第 一 章
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「……っ、ぅ……うぅ……」
 薄暗く静かな地下室にくぐもった呻き声が響く。
 黒いラインで縁取りされた真っ白く清楚な神学校の制服を身に纏った、頭の両脇で二つに束ねられた髪型が可愛らしい少女だ。
 コンクリート剥き出しの壁に囲まれた灰色の空間の中で、そこだけが色彩を持っているように感じられる。
 彼女は両手と片足を上げた奇妙な格好で立っている。
 眠りから目覚めたばかりの少女は自分の置かれた状況が分からず、混乱した様子で身体を動かし辺りを見回す。長い年月の間淀んでいた空気が掻き混ぜられ、かび臭い匂いが辺りに漂う。
「くぅっ、うっ……ふっ、ふぅうぅうぅぅっ……!」
 必死に何事か喚こうとしているが、枷で塞がれた口では言葉を発する事が出来ず、唸るような声を漏らすだけだ。
 そんな少女の様子を黙って眺めていた男が後ろから近づくと、無造作にその枷を外してやった。



「ぷぁっ、はぁぁっ……んっ、ふぅぅぅっ……何っ、何なの……? ……ひっ!?」
 解放された口で大きく息を吸い、吐き出すとようやく自分の後ろに誰か居る事に気づいて振り向く。
「きゃぁぁっ! なっ、何なのあんたっ、誰なのよぉっ!」
 彼女の目に飛び込んできたのは頭をすっぽりとマスクで覆い隠した半裸の男。
 悲鳴を上げて男から離れようと藻掻くが、手足は枷に拘束され鎖に繋がれ逃げる事が出来ない。
「きゃぁっ!? なっ、なんでっ、服……嫌っ、嫌ぁあぁあぁぁぁぁっ……!」
 動かない手足を見て、次いで半裸にされた自分の身体に気付いてまた悲鳴を上げる。その声は恐怖だけで無く、局部を露出させられた羞恥にも震えていた。
「やだやだやだぁっ……! 何っ、何でっ、何なのぉっ……!?」
 半狂乱になって叫びながら、枷を外そうと手足を無茶苦茶に動かして鎖をガチャガチャと鳴らす。
 しかし枷は彼女の身体に食い込む程にきつくはめられていて外れず、玩具ではなく本物の拘束具であるそれらはか弱い少女の力では壊れる事など決して無いのだった。
 そんな少女の無駄な努力を、男は一歩離れた所で黙って眺めている。その表情はマスクに隠れていて窺い知る事が出来ない。
「くぅっ、うっ……うぅうぅぅ……何なのよぉ……」
 拘束から逃れられない事を思い知ったのか、暴れるのをやめて落胆の息を漏らす。
 しかしすぐに表情を険しくすると、得体の知れない男をキッと睨み付ける。
「この誘拐犯っ! 犯罪者! これ外しなさいっ! 服戻しなさいよっ! あんた、何なのよぉっ! こっ……こんな事してただで済むと思ってるの!? すぐに警察が来るんだからねっ! あんたなんて捕まって死刑よ!」
 なかなかに気の強い少女のようだが、声が震えているので虚勢である事が即座にバレてしまっている。彼女の言葉に男が動揺した気配は全く無い。
 自分の言葉を聞いているのかいないのか、一言も喋らずにただ見下ろしてくる男に少女は段々追い詰められていく。
「こっ、こんなの絶対……絶対に許されないんだからぁっ!」
「許されないのはお前の方だ」
「ひぅっ!?」
 初めて男が口を開いた。
 ボイスチェンジャーで加工された低く異様な声に、少女が短い悲鳴を上げて身を竦ませる。表情を引き攣らせて男の顔を見つめている。
 彼女を怯えさせたのはその声の奇妙さではではない。加工されていても分かる程に昏い怒気が籠もっていたからだ。
「お前のその高慢な態度がどれだけ人を傷つけているか考えた事があるのか」
「そ、そんなの知らないわよ……」
「無意味にプライドばかりが高くて人を思いやる気持ちなど欠片も持っていない」
「うぅぅ……なっ、何よぉ……」
「天使のような格好をしていながら、その心は悪魔のように醜い」
 男の様子に気圧され、意気を失った少女は反論する言葉も出せずに口籠もる。
「神が裁かないお前の罪を、この俺が裁いてやる」
 男は怯える少女の後ろに回り込むと、産毛一本生えてないピッチリと閉じられた無毛の割れ目に自らの肉茎を押し当てる。
「ひぃっ……!? なっ、何それ……!? 何っ……何するのっ……!?」
 男のモノは固く大きく怒張していて天を衝く程に反り返っている。その直径は少女の腕の太さと変わらない程だ。
 まだ男性経験などあろうはずもない年齢の彼女だが、初めて目にする男の凶器に本能的な恐怖を感じている。
 そんな少女の様子を気にせず、亀頭の先をグリグリと押し付けて割れ目を開くと小指の先程の大きさの膣口に狙いを定める。
「お前に罰を与えてやる」
「やめてっ、やめてぇっ……! 恐いっ、恐いよぉっ……助けてっ、誰かぁっ……たっ、助け――」
 助けを求める少女を無視し、彼女の身体を両手で固定して思い切り腰を押し出した。



 ズグンッ……メリミチッ……ブチブチブチブチィッ……!
「ひぎゃっ!? ぎっ、ひっ……ひぃいっ!? いっ、ぎっ、ぐっ……ひぃぎぃいぃいぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ……!?」
 強烈な突き込みは少女の可憐な処女膜をズタズタに引き千切りながら狭穴を一気に奥まで貫いた。
 未成熟で未経験な小穴への前戯も無しの挿入は凄まじい痛撃を少女に与え、一瞬で意識をショートさせてしまった。
「あがっ、ぐっ……ひっ、ぃ……ぎ……ぐ、うぅ……ぅ……」
 海老反りにたわんで硬直していた彼女の全身から力が抜け、反り返っていた頭がガクリと前に倒れる。失神してしまったのだ。
 だが男はそんな仮初めの休息さえ許さない。
 最奥にまで到達している肉槍をズルズルと引き抜き、再び思い切り貫いた。

 ズブンッ……ミチィッ、メリメリッ……!
「あぎゃぁあぁあぁっ……!? ひぎっ、いぃっ、ひっ、ひぎぐぅうぅああぁあぁあぁぁぁぁっ……!?」
「誰が寝る許可を与えた。罰だと言ったろう」
「いぎぃっ、いっ、痛いぃいぃいぃぃっ……痛い、痛い、痛いぃいぃぎぃひぃいぃぃっ……!」
 強制的な目覚めと同時に襲い掛かって来た強烈過ぎる痛みに少女は喉が裂けんばかりの叫び声で泣き喚く。
「ククククッ! 罰なんだから痛くて当然だろう。さぁ、自分の罪深さを存分に味わうがいい」
 高揚した様子で愉しげに少女を嘲る。マスクの下では口角が吊り上がっている事だろう。
「ひっ、いっ、いっ、痛いぃいぃっ……! いぎっ、ひっ、痛いのぉっ……! もう、もうやめっ、ぎっ、ひぃいぃぃっ……!」
 彼女の足をガッシリと掴むと、少女の懇願を無視して思い切り腰を前後させ始めた。
「あがっ、あっ、あががっ、ひっ、いぎぃいぃいぃっ……ひっ、いっ、ぎっ、いひぃいぃあぁあぁあぁぁぁぁっ……!」
 愛液など全く湧き出しもしない狭く動き辛い小穴だが、破瓜の血の潤滑によって少しは動き易くなっていた。
 性の悦びなど少女に与える気が全くない男は、悲鳴を上げ続ける少女を哀れむ事は無く、逆により強い苦痛を与えてやろうとするように責め立てる。
「ふんっ、生意気な胸をしているな。これで男をたぶらかす気か」
 まだ手足も伸びきっていない少女体型にもかかわらず、胸の果実は年齢に似合わぬ大きさに実っていた。
 男は無造作にその膨らみに手を掛けると、握りつぶす勢いで揉みしだく。
「ひぎぅうぅうぅぅっ……!? うぎっ、いっ、痛いぃいぃぃっ……! やっ、ぐっ、うぅうぅっ……おっぱい、痛いのぉおぉっ、おぉぉあぁあぁぁっ……やめてぇえぇぇっ……!」
 膨らんではいてもまだ成長中の乳房は芯が残っていて、強く握られると鋭い痛みが走る。
 それを分かっていて男は彼女の痛みを与え、少女の甘美な苦鳴を引き出す為に揉み潰す。
「あぎゃぁあぁあぁぁぁっ……! あぎっ、ぎっ、ぎぃひぃいぃいぃいぃぃぃんっ……!」
 少女が苦しめば苦しむ程、痛苦の悲鳴を上げれば上げる程に嗜虐の悦びが男に湧き上がり、快楽の絶頂へと登り詰めさせていく。
「穢れたお前の体内を真っ白に浄めてやる」
 男は更に腰の動きを速めて少女の膣内蹂躙する。
「ひいぃいぃいぃぃぃっ……!? いぃっ、いっ、ぎひぃあぁあぁあぁぁぁぁぁっ……!」
 そして頂点へと登り詰めた男は亀頭の先で子宮を押し潰す程の突き込みを加える。



 ブビュウッ、ビュッ、ブビュビュッ、ブビュゥウゥゥゥゥッ……!
「はがぁあぁぁっ……!? あっ、ひっ、熱ひぃいぃっ……!? ひっ、いっ、いぃぎぃぃひぃぃぃっ……!?」
 爆発するように噴き出した熱い白濁の塊が子宮口に激しく打ち付けられ、少女の未成熟な子宮内へと吐き出されて行く。
「あぎっ、ひっ……ぁっ、これ……射……精?」
 痛みで埋め尽くされていた感覚に性器を灼く熱が加わり、自分が膣内に射精されている事に気づかされた。
 身体は小さいが胸が性徴を見せている所から考えて、少女には既に初潮が訪れているのだろう。そして性教育も受けていて、子供がどうやって生まれて来るのかも彼女は知っている。
「嫌ぁあぁあぁぁぁぁぁぁっ! 嫌、嫌、嫌っ、嫌ぁあぁっ……赤ちゃん、出来ちゃう……出来ちゃうよぉっ! 嫌っ、嫌ぁあぁあぁぁあぁぁぁぁっ……!」
 自分がされた事を理解した瞬間、少女は絶叫を上げて泣き喚いた。
「抜いてっ、抜いてぇえぇっ……! やだっ、やだやだやだぁあぁあぁっ……! 嫌っ、精液嫌ぁあぁあぁぁぁっ……!」
 半狂乱で全身を無茶苦茶に動かし逃れようとするが、拘束に加えて大人の男に押さえ付けられた少女の身体は体勢を変える事すら出来ない。
 男も当然ながらやめるつもりはなく、亀頭を子宮口にキスさせたまま濃厚な精液を吐き出し続けている。
 一度の射精でこんなにも出せるのかと驚く程に大量の精液だ。
「やめてやめてやめてぇえぇぇっ……! もう、もう、嫌ぁあぁあぁぁぁぁぁっ……!」
 少女がどんなに泣こうが喚こうが男は一切取り合うこと無く欲望の白濁を子宮内へと吐き出し続けたのだった。

「うぁ……ぁ……あぁぁ……ぁ……やだぁ……あぁ……もう、嫌ぁ……」
 レイプされ膣内に射精されたショックで放心状態になってしまった少女。
 精液を吐き出し尽くした肉茎を抜かれ、痛々しく半開きになった膣口からは破瓜の血が混じった白濁液がコポコポと溢れ出ている。
「うぅぅ……うぇぇぇんっ……ママぁっ……助けて、ママぁ……」
 もはや最初の高慢さも生意気さも吹き飛んで消え、弱々しくしゃくり上げながら母親に助けを求める程になっていた。少女の心は潰れる寸前だ。
 だが男はまだ許すつもりは無いらしい。
 少女の下半身が白濁液でドロドロになる程の射精を終えた後にもかかわらず、男の剛直は猛ったまま上を向いている。
 その勃起したモノの先に血と精液の混合物を塗り付けると、小さく窄まったお尻の蕾へと押し付ける。
「ひぅぅっ……? やっ、何……もう、やだよぉ……もう変なこと、しないでぇっ……!」
 哀願しながら逃げようとまた暴れ出した少女の頬を軽く平手で打つ。
「うるさいぞ。お前への罰はまだ終わってないんだよ」
「ひぃうっ!? うぁっ、あっ……あぁ……うぅうぅぅぅぅぅ……!」
 それだけで彼女はもう暴れるのをやめ、怯えた目で男の様子を伺う。
 そんな少女の様に嗜虐心を更に刺激された男は、少女の乳首をギュッと強く捻り上げると腰に力を込める。
「いぎっ……!? ひぃっ、いっ、あ……う、ぐぅっ……うぅぅ……!」



 ズググググッ……メリリッ、ミヂミヂミヂミヂミヂ、ギヂィィッ!
「あぎゃぎぃいぃいぃいぃいぃぃぃぃひぃいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?」
 蕾の皺が環状に無理矢理押し拡げられ、肉を割り裂く危険な音を立てながら腸奥へと挿し込まれた。
 それがお尻の穴だとは思えない程に大きく、男の逸物の形に少女の肛孔は拡げられてしまった。
「あぐぎぃいぃいぃぃっ……ひっ、ぎっ、痛いぃっ……いぃあぁあぁぁっ、お尻、がぁっ……あぁあぁあぁあぁぁぁっ……!?」
 全く解しもされずに突き込まれ、何処か切れてしまったらしい。雄肉に付いた白濁混じりの物とは明らかに違う鮮血が滲んでいる。
 そんな惨状にも構わず、男は塗りたくった白濁液の潤滑を頼りに雄茎を前後させる。
「ひぃっ、ひっ、いぃいぃあぁあぁぁあぁぐぅうぅぅぅぅっ……!?」
 傷口を拡げられる痛みに少女は身体をビクビクと痙攣させて悶える。
 開かれた口からは止め処なく悲鳴が上がり続けている。
 苦痛に咽ぶ少女の声を愉しみながら、男は極太の肉棒で直腸を擦り抉る。
 腰を両手で掴むと、軽い身体を持ち上げて直接上下させる。鎖で吊られた手足が少女の身体が揺れ動く様はまるで操り人形のようだった。
「いぎぃっ、ぎっ、ひぃいぃいぃぃぃっ……! あがっ、ぐっ、あぁあぁっ、ひっ、ぎぁっ、あっ、あぁあぁぁっ……!」
 加虐の愉悦と肛虐の快楽に昂ぶり、男の性感が再び高まって行く。
 両手でガッシリと少女の身体を固定すると、腹を突き破る勢いで雄肉を突き込み始めた。
「ぎゃっ、ぐっ、ぎぃいぃぃっ!? ひぎっ、ひっ、いぃぎぃあぁあぁあぁあぁぁぁぁっ……!?」
 身体が二つに裂けるような痛撃を加えられ、少女は口の端に泡を吹きながらガクガクと身体を震わせる。
 掴んだ手に力が入り、乳果と太ももがぐにゃりと歪む。
「ぴぎぃいぃいぃぃぃぃぃぃっ!?」
 豚のような悲鳴を上げて悶える少女に悦楽の限度を超えた男は、突き込んだ亀頭をS状結腸に潜り込ませながら絶頂を迎える。



 ビュブゥッ、ビュッ、ビュググググンッ……ビュゥーッ、ビュッ、ビュルビュルビュルルッ……!
「はがぁあぁあぁおぉおぉぉぉぉぉあぁあぁぁあぁぁぁぁぁぁっ……!?」
 噴き出した灼熱の精液が腸壁を直撃し、強烈な熱感で少女の神経を灼く。
 彼女の意志とは無関係に腰がビクンビクンと跳ね上がり、肉茎をギュウギュウと締め付ける。まるで絶頂しているような反応だ。
「おひっ、おひりがぁっ、あっ、あぐぅうぅうぅぅっ……あぢゅっ、あぢゅひよぉおぉおぉぉぉっ……!」
 グルンと目を裏返らせ、半分意識を飛ばしながら少女は熱を訴える。だがその訴えが男に通じる事は無く、直腸を拡げ満たした肉茎はその場に留まり熱い白濁を注ぎ続ける。
 二度目の射精にもかかわらず少女の腸内へと放出される精液量は相変わらず膨大で、明らかに正常ではない。男の昏い欲望が精液に変換されているかのようだ。
 たっぷりと数分を掛けて精液を吐き出し尽くすと男はようやく彼女の腸肛から肉竿を引き抜く。



 ゴポォッ……ゴポポッ、コポ……
「おほぉあぁ……ひっ、おひぃ、い……あぁ、あ、う、うぅあぁぁ……あぁ……」
 男のモノを抜かれても閉じずに桃色の腸壁を晒してしまっている肛穴から、注がれた白濁液が音を立てて流れて少女の下半身を白く汚して行く。
 二つの処女穴を連続して破瓜され犯された彼女は茫然自失状態でビクビク身体を震わせながら呻き声を上げている。
 脇に置いてあったカメラを手に取ると、男はそんな少女の姿をファインダーに収めてシャッターを押した。

 ピピッ……パシャッ! パシャパシャッ!
「うぁっ、あっ……や、何ぃ……?」
 連続して瞬いたフラッシュの光に少女が目を細め、光の治まったそちらにその瞳を向ける。
「カメ……ラ……? やっ、嫌嫌嫌、嫌ぁあぁあぁっ……! 撮らないでっ、こんなの撮らないでよぉっ……!」
 レイプされボロボロになった自分の姿をカメラに撮られたのだと気付いた瞬間目を見開き、何処にそんな気力が残っていたのかと不思議に思える程に大きな声を出して暴れ始めた。
 そんな少女の姿を男は無慈悲に、そして愉しげに撮り続ける。
 せめて顔を隠そうと藻掻くものの、枷と鎖に拘束された両手ではそれもままならない。彼女の正面に回ってその泣き顔をアップで撮り、犯され精液と破瓜の血にまみれた下半身までを収めて更に撮った。
「いい絵が撮れたぞ。これをネットに流してやろうか、それともお前の学校の掲示板に貼りだしてやろうか?」
「やめて、やめて、やめて、やめてぇえぇえぇぇぇぇぇっ……! そんな事されたら、私、私もう……!」
「だったらその態度を改めろと言ってるんだ」
 鎖から枷を外すと、ふらつく少女を蹴倒して這いつくばらせる。
「舐めろ」
 そして頭を押さえ込み、零れて地面に溜まった白濁液に顔を付けさせる。
「やぁぁっ……臭いぃ、こんなの……嫌ぁ……!」
「言っても分からんか」
 前髪を掴んで頭を引っ張り上げると、先程よりも強くそして今度は往復でビンタを浴びせる。
「あぎっ、ひっ、ひぃいぃぃっ……痛いっ、痛いよぉっ……ママぁっ、助けて、ママぁあっ……!」
「舐めろと言ってる。まだ叩かれたいのか?」
「ひぃっ!? やります、やりますっ、やらせて下さいぃっ……!」
 恐慌状態に陥り、泣いて母親に助けを求める少女の頭をまた持ち上げる。手を振り上げて見せるとビクンと身体を震わせて身を竦ませ何度も頷く。
 そのまま男が頭を押さえ付けると、彼女は恐る恐る舌を突き出して自分の破瓜の血が混じった精液を舐め始めた。
「ぴちょ、ぴちゅっ……うっ、うぇえぇぇ……にがっ、いぃ……うぅぅ……くしゃぃよぉ……う、ぢゅるっ、ぴちゅ、ぴちょ……」
 強烈な生臭さと苦みに顔をしかめながらも、上目遣いに男の様子を伺って舐め続ける。
 男はその様子も写真に収めているようだ。怯えに怯えた少女はもはやその行為に文句を言う気さえ起こせない。
 彼に言われるまま次々と屈辱的な行為をさせられていく。
 土下座をさせられ謝りながら頭を踏みつけられ、おしっこを浴びせ掛けられながら歪んだ笑顔でお礼を言わされた。
 それら全ての姿がカメラに撮られ、時にはビデオによって動画に収められた。
「うぁ、ぁ……あぁぁ……ごめんなさい、ごめんなさいぃ……わ、私は思い上がった……うぁぁ、屑、でしたぁ……これからは、心を入れ替えて、人に、迷惑掛けずに、生きて……いきますぅ……うぅぅ」
 身も心もボロボロにされ人としての尊厳も何もかもを穢し尽くされた少女は、濁った瞳で虚空を見つめながらそんな言葉を繰り返していた。
「ようやく自分の罪を悔いることが出来たようだな。その言葉、忘れるなよ? 今後また貴様が罪を犯した時にはこの程度では済まさんぞ。野良犬共に輪姦させてやるからな」
「ひぃいぃぃ……もう、もうしません……! この事も絶対に誰にも言いません……! ゴミ屑はゴミ屑らしく、誰の迷惑にもならないようにしますので、どうかお許し下さいぃいぃぃ……!」
 完全に心が折られてしまったようだ。少女の自尊心は粉々に打ち砕かれ、もう二度と元に戻る事はないだろう。

 男の手によって人知れず地下室から学校の寄宿舎に戻された少女は、その後一週間程も自室に引き籠もった。
 そして病気療養の為という名目で親元へと戻って行ったらしい。


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