「何の用だい、篤ぃ ? ……急いで来いって ? 」
 部屋の扉を開けて賢一が顔を覗かせ声を掛けた。
 しかし、部屋の中に篤は居らず、ベッドに女の子が寝ているのが見えて、ぎょっ、となったのだった。
「ええっ !? ……あ、篤は ? …………あ、あの……もしかして、愛莉さん ? 」
 躊躇ためらいながら部屋に入ってきた賢一が、そっ、と声を掛けた。その寝姿は、何度か話をした事もある愛莉に間違いないようだった。そもそも、篤のベッドで眠っているのが彼女の愛莉でなかったら問題だろう。
「あ、あの……あ、愛莉さん ? ……あ、篤が…いや、篤くんが何処行ったか知りません ? 」
 尚も躊躇ためらいながら視線を泳がせて、賢一が愛莉の肩を揺すって声を掛けた。
「う、う~ん……」
 愛莉が、いや、いや、をするように声を洩らして身を捩り寝返りを打つと、短いスカートが捲れて真っ白い柔尻が覗いた。


カーソルオンで「寝取り間男」の気持ち差分が表示されます

 猿ぐつわを咬まされて声をだせない篤が押入れの中で身を捩った。
(うふふっ ♪ ……あたしのお尻、見えてるでしょ ? ……ほらあっ…早く、襲い掛かりなさいよぉ ♪ )
 実は愛莉はショーツを脱いだ事などすっかり忘れていたのだった。
「あ、あの……その……ぼ、僕……か、帰りますねっ ! 」
 しかし、慌ててそう言い残して廻れ右をすると出口に向かう賢一に、篤は縛られた拳を握り締めてガッツポーズを決め、愛莉は小さく舌打ちをしたのだった。

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