもらおうか」
「オレは戦士と戦士が互いの肉体を駆使して戦う姿が見たいのだ。お前が雷の精霊達の加護を得ていることは承知している。その力がどれほどの威力であるかも含めてね」
(この男、雷の精霊達の事を知っている? それに力を封じるっていったい何を……)「えええっ!?」
よく見るとピンク色にヌメヌメと光る物体が小さな身体を伸び縮みさせながら微かにうごめいている……どうせつくるなら、見た目が愛らしくて他人の役に立つような物をつくればいいのに!!
「本来は女の調教を兼ねて楽しむものだが、この個体には雷を嫌う性質を特別に持たせてある。過剰な電流を感知すると怒って膣内で暴れ出すから、雷の精霊達には遠慮してもらった方がいいだろう」今の私にとっては雷の精霊の加護を得られない事態よりも、目の前に突きつけられた生物の気持ち悪さのほうがより深刻な問題だった。
「ちょっと待って、嫌っ! そんなの近づけないで!!」鎖に繋がれ逃げ場のない私をブロアは片手で抱き寄せると例の軟体生物が張り付いているもう一方の手を私の股間に割り込ませようとする。
「やだ、やめて! 離してっ」 必死に太ももを閉じて抵抗を試みる。 爪のない親指がしきりに股間をつつくような感触に再び鳥肌が粟立つ。間もなく、緊張と恐怖で固く閉ざされた「入り口」を探り当てた軟体生物が素早く膣内に滑り込んできた。
「ああっ、あああ、あっあっ……」
「痛みはないはずだ。痛みどころか大好物の愛液をすするためにいずれ性感を与えるようになる。楽しみにしてるがいいさ」
私にとっては異物でしかないスライムが活発に蠕動運動を繰り返す度に異物感が増大していく。「用意した武具を身に着けろ。この部屋を出て、通路を道なりに進めば闘技場だ。待っているぞ戦士殿!」
「イヤっ、待って! こいつを取って、取り除いて!!」「自分でスライムを取り除こうなんて考えるなよ。膣内で膨張して抵抗するからな。もっとも、オマンコをギチギチに詰まらせながら戦いたければ話しは別だがな! クククク」
ガチャン!部屋を出たブロアが扉を閉めると同時に私の両腕に嵌められた手枷が外れた。そのまま床に両膝をついてうずくまった私は、拘束を解かれてもしばらくその場から動くことができなかった。