【冬真】
「――あ、あひっ!? も、ちょっ、休ませっ……はぐうっ!」

【ミウ】
「あふっ、んっ、寝てるだけのくせに、休みたいとかっ、なに情けないこと言ってるの?」

 淫魔は容赦なく、腰を振り立ててくる。さっきよりも大きく激しく、そして淫らに。

【冬真】
「うあああっ……! こ、こんなの、って……はうっ!」

 あっという間に追い込まれて、寸止めの回数が追加される。

【教師】
「愉しそうねぇ、ミウちゃん。まあそうよねぇ、教材だとあんまり反応してくれないものねぇ?」

【ミウ】
「はい、気持ちのノリが、ぜんぜん違います。早く人間界に行けるようになって、好みの男の子の精気を吸いたいですよー」

【教師】
「あらぁ、このコはタイプじゃないのー?」

【ミウ】
「あは、すっごく好みですよ?」

【ミウ】
「精気は甘くておいしいし、ホントの搾精がどんなに愉しいのかこうしてわたしに教えてくれてるし――」

 淫魔は僕を見下ろしながら、胸を撫で、異様に敏感になっている乳首を弾いてくる。

【冬真】
「はううっ……! うはあぁっ!」

【ミウ】
「このまま独占しちゃいたいくらいですっ」

 きゅうっと膣穴を狭めて、腰をくねらせる。

【冬真】
「ううぁっ、い、イク――」

 思わず声を上げてしまい、あっさりと射精が堰き止められた。

【冬真】
「はひっ、ひいいっ……! また、イケないぃぃぃっ! やめ、もう、やめ、て……イカせてぇっ! んぐっ、きついよぉっ!?」

【ミウ】
「はふっ、んっ……きついのは、お互い様っ。わたしだって、我慢、してるんだよ?」

【ミウ】
「ホントはきみのこと、んんぅ、早くイカせたくて、たまらないの。搾精の本番は、射精中なんだから」

【冬真】
「ひはっ、はあっ……! え、えっ!?」

【ミウ】
「今はフタが閉まってて、ちょっとずつしか精気を吸えないの。でもイってるときはフタが外れるから――」

 僕を犯す淫魔が嗜虐的な笑みを浮かべる。

【ミウ】
「一気に、吸えるんだよ」

【冬真】
「う、あ……」

 恐怖に声が震える。でもそれを味わいたいと思ってしまう自分もいた。

【ミウ】
「だからね? お互い我慢して、愉しみは後にとっておいて……今はもっともっとエッチ愉しもうよ。ねっ?」

 淫魔らしい実に勝手な理屈だった。お楽しみは後で――なんて、僕はそんな気楽な状態じゃないんだから。

 でも情けないことに、さらなる快楽を予感させる淫魔の言葉が脳髄に染み渡り、勃起はますますそそり立っていた。

【ミウ】
「時間もまだまだたっぷりあるんだから――」

【冬真】
「ふうっ! んんんっ、あ、あっがぁっ!?」

【ミウ】
「あは、今ので何回目だったかな? もう十回は超えてそうだね」

【冬真】
「ふひーっ! はひぃっ……! うああっ……!」

【ミウ】
「すっごくいい悶え顔……そんなの見せられたらわたし、もっと激しくしたくなっちゃうよ?」

【冬真】
「ひっ!? ま、待っ――んんんううぅぅぅぅっ!?」

 ぐちゃぐちゃと愛液が泡立つほどの律動に、僕の意識は十秒と保たず白熱し――そのたびに無慈悲な寸止めが繰り返された。

 

 


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