「ねぇ、本当に今回も行く気なの?つぼみちゃん。」
「だって去年折角頑張ったのに、取り逃しちゃったんだよ?あそこのショップの福袋。だから桃香ちゃんも一緒に行こうよ。」
学校の休み時間に、とある女の子二人が話し合っていました。
つぼみは某有名ショップの紙袋がどうしても欲しかったので、なんとか友達の桃香を連れて福袋の行列に挑もうとしていました。
有名ショップの福袋は人気が高いので、正月に朝早く並ばないと手に入れられないのですが、
行列がかなり長くなってしまうので一人だけで並ぶとトイレに行きたくなった時などが大変なのです。
でも、友達の桃香はあまり行列に並ぶのに乗り気ではありませんでした。
「今年こそは何としてもあの福袋をゲットしてやるんだから!」
「気持ちは分かるけど、つぼみちゃん…やっぱり止めたほうが良いよ。」
「どうしてそんな事を言うのよ、桃香ちゃん。頑張って朝早く並べば絶対に手に入るんだから。」
「もう…忘れたの?つぼみちゃん。去年も今みたいに福袋をゲットしようって意気込んでいたのに、結局『失敗』しちゃったわけじゃない。」
「う…」
友達の桃香が、福袋の為に行列に並ぼうとしていたのを反対しているのには理由がありました。
実は、去年も今みたいにつぼみは有名ショップの福袋を手に入れようと計画していたのですが、
あるハプニングを起こしてしまって結局取りにいくどころじゃなかったのです。
有名ショップの福袋を手に入れようとする女の子は当然のごとく沢山いるので、
早い子だと昨夜から徹夜で並び始める子までいる始末です。
その為に行列はかなり長く、ずっとショップの開店時間になってシャッターが開けるまで待たないといけないのです。
前回の福袋の時もつぼみは朝4時に並び始めたのですが、それでもすでに福袋目当てのかなりの行列が出来ていたのです。
それに、つぼみは普段もあまりオシッコをガマンできない子だったので、
まだ日も出ていない寒い中をずっと行列に並んでじっとしていると、自然にオシッコもしたくなってきてしまうのです。
でも一度行列に並ぶと、なかなかトイレにも行く事ができません。
そこで前回も今みたいに友達の桃香に頼んで付き添ってもらっていたのですが、
いざオシッコがしたくなってトイレに行こうとしても、ショップの近くにコンビニがなかなか無いせいで、
トイレに行こうとするだけでもなかなか大変だったのです。
『つぼみちゃん、おかえり…あれ?どうしたの?』
『うぅっ…』
ポタポタ…ポタッ。
『どうしよう、桃香ちゃん。オシッコ我慢できなくって…』
『あーあ。こんなにオモラシしちゃって…これじゃ福袋どころじゃないね。一旦お家に帰ろう。』
『…うん。』
結局、前回はつぼみが行列から抜け出して、トイレに行こうとしたら
ちょっと離れたコンビニのトイレすらも、行列目当てで来ていた女の子が数人、並んでいる状態だったのです。
なかなかトイレが空かないのでつぼみは他のコンビニも探そうとしていたのですが、
結局他のコンビニを探す間も無く、道の途中でオシッコをガマン出来る限界を迎えてしまったのです。
そしてついにつぼみは道端で、オシッコをオモラシしてしまったのです。
「あの時は私、大変だったんだからね。つぼみちゃんったらトイレから戻ってくるかと思ったら
オモラシした状態で行列に戻ってくるんだもん。私もすっごく恥ずかしかったんだから。」
(やだぁ…桃香ちゃんったらそんな恥ずかしい事、思い出させないでよ。)
友達の桃香に言われて、つぼみもあの時の状況を思い返し始めてしまいました。
前回はコンビニのトイレが借りられなかった後、ずっとオシッコをガマンしないといけない苦しみに耐えながら、
なんとか尿意に耐え続けながら必死に他のコンビニやトイレを探そうとしていたのです。
でも朝早くに開けている店なんてなかなか見つかるものでもなく、ついにガマンしきれなくてオシッコをオモラシしてしまい、
パンツの中からオシッコをどんどん溢れさせて、あの時に穿いていたタイツまでビッチョリにしてしまったのです。
その時の事はつぼみにとって、ちょっとしたトラウマになっていました。
友達の桃香だけでなく、行列に並び続けていた他の女の子の注目まで浴びてしまったのです。
その時のトラウマのせいでつぼみは今でも、少しでもオシッコが溜まってきたらすぐにトイレに行くようになってしまった程でした。
「ごめんごめん。あの時は桃香ちゃんにも恥ずかしい思い、させちゃったよね。」
「でも、やっぱりあの行列はかなり並ばされるからなかなかずっとトイレをガマンなんて出来ないよね。
もし行列を離れるにしても、私達以外にもトイレに行きたがる子だって多いし。」
「そうだね…私もトイレの為に抜け出して、そこで失敗しちゃったんだよね。」
後から知った事なのですが毎年毎年、福袋を目当てに並んでいる毎回何人かの女の子が、
途中でオシッコをガマンしきれなくてオモラシをしてしまうらしいのです。
ずっと寒い冬の朝、長い時間並び続けるのはそれだけ、女の子にとっては大変なのです。
でも、オシッコがしたくなったからと言ってコンビニのトイレを借りようにもやはり先客がいるので、なかなか用を足す事さえ難しいのです。
「まったく、あれじゃ福袋の為に行列に並んでいるのか、トイレの為に並んでいるのか分からないよね。」
「でも、去年取れなかったからこそ、何としても今年は取っておきたいのよ。
桃香ちゃん、今回も福袋を買うの、一緒に付き合ってくれないかな?」
「またあの時みたいに、正月早々寒い中で早起き?私…寒いのあまり得意じゃないんだよ?」
「私だって本当はあまり寒いの、得意じゃないもん。でも今回こそは福袋をゲットする為に頑張りたいのよ!」
でも、一度手に入らなかったものほど、後悔が残ってしまうものでした。
あの時に手に入らなかった福袋を今度こそ…と、つぼみは今回も意気込んでいました。
「そこまで、福袋が欲しいのね…分かったわ。それじゃ今回もつぼみちゃんに付き合ってあげる。」
「やったぁ!あの行列だと、一人じゃなかなか来づらくって。」
「でも、つぼみちゃん。前回みたいに失敗しないように、何か手立てを考えて置かないと
また恥ずかしい思いをして福袋を買うどころじゃなくなっちゃうよ?」
「桃香ちゃんったら、それは安心してもいいよ。実はもう、ちゃーんと対策は練ってあるんだ。」
「それって、どんな方法なの?」
「それはね…」
つぼみは桃香に、福袋を買う為のある作戦を耳打ちで話しました。
その作戦は普通じゃ考えられない方法だったので、つぼみの言う作戦を聞いた桃香はちょっと恥ずかしくなってしまいました。
「えっ…?!そんな方法を使う気なの?」
「うん。」
「でも、いくら福袋の為に…『紙オムツ』だなんて。」
実はつぼみは、あの時みたいにオシッコを我慢しきれずにオモラシしないよう、
スカートの下に紙オムツを穿いて行列に並ぼうとしていたのです。
いくらなんでも福袋をゲットする為とは言え、年頃の女の子が紙オムツなんて…と、
桃香は思ってしまったのですが、どうやらつぼみは本気みたいです。
「私も、こんな年になって紙オムツを穿く事になるなんて正直恥ずかしいけどね。
でも紙オムツさえ穿けば、いくらオシッコがしたくなってもずっとあの行列に並ぶのも大丈夫だと思うんだ。」
「それはそうだろうけど…でもちょっと恥ずかしいよ…紙オムツなんて。」
「今日、学校が終わったら早速ドラッグストアで紙オムツを買ってこようと思うんだけど、桃香ちゃんはどうする?」
「わ、私はさすがに遠慮しとくよ…オシッコだったら結構我慢できる方だから。」
桃香は紙オムツを穿く作戦にちょっと気が引けていたみたいですが、
なんとか、桃香も福袋の行列に誘う事が出来てつぼみはほっとしていました。
これで福袋の行列に挑むことが出来るので一安心です。
でも友達の桃香の前でもうオシッコをオモラシしない為の作戦を宣言した以上、
つぼみは学校から帰った後で、ある物をドラッグストアで買わないといけません。
(さて…と。どんなサイズを買ってくればいいかな?)
そしてつぼみは本当に、学校が終わった後でドラッグストアに寄ってしまいました。
店内に入ったら、普段は絶対に立ち寄らない場所…ドラッグストアの、紙オムツコーナーの前に立っていました。
紙オムツのサイズも気にしていたつぼみでしたが、幸い成人用の小さいサイズならぴったり穿けるみたいです。
そして恐る恐る、なるべく人がいないタイミングを見計らって紙オムツのパックを一つ取ってレジまで足を進める事にしました。
紙オムツのパックは見た目も大きいのでどうしても目立ってしまいます。
その為、レジまで持っていく前にもう一度店内を軽く確認して、知り合いがいない事を確かめます。
「ありがとうございます。1880円になります。」
(でも、やっぱり紙オムツなんて買うの、女の子として恥ずかしいよね。今の時間、あまり人がいなくて良かった。)
つぼみはなんとか、ドラッグストアで紙オムツを買う事ができました。
買った後も大変で、大きな紙オムツを持ったままで道を歩かないといけません。
どうしても紙オムツのパックが目立ってちょっと恥ずかしがってしまうつぼみでしたが、
福袋をゲットする為だと張り切って、なんとか紙オムツのパックを持ったままでお家までたどり着く事が出来ました。
「ついに、買っちゃった…紙オムツ。それにしてもこのパック…
どこからどう見ても紙オムツにしか見えないよね。買う時に紙袋か何かを持ってくれば良かったな。」
つぼみは自分の部屋で改めて、紙オムツのパックを確認しました。
パックの表にも紙オムツの絵が描いてあったり、『吸水性』とか『オシッコ5回分』と文字が書いてあったり、
よくこんな恥ずかしいモノを持って帰ってこれたと自分で感心してしまうくらいでした。
「さて…試しに一度穿いてみますか。紙オムツと言うものを。」
つぼみは部屋の中で折角買ってきた紙オムツを試着する事にしました。
パックから一枚紙オムツを取り出して、部屋の中でスカートとパンツを脱いで、少しずつ紙オムツに足を通します。
「うわぁ…これが紙オムツなんだ。やっぱりお尻とかかなり膨らんでるし、それに…股の部分とかすごくモコモコ当たって、恥ずかしいよぉ。」
そしてつぼみは紙オムツを穿き終わった後で、鏡の前に立ってみました。
紙オムツはつぼみの予想していた以上に、お尻のラインをモコモコと膨らませていたので見た目にも恥ずかしいものがありましたし、
股やお尻の部分が厚くなっているせいで、今自分が紙オムツを穿いていると言う事を思い知らされます。
自分のお尻を紙オムツの上から触ってみたり、少し歩いてみたりしてもやっぱり少し違和感がありました。
手触りも正に紙で出来ている感じでしたし、足を少し動かすだけでも厚くなっている部分が股間に当たってくるのです。
「でも…この紙オムツさえあれば、福袋の行列にもちゃんと並べるから。明日は頑張るぞ。」
つぼみは一人部屋の中、下半身紙オムツ姿のままで有名ショップの福袋をゲットする事を夢見ながら決意を固めていました。
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