それから、携帯で賢一を呼びださせた愛莉は篤を押入れに押し込んだのだった。更に、ストッキングを脱ぐとそれで篤の両手首と両足首を縛ったのだった。
「な、な、なんでこんな事まですんだよぉ !? 」
「だって、途中で騒ぎ立てられたら困るしぃ……中途半端なトコで篤っくんが出てきてノーカウントにされたら厭じゃない ? 」

「お、お前さあ……ま、まさか襲われたがってないか ? 」
「ばーかっ ! ……そうそう、猿ぐつわも必要ね ? 」
篤の不安そうな言葉には
すっ呆けた返事を返し、愛莉はポケットからハンカチを取りだして、くる、くる、と捻ると篤の口に宛がい頭の後ろに廻して小首を傾げた。
「う~ん……これじゃダメかな~ ? 」
一旦戻して少し考え込んでから、にやっ、と笑った。
そして、呆気に取られる篤の前でショーツを、するする、と脱いだのだった。
「むふん ♪ ……脱ぎ立てを咥えられるなんて、ラッキーだね、篤っくん ? 」
そう言うが早いか愛莉は丸めたショーツを篤の口に押し込んでハンカチで猿ぐつわを咬ませたのだった。
「ふぐぅ !? ……ふぐーうぅ……」
「なあにぃ ? ……あたしのぱんつを咥えられてそんなに嬉しいのぉ ? 」
「ふぃぐぅっ !! ……ふぃぐぅ、ふぃぐぅぅ……」
必死に首を左右に振る篤に愛莉が笑い掛けた。
「違うって ? 」
「ふぐ、ふぐっ ! 」
今度は縦に首を振って頷く篤に愛莉がますます、にやにや、笑いを浮かべて言ったのだった。
「違わないでしょう ? ……だってぇ、おちんぽ、ぎんぎん、になってるよぉ ? 」

気がつけば、ストッキングで縛られた足の間で篤の《逸物》は痛いくらいにズボンを押しあげていた。
「しょうがないなあ……賢一くんが来るまでおしゃぶりしてあげよっか ? 」
「ふ、ふぉうぅ……」
篤は情けなさそうな顔で頷いたのだった。
そんな篤を
揶揄うように見あげて愛莉の指先がチャックを、ヂィイイイイイ――っ、と降ろした。
そして、慣れた手つきでブリーフの窓を潜らせた指先が篤の《逸物》を握ると、にやにや、笑いながら言ったのだった。
「もう、こんなにしちゃってぇ ? ……あたしのぱんつがそんなに美味しいのかなぁ ? ……っていうかぁ…こんなに、ぎんぎん、になってちゃ…でてこないじゃないよおっ !? 」
呆れたように笑いながら愛莉は、チャックの上のボタンを外して篤のズボンの股間を寛げると、漸く《逸物》を取りだしたのだった。
「や、やだあっ ♪ ……いつもより、おっきくなあい ? 」

「まっ……いいわっ……いっただきまあすぅ❤」
猿ぐつわを咬まされて反論する事もできずに途惑う篤を尻目に愛莉は、にやにや、笑いながらも早速《逸物》を頬張ったのだった。
―― あむぅんっ……ちゅぶっ、ちゅぱっ……くぷっ、くちゅっ……ちゅろっ、ちゅぷぅ……ぐぷっ、ちゅぶっ……ぢゅるるっ、ちゅぶぶっ……れろぅ、えろぅ……ぢゅぽっ、ぢゅるっ……くちゅるっ、ちゅぼっ……
慣れた舌捌きで唾液を《幹》に塗しながら愛莉が《逸物》を扱きあげる。篤の弱い処は熟知している愛莉だった。

更に愛莉は、うっとり、と瞳を潤ませて美味しそうに吸い立てる。
―― じゅぼっ、はぶぅ……ちゅぷっ、ちゅぱっ、くりゅっ……ぢゅりょ、ちゅぽっ、くぷっ……じゅちゅ、ちゅぼっ……ぢゅりゅ、ぢゅるるっ、ちゅぶぅ……じゅろっ、ぢゅるっ、ちゅぽっ……
そして、頬張った口腔で裏筋を舌先で擦りあげるようにして頭を上下させて《幹》を責め立てる。
―― あむっ、じゅるる、ちゅぷっ……んふっ……ずぽっ、ずじゅ、ぢゅちぅ……じゅる、じゅぶぶぶぅ……んん……ぢゅろっ、ちゅぶっ、じゅるるるっ……んん、んぐっ……ぢゅぽっ、ぢゅぷぅ、じゅぶぶぅ……
次いで、早くも先走りの滲んだ鈴口を嬲るように舐め廻す。
―― はぶ…ぅ…れりゅ、れろぅ、えろっ……あふっ……くちゅっ、ちゅぷっ、くぷっ……じゅろぅ、ちゅぶっ……うくん、はふっ……ちゅぶっ、ちゅぱっ、じゅるっ……んぐっ……ぢゅぽっ、れるっ、れりゅっ……
先走りを呑み込み、鼻で息を継いだ愛莉の呼気が篤の陰毛をそよがせる。
両手首と両足首を縛られ猿ぐつわを咬まされたまま《逸物》を嬲られる屈辱的な体勢が逆に己の官能を昂ぶらせている事に、篤は驚愕を覚えながらも身を震わせずにはおれなかった。
(あ、愛莉のフェラは…さ、最高だあ~っ ♪ ……き、き、気持ちええぇ~~っ ♪ )
そんな篤の様子に気づいているのかいないのか、愛莉は両の瞳を閉じて夢中になって《逸物》を吸い立てる。愛莉自身も、この奇妙な状況に官能を昂ぶらせていたのだった。
―― ぢゅるるる、ちゅぶぶ、ぢゅぶぶぶぅ……ぢゅるっ、くちゅちゅ…ちゅぼっ……じゅるるっ、ちゅぷっ……んふっ、んぐっ……ずじゅっ、じゅるるぅ、じゅぶぶぶぅ……ちゅぶっ、じゅるるるっ……んん、んぐっ……
倒錯的な状況といつにも増して熱烈な愛莉のフェラチオに、篤の昂ぶりが頂点に向かって加速する。

篤が腰を浮かせて身悶えた時だった ――。
階下から母親の声が聞こえた。
「
篤ちゃーんっ ? ……賢一くんがみえたわよーっ……あがって貰えばいいの ? 」
「や、やばっ !? 」
愛莉が、ちゅぽんっ、と《逸物》を吐き戻して慌てて身体を起こすと押入れの戸に手を掛けて言った。
「それじゃあ、細めに開けとくから……あたしが襲われるのを見てるのねっ ♪ 」

しかし、篤の心の叫びも届かなかったのか、愛莉は押入れの戸を引くとさっさとそこを離れたのだった。
篤が狭められた隙間から覗くと、愛莉はベッドに仰向けに寝転がると膝まで立てて狸寝入りを始めたのだった。部屋の扉に向かってミニスカートが捲くれそうになっていた。

しかし、両手首両足首を縛られて猿ぐつわまで咬まされた篤がどうにもならず身悶えた時、部屋の戸が開く音がして賢一の声が聞こえたのだった。