●世界観紹介

 21世紀半ば、経済の名の下に自らの富のみを求める欲深き者達は
 自らの国を創り上げるほどに富を得、彼らの手により世界は新たな進歩をむかえるかのように見えた。

 だが彼らの強引なやり方は貧富の格差を増大させ、争いを生じさせた。
 そこへ新興国同士の騙し合いも重なり、いくつもの国が現れてはすぐに消えていった。

 そのさなか極東の新興国で発生した動乱。『陰陽師』や『魔術師』などの異能力者が介入したその事件をきっかけに
 それまでごく一部の人々が知るのみだった『魔術』『亜人』『妖精』などの存在が世間へと知れ渡った。
 そして世界は新たな局面をむかえた…。

 異能力を利用しようとする勢力の出現。それを阻止しようとする異能力者達。
 そして何処から現れたのかわからない謎の魔物の出現…。
 さらにそこへ歪みが生じた社会システムも加わり、世界は混沌とした時代を迎えた。

 月日が流れ西暦208X年。慌ただしかった世界もようやく落ち着きを取り始めたころ。
 ヨーロッパ、南方へアルプスを望む地。有史以前の精霊信仰が残る小さな村で、
 一人の少女がある試練を受けようとしていた。
●キャラクター紹介

フラウローゼ
 先祖代々伝わる魔術の知識が眠る古城を探索する、魔術師の家系で生まれ育った女の子。
 かなりのんびり屋な性格のようだ。
 メイドのティルフィリスと2人で暮らしている。


ティルフィリス
 ローゼの家系に代々仕えている竜人。竜人はかなり珍しい種族。
 自分の事を『わらわ』と呼ぶが威張っているわけではないようだ。
 言動から察すると500年以上は生きているが、長期間寝ている時期も多かったらしい。
 それなりに色々な魔術も使えるが、特に術を使わなくても生身で空を飛んだり魔力の塊を投げたり
 することができる。