フロンティアT−02

「では、ご対面頂こう!」
鉄仮面がそう告げると、向かい側の壁にわざとらしく
設置されたド派手なカーテンが、一気に開かれた。
そこで目にしたのは、良く見覚えのあるポニーテールの少女。
幼い頃からずっと一緒に過ごしてきた、僕の大切な家族・・・。
七つ歳の離れた、可愛い妹のリィズだった。

「ああっ・・・リィズッ!どうしてっ!?」
「お兄ちゃんっ!」
「フフフフッ、実に良く似ている。 一目で貴様の妹だと判ったぞ!」
「妹を・・・どうする気だっ!」
「クックック・・・最愛の女性を奪われる苦しみ、貴様にも味わって貰おう!」
「なっ・・何ッ?」

002

仮面の男がじりじりとリィズに迫る。
「フハハハハ!怖かろう?」
「いやっ・・近寄らないでっ!おっ、お兄ちゃんっ・・・いやーっ!」
「やっ、やめろーっ!」
鉄仮面は軽々と妹を押さえつけた。
そして・・・・・

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