コリン・エストラド・レ=ノーマ






「コリンちゃん、本当に挑戦するの?」

「当ったり前よ。こんなの楽勝、楽勝」

触手ミッションが告知された掲示板の前に、二人の生徒が佇んでいた。

一人は挑戦者のコリン・エストラド・レ=ノーマ。

剣術科の2年生で、持ち前の運動神経の良さでここのところ負け知らずだ。

「考え直したほうがいいと思うけどなぁ」

もう一人はコリンと同郷の友人で、ヒーラー専攻のメルシー・ヤライ・レ=ノーマだ。

別に二人は親戚関係ではない。

『レ=ノーマ』とは、『大ノーマ郡の』という意味である。

「あたしの強さを知ってるでしょ? 実技でクラストップの実力だよ」

「コリンちゃんが強いのは認めるけど、触手はやめておいた方が……」

「平気、平気。絡みつかれる前に、鍵を取ればいいだけなんだからさ。近付いて来たのだけ斬っちゃえば大丈夫」

「そうかなぁ」

メルシーは、自信過剰気味の友人にため息をついた。

「メルシーはヒーラーだから、剣士魂が分らないんだよ、きっと」

「でも、あのエレナって召還師科の先輩、色々と屈折してるみたいだよ」

「あ〜、噂は聞くよね」

「女の子が触手に捕まって、すごい事になっているところを見物するのが大好きらしいよ」

「弱っちいから捕まっちゃうわけでしょ。自業自得って言うの? まあ、見ている分には面白いかもね。」

コリンはあくまでも強気だった。

たかが触手ごときに負ける気がしない。

あんなとろくさくて、うにうに動くだけの奴に、捕まる女の子が間抜けなのだ。

「だけど、もし捕まったらすごいことになるんだよ? オッパイもアソコも出されて、気を失うまで弄られちゃうんだよ?」

「まあ、触手ってのはそういう奴だ……と習ったかな。でもあたしは大丈夫」

「去年、私のお姉ちゃんが挑戦して失敗したの」

メルシーは何とかして思いとどまらせようと言った。

「へぇ、それは初耳」

「身内があんな恥ずかしい目に遭ったこと、ペラペラ話せないよ」

「確か魔法科だったよね。修行が足りないなぁ」

コリンは肩をすくめた。

あくまで捕まるほうが未熟なだけだ。

実戦で触手が駆け出し冒険者だからと、見逃してくれるわけがないではないか。

「クラスでトップの成績でも、やられちゃったんだってば」

「ふぅん、そういうものかな」

「私のお姉ちゃん、触手に弄られた上、エレナって先輩にアソコの毛を剃られたんだよ」

メルシーは周りを見回してから、少し赤くなって言った。

「そ、そうなんだ」

「触手の粘液を落とすためらしいけど、絶対イタズラされたんだと思う」

「……剃られたのが口惜しいだけじゃないの」

「だって、お姉ちゃんは悲鳴を上げて暴れたのに、笑われながらツルツルに剃られたんだよ。剃るだけなら、ワレメの中身まで弄る必要ないでしょ」

「あ〜、それはイタズラされちゃったね」

「同じ理由で、穴の中にも指入れられてかき回されるんだよ」

「……お姉ちゃんがそう言ってたわけ?」

コリンが訊ねた。

いくら姉妹でも、そんな話をするものだろうか。

「え〜と、うちのお姉ちゃん、クラスの人連れて挑戦しちゃったから。ちょっとおしゃべりな人。あはは……」

「……」

「だから、やめておこうよコリンちゃん」

「……いや、今更逃げるなんてありえないし」

コリンは一瞬迷うそぶりを見せたが、自らを鼓舞するように『ひゅん』と長剣を振った。

「メルシーのお姉ちゃんには悪いけど、捕まる方が弱いってこと」

「う〜ん……やっぱり、コリンちゃんは一度言い出したら聞かないなぁ」

メルシーは、2度目のため息をついた。




さて、コリンは触手部屋の前にやってきた。

「やっぱり、ドキドキするかな」

古びたドアの隙間から中を覗くと、グロテスクな触手が所狭しと蠢いている様子が見えた。

でもその動きは緩慢で、ダッシュすればたやすく部屋の奥に置かれた鍵にたどりつけそうだ。

「ようこそ、挑戦者さん」

「ひゃ」

背後から声をかけられて振り返ると、エレナが飄々と立っていた。

「よ、よろしくお願いしますっ」

コリンは先輩に向き直って頭を下げた。

確かに美人だけど、ひとくせありそうな雰囲気だ。

「いつでもいいわよ。わたしはこっちの窓から見ているから」

「は、はいっ」

「自信はあるの? わたしの触手は手強いわよ」

「大丈夫です。あたし運動神経いいですから」

「分ったわ、それじゃ行ってらっしゃい。幸運を」




ドアの取っ手に手をかけて深呼吸する。

コリンはエレナの視線が、短いスカートからすらりと伸びた足に注がれているのを感じた。

すぐにもクリアーして鼻を明かしてやる。

コリンは心に誓った。

「……行きますッ」

コリンはドアを開けると、一気に薄暗い部屋の中に飛び込んだ。




「まずは鍵を取ること」

思い切りダッシュして部屋の奥を目指す。

早くも触手の先端が、侵入者に反応して動き始めていた。

コリンは長剣を振り回しながら部屋を縦断し、あっさりと向こう側の壁にたどり着いた。

ここまではイメージ通りだ。

「鍵を取ったら一刻も早く脱出」

ぴょんと跳び上がって、壁のフックにかけられた鍵に手を伸ばす。

1回目は慌てていて、手が届かなかった。

再度腰を落として跳ぼうとすると、足首にブレーキがかかってつんのめってしまった。

「くっ……」

見ると、床を這う触手がブーツに巻き付いていた。




直ちに剣を伸ばして叩き斬る……あれ、思ったより弾力があって斬れない。

「や、やばいッ」

コリンは力任せに何度も剣を叩きつけるように振るって、ようやく触手の頭を切断した。

「急がなくちゃ!」

次の跳躍の体勢に入る前に、スカートの後ろが動いた気がした。

「うわッ!」

後ろを見ると、3本の触手がコリンのスカートの中を目指して迫っていた。

あの斬りづらい触手が3本同時……

コリンは一瞬、判断力を失って立ちすくんでしまった。

その間にも別の触手が足首を捉え、さらに太腿をなぞるように這い上がってくる。

「ひぇぇぇッ!」

駄目だ、一旦部屋から出なければ。

振り返ると、入口のドアがずいぶん遠いように思えた。

同時に、窓からこちらをじっと見ているエレナの姿も確認できた。

脳裏にメルシーの言葉が浮かぶ。




―― 女の子が触手に捕まって、すごい事になっているところを見物するのが大好きらしいよ ――




冗談じゃない、見られてたまるか。

こうなったら、斬って斬って斬りまくって脱出してみせる。

「きゃぁッ」

パシッと利き腕に衝撃を感じた。

「しまった!」

触手にはじかれて、剣を飛ばされてしまったのだ。

剣が床に落ちた金属音が、石造りの壁に反射する。

「くっ、こうなったらダッシュで……うぁぁッ!」

しかしコリンは一歩も動けなかった。

触手に足をがっちりと取られ、まるでくもの巣にかかった蝶のような状況だ。

「ひぇッ! 触るなッ!」

足が固定されているのに無理に動こうとしたものだから、コリンはバランスを崩して触手がとぐろを巻くただ中に、仰向けに倒れこんでしまった。

見る見るうちに腕や胴体にも触手が巻きついて、ますます絶望的な状況に陥ってしまう。

気が転倒してもがくので、短いスカートはあっという間にまくれ上がってしまった。

「く、下着を見られる……」

頭を起こして窓を見ると、エレナの口元が緩んでいた。

運の悪いことに、コリンはエレナの方に足を向けた体勢だ。








「ひぃぃッ!」

上着の隙間から触手が入り込み、内側で乳首を捜して動き回る。

胴体に巻きついた触手が、頭をもたげて上着をはだけにかかる。

別の触手が、上手にブラジャーをつかまえて引っ張り上げた。

「あううッ! あひぃッ!」

乳首をまさぐられたコリンが仰け反った。

触手の本体はかなりの太さがあるのだが、先端部から出ている触角が蠢きながら、乳輪をくすぐりながら埋もれた乳首を引っ張り出そうとする。

「イヤーッ!」

コリンは乳首を弄られまいと身をよじるが、二の腕はすでにからめ取られていて動かない。

戦士系らしいパワーを感じさせる太腿が、忙しくもがき続ける。

脚の間には下着が丸見えだ。

縦筋に沿って下着が食い込み、女の子の印を浮き彫りにしていた。

よく見ると、股当て部分が湿ってかすかに透けている。

コリンは自分でも意識しないうちに、少量の失禁をしていたのである。

「ひぃぃッ! 離せぇッ」

乳首を引っ張られたコリンが叫んだ。

「どう? ギブアップする?」

エレナが馬鹿にするような声で訊ねた。

あっという間にいい格好になっちゃって口ほどにもない ―― 目が語っていた ――

「くっ……」

コリンはもがきながら唇を噛んだ。

「触手を大人しくさせる薬を撒いてから効き始めるまで、しばらくかかるけどね」

「あぅぅッ うひぃッ……」

触角が執拗にコリンの乳首を引っ張っていた。

衝撃で身体がびくんと跳ねる。

「ギブアップしちゃえば? オシッコ漏らしちゃってるくせに」

「も、漏らしてませんッ!」

股間に下着が貼り付く嫌な感覚があったから、うすうす気付いていた。

口惜しいけどここまでか……でも、これじゃメルシーに会わせる顔がない。

「意地っ張りね。わたしがマ○コをきれいきれいして上げるのに」

「こ、降参なんかしないッ!」

頭に血が上ったコリンが叫んだ。

「そう。それならそれで、別にいいけど」






触手がコリンの上着を左右に引っ張った。

白いマシュマロのような乳房がこぼれ出る。

コリンの乳房は触角が乳首に巻きついているせいで、吊られた軟体動物のように卑猥に揺れて露出した。

(この子、服の上から見た感じよりオッパイあるわ)

エレナが舌を出して唇を舐めた。

「あぅぅッ! イヤーッ!」

触手が乳首を中心に輪を描くように回転した。

コリンの乳首は本人の意思とは関わりなく硬く尖り、触角に巻きつかれてやや充血して見えた。

「ひぃぃッ!」

立てられた乳首を更に摘まれる。

コリンの股間のシミが大きく拡がって、ぽたぽたと滴りを床に落とした。

薄手の下着の濡れている部分が肌に貼り付いて、縦に走る陰裂がくっきりと透けて見える。

「うひゃぁッ!!」

脚に絡みついている触手の脇から別の触手が伸びて、するりとパンティの中に潜り込んだ。

乳首に気を取られていたコリンが鋭く叫ぶ。

「そこは駄目ぇッ」

ワレメの縦筋をガイドラインにして、触手がするすると奥に入っていく。

パンティがぐいっと押し下げられ、ワレメの頭の切れ込みが見えた。

(生えかけと言ったところかしら)

エレナは予想通りだったので、満足そうに頷いた。

(だからギブアップしなさいって言ったのに。この子、マ○コ丸出しにされちゃうわ)

「嫌ぁッ!」

ワレメをなぞられたコリンが腰を揺さぶった。

コリンがもがくとからみついた触手も、重たい鎖のように一緒に揺れる。



下着の内側を触手が這い回る。

『養分』を吸収するために、コリンのマ○コの小水で濡れた部分を狙って動き回る。

「嫌ぁッ!」

コリンはおぞましい感触に、内腿に筋を立てて暴れた。

「あううッ! あひぃッ!」

時折ワレメの内側の柔らかい部分に触れられると、コリンの身体がびくっと震えた。

「うひぃぃぃッ!」

コリンが金切り声を上げた。

尿道口をまさぐられたのだ。

「も、漏れちゃうッ」

コリンは目を閉じて歯を食いしばり、括約筋に力を込めた。

オシッコを思い切り噴いてしまいそうだ。

尿道口が熱い。

コリンは激しく頭を振った。

乳首を引っ張られているせいで、意識を集中できない。

コリンの下着のお尻の部分から、漏れた小水があふれ出して床にしずくを落とした。



あと10秒、尿道口に吸い付かれていたら、我慢できなかっただろう。

幸いなことに触手はワレメの内側から出て、ヘリの部分を舐めはじめた。

それでも十分すぎるほどおぞましい。

頭を上げると、エレナと目が合った。

睨んでやろうと思ったが、その前に下着の股当て部分に触手が巻き付くのを見てしまった。

「駄目ぇぇぇッ!!」

マ○コを出されてしまう。

それはエレナ先輩が間違いなく期待している光景に違いない。

失禁で濡れたマ○コを見られるのは、大変な屈辱だった。

「ひ、引っ張るなぁぁぁッ!」

コリンは力の限り、身体を揺すり立てた。







触手にコリンの気持ちが通じるわけがない。

「あああッ!」

コリンは自らの恥部が露出する瞬間を見てしまった。

目の前に触角に摘まれた乳首、その向こうにまくれ上がったスカート、もがく太腿、そして股当てをずらされて露出してしまった恥部を飾る申し訳程度の恥毛。

視線の延長線上には、じっとコリンの股間を見つめているエレナの顔が見えた。

「恥ずかしいッ!」

コリンは手の平を『にぎにぎ』した。

隠したいけど腕を動かせない無念さが伝わってくるようだ。

「うううッ」

コリンのワレメの中央付近から、シュウッとしぶきが飛んだ。

今回の失禁は少し多めだった。

股間に群がる触手の頭が小水で濡れて、活力を得たように動く。

「ほらオシッコ漏らしちゃって。もうギブアップしたら?」

エレナが暢気な声で言った。

自分が恥ずかしい目に遭っているわけじゃないから、所詮他人事だ。

「漏らしてませんッ! こ、これは汗よッ」

コリンは意地を張った。

戦士系だけあって、さすがに負けん気は強い。

「ワレメから汗を飛ばすのが特技なのかしら?」

「し、知りませんッ」

コリンは癇癪を起こしたように、激しく身体を揺さぶった。

形のいい乳房が身体の揺れとのリズムを無視して、しっちゃかめっちゃかに踊る。

相変わらず、触角に乳首を摘み上げられた状態だ。

「いくらオッパイを揺らしたって、放してなんかくれないわよ」

「大きなお世話ですッ!」

コリンが口惜しそうに叫んだ。

「ああッ、もうッ! 乳首がッ! ひぃぃッ!」

ついでにしつこい触角にも悪態をつく。

触覚の先端が時折乳首の先端をほじくるように動くので、コリンはくすぐったさに悲鳴を上げた。

たまらずに仰け反ると、ワレメからまた『汗』が噴き出して飛んだ。









シャーッという音が思いのほか大きく響く。

ダンジョンの中は本来、1キロ先の足音も聞こえてくる静寂の世界だ。

「ああっ、嫌ッ!」

失禁音に気付いたコリンが、慌てて悲鳴を上げてごまかそうとした。

「本当によくオシッコを漏らす子ねぇ」

エレナが笑った。

「あ、汗ですッ!!」

「汗がシャーッって音を立てるの? 実戦でそんなにオシッコを漏らしていたら、喉が渇くわよ」

「だから、失禁じゃないッ」

コリンは意地でも認めようとしなかった。

子供じゃあるまいし、女の沽券に関わる。

「ギブアップしちゃいなさいよ」

「しませんッ!」


-- 体験版ここまで --