【冬真】
「ふむっ、むぐうううぅぅぅん!?」

 口に何かが入ってきた。目の前で黒っぽい縄のようなモノが揺れている。

【冬真】
(し、尻尾……ッ?)

 表面に微かに毛が生え、柔軟でいて強靱――柔らかいゴムのような感触。

【アリア】
「ちゃんと舐めないと、入れるとき痛いわよ?」

【冬真】
(むううっ……い、入れ……る?)

 疑問の中、尻尾が動いて僕の舌や口腔をほじくり回す。

【冬真】
「あぶっ、ぶふっ……! むうぅんんーっ!」

 口が満たされたことで唾液が分泌され、勝手に淫魔の尾を濡らしていった。

【アリア】
「――そろそろいいわね」

 

 


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