プ ロ ロ ー グ
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「いいわね、凛子ちゃん。ここで見た事は誰にも話しては駄目よ」
「ダメなんだよ〜?」
「私達の事、他の人に知られたら私も由衣ちゃんも大変な事になってしまうんですからね」
「からね?」
「……わかったよ」
 由衣ちゃんがイき狂う所を見せつけられ、それに当てられてしまった凛子ちゃん。
 友情に訴えつつ正面から説得すると、容易くとは言わないまでも彼女を納得させて懐柔する事が出来た。
 親や先生に話される事が一番の心配ではあるが、彼女の性格的に言って大人に相談する事は無いだろう。
 何より大事な友達である由衣ちゃんの不利益になるような事はしないはずだ。
 もちろんこれは嘘を言って彼女を騙しているわけでは無い。凛子ちゃんが誰にも話さないようにという計算はあるものの、私の彼女に対する友情は本物なのだから。私は由衣ちゃんの事も凛子ちゃんの事も大好きだ。
「お邪魔しました〜。また明日学校でね、ばいば〜いっ!」
 先程までの痴態など無かったかのように笑顔で手を振る由衣ちゃんと、少し困った顔をして控えめに手を上げる凛子ちゃんに手を振り返す。
 胸の内に考えている事は一片たりとも顔には出さず、笑顔で二人を見送った。

 翌日。学校で顔を合わせた凛子ちゃんは少しぎこちない様子だったものの、ちゃんと目を見ておはようと言ってくれた。
 由衣ちゃんの方は昨日の出来事を全く気にしていないらしく、いつもと全く変わらない態度で彼女と接していた。それに安堵した凛子ちゃんの顔に笑顔が戻る。
 彼女もちゃんと秘密は守っているようだ。
 これで次の段階に進む事が出来る。
 更に数日様子を見てから由衣ちゃんと凛子ちゃんを家に招いた。



「はぁっ、あぁ……んぁっ、あぁっ……遙佳、ちゃぁん……んひっ、はっ、あぁぁっ……!」
 由衣ちゃんをベッドに誘うと、以前オナニーを教えた時のように半裸になって身体を絡めながら彼女の敏感な部分を責める。
 由衣ちゃんも負けじと私の身体に手を伸ばして弄ってくる。
「んっ、あっ……はぁぁ……由衣ちゃん、それ……んんっ、気持ち、いい」
「えへへぇっ……私、だって……やれば……出来るんだからぁっ、あっ……ふぁあっ」
 チラリと凛子ちゃんの方に目をやると、顔を横に向けて赤くしながらも目は逸らし切れずにこちらを向いているのが見えた。
 その期待に応えるように、私達の責め合いは徐々に激しさを増して行く。
 服は脱げてしまってほとんど裸になり、割れ目から溢れた愛液を使ってお互いのお尻の穴に指を挿れたり舌先で舐めたりする。
「うぁ、あぁぁ……お、お前ら……何て事を……」
「うふふっ。まだまだこんなものじゃないわよ」
 興が乗った私は由衣ちゃんの身体をひっくり返すと、枷やテープを使って彼女の身体を拘束した後、おもちゃを使って胸や穴を責め立てる。
 こうなってしまえばもう由衣ちゃんは私の為すがまま、されるがままに感じるだけだ。
「ひぁあぁあぁぁぁっ……! あっ、あぁあぁっ、おひっ、おひりぃっ、ひぐっ、んっ……あぁあぁあぁぁぁぁぁぁっ……!」
 全身をビクビクと痙攣させ、愛液や腸液を撒き散らしながら何度も何度も絶頂を迎えたのだった。
「ゆ、由衣……何て、顔……してるんだよぉ……」
 激しい調教を喜んで受け入れている由衣ちゃんの姿を複雑な面持ちで見つめる凛子ちゃん。
「あぐぎっ、ひっ、いっ、いぃいぃぃぃっ……!? そんなっ、奥までぇっ、えぁああぁあぁぁぁぁぁぁっ……!」
「おっ、おい、そんなにしたら由衣が……あぁっ、ゆっ、由衣?」
「らいっ、じょ〜ぶぅっ……んふぅああぁあぁあぁぁっ……きっ、ひっ、きもちぃよぉっ、おっ、おぉほぉおぉぉぉぉぉっ……!」
 白目に近いくらいに目を裏返らせて絶頂し、息も絶え絶えになりながらも快楽に惚けた顔で凛子ちゃんに答える。
「大丈夫って、そんな……本当なのかよ……」
 由衣ちゃんが壊れてしまうのではないかとオロオロしている。
 そんな彼女の耳元に囁く。
「最近ね、由衣ちゃんこんな激しい事されても満足してないみたいなのよ。もっと激しくしてって」
「う、あぁぁ……」
「それで考えたのだけれどね。気持ち良いのとはまた違った方向性を探ろうかなって思ってるの」
 そう言って凛子ちゃんに一つのおもちゃを見せる。革製の平べったい板に持ち手が取り付けられているだけのシンプルな物だが、根元に打たれた鋲が凶悪な雰囲気を醸し出している。スパンキングロッドと呼ばれる責め具だ。
「これで思いっきりお尻を叩いてあげるの。痛そうでしょう? 由衣ちゃんきっとすごい悲鳴を上げまくってくれるわ。楽しみ! ……でも。由衣ちゃん、その苦痛に耐えられるかしら?」
「やっ、やめろよ! そんなので叩かれたら由衣が死んじゃうだろ!」
「大丈夫、死にはしないわ。……まぁ、一生残るトラウマになってしまうかもしれないけれどね?」
「そんな事、絶対に許さないぞ!」
「そんな凄んでも駄目よ。私も前からこういうの、使ってみたかったんですもの」
 詰め寄ってくる凛子ちゃんから一歩も引かず、妖しい笑みを浮かべると逆に彼女がたじろいで一歩下がる。
「あ、でも……そうね。由衣ちゃんの身体じゃ耐えられないかもしれないけれど――凛子ちゃんなら大丈夫そうよね」
「……どういう、意味だ?」
「由衣ちゃんの代わりに凛子ちゃんがこれで責められてみない?」
「な……に……?」
「凛子ちゃんが代わりに受けてくれるなら、これ以上由衣ちゃんに痛い事はしないわ」
「そんな、でも……うぅ……くそっ」
「まぁ、ゆっくり悩んでて――ねっ!」

 ズパァーンッ!
「あぎぃぃぃぃっっ……!? ひっ、ぐっ……ぅ……ぁ……」
 悩み始めた凛子ちゃんを横目に、私は手にしたロッドで躊躇する事なく由衣ちゃんのお尻を思いきり叩いた。
 甲高い悲鳴を上げて全身を強ばらせた後、パタリと手足が落ちて力が抜けた。いきなりで強く叩きすぎたのか、由衣ちゃんは一発で気絶してしまったようだ。
 全身の力が抜けてしまったのだろう、おしっこまで漏らしている。
「なぁっ……!? なっ、何してるんだっ」
「凛子ちゃんがいけないのよ? すぐに答えを出さないから。まぁもう一回叩けば目を覚ますんじゃないかしらね」
 そう言ってスパンキングロッドを振り上げる。
「やめろっ!」
 血相を変えて飛びかかって来る凛子ちゃん。
 その動きを見越していた私は半歩身体をズラして突進をかわすと、脚を掛けて彼女を転ばし、そのまま半回転して彼女の上にのし掛かって腕を捻り上げる。
「あぎゅ、ぐっ……!?」
 何をされたのかも分からずに呆気に取られた表情で床にキスをしている。
 荒事にはそれなりの耐性があるのだ。非力な女の子の身体になって多少勝手は変わったものの、同じ年頃の子が相手ならばこの程度は造作もない。
「うふふっ、お家の中で暴れちゃ駄目って小さい時に言われなかった?」
「くぅっ、うぅぅ……放せぇっ」
「だから暴れないの〜」
「いぎぐっ!? あがぁあぁぁっ……!」
 上に乗った私を振り落とそうと暴れる凛子ちゃんを抑える為に、捻り上げた腕に力を加えると潰されたヒキガエルのような声を上げる。
「女の子らしくない悲鳴ねぇ。でもリアルに苦しんでる感じ出てていいかも」
 快楽の喘ぎ声を聞くのも良いけれど、苦しみの呻き声を聞くのもサディスティックな心が刺激されて胸とお腹の奥がキュンキュンしてしまう。
「もっともっと女の子の良い声が聞きたいわ」
「ぐっ、うっ、うぅっ……くっ、ぐぅうぅぅ……!」
 首を捻ってこちらを向かせると目に涙を溜めながらも強い視線で睨んでくる。反抗的な視線にゾクゾクするような興奮が背筋を駆け上がって来る。
「さぁ、どうするの凛子ちゃん? 私はこれを誰に振り下ろせば良いのかしら?」
 振り上げたスパンキングロッドを組み伏せた少女に見せつける。
「くそっ……くそぉぉっ……! ……わかったよっ、私が受ける! だから、もう由衣に……由衣に酷い事するなぁっ!」
「しないで下さい、でしょうっ?」

 パァーンッ!
「ぐぅうぅっ……!?」
 気持ちが昂ぶり、ロッドではなく手のひらを凛子ちゃんのお尻に振り下ろした。彼女の口からは低い呻き声が漏れ、ビクビクと身体を震わせる。
 溜まっていた涙が頬を伝い落ちる。
「うっ、くぅっ……う、うぅぅ……しないで……下さい!」
「良いお返事だわ。いいでしょう、これからは凛子ちゃんをいっぱい可愛がってあげるからね。うふふふふふふっ」
 気絶した少女と屈辱に震える少女を見下ろしながら、私は心の底から溢れ出る楽しさで思わず笑い出してしまったのだった。


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