女上司催眠調教
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 保養スタッフ育成催眠術

 〜数日後〜

 あなたのもとに、前ぶれもなく御手洗がやって来た。

 普段はめったにオフィスに下りて来ない御手洗が、あなたのデスクの前で腕組みをしながら待っていた。あなたは小用で席を外していたのだが、それを見て慌 てて走り寄った。

「あの話…もう一度聞かせてもらえる?」
 御手洗は、いつもよりいくらか柔らかいトーンで話した。あなたが呆気にとられていると、御手洗は苛立ってはいたが、抑えた声でもう一度言った。
「数日前に説明しに来たあの『計画』よ! …忘れた?」

 あなたは御手洗の心境の変化に驚いたが、気が変わらないうちにと、御手洗のスケジュールを確認し、三日後にミーティングの予定を取った。

 あなたは、歩き去る御手洗の後姿を見ながら、ホッと胸をなで下ろした。

 なぜ御手洗が心変わりしたかは分からなかったが、たぶん計画書の美辞麗句が、案外と自意識の高い御手洗に効いたのかもしれなかった。

 しかし、計画書には『社員保養計画』の本当の目的について書かれていないことを、御手洗が知るよしもなかった。



 〜三日後〜

 会議室の真ん中で、あなたと御手洗は向かい合っていた。御手洗はゆったりとしたソファに、あなたはパイプ椅子に緊張した顔をして座っていた。

「催眠術? 私、そういった類のもの信じてないから」
 あなたの説明を聞いて、御手洗は意地悪そうな笑みを浮かべて言った。

 御手洗を従順な『変態女』に仕立て上げるため、あなたはこの三日間、あの女性上司を『調教』した同僚から、催眠術の特訓を受けていた。

 御手洗にはその真意は伝えず、催眠術はリラックスのためと説明した。

 催眠術を始めると、すぐに効果が表れた。あれだけ悪態をついていた御手洗が、あなたの催眠術の前に、あっさりと寝顔を晒していた。

 あなたは慎重に言葉を選び、御手洗に深い催眠をかけていった。

 一時間後、御手洗の目を覚まさせると、しばらく気の抜けたような表情をしていた。ミーティングが終わったことを告げても、納得のいかない様子だった。
「もう終わり? 何をしていたか覚えてないけど…まあいいわ…」
 御手洗はおぼつかない足取りで会議室を後にした。

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