調教希望な桃萌子のお部屋 体験版

第1話

カクカクカクッ……
「とりあえず、あそこまで頑張らなくっちゃ……」

 あと少しで尿意に屈しそうな状況だったので、私は周囲を振り向きながら、すぐ傍にあった柵に身を寄せることにした。
 いくらトイレに間に合わないとしても、道の真ん中でお漏らしを始めてしまえば、いつ誰かにはしたない瞬間を覗かれるか分からないのだ。
 すでに限界近くまで尿意を堪えていたせいか、ほんの僅かな距離を歩くだけでも、今の私にはあまりに苦しい状況だった。

ワナワナワナッ……
「あ、あと少しだけ我慢させてよぉっ……」

 それでも私は、無理にでも歩き続けるしかなかった。
 ひとりでに震える脚を持ち上げながら、やっとの思いで芝生を踏みつける……はしたない失禁の瞬間をどうすれば誤魔化せるか、それだけで私は精一杯だった。
 ジョギングコースの両側にある柵に寄りかかった格好なら、もし誰かがすぐ傍を通りがかっても、疲れた私が休憩を取っているように見えるだろうと思っていたのだ。
 みっともない状況から逃げられなくても、すぐ誰かに見つかることだけは避けたい……

シュルシュルシュルッ、グシュグシュグシュッ。
「も、もうダメぇっ……はふぅんっ」

 やっとの思いで柵にお尻を乗せた後、私の股間はあっけなくこじ開けられてしまった。
 すでに動かすのも苦しい脚の緊張を解いた瞬間、緩んだ股間から生温かい液体が溢れ出て、穿いているショーツの内側へ広がってくる……紛れもなく、膀胱の中に溜まっていたオシッコだ。
 ついに私は尿意を堪え切れないまま、お外でもオシッコをお漏らしし始めていたのだ。
 今まで乾いていたショーツの生地が、股間からお尻の辺り一気に濡れてくる……このままだと湧き上がるオシッコによって、下半身がさらに濡れてしまうはずなのに、私は少しも股間を閉ざせそうにないのだ。

ショワショワショワッ、ジュクジュクジュクッ……
「ど、どうしよう……全然オシッコが止まってくれないよぉっ」

 身体から延々と噴き上がるオシッコは、気づいたらブルマの外側にも溢れ出てきた。
 すでにショーツの殆どを濡らし尽くしたオシッコは、厚い生地の層にも及んで、生温かい液体が脚にも伝ってくる。
 裾の辺りから漏れ出したオシッコが、ついにはブルマの表面から滲み出て、お尻や股間から続々と溢れ出る瞬間を目の当たりにさせられていた。
 ここまで身体の中に、オシッコが沢山溢れ出るものかと、私自身驚かずにいられない。
 今でも尿意を静められない中、延々と垂れ流したオシッコが、体重を掛けている片脚の全体を遠慮なく濡らしてくる……

パタパタパタッ、ビチャビチャビチャッ。
「い、イヤぁっ……! このままじゃ私のお漏らし、誰かに気づかれちゃうよぉっ!」

 はしたない失禁行為を繰り広げているうちに、私はとんでもない事実に驚かされる。
 オシッコを垂れ流すのに合わせて、私の周囲でおかしな音が響き渡るのだ。
 音の正体が気になって、恐る恐る下半身を覗き込むと、ブルマの股間辺りから零れ落ちたオシッコが、柵の向こう側にある芝生にどんどん跳ねてくるのが見えた。
 オシッコによる水音を聞くたび、私はすぐ気持ちを揺さぶられてしまう。
 静かな夜の公園なのに、はしたない水音を響かせて、さらには湯気まで湧き上がらせている自分自身を思い知らされて、私はどうしても恥じらわずにいられない。
 ここまで屋外での失禁が目立つなんて、私自身少しも考えられなかったのだ。
 私がどんなに焦ったところで、尿意が少しも収まらないので、大事な部分から延々とオシッコを垂れ流してしまう。
 いつになったら尿意が収まるのか、はしたなくオシッコを垂れ流す間、誰かが姿を現さないか、はしたない失禁行為を繰り広げる間じゅう心配でたまらない……

チョボチョボチョボッ、ジョ女ワワワワッ……
「す、すぐにオシッコを出し切らなくっちゃ。このままじゃ本当に見つかっちゃう……!」

 私は焦った気持ちのまま、ひたすらオシッコを出し続けていた。
 はしたない粗相をしでかした瞬間から、どうしても膀胱を締められそうにないので、私は尿意を収めるため、全てのオシッコを出し尽くそうと考えたのだ。
 すでに脚全体が濡れていた上に、穿いていたブルマにもはしたない染みが滲んでいる状態だった……にも関わらず、まだ私の大事な部分からは、生温かい液体が溢れてくる。
 突き出したお尻の表面から涌き出るオシッコが、足元にある芝生へ跳ね返る水音を聞くたび、私はますます困り果ててしまう。
 いくら無理な我慢を続けたとしても、失禁行為を少しも止められない状況が、ここまでみっともないなど思いもしなかった。
 すぐにでもオシッコを塞き止めたいのに、少しも止められないお漏らしに、私は惨めな気持ちを抱え込んでしまう。
 下半身の殆どを濡らし尽くすオシッコの滴、耳にするだけではしたない水音、自らしでかした行為を、私は嫌と言うほど思い知らされる……

タッタッタッタッ……
(どうしよう、誰かが私の方に近づいてくる。まだオシッコも止められないって言うのに……!)

 お尻の方から響く水音に交じって、別の物音が遠くから聞こえてくる。
 ジョギングコースの向こう側から聞こえる足音に、私はすぐ肩を震わせてしまう。
 年頃の女の子にも関わらず、公共の場所でオシッコを垂れ流す瞬間を、もし誰かに見つかってしまえば……考えるだけで脚がすくまずにいられない。
 奥の方から走ってくる誰かの気配に、私はますます焦り出してしまう。

ワナワナワナッ、ピチャピチャピチャッ。
「や、ヤダっ……! もういい加減止まってよぉっ!」

 はしたない瞬間を気づかれるのを恐れて、私は柵から腰を持ち上げていた。
 あまりに目立つオシッコの音を、もし誰かに水音を聞かれたら一大事だと私は思い知らされていたのだ。
 必死に身をこわばらせて、すぐにでも股間を閉ざそうと考えていた私だけど、今でも震えている下半身は、少しも言うことを聞いてくれそうにない。
 ブルマの股間からお尻辺りから、はしたない液体を沢山飛び散らせているのも構わず、私は大慌てで足音から遠ざかろうとしていた。
 少しもお漏らしを止められないまま、延々とオシッコを溢れさせる姿なんて、私はどうしても確かめられたくなかったのだ……

「ねぇ、君……そんなところで一体どうしたんだい?」

 震える脚を無理に歩かせていたにも関わらず、私はあっけなく追いつかれてしまった。
 ジョギングを続けていた誰かは、すぐ私へ声を掛けてきたのだ。
 どうやら照明の当たっているせいで、私の下半身がおかしな濡れ方をしているのに気づいたらしい。

「あ、あうぅっ……! そ、そんなに見ないでぇっ!」
ワナワナワナッ……

 気づいたら私は、目の前にいる誰かの前で茫然としていた。
 ついに私はオシッコまみれの下半身を、誰かに気づかれてしまったのだ。
 まるで体育の時みたいに、体操着姿のままジョギングを続けながら、途中で粗相をしでかしてしまうなど、決して普通なら考えられない状況のはずだ……下半身に向けられる視線が、恥じらいの気持ちを執拗に押しつけてくる。
 自らしでかした行為を悔やむ間も、私のはしたない下半身からは、新しい滴が次々と垂れ落ちてくるのだ……

BAD END