次章へ、つづく…

「今日のシェリル凄かったよな~実は俺…逝っちまったんだよ~」
「俺もだよ。我慢できるわけねぇ~よアレ。」
「僕なんか三回もです…」
「ですよねぇ!でもアレ今回特別じゃないらしいですよ。」
「何だよ?どういうこと?」
「オレも聞いた。何でもコンサートでは毎回こんな感じだけどPVとかには
絶対出さない方針だとか…」
「何それマジかよ~じゃシェリルウチらだけじゃなくアッチコッチで
見せまくりってこと~」
会場外の通路で数名の話声が聞こえた。

ランカにとってソノ話はかなり気になる内容であったであろう…が
(えっ!?何っ誰かいるの?やだっ嘘!どうしよう…)
今のランカにソレを判断する余裕はなく、頭の中がパニックになった。

幸いなことに会場内に進入するコトはなくランカは見られることは無かった。

ランカは安堵と不安を抱えたまま会場を後にした。

既にアイドルとして覚醒してフォールド波を放つ
銀河の妖精シェリル・ノーム…
そして、その片鱗を見せつつある未来の超時空シンデレラ、ランカ・リー…

ソレに引き寄せられるように参集し始めた謎の未確認生命体バジュラ…

ランカの不安は的中する。

今回のシェリル露出ステージは終焉ではない。
銀河を震わす二人の歌姫の壮絶なる伝説のステージが
まだ、ようやく始まったにすぎないのだから…