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「というわけで、鬼ヶ島校のゴミ掃除には、あんたら」
「御伽銀行の力は借りずに行くことにしたから!」
忙しい中、どうにかスケジュールをやりくりし、なんとか見つ
けた穴をついて依頼を受け、約束の場所に出向いた私達を
出迎えた言葉がこれである。
依頼というのは、かの暴力行為で悪名馳せている鬼ヶ島校に
連れ去られたという、一人の少女の救出である。
「よくよく考えてみれば、一人助けてくればいいだけなん」
「だから、私たち4人もいれば十分なのよね。」
「今回の依頼はなかったってことで♪よろしく♪」
だそうだ。
さすがにあの学校に、手練揃いとはいえたった4人で向かう
のは危険ということで、僕は彼女たちの監視という任務を
受けたわけだ。危なくなったら連絡をしろという。
とりあえず僕は物陰に隠れて、彼女たちの様子を窺う。
「本当に大丈夫なんですかぁ?僕たちだけで……。」
一番弱そうな、僕でも勝てそうな少年が愚痴を漏らす。
「そうですよぉ、ここは背に腹は変えられないってゆーか」
「銭切って身を守りましょうよぉ。」
トサカみたいな赤毛の男も口をそろえる。
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