調教希望な桃萌子のお部屋 体験版

第1話

(……結構ジョギングをしている人、多いんだなぁ。私も夜に来るのは初めてだよ)

 日も暮れた後、私はジャージを着た格好のままで公園まで向かっていた。
 家族にはジョギングに出かけると言って、ついに脚を踏み入れた夜の公園だけど、意外にも人が多いことに驚かされる。
 所々に照明が照らされている公園の周りを、ジャージ姿の人達が走り回っている……恐らくジョギングコースに利用しているのだろう。
 私も同じような格好に身を包んだまま、薄暗い公園の中で、とんでもない行為を始めようとしていたのだ……

モジモジモジッ……
(本当に私、こんな場所でオシッコを漏らしちゃおうって思ってるんだ……)

 頭の中で思い耽っていた行為を、私はこれから公園の中で始めないといけなかった。
 トイレ以外の場所で、衣服を身に着けたままオシッコを垂れ流したいと打ち明けてしまった私は、すぐにご主人様から命令を下されていたのだ。
 手始めに人目のつかない夜の公園で、思いのままオシッコを漏らすよう、私はご主人様に言いつけられてしまった。
 はしたない行為を執り行う舞台を目にするだけで、私は緊張を感じずにいられない。
 夜の時間帯なのに、ジョギングのために利用している人がこんなに多いなんて、私も初めて知ったばかりなのだ……

カチャン、スルスルッ……
「それでも私、ご主人様の言いつけをちゃんと守らなくっちゃ。私だってずっと、楽しみにしてたことなんだから……」

 ジョギング中の人達を通り過ぎながら、私は公園にあるロッカーに辿り着いた後、すぐ準備に取り掛かる。
 穿いていたジャージを脱いだ後、下に着ていた体操着とブルマ姿を露わにする……体育の時みたいな格好を目にするだけで、私は照れくさい気持ちに駆られてしまう。
 学校以外の場所にも関わらず、体操着姿を晒すのも恥ずかしいし、何よりもお尻の形を浮かばせる紺色のブルマを見つめるだけで、本当にこんな格好を公園の中で見せて良いものかと迷わずにいられない。
 それでも私は、体操着姿のままでジョギングを始めてないといけないのだ……夜の公園を場所に選ぶのも、体操着姿に着替えるのも、ご主人様の大切な命令の一つなのだ。

(折角ご主人様が……私のために色々と準備を考えてくれたんだもん。ちゃんと言いつけを守らなくっちゃ?)

 掲示板に集う他の女性達と同じく、ご主人様の命令を望んでいたのは私自身だった。
 どうすれば再びお漏らし遊びを始められるのか、私はご主人様に何度も相談を持ちかけていたのだ……家から近い公園を舞台に選ぶことや、通っている学校の体操着などを着ることなど、お漏らしをするのに最適な場所や格好をお膳立てしてもらえたのが嬉しくてたまらない。
 最初は私のプライベートを知られるのに気が引けていたけど、はしたない告白を明かした後、色々な準備を整えてくれたことは頼もしかった……まだ未成年の私も、他の女性達と同じ権利を認めてもらえたのだ。
 ご主人様への感謝として、私は言いつけられた手順をこなそうと気持ちを燃やしていく。

タッタッタッタッ……
(ついに私、体操着姿のままジョギングを始めちゃってる……こんな格好をしてるの、やっぱり私だけだよね?)

 ご主人様への気持ちを抱えたまま、私はすぐジョギングを始めることにした。
 ジャージをロッカーに押し込んだ後、太股が夜風に晒されてひんやりするのも構わず、私は体操着姿を晒してしまう。
 公園の敷地内にあるジョギングコースを歩き回りながら、私は同じように走り回っている人達の様子を探っていた。
 どんなに見渡しても、半袖の体操着とブルマ姿は、私以外に誰もいないようだ。

モジモジモジッ。
(やっぱり私の格好、他の人達より目立っちゃってるかなぁ? こんなに太股やお尻のラインまで出しちゃってるんだもん)

 公園の周りを歩き回るうちに、私は照れくさい気持ちに駆られてしまう。
 ブルマに包まれたお尻がショーツのラインを浮かべたり、あまり細くない太股を丸出しにするのは、やっぱり年頃の女の子として恥ずかしくてたまらない。
 体育の授業を受ける時以上のみっともなさを思い知らされる……みんながいる校庭と違って、公園の周りには私以外に誰も同じ格好をしている人がいないのだ。
 夜の公園を一回りするだけで、私の胸はドキドキしてくる……

クイッ、クイッ……
(すっごく恥ずかしいけど……折角ご主人様のペットになれるチャンスなんだから。ちゃんとした格好をしなくっちゃ)

 おかしな気持ちを抱えたまま、私はさらに自分自身を追い込んでいた。
 体育の授業を受けている時みたいに、私は体操着の裾をしっかりと入れ込んでいたのだ……伸ばしていた裾を入れ込んだ後、お尻を包む紺色の生地が目に飛び込んでくる。
 しっかりと裾を押し込んだせいで、お尻の丸い膨らみや、胸の膨らみまで目立ってしまう。
 まるで体操着越しに、自分の体型を露わにしているようで照れくさいけど、私はまるでご主人様に見せつけるかのように、自らを辱める行為を繰り広げていく。
 体育の授業を受ける時以上に、体操着をしっかり正している姿を意識するたびに、今の私にはぴったりの格好だと思い知らされる。
 学生と言う身分にも関わらず、ご主人様のペットになりたがっている私を、私は幾らでもお披露目したいのだ。

フルフルフルッ……
「くうぅっ……!」

 体操着姿のまま、他の人達に交ざってジョギングコースを歩き回っていた私は、途中であっけなく呻き声を洩らしていた。
 まだ大した距離を歩いてないのに、私はとんでもない窮地に見舞われていたのだ。
 ブルマから伸ばした両脚が震えるせいで、このまま歩くのも難しいかもしれない……

(どうしよう……もう私ったら、オシッコをしたくなってきちゃったんだ)

 不意な身体の欲求に、私はすぐ大事な部分を押さえ込んでしまう。
 ひんやりとした空気を全身に受けたせいで、私は尿意を催し始めていたのだ。
 ずっと待ち望んでいた行為を、今日執り行おうと考えていた私は、朝にお家で用を足してから、一度もトイレを利用してなかった。
 思えば夕方からずっと、尿意を我慢しっ放しで過ごしていたかもしれない。
 公園のどこにトイレがあったか、自然と身体が追い求めてしまう。

フルッ、フルッ、フルッ……
(でも今の私は、絶対にトイレなんか行けないんだから。ご主人様に言いつけられたとおりに、オシッコをお漏らしするつもりなの……)

 激しい欲求に脚が震えるのも構わず、私はジョギングコースをひたすら歩き続ける。
 高まる尿意のせいで、すっかり落ち着きを失ってしまった私だけど、これから公園の中でオシッコを垂れ流す使命だけは忘れられそうになかった。
 あまり激しい身動きも取れそうにない中、延々とコースの上を歩き回る私だけど、堅いアスファルトを踏みつけるだけで、膨らんだ膀胱に続々と振動が響いてくる。
 すでに走ることも出来ないほど、あまりオシッコが我慢出来そうにない事実を私は思い知らされていた。
 このまま尿意を堪え続けてしまえば、もしかしたら歩くのも難しくなるかもしれない……

カクカクカクッ……
「あ、あうぅんっ……!」

 無理な我慢を続けたまま、ひたすらマラソンコースを徘徊し続けるうちに、ついに私は脚を止めてしまう。
 まだ歩き続けないといけないのに、勝手に脚が震え出すせいで、一歩脚を踏み出すのも大変な状況に陥っていた。
 あまり尿意を堪えられそうにない下半身の状況を思い知らされて、私は思わず周囲を振り返る。
 どうやら今は周りに誰もいないようだけど、私が脚を止めている場所に、いつ誰かがやってくるかも分からない……

フルフルフルッ……
(このままじゃ私、本当にオシッコを我慢出来なくなっちゃうかも……それでも今からじゃ、絶対に間に合わないよね?)

 周囲の状況を気に掛けながら、私はある予感に気づき出す。
 このままだと私は、本当に外の公園でオシッコをお漏らししてしまいそうな勢いだった……両膝が勝手に震え上がるほど、体内に強烈な波が襲い掛かっていたのだ。
 いくらご主人様の言いつけでも、本当にこんな場所でオシッコを漏らしてしまうのかと思うだけで、私は耐え難い不安に苛まれてしまう。
 とんでもない窮地に立たされていた私だけど、気づいたらトイレのある場所からだいぶ遠くまで離れていて、今から引き返すことも不可能だった……怖じ気付かないよう、自らを追い込んだ結果でも、さすがに私も焦らずにいられない。

フラフラフラッ……
(もうダメ、このままじゃ本当に……お股が緩んじゃいそう)

 すでに手遅れだと気づきながら、私は気づいたらトイレのある方向を目指していた。
 たとえ間に合わないと分かっていても、本能的に追い求めてしまうのか、私はトイレのある場所を必死に目指していた……それでも気づいたら、脚を動かすのも苦しい状況に陥った後なのだ。
 一歩も脚を踏み出せない以上、この場でオシッコを垂れ流す以外にないけど、みっともない行為をどんな格好で果たせば良いか、私は思い悩まずにいられない……