ボクが学校公認の男の娘になるまで 体験版

第2話

「ねぇ、穂紫ちゃん。ちょっとお部屋を見せてもらいたいんだけど。いいかな?」

 ドアの前に立っているお姉ちゃんが、さりげなくボクへ微笑みを向けてくる。
 お姉ちゃんはどうしても、ボクの部屋に入り込むつもりらしい……気づいたらお姉ちゃんはドアの中へ脚を向けようとしていた。
 勝手にお部屋へ入り込んでくるお姉ちゃんを、どうしても気にせずにいられない……

「お、お姉ちゃんってば。今は都合が悪いんだから一人にさせてよぉ……」
フルフルフルッ……

 部屋へ入ろうとするお姉ちゃんへ向けて、ボクはすぐさま言葉をぶつける。
 お姉ちゃんがいつも勝手に部屋へ入り込んでは、読んでいる漫画やゲームなどを借りようとすることが多かった……いつもなら許しているボクだけど、今だけはどうしてもお姉ちゃんの侵入を拒みたかった。
 どうやってお姉ちゃんを拒めるのか、ボクは必死の思いで考えを巡らせる……そんなボクの気持ちを見透かすかのように、お姉ちゃんは今でも微笑んでくるのだ。

グチュチュッ。
(今のボク、ちょっと身動きを取るだけでも大変な状態なんだから……)

 部屋への侵入を止めようと、お姉ちゃんの方へ身を傾けた直後、ボクはすぐ身動きを止めてしまう。
 必死の思いで着替えた後、いつもどおりの格好に戻ることが出来たボクだけど、今でもズボンの中は大変なことになっていた。
 ズボンの下では今でも、お姉ちゃんのショーツを穿いたままの状態なのだ……さらには溢れさせたばかりの精液が、オチンチン全体に絡みついてくる。
 先っぽだけでなく根元の方にも、濡れて張り付く感触が広がっているし、もしかしたらズボンの表面にも染み込んでくるかもしれない。
 下半身の状態をお姉ちゃんに気づかれたくないので、ボクはずっと脚をこわばらせたまま、腰を少しも持ち上げられそうにないのだ……

「別に良いじゃない。いつもならお部屋に入らせてくれたのに。それとも穂紫ちゃん……何か見られたくないものでもあるのかな?」

 自分でも遠慮しながら、部屋に入らないで欲しいって訴えているのに、それでもお姉ちゃんは少しも退いてくれない。
 ボクが嫌がっているのも構わず、お姉ちゃんはついに部屋へと入り込んできたのだ。
 お姉ちゃんが言うには、どうしても部屋の様子を確かめたいらしい……どれだけ焦っているかを少しも気にしないお姉ちゃんの様子が、ボクはじれったくてたまらない。

ガサガサガサッ。
「ふ〜ん……やっぱり男の子のお部屋って感じね。穂紫ちゃんのクラスじゃ、今はこんな漫画が流行ってるのかな?」

 ボクの気も知らず、お姉ちゃんは平然とお部屋の探索を始めていた。
 学校では文芸部に所属していたお姉ちゃんは、しきりにボクを詮索してくる……部活で書いているボーイズラブ小説を書くのに役立つらしい。
 勉強机に置かれている漫画や、ヒマな時にやっているゲームなどを確かめるだけでは気が済まないのか、お姉ちゃんはボクにも質問を投げかける。
 どんな内容の小説をお姉ちゃんが書こうとしているのか、すでに知り尽くしているボクは、どんな返事を返せば良いかも分からない。
 お姉ちゃんが頭の中で、ボクや楓汰みたいな男の子にエッチな遊びをさせようと企んでる様子が浮かんで、ますますおかしな気分になってしまいそうだった……

モジモジモジッ。
「お、お姉ちゃんってば。あんまりボクのお部屋なんて覗かないでよぉっ!」

 お部屋の様子に興味を向けるお姉ちゃんに向けて、ボクは恐る恐る言葉を投げかける。
 いくらボーイズラブ小説の題材に必要だとしても、いきなりボクの部屋を調べられるなんて気まずくてたまらない。
 今までお姉ちゃんの部屋に入り込んで、セーラー服や下着を借りちゃったけど……それでもボクだってプライバシーが認められても良いはずだ。
 ついには漫画本の棚まで探り出すお姉ちゃんを、ボクは何としても追い払いたかった。

ヌッチュッ。
「あ、あうぅんっ……」

 お姉ちゃんへ言葉をぶつけようとした矢先、ボクはすぐ声を震わせてしまう。
 必死の思いでお姉ちゃんへ身を乗り出そうとした時、下半身に張り付く気持ち悪い感触を押しつけられていた。
 オチンチンの周りに張り付く精液が、べったりと肌に纏わりつくせいで、ボクはまともに立ち上がれそうにない。
 今でも膝立ちの格好を続けたまま、お姉ちゃんの元へ駆け寄るどころか、少し腰を動かすだけでも怖くてたまらないのだ。
 もし急に姿勢を変えた後、ショーツの内側で溢れ返っている精液が、ズボンの表面から滲み出すかも分からない。
 すぐにでもお姉ちゃんを追い払いたいのに、ボクは上手く言葉を投げかけることも出来なくなっていた……

ガサガサガサッ。
「別に良いじゃない。それとも穂紫ちゃんってば……もしかして、エッチな漫画でも隠してるの? 別に私は怒らないから、どんな漫画を読んじゃってるのか見せて欲しいなぁ……?」

 ボクがまともに言葉を掛けられないのを良いことに、お姉ちゃんはさらに部屋の観察を続けていた。
 棚に並んでいる漫画本を取り出したり、ベッドの下まで探りながら、お姉ちゃんはボクの生活している様子を何度も探ってくる。
 さらにはボクへ向けて、お姉ちゃんはとんでもない言葉まで切り出してくる……思春期を迎えたボクが、もしかしたらエッチな本でも隠しているかもしれないと勘ぐってくるのだ。
 お姉ちゃんだってエッチな漫画や小説を読んでるクセに、ボクまで巻き込もうとするなんてあまりに考えられない。

「べ、別にエッチな本なんて持ってないよぉ。たまにクラスの男子達が持ち込んできたりするけど……それでもボク、実際に読んだことなんて一回もないんだからっ!」

 お姉ちゃんが投げかけた言葉を、ボクは必死に返していく。
 本当はお姉ちゃんのお部屋に忍び込んで、男の子同士でエッチなことをする漫画を読んでいたボクだけど、さすがにお姉ちゃんに知られるのは恥ずかしい。
 本棚に並んでいる漫画の中にも、エッチなものなんて一冊もないから、お姉ちゃんから幾らお部屋を探し回られても平気なはずだった……唯一、穿いているズボンの中だけは。
 普段着の下では、お姉ちゃんの下着を今でも穿いている事実だけは何としても守り通さなければいけないのだ。

「あら、本当にエッチな本を読んだことがないの? そろそろ年頃だから、私は別に気にしないつもりだけど……それでも、やましいことがなければ幾らでも部屋を探されても平気なはずよね。穂紫ちゃん?」

 お姉ちゃんはボクへ返事を返しながら、嬉しそうな笑みまで浮かべてくる。
 何かよからぬことを考えてるような表情に、ボクはすぐ背筋を震わせてしまう。
 たまにお友達を読んでは、愛読しているボーイズラブ小説の話題を始める時と同じ表情を、お姉ちゃんはボクにも向けてくるのだ。
 今のお姉ちゃんが何を企んでいるのか、ボクはどうしても気にせずにいられない……

「もう、お姉ちゃんってば……別にお部屋の中を探しても、面白いものなんて何も出てこないんだからね?」

 妖しい笑みを浮かべるお姉ちゃんへ、ボクはそっと言葉を洩らす。
 あまりに熱心なお姉ちゃんの様子を思い知らされたボクは、仕方なしに部屋の散策を許すことにした。
 お姉ちゃんが部屋に入るのを拒んで、ボクの素振りを怪しまれるよりはマシなはずだと考えていた……どんなにお姉ちゃんが部屋を調べても、やましいものは決して見つからないはずだ。
 きっとお姉ちゃんも、部屋の中を探るのを飽きてくれるかもしれない……お姉ちゃんが探索をすぐ切り上げるのを、ボクはずっと期待するしかなかった。

フルフルッ……ヌチュッ。
(今だけは、ガマンしなきゃ……お部屋を探られるより、ズボンの中の方が大変なことになってるんだから)

 ボクはそっと床に腰掛けながら、お姉ちゃんの様子を大人しく見守ることにした。
 今のボクは部屋の中を探られるより、ボク自身の素振りをお姉ちゃんに気づかれる方が怖くてたまらない。
 お姉ちゃんが満足するまま部屋を探らせてあげれば、きっといつかは満足するだろう……後はお風呂でショーツを脱いで、洗濯機に放り込めば、ボクの女装だって気づかれずに済むはずだ。
 今でも続けている女装遊びだけは、どうしてもお姉ちゃんに気づかれたくない……

      *      *      *      *      *      *

「ふふっ、穂紫ちゃんってば。まだブリーフなんて穿いてるんだ? クラスの男子達も最近じゃトランクスを穿いてくるのに」

 勉強机や本棚を調べ尽くした後、お姉ちゃんはとんでもない行動を取り始めていた。
 ボクの漫画やゲームを確かめるだけでは飽き足らず、ついにはタンスまで開けて、ボクの穿いているブリーフまで取り出してきたのだ。
 いつも穿いているブリーフを掴んだ後、お姉ちゃんはわざとらしく広げて見せてくる……グレー地に柄の入っているブリーフを、お姉ちゃんは嬉しそうに覗き込んでくる。
 どうしてボクのブリーフまで、お姉ちゃんは勝手に探り出してくるんだろう……

「お、お姉ちゃんってばっ! いきなりボクのパンツなんて覗かないでよぉっ!」

 あまりに考えられないお姉ちゃんの行動に、ボクはどうしても慌てずにいられない。
 まさかお姉ちゃんが、ボクのブリーフまで探ってくるなんて考えられなかった……お洗濯の時に見慣れているはずなのに、どうしてお姉ちゃんがブリーフを嬉しそうに眺めるのか、ボクにはどうしても分からない。
 それでも熱心にタンスの中を探るお姉ちゃんの姿を、ボクはすぐ止めに入る。
 ボクの穿いているブリーフをお姉ちゃんに探られることが、ここまで恥ずかしいものなんて思わなかった。
 ボクが秘かにセーラー服や下着を借りていた事実の再現を見せられているようで、どうしてもお姉ちゃんに引け目を感じずにいられない。

「別に良いじゃないの……ふふっ。さすがに子供っぽいデザインね? それでも今の穂紫ちゃんにはお似合いかもね……」

 ボクがずっと嫌がっているのに、お姉ちゃんは何枚もブリーフを取り出す行為を止めようとしない。
 ブリーフのゴムを両手で引っ張りながら、表面の模様だけでなく、ついには裏地まで確かめてくるのだ。
 オチンチンが当たっている部分にも顔を近づけた後、嬉しそうな笑みまで浮かべるお姉ちゃんの様子が、ボクはどうしても気掛かりでたまらない。
 姉弟同士なはずなのに、ボクにまでエッチな気持ちを向けてくるお姉ちゃんを、どうすれば止められるんだろう……

「もうっ、ボクのパンツを返してよぉっ……あうぅんっ」
グチュチュッ……

 奪われたブリーフを返してもらおうと、必死にお姉ちゃんへ近づいたボクだけど、気づいたらヘンな声を上げていた。
 穿いているブリーフまで探ろうとするお姉ちゃんを止めなければいけないのに、オチンチン全体に絡みつく精液の感触を受けるだけで、ボクの気持ちはあっけなく揺らいでしまう。
 小さくなったオチンチン全体を覆ってくる精液が、どうしても気持ち悪くてたまらない。
 ほんの少し腰を動かしただけなのに、ショーツの内側で纏わりついてくる精液が、すぐズボンにも滲み出しそうだった。
 もしも穿いているズボンの股間に、ヘンな染みなんて浮かべてしまったら、お姉ちゃんにどう思われるかも分からない……お漏らしだと思われるのも恥ずかしいけど、ボクのお股はそれ以上に大変な状態なのだ。

ムワッ……
(うぅっ……どうしよう。ズボンの表面からこんなに、精液が臭ってきちゃうなんて)

 お姉ちゃんの前で大人しくなった後、ボクはますます焦ってしまう。
 今までボク自身も気づかなかったけど、おかしな臭いが鼻へ入り込んでくる……紛れもなくオチンチンから出した精液の臭いだった。
 傍にいるお姉ちゃんに気づかれないよう、ボクは恐る恐る下半身を覗き込む。
 どうやらズボン自体は濡れずに済んでいるみたいだけど、おかしな臭いがどんどん漂ってくるのは確かだった。
 自分でも気づく精液の臭いを、もしお姉ちゃんに探られてしまえば……そっと腰を引きながら、はしたなく濡れた下半身を取り繕うだけでも、今のボクには精一杯なのだ。

モジモジモジッ。
「ね、ねぇ。お姉ちゃん……そろそろ飽きたでしょ? もう一人にさせてよぉ」

 全てのブリーフを探られた後、ボクはついにお姉ちゃんへ言葉を切り出すことにした。
 ボクはお姉ちゃんへ向けて、これ以上お部屋を探らないで欲しいと訴えていく。
 お姉ちゃんにお部屋を探られるような調子で、ボクの下半身まで弄られるのがどうしても怖かったのだ。
 必死に両脚を重ね合わせながら、何とかズボンの生地には染み出さずにいる精液だけど、今でもオチンチンやショーツの内側で纏わりつくまま、はしたない染みがいつ浮かぶかも分からない。
 さらには下半身から漂う臭いも、ボクにはあまりに辛すぎる状況だった……お姉ちゃんはヘンに勘が働く時があって、今でも気まずくてたまらないのだ。

「別に良いじゃないの、お互いさまなんだから……穂紫ちゃんが勝手に部屋へ入って、私の漫画を読んでるの。ちゃんと知ってるのよ?」

 すぐにでも部屋から出て行って欲しいと考えていた矢先、お姉ちゃんはとんでもない事実を突きつけてきた。
 どうやらお姉ちゃんが言うには、ボクが勝手にお姉ちゃんの漫画を読んでいる事実を、すでに知っているらしい。
 お家にいない時、ひっそりとお部屋の中へお邪魔していたことを、まさかお姉ちゃんに気づかれていたなんて……あまりに唐突な事実に、ボクはあっけなく身を固める。
 お姉ちゃんのお部屋で過ごしながら、エッチな漫画を読み耽ったり、もしかしたらセーラー服を着込んだり、タンスから選んだ下着を穿いている事実まで掴まれているのか……お姉ちゃんがさりげなく告げてきた言葉に、ボクの気持ちはすぐに揺らいでしまう。

「お、お姉ちゃん。それは……あうぅっ」
フルフルフルッ……

 睨みつけてくるお姉ちゃんの前で、ボクは何の言葉も返せそうにない。
 お姉ちゃんが言ってきた言葉は、確かに覆しようのない事実だった……男の子同士が愛し合う漫画を、お姉ちゃんの真似をして読んだり、ついには女の子の格好まで秘かに着込んでいた事実なんて、ボクはどうしても知られたくなかった。
 それでもお姉ちゃんは目の前に立ちはだかって、おかしな視線を向けたまま、ボクに何かを訴えかけてくる。
 ボクも勝手に部屋に入り込んでいるのだから、お姉ちゃんがお部屋の散策をするのを止められる資格もないはずだ……そんな言葉をぶつけられている気がして、ボクは思わず言葉を詰まらせてしまう。
 お姉ちゃんへどんな言葉を掛ければ良いか、少しも思い浮かびそうにない……

「ねぇ、穂紫ちゃん。私がどんな漫画を読んでるのか、もう知ってるはずだよね……ふふっ。まだ穂紫ちゃんには早過ぎる内容かもしれないね?」

 何も返事を返せないのを良いことに、さらにお姉ちゃんが言葉をぶつけてくる。
 ボクも秘かに呼んでいた漫画の内容を、お姉ちゃんがわざとらしく振り返るのだ。
 男の子同士なのにセーラー服やショーツを穿き込んで、女の子の格好を続けながらキスをしたり、ついには抱き合いながらエッチな遊びを始めて……ボク自身何度も読み耽った内容を、お姉ちゃんに見透かされていると思うだけで、ボクはますますおかしな気分になってしまう。
 お姉ちゃんの持っている漫画や小説の内容なんて、本当は女の子が読むような内容だって分かっている……それでも同じ内容の漫画を読みながら、確かにボクはドキドキさせられていたのだ。
 お部屋の中だけじゃなく、心の中までお姉ちゃんに探られているような気がして、ボクはますます焦り出してしまう。
 誰にも明かせないような秘密まで、このまま暴かれてしまいそうだった……

「他にもあるでしょ、穂紫ちゃんの隠してる秘密……ずっと気になってたんだけど、例えばこことか」

 ボクが困っているのも構わず、お姉ちゃんはさらに近づいてきた。
 今でも嬉しそうな笑みを浮かべながら、お姉ちゃんは少しずつボクへと迫り出す……これからお姉ちゃんが何を始めようとしているのか、ボクはどうしても心配でたまらない。
 さらにお姉ちゃんは、ボクが少しも動けそうにないのを良いことに、そっと手まで差し伸べてきた。
 お姉ちゃんの取ろうとする行動が、とてもイヤな予感がする。
 これからボクを相手に、お姉ちゃんが何を始めようとしていたのか、ありありと思い知らされる……気づいたらお姉ちゃんの手が、ボクの股間へ段々と近づいてくるのだ。

スベスベッ。
「きゃ、きゃんっ! お姉ちゃんってば、いきなり何してくるのさぁっ……!」

 不意にお股へ触れてくるお姉ちゃんの手つきに、ボクはすぐ悲鳴を洩らしてしまう。
 まさかお姉ちゃんが、何の遠慮もなしにお股を撫でてくるなんて思わなかった……いくら姉弟同士だって言っても、大事な部分を急に触られるなんて、ボクだって恥ずかしくてたまらない。
 思わず腰を引きながら、お姉ちゃんから距離を離そうとしたボクだけど、大事な部分を触れられた感触のせいで、あっけなく両脚を震わせてしまう。
 柔らかい指先で撫でられるたびに、ショーツの内側で纏わりつく精液が、ますますオチンチンへと張り付いてくるのだ。
 お姉ちゃんがお股を弄り始めるせいで、ボクはすぐ驚かされてしまう。

ギュッ。
「大人しくしててね、穂紫ちゃん……今日はお部屋の中だけじゃなくって、どうしても確かめたいことがあるんだから?」

 うろたえるまま動けずにいるボクは、お姉ちゃんはすぐ捕まえに掛かってくる。
 手首を掴まれるまま引っ張られるだけで、ボクはあっけなく体勢を崩して、お姉ちゃんに抱きかかえられてしまう……上級生であるお姉ちゃんとあまりに体格差があるせいで、ボクはあっけなく身動きを封じられていた。
 しっかりと腕を回した後、さらにズボンの表面からお股を撫で回すお姉ちゃんの手を、ボクはどうしても振り解けそうにない。
 まだ背の小さいボクを見下ろしながら、お姉ちゃんは妖しい笑みまで向けてくるのだ。

クニュクニュクニュッ。
「だ、ダメってばぁっ……! どうしてお姉ちゃんってば。ボクのお股なんて弄ってくるのさぁっ!」

 少しもお姉ちゃんから離れられない中、ボクは必死に声を張り上げる。
 ふざけ半分に迫られるまま、お姉ちゃんからエッチなイタズラを押しつけられるなんて、ボクはどうしても恥ずかしくてたまらない。
 どんなにボクが嫌がっても、お姉ちゃんは少しも手加減してくれずに、ズボン越しに何度もお股を触ってくる……いくらお姉ちゃんがオチンチンに興味があったとしても、あまりに考えられない行為をボクは迫られていた。
 優しい手つきでオチンチンを弄られるせいで、段々と力が抜けてくる。
 もしお姉ちゃんに迫られるまま、オチンチンを何度も触れられてしまえば、いつズボンの表面からはしたない染みが浮かぶかも分からない……お姉ちゃんに下半身を怪しまれた後、とんでもない秘密まで暴かれそうだった。

ブニュブニュッ、スベスベッ。
「い、イヤぁんっ……ごめんなさい。もうお願いだから、許してよぉっ……!」

 お姉ちゃんに抱きつかれるまま、エッチな遊びを迫られていたボクは、必死の思いで言葉を洩らしていた。
 勝手にお姉ちゃんの漫画を読んでいたことだけでなく、女の子の下着まで穿いていた事実なんて、ボクはどうしてもお姉ちゃんに知られたくなかった。
 すぐにでもお股を弄るのを止めて欲しいと、ボクは必死の思いでお姉ちゃんに訴える。
 今でもオチンチン全体に纏わりつく精液が、いつ穿いているズボンへ染みになって浮かぶかも分からない……

ヌチュヌチュッ、グチュチュッ。
「うわぁ……見てよ、穂紫ちゃん。ズボンからこんなに染みが浮かんじゃってる。これ、オシッコじゃないはずだよね……?」

 それでもお姉ちゃんにオチンチンを弄られたせいで、ついに恐れていた事態を迎えてしまった。
 何度もオチンチンを擦り続けるうちに、穿いているズボンのお股から、はしたない染みが少しずつ浮かんできたのだ。
 最初は先っぽの方から、徐々に根元の方にまで染みが浮かんできて、まるでズボンの上からオチンチン全体の形が浮かんでいるようだった。
 薄い生地のショーツからあっけなく滲み出す精液の染みを目の当たりにして、ボクはどうしても慌てずにいられない。
 ボクがうろたえているのも構わず、さらにお姉ちゃんは指先を擦りつけながら、ズボンの表面から粘っている液体まで見せつける……指の間にも糸を引いてくる液体がオシッコじゃない事実なんて、ボクが一番思い知らされていたのだ。

フルフルフルッ、ヒクヒクンッ。
「も、もう止めてよぉ。お姉ちゃん……もうボクのオチンチンなんて、触っちゃダメだよぉっ!」

 ついにお姉ちゃんの手で暴かれた下半身に、ボクはますます焦り出してしまう。
 お姉ちゃんからエッチなことを迫られるまま、精液までオチンチンから溢れさせる姿なんて、ボクはどうしても見せたくないのだ。
 今でもイヤでたまらないのに、お姉ちゃんは構わずにボクを抱き締めたまま、ズボンの上からオチンチンを撫で回してくる……敏感な部分を何度も弄られるせいで、どうしてもお姉ちゃんから離れられそうにない。
 オチンチンを何度も押しつぶされるたびに、精液のヌルヌルした感じが広がってくる。
 恥ずかしい気持ちに襲われていたボクだけど、ひとりでに胸がドキドキする感覚まで受けて、オチンチンを段々と大きくさせ始めていた。
 ボク自身の手で弄るより、お姉ちゃんの柔らかい手つきが、遥かに気持ち良くてたまらないのだ……

シュコッ、シュコッ、シュコッ……
「ほら、こうしてあげると気持ち良くなるんでしょ? 穂紫ちゃんのオチンチンは……」

 ついにお姉ちゃんは、ズボンの上からボクのオチンチンを握り締めて、何度も上下に擦りつけてきた。
 手の平全体に、ボクの精液が纏わりついてくるのも構わず、お姉ちゃんは少しもオチンチンを手離そうとしない。
 さらにはオチンチンを何度もしごき続けながら、ボクの顔まで覗き込んでくる……秘かに続けていたオナニーを、お姉ちゃんの手で無理強いされるたびに、ボクの意識はますます奪われてしまう。
 エッチな漫画で知り尽くしている行為を、お姉ちゃんはボクへと迫ってくるのだ。
 今でもボク自身嫌でたまらないのに、ズボン越しに何度もオチンチンを弄られるたびに、先っぽに走るジンジンがますます強まってくる……

「きゃ、きゃうぅんっ……! お姉ちゃんってば、もうお願いだからぁ……!」
モジモジモジッ、カクカクカクッ……

 気づいたらボクは、お姉ちゃんの前で情けない声を洩らしていた。
 お姉ちゃんからエッチな行為を迫られる状況のせいで、今でも焦っていたボクだけど、ズボン越しにオチンチンを弄られるたびに、はしたない声をどうしても止められない。
 柔らかい指先で弄られるまま、今までにない勃起を起こしていたオチンチンが、このままお姉ちゃんの手でおかしくなってしまいそうだった。
 自分以外の手でオチンチンを触れられるのが、ここまで気持ち良いなんてボク自身も思わなかった。
 今でも恥ずかしくてたまらないのに、このままお姉ちゃんの前でとんでもない姿まで見せてしまいそうだ……

「ひゃ、ひゃうぅんっ……!」
ビクビクビュクンッ! ビュルビュルルッ……!

 ついにボクはお姉ちゃんの前で、誰にも見せられないような瞬間を明かしてしまった。
 お姉ちゃんの手で弄られるまま、さっきと同じような絶頂を迎えていたのだ。
 オチンチン全体が熱くなるのと同時に、下半身へ意識が吸い寄せられた後、全身が痺れるような感覚まで受けるせいで、ボクはあっけなくうろたえてしまう。
 どれだけボクが興奮していたかを表すかのように、大きくなっていたオチンチン全体が震え出して、先っぽから次々に精液を溢れさせてくる。
 お姉ちゃんの指先で弄られるまま、ボクははしたない現象まで引き起こしてしまった……全身が熱くなるまま、射精が少しも止められそうにない。

グチュグチュグチュッ。
「ふふっ……穂紫ちゃんってば。ついに気持ち良くなっちゃったんだね。ほんのちょっと、穂紫ちゃんの大事な部分を弄ってあげただけなのに?」

 ボクがあっけなく絶頂を迎えた後、お姉ちゃんはそっと笑みを向けてくる。
 エッチな漫画のとおりに、ボクのお股を何度も弄り続けながら、絶頂の瞬間まで目の当たりにしたのが嬉しくてたまらないらしい。
 オチンチンから何度も精液を溢れさせながら、少しずつ興奮を収めていたボクは、あまりにとんでもない事態にうろたえていた……それでも後ろから抱き締めてくるお姉ちゃんから、どうしても身を離せそうにないのだ。

スルスルスルッ……
「だ、ダメぇっ……! もうこれ以上ボクに、ヘンなことなんてしないでよぉっ!」

 ボクが震えているのを良いことに、お姉ちゃんはとんでもない行動まで押しつけてくる。
 不意にボクのオチンチンから手を離したかと思えば、穿いているズボンを少しずつ下ろし始めてきたのだ。
 あまりに考えられない行為の数々に慌てふためきながら、ボクはお姉ちゃんの手を少しも払い除けられそうにない……さっきまで迎えた絶頂の後、全身の力が抜けたままだった。
 お姉ちゃんの前で、とんでもない秘密を明かされようとしていたのに、ボクは床の上に寝そべりながらうろたえることしか出来ない……

グッチュッ……
「やだぁ。穂紫ちゃんってば……どうして私の下着なんて穿いちゃってるの?」

 ズボンを下ろした中身を目の当たりにした後、お姉ちゃんは目を丸くする。
 お姉ちゃんがいつも穿いていた、白地に水色の模様が入っているショーツを穿いていたから、お姉ちゃんが驚くのも無理はないはずだ。
 ずっと隠していた秘密を覗き込んだ後も、お姉ちゃんはさらに身を寄せながら、ボクへと質問を投げかける……男の子であるはずのボクが、どうして女の子のようなショーツを穿いていたのか、お姉ちゃんはどうしても確かめたいらしい。

「そ、それは……あ、あうぅんっ」
ワナワナワナッ……

 お姉ちゃんから突きつけられた質問に、ボクはすっかり困り果ててしまう。
 秘かにお姉ちゃんの下着を穿いていた事実なんて、ボクはどうしても知られたくなかった……それでもズボンを膝まで下ろされた後、精液まみれになったショーツ姿を、ついにボクはお姉ちゃんに確かめられてしまった。
 ずっと恐れていた状況を迎えた後、どうお姉ちゃんに言葉を告げれば良いのか、今のボクは少しも考えられそうにない……

ボクが学校公認の
男の娘になるまで
第1話
ボクが学校公認の
男の娘になるまで
目次
ボクが学校公認の
男の娘になるまで
第3話