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「ああ、懐かしいな。俺が初めて紬と会った修学旅行の」
「写真じゃないか。」
俺は彼女の書斎にあつらえてある、人間も悠々入れそうな
巨大な書棚の奥に、一冊のアルバムを発見した。その中は
カラフルなペンで色々と周囲に楽しそうな落書きを施されて
おり、彼女の学生時代がどんなものだったかを彷彿とさせる。
そしてそこには、まるでタイムスリップしたかのような
シックなフルカラープリントの写真が、透明のフィルムの中で
悠久の時を刻んでいる。
「あらいやですわ。そんなもの、どこで見つけになられたの?」
彼女はいつものように、高級食器をカチャカチャと鳴らしながら
お茶を淹れ、俺にその変わらぬ美貌で微笑む。
「ほら、見てごらん。昔の君が写ってる。」
俺はテーブルに置かれたお茶を横目に、彼女の肩を抱き寄せる。
「やっぱり若いなぁ。それにこんなに短いスカートを履いて。」
「もし今の俺が見たら、絶対放って置かないね。」
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「もう、そんなこと言って。当時のあなただって、放って置い」
「たりなんてしなかったくせに。」
紬はたっぷりと大きく育った尻を俺に押し付けるようににじり
寄せ、口をとんがらせてみせる。
「ははは、だから今、こうして君と一緒にいられるんだからね。」
俺は紬にキスをしようと身を寄せたが、それは彼女にするりと
回避されてしまった。
「あ、ほら、これ。学校のけいおん部の子たちと、枕投げをした」
「時のよ。懐かしいわ〜。あの頃の私って、すっごい輝いてたと」
「思うの。」
俺は彼女の頬に軽くキスをしながら、耳元へ囁く。
「君は今も最高に輝いているさ。……それにしても、君が友達と」
「枕投げ……とはねぇ。今じゃとても信じられないな。」
「それで、その勝負の勝敗はどうなったんだい?」
俺は軽く会話を進めながら、アルバムをめくる。
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「勝敗?さあ……どうだったかしら?すっごく毎日が楽しくて、」
「まるで走馬灯のように一日が過ぎていったのを覚えてるわ。」
天井を仰ぎながら、当時の思い出に浸りこんでいる彼女を
ソファーから見上げつつ、俺はアルバムの写真に失笑した。
アルバムの中の彼女は、その部活の友達との枕投げ合戦で、見事な
返り討ちにあったらしい。姿が確認できないほどの枕に埋もれた
彼女は、座敷に敷かれた布団の上に青天にひっくり返っている。
「放課後は毎日みんなでお話したり、演奏したり、お茶を飲んだり」
「して、ずっとこの時間が続けばいいとさえ思っていたわ。」
「今まで私が経験してこなかったこの時間、どうして神様はこの」
「素晴らしい体験を、今まで私に与えてくださらなかったのか、」
「恨んだりしたことだってあったわ。でも、私は思いなおすの。」
「今までこの経験をしてこなかったからこそ、今、この経験が素晴」
「らしいものだって実感できているのではないか……って。だって」
「そうでしょう?今まで普通に経験してきていたなら、それが素晴」
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「らしい経験だったって気づくことはとても、とても難しいはずです」
「もの。それが素晴らしい経験だったって気づくのは、多分もっと、」
「ずっと大人になってから省みて、ようやくそれがそうだったって」
「気づくことではないかと私は思うの。でも、そのことに、私は当時に」
「気づくことができたのよ?ねぇ、これってとても素晴らしい、そして」
「有意義な時間と空間を過ごせたことではないかと思うの。そう、そう」
「よ。私はそれまで味わえなかった境遇だったからこそ、そのかけがえ」
「のない、無二の時間を、お友達の人たちと過ごすことができたのよ。」
「そして……」
ほぼアッチの世界に行きかけてたと思しき紬が、ふと我に返り、肩越し
にソファに座ったままの俺をみやり、熱い眼差しを送る。
「ああ、そして俺と出会った。」
「4人いた彼女達の中で、君が一際眩しく俺の目に飛び込んできたんだ。」
俺はアルバムをテーブルに開いたまま、立ち上がり彼女を抱きすくめた。
開かれたページには、当時を存分に愉しむ彼女の顔が浮かんでいた。
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「しかしこのアルバムの君は……ほんとに楽しそうだな。」
俺は再び手にしたアルバムのページをめくりながら、そこに写る紬の
明るく微笑む表情を堪能する。
「その君が、今ではこんな風に愉しんでいようとは……」
「そのけいおん部の友達が知ったら、一体どんな顔をするんだろうね?」
俺の膝の間に顔を埋め、そこにそそり立つ怒張を舌と胸で丹念に愛撫
する感覚を、俺は股間で満喫する。
「ん……んぶふぅ……ぴちゃぴちゃ……そんなこと言って、また私の」
「困り顔を見て悦に浸るんでしょう?もう、そんなことは……じゅぶぶっ!」
俺の怒張を思いっきり吸い上げ、彼女の顔が醜悪に歪む。そして股間には
その変貌に見合うだけの強烈な快感が、電光のように背筋を駆け上る。
「う……っ!くぅ……や、やるじゃないか、また腕を上げたな……。」
「それならこちらも反撃開始と行きますか!」
俺は体を起こし、紬の尻側に回り込むとその太ももを持ち上げ、ソファ
の上に彼女の体を預けた。
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ぎしっ!ぎしっ!ぎしっ!ぎし……っ!
ぐちゅっ!ぐちゅっ!じゅぷっ!じゅぶぶっ!
ぱんっ!ぱんっ!すぱんっ!ぱちゅんっ!
完全防音の一室に、ソファの軋む音、粘膜と粘膜が粘液をかき混ぜる
音、そして肉と肉が面で打ち合う音、そしてくぐもった喘ぎ声と
荒い息が一つの協奏曲を弾き鳴らす。
俺はソファに体を半分埋めている彼女の背後から、たっぷりと肉のつ
いた尻を掴み、その中心に粘液に塗れた肉棒を激しく出し入れする。
その一突きたびに肉壷から粘液がびゅっびゅっと溢れ、ソファの上の
粘液たまりを拡張していく。
「う……っ!くぅぅ……っ!!」
俺は何度目かの連続した射精に、やや痛みすらもおぼえながら彼女の
一番奥に肉棒を突きたて、最深部に向け最後の射精を行った。
ビクンビクンと痙攣を続ける肉棒を、ゆっくりと爛れた肉壷から引き
抜く。ぱっくりと開かれたままになっている粘膜の奥から、どろぉ……
と白濁した液体が零れ、ソファの液だまりに一際白い華を添えた。
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