■売られた魔法戦士たち


ファンファーレが鳴り響き、主催者が列席する招待客へと挨拶を述べた。
「皆様、本日はようこそお集まりいただきました。ただいまより、ゼーロウ主催による奴隷オークションを開催いたします!」
パチパチパチ・・
この集まりの参加者たちは、巨大組織・ゼーロウの幹部たちだ。
ゼーロウは魔物の群れを率い、異世界ロアを征服しつつあった。彼らに敵対す勢力、目障りな者はことごとく打ち破られ、
捕虜となった者は、奴隷に堕とされていった。ロアは多くの若く、美しい女性が魔法のチカラで戦士となる風習を持っている。
戦争の帰趨が明確になりつつある今、こうした戦士たちを虜囚とした前線指揮官たちが、組織幹部たちへの賄賂として
粒選りの美女を献上するのが常となっていた。そして、奴隷に堕とされるのは、なにも敵方だけとは限らなかったのである。



「さて、はじめの商品は、裏切者メッツァー・ハインケルの福官にして、元魔法戦士である、ココノ・アクアです!」
「い、いやぁっ・・・」

おおおお・・・

司会の声に従い、奴隷頭が鎖を引くと、一糸まとわぬ裸体を晒した美少女がよろよろとステージの前に引き立てれていた。
スタイルの良い美しい裸体と整った容貌に、列席する参加者から、劣情を多分に含んだどよめきがおこる。
彼女は手枷、足枷を鎖につながれ、細い首には奴隷の証である鋼鉄の首輪がはめられていた。その首輪には、オークションの番号と
個人情報を記された認識タグが下げられており、彼女が売買される”モノ”であることを無言で主張している。
彼女・・・ココノ・アクアは、かつてロア王家側のアップルナイツに所属しながら、ゼーロウの若き下士官、メッツァー・ハインケルの
手によって篭絡され、その副官として公私ともに主を支えていたという、変わった実績を持つ。
敵方からの寝返りということもあり、ゼーロウ内部では知る人ぞ知る有名人であったのだ。

「メッツァー・ハインケルは、最近戦果におごり、増長し、ついには皆様方を粛清してゼーロウを牛耳ろうとしておりましたが、幸い事を起こす前に
抑えることができました・・・」
「うそっ・・・・うそですっ・・・メッツァー様は・・・・ぐっ・・」
裸身を衆目に晒す羞恥に必死に耐えながら、ココノは反論しようとすしたが、首輪を引き絞られて声を封じられてしまう。

「彼の副官であるココノ・アクアは、主人なしの奴隷になってしまいました。彼女の新しい主人になるのは、果たしてどなたですかな?
さて、まずは100万から値段を開始します・・・・・」
「けほっ・・・いやっ・・・メッツァーさま以外の主人なんて・・・」

「こ、ココノさんっ・・・・」
「や、やめなさいっ! 女の子を売買するなんて、許さないわよ!」

非道な行いを非難する声が、ステージの奥から聞こえて来る。
魔法戦士スイートリップとスイートキッスである。捕らえられた彼女らもココノと同様に拘束され、奴隷の首輪を付けられている。
元の立場は違えど、奴隷に堕とされようとしている者どうし、シンパシーを感じているのだろう。
だが、むろんそのような言葉は列席者に届かず、無視されるものでしかなかった・・・・・

(ああ、メッツァーさま・・・)
行方不明となってしまった主人の名を心でつぶやき、自分の無力さを噛み締めるココノ。

150万! 180万! 200万!
そんな彼女の悲哀にお構いなしに、次々と高い値が付けられていき、オークションが熱を帯びてきた。もっとよく見せろ!とヤジが飛ぶ。
「さあ、お客さんに、よく品定めしてもらうんだ。」

がばっ!
「え・・・きゃあああああっ!」



賓客の声に答えるべく、奴隷商人はココノの足枷を外し、後ろから片足を高く抱えあげた。
足が大きく広げられ、美しくピンク色に色付いたヴァギナやアナルが、オークション参加者たちの目に余すところさらされてしまう。

「ごらんください、処女でこそありませんが、この綺麗な雌穴・・・・元魔法戦士だけあって、最上級の名器です。
しかも、裏切り者メッツァーにたっぷり性技を仕込まれており、前も後ろの穴までも開発ずみであります。
さあ、この牝奴隷を落札し、モノにするのはどなたでしょうか!? どんどんお値段を付けてください。」

「くっ・・・いやっ・・・・わ、私はメッツァーさまだけのものですっ・・・・・だ、だれのモノにもならないっ・・」
「くっくっくっ、もういない主人のことなど忘れることだな・・・・・・儂が落札して、たっぷり仕込んでやる・・・」
「いやいや、この美しさ、独り占めはもったいない・・・・・・客を取らせれば、どれだけの稼ぎになることか・・」
「お、おい・・・・つ、使い心地は、試せないのか・・・?」
「それは落札してからのお楽しみということで・・・いまはこれでご勘弁を・・・・」
司会は味見をさせろと露骨に言ってくる参加客にやんわりと断りを入れると、その代わりとばかり、指でココノの陰唇をぐいっと押し広げた。

「ひっ・・・・」
くぱぁ・・・・・・

サーモンピンクの秘肉が衆目にさらされると、そこは既に愛液で濡れそぼっていた。口ではいくら気丈に振舞っても、奴隷としての扱いや
衆人露出に、マゾ的興奮を感じていたことがバレてしまう。

「や、やめてっ・・・・やめなさいっ・・・・・ゆ、ゆるさないんだからぁっ!」
「口では反抗的ですが、このとおり調教済ですのでご心配なく・・・・そらっ・・・・」
「あんっ・・・・んくっ・・・・・やあっ・・・・!」

ココノのおまんこが、さらに広げられ、膣穴がぱっくりと開く。指の腹で陰唇やクリトリスの敏感な所をこすられ、恥丘の肉や蟻の戸渡を
ぐにぐにと揉まれ、いいように玩具にされるさまを客に見せ付けられる・・・・・。
「くっ、くぅ・・・、だめぇっ、あっ、ああっ・・・・・こ、こんな恥ずかしい格好で、あそこを刺激されたら・・・か、感じちゃうっ・・・」
ゴツゴツとした指がさらにクリトリスを擦り、愛液で濡れた秘唇をくちゅくちゅと掻き回す。
口ではどんなに嫌がっていても、調教を受けて開発されきった肉体は正直な反応しか返せない。愛液がしとどにあふれ、糸を引く・・。

「んっ・・・はぁっ・・・っ・・だめぇ・・・もうダメ・・・・」
大股開きで悶え、喘ぎ声を上げるココノの姿に、参加者は釘付けになってしまった。ゼーロウ幹部といえども、元魔法戦士の美少女が
これほどの艶美な姿をさらすのを目にすることは滅多にない。

300万!  350万!   400万!

ココノが痴態を晒すたびに、参加者は熱を帯び、かけられる値が吊り上がる。
「やめてっ・・・イヤっ・・・買わないでぇっ!・・・・」
「メッツァーさまっ・・・・・メッツァーさまあっ・・・・・ご、ごめんなさいっっ・・・ココノ・・・・こんなところで・・・イクっ・・・イくぅっ!!」




ぷしゃああああっ・・・
血走った目つきの参加者たちに、秘部の奥まで覗かれながら、ココノは露出アクメを決めてしまった。愛液と尿が吹き出し、床を濡らしていく。
それとほぼ同時に、値付けも決着がつき、ココノの値段が決定した・・・・・・・・・・・・・・・。

「750万で落札となりました・・・お買い上げ頂きありがとうごさいます・・・・・・・・」
「ああ・・・・んっ・・・・・くぅっ・・・・・・」
叫ぶ気力も失ったココノが、彼女を落札したでっぷりと太った男に引き渡された。首のタグに、新しい主人の名が刻み込まれ、正式に売買が成立。
絶望に肩を落としたココノは、再び鎖を引かれステージを降りて何処かへと引き立てられていった・・・

「みなさま、お楽しみいただいておりますか?この後も、調教済みの元魔法戦士たちがどんどん売りにだされますからおたのしみに・・・」
「次の商品は、魔法戦士スイートリップ・・・・・それでは100万から入札を開始します・・・・・・・・・・・・・・」

連れ去られたココノの次に、スイートリップが鎖を引かれ、ステージへとあげられる。魔法戦士であることを示すために一部のコスチュームが
残された以外は、こちらも全裸同然で、乳首や割れ目を下卑た視線にさらされてしまう。

「・・・いやっ・・・・・いやぁーーーーーっ!・・・・」


悲痛な叫びが上がる・・・・・・・・

・・・しかし、この奴隷オークションに堕ちた魔法戦士たちには、この場で痴態を晒し、奴隷として生きていく運命しか残されていないのだ・・・・。









────────── 数週間後 ──────────








「・・・お客様、いらっしゃいませ・・・・」
「今日も、香那葉たちが、お世話させてもらいます・・・・・」




そこには、異世界の風俗店で働く二人の元魔法戦士の姿があった・・・・・・。
数週間前の奴隷オークションにて、スイートリップ・七瀬凛々子は、せめてスイートキッス・・柚木香那葉とともに二人同時に買い取って
くれるようにと、オークションの来客者に土下座までして懇願した。離れ離れになってしまっては香那葉とは二度と会えなくなり、
守ることも、協力してなんとか逃げることもできない・・・なにより、この不安な状況で、パートナーと引き離されるのは、凛々子にとっても
精神的に耐え難かったのだ・・・・・・。

当然ながらふたり同時に落札ともなると、いかにゼーロウ幹部といえどもなかなかに手が出しにくい大取引になる。
が、最後には、一人の大幹部が二人を落札することに成功した。彼は凛々子の条件をのむ代わりに、逃亡や反抗を許さない奴隷契約を
幾重にも二人に迫った。この契約に反すると、自身よりもお互いにペナルティが課されるような魔法の奴隷契約を結ばせたのだ。
契約に縛られた彼女らは、徹底的な調教と洗脳を施され、奴隷娼婦として生まれ変わらせられてしまった・・・・・・・・・・・。
元魔法戦士の二人は、その美しい肢体を使って、今日も主人のために働くのであった。

「お客様をもてなせと言われています・・・・ふふっ・・・・たくましいですね・・・・」
凛々子と香那葉は、極小のビキニを着て、ローションプレイを今日の客に施していた。水着以外には魔法戦士を象徴する髪飾りとスリーブ、
ソックスを身につけているだけだ。こうしたほうが評判がいいのである。

ぬりゅっ・・・ぬりゅん・・・

暖められたローションをたっぷりと、自らの体をスポンジブラシに変えて、男の肌にニュルニュルと塗りこんでいく。
肌がテラテラとひかり、にちゃにちゃとしたいやらしい音が風呂場に響く。

「あっ・・・んっ・・・・ど、どうですか・・・・凛々子の体の肌触り・・・・んっ・・・・」
「んっ・・・・はあんっ・・・・んっ・・・ご、ごめんなさい・・・香那葉のカラダ・・・凛々子センパイみたいに柔らかくなくて・・・」
「んっ・・・でも、一生懸命、ご奉仕しますから・・・・んっ・・・はあんっ・・・・・・」
未成熟な肉体を補うように、香那葉は全身を大きくスライドさせて、男の肌を磨き上げた。

にゅるっ・・・・・にちゃっ・・・
くちゅっ・・・・・くちゅっ・・・・・・・・

しゅっ・・・しゅっ・・・
「おおっ・・・手袋の感触がっ・・・・」

一方凛々子は、やわやわと豊満な胸を押し付けつつ、手を男の肉棒に絡め、ローションを潤滑剤にして高速でそれをしごいていた。
さらに股間に手を回し、後ろから玉袋を愛撫する・・・・それも単調な動きでなく、手の形を様々に変えて、多様な刺激を陰茎や玉袋に
あたえるテクニカルなものである。教え込まれた技術を、娼婦暮らしで自分のモノとしたのだ。この方面によほど才能があったのだろう。



「香那葉ちゃん・・・・んっ・・・・これにご奉仕しなさい・・ね・・・・・・・」

凛々子のテクにより、隆々とそそり立ち、ピキピキと血管を浮かせたチンポ・・・・凛々子はそれをそっと香那葉の顔に向けた。
「はい・・・凛々子センパイ・・・んっ・・・・・ちゅうっ・・・・・ちゅっ・・っちゅ・・・」
震える鈴口に優しくキスをするのを皮切りに、香那葉は大きな亀頭にキスの雨をふらせた。
いかにも愛しげについばみ、やがて深々とそれをくわえ込む。小さな香那葉の口が限界まで広がり、巨大な肉棒が口いっぱいに膨れ上がり
喉を圧迫するが、香那葉は苦しむでもなく、いっぱいに好物をほおばる喜びを感じていた。娼婦にされるために徹底的に施された調教と訓練により、
香那葉・・いや、凛々子も、男の性器や性行為を素晴らしいものだと認識し、肉体的苦痛をも厭わないと思うように変えられていたのだ。

「んっ・・・・ふうっ・・・・・んちゅっ・・・・・・ちゅばっ・・・・・」
ローション塗りこみの過程でずり落ちたのか、二人はわずかばかりの衣装も脱ぎ捨てて、髪飾りを残して一糸まとわぬ姿になっている。
「んっ・・・ああんっ・・・・香那葉ちゃんが・・・・お客様の大きなちんぽを、あんなにお口いっぱいにほおばって・・・はあんっ・・・・・んっ・・・・い、いいなあ・・・・」

頭を上下させて、亀頭を喉に届かせるように男根をしごく香那葉を、金玉とアヌスを愛撫し続けながらも羨望のまなざしで眺める凛々子。
パートナーのいやらしい肉奉仕を間近に見せつけられ、凛々子は興奮を抑えきれず、股間からはローションのような愛液を垂れながしていた。

「んっ・・・ふうっ・・・・んちゅっ・・・・・」

しゅっ・・・しゅっ・・・くにゅっ・・・もみっ・・・ぐにっ・・・・

「んっ・・・・はあっ・・・・ああっ・・・・・・おちんちん・・・・ああんっ・・・・・」

(あっ・・・・もうすぐ・・・・いきそう・・・・)
陰茎と金玉に触れている凛々子は、内部で精液がマグマのように溜まり、今にも噴出しようと移動しているのが、文字通り手に取るように分かった。
経験からくる射精予想時間に合わせて愛撫の動きにラストスパートをかけ、射精を導く。

「んっ・・・・んふーっ・・・・・ちゅっ・・・んっ・・・・・・んああっ!」
「おっ・・・・おおうっ・・でるっ!」

ドクゥッ!  ビュルウゥゥッツ!  ビューーーーーーッ!!!!




香那葉の口内で、ひときわ大きく亀頭が膨れ上がり、そして爆発した。鈴口から精液がどばっと吹き出し、香那葉の喉を焼く。
「んぷぅっーーーっ・・・・・こくっ・・・ごくっ・・・・・ぷはぁっ!」

ちぽんっ!

あまりの勢いに、男のチンポが香那葉の口から抜ける。尿道に残った精子がピュッビュッと飛び散り、凛々子の顔にも降り注いだ。

「ああっ・・・・すごい・・・こんなに・・・・・・」
「んっ・・・けほっ・・・・・・・ご、ごめんなさい・・・・・飲みきれなかったの・・・・・」
「大丈夫よ、香那葉ちゃん・・・・・・・・んっ・・・・・わ、私も、飲みたかったの・・・・だから、ね・・・・・・」
「センパイ・・・・・」

二人は精液でパックされたお互いの顔を、うっとりと眺めあった。つかの間、ここが男に奉仕する娼館であることを忘れ、ふたきりのような錯覚を覚える。

「香那葉ちゃん・・・あなたと一緒に・・・・堕ちてよかった・・・・・」
「り、凛々子センパイ・・・・・・わ、私もです・・・・んっ・・・・ちゅっ・・・・」

ザーメンで汚れた唇でディープキスを交わす二人。
(・・・・甘いキスより、この、精液味のキスが、今の私たちにはふさわしいわ・・・・・)
(んっ・・・・・・センパイ・・・・どこまでも、一緒に堕ちますから・・・・・・・)

刹那に心を通わせたのち、二人は再び、男へ快楽を与え、媚を売り、全身で奉仕する今の仕事に意識を戻した・・・・・・。

元魔法戦士が奉仕するこのクラブは、絶大な人気を博し、大幹部の懐を大いに潤したという。しかし、その後スイートナイツが
どうなったかを知る者は、いない・・・・・・・・。


【終】