■幸福な性奴隷


「あ、メッツァーさま、おはようございまーす」
「おはようございます、メッツァーさまぁ・・・・」
「・・・・・・・・・・・なんだ、その格好は・・・・・・・・・・・・」
妊娠した二人の部下の様子を見るために、寝所をおとずれたメッツァーは、予想外の光景を目にして呆れ返った・・・・・・。





長く続いた魔法戦士との戦いは、メッツァー・ハインケルがスイートリップを完全に調教して屈服させたことにより、ひとつの決着がついた。
メッツァーの配下として生まれ変わったスイートリップの活躍により、ロアの勢力は大きく撤退せざるを得なくなり、膠着状態が生まれたのである。
大きな戦はしばらくありそうになく、メッツァーは、その功績をもって与えられた居城にこもり、英気と戦力を養うことにしたのだ・・・
戦力とは、具体的には自分の子供である。

性奴隷として仕えてはいるものの、ココノもスイートリップも魔力が強い元魔法戦士・・・自身の血と掛け合わせることで、より強力な
戦士を産むことができるかもしれない・・・・・・・。これからメッツァーがのし上がるには、信頼できる戦力がどうしても必要だった。
その点、身内であれば、裏切りの恐れも低いため理想的と言える。

もっともこれは後付けの理由でしかない。実際には、新たに配下になったリップがココノを説得し、二人で組んで猛烈なアプローチをかけてきたせいである。
メッツァーは根負けとゆうか油断して、彼女らに種付けをしてしまったのだ・・・・・・
とはいえ、都合の良い点もあるし、奴隷とは言え愛する配下が喜んでいるのであるから、居室を与え出産まで安らかに過ごすように手配したのだが・・・

「もう一度聞くが、なんだ、その格好は?」
「ええ、リップちゃんとおそろいのコスチュームをあつらえたんですよ。」

スイートリップはともかく、なぜかココノまで、リップとおそろいの魔法戦士のコスチュームを着ているのだ。
「その身重の体で、どこか戦いにでもいくつもりなのか?」
「まさか。このコスチューム、おなかが楽で、でも防御力も高くなるし、マタニティとして優秀なことを発見したんです!」
「ええ、そうなの・・すごい発見だと思うわ・・・なんといってもメッツァー様に与えていただいた子供ですもの、大事にしないと・・・」
(そういえばスイートナイツのコスチュームは、腹が丸出しだったな・・・あれはひょっとして戦いに敗れて孕まされること前提のデザインだったのだろうか?)
(それにしても、正義の象徴であったスイートナイツのコスチュームが、屈従の証として仕込まれた俺の子種を守るために使われるとはな・・・・・・・・・)
その皮肉にメッツァーは心のなかで微笑んだ。

「今日はお前らの様子を見に来たのだが・・・・」
「ええ、メッツァー様。上魔の医者にも定期的に見てもらってますが、順調だそうですよ」
「いまでももう、この子、魔力が強いのがわかるんですって。凛々子、早く産みたいなあ・・・メッツァー様の子供・・・・・」
「ふふ、リップちゃん、一緒に妊娠できて、よかったね・・・」

「・・・・・・」

「それはよいが・・・・・・・なぜ脱ぐ?」



二人はきゃいきゃいと話しながら、なぜかスイートナイツのコスチュームを脱いでいく。あっというまに、性奴隷の証の首輪をだけを残した全裸の姿になり、
そのボテ腹を見せつけるように座り直した。
「だって・・・・・・メッツァー様相手なら、コスチュームで防御力を高める必要もないしぃ・・・・・」
「それに、せっかくメッツァーさまが来ていただいたので・・・私たちの体をみていただきたいなあ、と・・」
メッツァーの配下になったスイートリップは、正義の名のもとにモラルで押さえつけてきた性衝動をあけっぴろげに発散させるようになってきた。
主人の顔を見るや、発情して服を脱ぎ出すことなども、そのために違いあるまい。

(しかも、ココノまでスイートリップに感化されてるみたいなんだが・・・前はもう少し控えめだったような・・・まあ、いいか)

改めて二人の体を眺めてみると、妊娠して大きくせり出した腹がアンバランスではあるが、じつに背徳的でいやらしいともいえる。
「む、そういえば腹が大きくなっているのはわかっていたが、胸もだいぶ張って膨らんでいるな・・・」

メッツァーの何気ない言葉にも大きく反応したのはリップである。

「そう、そうなんです・・・・私、ココノちゃんより、バストが2cmほど小さかったんですけど、今では一緒に成長して同じくらいになって・・・・・・・・
実は、もうお乳が出るようにもなってきたんですよ!」
「メッツァーさま・・・・お乳は、私も・・・・・」
そう言うと二人は、実際に見せるつもりなのか、胸に手を当てて揉みしだき初めた。

「んっ・・・はあっ・・・・んっ・・・・」
「はああっ・・・・・はあん・・・・・んっ・・・んっ・・・・」

「・・・?・・・・おい、なんだか変な声を出してるが・・・・乳をしぼるだけではないのか?」
「あんっ・・・メッツァーさまぁ・・・忘れたの・・・んっ・・・・ここにくる前に、妊娠もしてないのに・・・・んっ・・・・
貴方の配下の魔物に搾乳されて、散々イかされたことがあるのに・・・・」
「私も、変な触手で調教された時に・・・胸を思いっきり吸われて・・・・んっ」
彼女らは全身余すところなく開発されている・・・搾乳アクメくらいは常識の範疇なのだろう。
「あっ・・・ん・・・おちちを絞って・・・・イっちゃうっ・・・イクっ・・・・んっ・・・・んんっーーーーっ!」
「んくぅっ・・・・はあっ・・・・・んっ・・・あ、この感じ、乳首のなかを通って・・・あんっ・・・あ、ああんっ!!!!!」



ぴゅっ・・ぷしゃぁっ!・・・・・・

大きく膨らんだ二対の乳首から母乳が飛び出し、あたりに甘いミルクの香りが充満している。
ココノとリップは、搾乳でイッてしまったようだ。こんなことで、はたして子育てできるのか・・・・メッツァーは、先が思いやられるといった様子である。

「では、様子もわかったしそろそろ・・・・・」

搾乳で勝手にイってしまった自分の性奴隷には呆れつたが、二人共健康で元気であることに間違いないようだ。メッツァーが寝室を後にしようとすると・・・・

「あっ・・・まって、メッツァーさま・・・・も、もういってしまわれるのですか? きょ、今日は・・・・いかがなさいますか?」
「何を言うか。まだセックスはできないと、このあいだ言ったばかりではないか!」
「そ、そうなんですけど・・・・・メッツァー様の性奴隷として、ご主人様の性欲を満たせないのは・・・・・・じゃ、じゃあ、お尻ではいかがですか?」
「お尻では? ではない! 妊婦が言う言葉ではないだろう。リップ、お前自分がやりたいだけだろう・・・」
「それではせめて、ココノのおくちまんこをお使いくださいませんか・・・?」
「なにがそれでは、だ! なんの脈絡もないぞココノ。お前もか・・・・・いや、今日は必要ない。」
「お尻も口もダメ・・・・・・・それでは、スマタでもどうですか・・・・」
「ワキでもぬくことができますよ・・・・・・この本に書いてありました!」
「一体何を見ているんだ! 子供の教育に悪いだろう・・・こんなことで、屈強な戦士を生むことができるのか・・・?」
「だいじょうぶですよ・・・私のメッツァーさまの子供なんですから・・・・」
「私の子もね・・・・」


我が子を戦力にして世界征服を企む悪の一味の会話にしては、なんともほのぼのしているのは気のせいだろうか───────
これでよかったのか?と自問するメッツァーであった・・・・・・・・・。


【終】