古びた印象を与える板で作られた空間。吊るされたオレンジ色のライトが、ぼんやりと照らすだけの薄暗い個室には湿った音が薄く響いている。
じゅぷ、ちゅぱ、んぶっ、ぶぷぅ・・・
時折混じる苦しげな呻き声は、明らかな人の声。さらにその合間に、鳥肌が立ちそうな聞き苦しい呼吸音。
前者は口を無理やりに塞がれているせいで苦しげな表情をしている。後者は下品な笑い声を漏らしながら、腰を動かしている。
薄暗い中に見える光景は、陰惨という言葉がふさわしいだろうか・・・というよりもそれ以外の表現方法がみつからない。
そこにいるのは数人の全裸の男女。
男のぶら下げるペニスに口を塞がれながらも、目つき鋭くにらみ付けている女。羞恥と屈辱に顔を赤くして目には涙を滲ませている。
もう一人の少女は身体のサイズがふた回りほど小さい。小柄な身体には不釣合いな極太のペニスが、無理やりに口に収められている。男の身体を押す手の震えから、全力で抵抗を試みていることがわかる。けれど体格差は大人と子供。明らかに勝ち目はなく、抵抗すればするほど喉奥深くにペニスが埋まっていく。
「オラオラ、まだまだイケねえぞこんなんじゃよ」
小柄な少女の頭を押さえつけ腰を振る男が、少女を見下しながら言いはなった。
「んーーーっっ!んん〜っ!?」
全身で男を押しのけようとする少女の意思は痛いほどに伝わる。それでも男との力の差から哀れさしかない。
「んんっぱぁ、そんなに乱暴にしないでもその子もちゃんとできるわ!」
睨みながらも自らペニスをくわえていた女が少女を気遣い反論を口にする。彼女の言うとおり少女にはもう反抗の意思はほとんど残っていない。今もただ苦しさに対処したくての抵抗だった。
「やさしいお姉ちゃんだな、あの時は助けてくれなかったのにな?」
「っ!」
あの時、という言葉に女が一瞬怯む。触れられたくないところを突かれたようだ。
「そんなやつに助けられたくなんかねえよなあ?」
「んんっ!んぶぅぅぅぶぶっ!?」
男は腰の動きを緩めるどころか逆に早めて、少女の顔を揺する。少女への問いも明らかに答えを求めてはいなかった。もとより彼女たちの意思になど興味はないのだろう。
「ほら、お前も調子よくサボってんじゃねえよ」
女もまた顔を押さえられてペニスを無理やりに咥えさせられる。
「んん!?んぶぶぅぅ〜!」
「せっかくいいとこまでイッてたのに、お前がサボるから萎えてきちまっただろうが。その分も取り戻せよ」
咳き込むこともままならない様子で、女もペニスに顔を押し付けられる。
「これで姉妹同じだろ?どうだ満足か?」
苦しさに涙を滲ませながら耐える。耐えるしか方法はなかった。幾度となくこの男たちに陵辱され辱められてきた彼女たちには、それがわかってしまう。いくら泣こうと喚こうと、よりエスカレートすることはあっても、止まることは決してない。
「う、うお、出るぞっ、出すぞ!」
ドク、ドビュル!
「んんっ!?」
女の口内に粘ついた液体が発射された。どくどくと勢いよく発射される液体は、喉に絡みついて呼吸を苦しめる。
「う、うう、全部飲めよ」
男の指示は理解できた。それでも苦しさから喉を操ることができない。まだ出続ける液体はついには口端から溢れてしまう。
「てめえ・・・」
男の冷たい声と睨みつける視線に、寒気が走った。女はすぐに床に這い蹲り毀れた液体に舌を這わせた。
「オラオラ!こっちも出すぞ!」
「ぶぶぅぅ、んんうぶぅぅ!」
女が身体を震わせて床を舐めている間も、少女は苦しさに呻いていた。男の発射通告にどれほど安堵していることか。少女の身体は限界に近づいていた。苦しさから顔が青ざめてきている。
「お前も全部飲めよ、うおぉ!」
ドビュルル!
「んん゛〜っ〜〜っ!!」
ペニスが少女の喉奥まで突き刺さる。そのままで頭を押さえつけられ、強制的に液体が喉に流れこんでいく。
少女が手足バタつかせる。喉がふさがれ完全に呼吸ができなくなっている。
「まだ、まだ出るぞ〜」
喉奥まで貫かれて1分。男の射精が終わりペニスが抜かれ、頭も解放された。
少女の口から白く濁った液がだらだらと零れ落ちる。少女は動かない。少女の身体が傾き床に倒れていった。
「あ〜あダウンか、これだからガキは」
男はため息を漏らす。
「ミル!?」
女が少女の倒れる音に驚き駆け寄る。心配そうに身体を起こし、口に手を当てる。薄くではあるが呼吸はある。女はほっと胸を撫で下ろした。そして、
「あんたたち、限度ってものを知らないの?死んじゃったらどうするのよ!」
少女の危機にさすがに怒りを抑えきれなくなって叫ぶ。
「簡単に人は死なねえから、現に生きてるだろ?」
「そんなことよりちゃんと床に零した分も舐めとっておけよ、妹の分もだぞ?」
言い残して男たちは部屋を後にした。閉まった扉の向こうで鍵の閉まる音が聞こえる。また彼女たちは閉じ込められたのだ。
ここに連れてこられて、もうどれほどになるか。彼女たちにはうろ覚えでしかなかった。毎日毎日繰り返される陵辱に数える気力を失っていた。
一日たつたびに脱出の望みが消えていくようで空しくなっていた。
「ミル・・・」
グッタリした妹を寝かせたまま女は床を見た。所々に毀れて垂れた白濁液。このままでは次に男たちが来たときに、よりひどい目にあうことになる。
「・・・っ」
唇をかみ締め、悔しさを堪える。それでもやっておかなければならないのだ。顔を床に近づけ白濁に舌を伸ばした。