肥溜少女 体験版

梢恵編 第1話

「みんな、ちゃんと集まってくれたかしら? ちゃんと先生のお話を聞くのよ?」

 放課後を迎えたにも関わらず、梢恵は女子達とともに校庭の花壇へと集まっていた。
 帰りのホームルームが終わったので、教室を立ち去ろうとした矢先に、花壇へ向かうよう先生から呼び出されていたのだ……帰り支度を始めていたところを呼び止められて、どうしても頭を捻らずにいられない。
 目の前で並ぶ女子達の、少し不満そうな表情を見つめながら、先生は彼女達へと言葉を投げかける。
 どうやら先生が言うには、女子達に何かしらの役割を与えるつもりらしい。

「あの、先生。これから何をするつもりなんですか?」
「どうして男子達だけ先に帰らせたんですか? 私達もこれからお稽古があるのに……」

 口を開いた先生へ向けて、女子達は次々に質問をぶつける。
 わざわざ放課後に自分達を残してまで、これから先生が何を始めるのかを聞き出すつもりでいた。
 どうして男子達を先に帰らせて、自分達だけを花壇に呼びつけたのか、おかしな状況を気にせずにいられない。

(どうしてクラスのみんなまで一緒に……花壇なんかに集めたんだろう? 園芸委員の私だけで良いはずなのに……)

 女子達に交ざりながら、園芸委員の梢恵も疑問を抱え込んでいた。
 園芸委員に選ばれた自分だけでなく、どうして女子全員を花壇に呼ぶ必要があるのか、頭を捻らずにいられない。
 先週の学級会で決まったばかりの役割を振り返りながら、何故かおかしな予感に苛まれてしまう……

「上級生になったみんなに、これから大切な役割をみんなに与えたいの。まずはお手本を見せた方が早いと思うから……お願い出来るかしら?」

 目の前に集まった女子達を相手に、先生はさらに説明を繰り広げる。
 これから自分達の学級に回ってきた、特別な役割を女子達に託すつもりでいたのだ。
 花壇の手入れを頼みたいと女子達に明かした上で、すでに花壇へと佇んでいた上級生も呼びつける。
 口で説明しただけでは、さすがに彼女達も状況を飲み込みづらいと考えて、お手本を上級生に見せてもらうつもりでいたのだ。

「は、はい。先生……」
モジモジモジッ……

 先生に呼ばれる形で、恐る恐る上級生が返事を返す。
 そっと先生の傍に身を寄せた後も、花壇の前へ並んだ下級生の姿を目の当たりにして、思わず肩をこわばらせてしまう。
 初対面の彼女達を相手に、おかしな緊張に苛まれていた……それでも園芸委員として、とても大切な役割を下級生へと託さないといけないのだ。
 これから繰り広げないといけない行為を思い返すだけで、ひとりでに全身が震え上がってしまう……

「園芸委員の先輩が、どうやって花壇のお手入れをするかを見せてくれるから、みんなもしっかり傍で見ておくのよ?」

 ぎこちない素振りを見せる上級生の様子を探りながら、先生はさらに説明を続ける。
 花壇の手入れをする役目を担うはずの女子達へ向けて、特別な方法を実演しないといけないのだ。
 まだ何も事情を知らない彼女達の様子や、緊張を抱え込んだ上級生の姿を見つめながら、しっかりと手本を確かめるよう口にする。
 校庭の花壇を託した女子達に、とんでもない方法での手入れを続けてもらう必要があるのだ。

「花壇のお手入れって……一体何をするつもりなんだろう?」
「土いじりくらい、良くママの手伝いでやらされてるからカンタンだよ?」

 先生の説明を耳にしながら、女子達はさらに頭を捻ってしまう。
 単なる花壇のお手入れにも関わらず、物々しい雰囲気を肌で感じ取っていたのだ。
 わざわざ自分達だけを学校に残すだけでなく、さらには上級生を呼びつけてまで、これから何を始めるかが不安でたまらない。
 上級生が肩を震わせながら、ぎこちない素振りを見せるのも気になってしまう。

「あ、あうぅんっ……!」
フルフルフルッ……

 女子達が次々と身を寄せる中、上級生はますます落ち着きを失ってしまう。
 学年が下とは言え、初対面の女子達を相手に、おかしな緊張に苛まれていたのだ。
 何も事情を知らない彼女達を相手に、これから繰り広げないといけない行為を思い起こすだけで、耐え難い居心地の悪さを思い知らされる。
 校庭の花壇を手入れするための、特別な行為を繰り広げた後、彼女達がどんな反応を見せてしまうか、どうしても考えずにいられない……

(あれっ、あのお姉さん……どうして震えちゃってるんだろう? 別に緊張なんてしなくても良いはずなのに……)

 身を縮ませる上級生の様子を、梢恵も思わず気に掛けてしまう。
 単なる緊張では考えられないほど、上級生がおかしな素振りを見せていた……先生が説明を続ける間も、何度も視線を泳がせながら、顔を赤らめていたのだ。
 同じ園芸部員に就いていた身として、これから上級生が始めようとする行為を確かめずにいられない。
 学校の花壇をどう手入れすれば良いかを伝えるだけなのに、どうして恥ずかしそうな表情を浮かべるのか、どんなに考えても理解出来そうになかった。

「もう我慢出来ないはずでしょう? ほんのちょっとだけ、みんなの前で見せるだけで済むんだから……」

 落ち着かない上級生の姿を見つめながら、先生はそっと言葉を投げかける。
 たとえ恥ずかしくても、園芸部員の役目を彼女達へと教えてあげるよう、改めて上級生に頼み込む。
 初対面の下級生を相手に、どれだけ上級生が戸惑っているかを痛いほど思い知った上で、それでも学校の大切な伝統を、何としても後輩達に継げさせたかったのだ。

……コクッ。

 先生の投げかけた言葉に、上級生は恐る恐る頷く。
 顔を合わせて間もない下級生の前で、とんでもない行為を繰り広げるのを今でもためらいながら、それでも身体の準備だけは出来上がっていたのだ。
 耐え難い緊張を抱え込む間も、ひとりでに両膝が震え上がって、おかしな焦りに駆られてしまう。
 すでに花壇から逃げられない状況に追い込まれた後、たとえ彼女達のいる前でも、とんでもない姿を明かさないといけないのだ……

「一体何をするつもりなんだろうね……きゃあっ!」
「何で私達のいる前なのに、そんなことしちゃってるんだろう……?!」

 花壇の傍に立ち尽くした上級生へと注目を寄せていた矢先、女子達は思わず悲鳴を洩らしてしまう。
 先生の合図を受けるまま、上級生はとんでもない行動を取り始めていたのだ……決して人前では明かせないような格好を目の当たりにして、どうしても驚かずにいられない。
 思春期を迎えた身として考えられない姿を、傍にいる上級生は見せ始めていたのだ。

「あ、あんまり見ないで……ひうぅんっ」
スルスルスルッ、ヒクヒクヒクッ。

 女子達の反応を肌で思い知らされながら、それでも上級生は花壇の手入れをする、とんでもない準備を始めていた。
 屋外にも関わらずスカートを腰まで持ち上げて、さらには穿いていたショーツも膝まで下ろしてしまう。
 花壇の上で露わになった下半身を、どうしても震わせずにいられない。
 本来なら人前で晒せないような格好を、出会って間もない下級生の前で見せつけるのを恥じらいながら、それでも露わにした下半身を少しも覆い隠せそうになかった。
 お尻や股間を露わにする以上に恥ずかしい行為を、これから彼女達の前で執り行わないといけないのだ……

「ヤダぁ、どうしてお尻なんて見せちゃうのよ……」
「お外でパンツを脱いじゃうなんて。もし誰かに見られたら大変だって言うのに……」

 間近で見せつけられた上級生の姿に、女子達はすっかり慌ててしまう。
 先生に言われるまま、いきなり下半身を露わにするなど思いもしなかった……第二次性徴を迎えた身にも関わらず、人前でお尻や股間などを晒す行為など、あまりにも考えられない事態だった。
 いくら同性同士でも、屋外で丸出しになった上級生の下半身を目にするだけで、どうしても気まずくてたまらない。

「い、イヤあぁっ……!」
ワナワナワナッ……

 周りにいる女子達の反応を思い知らされて、上級生はすっかり困り果てていた。
 いくら園芸委員の役目だとしても、人前で大事な部分を露わにするなど、年頃の女の子として決して許されない行為なのだ。
 ぶつけられて当然の悲鳴を肌に受けるだけで、あっけなく気持ちが震え上がってしまう。
 自らに課せられた役割だと分かっていても、耐え難い恥じらいを感じずにいられない。
 露わにした肌の表面を震わせながら、それでも下半身を取り繕うため、ショーツを穿き戻すことすら出来そうにないのだ。

「もう、あんまり騒いじゃ可哀想でしょう……ごめんね、みんながいる前で大変だと思うけど、すぐ始めちゃってくれるかな?」

 騒ぎ立てる女子達へ向けて、先生はすぐ注意をぶつける。
 下半身を丸出しにした格好のまま、弱々しい悲鳴を洩らす上級生を気遣いながら、園芸委員の役割を最後まで果たしてもらうつもりでいたのだ。
 彼女達に落ち着くように言いつけた後、すぐに実演を始めて欲しいと、再び上級生へと頼み込む。

「は、はい。先生……あうぅんっ!」
フリフリフリッ、ヒクヒクヒクッ……

 先生に言われるまま、上級生はさらに準備へと取り掛かっていた。
 スカートの生地を腰まで持ち上げたまま、傍にある花壇へ跨いだ後、少しずつ腰を下ろし始める。
 周りにいる女子達の視線を恥じらいながら、丸出しにしたお尻を花壇へと差し向けて、少しずつ息み始めていた。
 おかしな居心地の悪さを思い知らされる間も、すでに身体の準備が出来上がっていたせいか、すぐにお尻の穴が疼き始める。

「い、イヤぁんっ……くふうぅんっ!」
ムチュムチュムチュッ……ミリミリミリッ。

 ひとりでに下半身が震え上がったかと思えば、上級生はとんでもない現象を引き起こしていた。
 腸内が揺さぶられるのに合わせて、何と体内から排泄物を押し出し始めていたのだ。
 お尻の間をこじ開けながら、少しずつ這い出る代物の存在に焦らずにいられない。
 肌に張りつく粘りや硬さ、さらに生暖かさを思い知らされながら、一度始めた排便を少しも止められそうにないのだ……

ミチミチミチッ、ムリュムリュリュッ。
(やだっ、何で花壇にしゃがんだまま……ウンチなんてしちゃうのよ?!)

 目の前で繰り広げられた排便に、梢恵はすっかり驚かされてしまう。
 下半身を露わにしたかと思えば、自分達へとお尻を突き出した格好のまま、体内から排泄物が姿を現す様子まで、間近でありありと見せつけられていたのだ。
 上級生が声を洩らすたびに、お尻の穴が押し広げられて、次々とひり出される固形便を目の当たりにさせられて、どうしても困惑せずにいられない。
 自分のものでも恥ずかしいような姿を、園芸委員の上級生が露わにする状況を、どう受け止めれば良いかも分かりそうにないのだ……

「い、イヤあぁんっ! あのお姉さん、今度はウンチまで出しちゃってる!」
「何でトイレにも行かないで、私達の前でウンチなんてしちゃうのよ……」
「このままじゃ……ウンチで学校の花壇が台無しになっちゃうよ!」

 梢恵と同じように、周りにいた女子達も戸惑っていた。
 人前で下半身を露わにするまま、さらに排泄行為まで始める上級生の姿を目の当たりにして、どうしても騒ぎ立てずにいられない。
 多感な年頃の彼女達にとって、他人が排便をする様子など、視界に入れることすら拒みたかったのだ。
 とっさに顔を背けたり、花壇に座り込んだ上級生へ向けて、思わず悲鳴をぶつけてしまう……それでも耳に飛び込んでくる排泄音や、鼻へと入り込んでくる異臭だけは避けられそうになかった。

「ご、ごめんなさい。どうしても我慢出来なくって……あくうぅんっ!」
ムチュムチュムチュッ、ミチミチムチュチュッ!

 次々と浴びせられる下級生の言葉に打ち震えながら、それでも上級生は排便を止められそうになかった。
 どれだけ恥ずかしい姿を晒しているかを思い知らされた後も、抱え込んだ便意に屈するまま、腸内から押し寄せていた排泄物を次々とひり出してしまう。
 すでに腸内の揺さぶりを抑えられないほど、下腹部の欲求に駆られていたのだ。
 激しい欲求を静めるために、何度も息み続ける間も、背後にいる下級生達の存在を意識させられて、申し訳ない気持ちに苛まれずにいられない……

「みんな、お願いだから落ち着いてよ? あなた達の先輩が折角、お手本を見せてあげてるって言うのに。これも園芸委員として、とても大切な役割なのよ……?」

 排泄物をひり出す間も声を震わせる上級生のために、先生はさらに言葉を続ける。
 どうして屋外で下半身を露わにしたまま、上級生が校庭の花壇で排便を続けているのか、何も事情を知らない下級生へと教え込む。
 年頃の女の子として当然な反応だとしても、これから花壇の手入れを託すはずの女子達に、上級生が今まで続けていた行為を押しつけるつもりでいたのだ。

「そんなぁ……学校の花壇に、私達のウンチを使うつもりなんですか?!」
「いくら肥料のためだって言われても、いくら何でも考えられないよ……」

 とんでもない行為を先生に頼まれて、女子達はすっかり戸惑っていた。
 何と先生が言うには、花壇の肥料に自分達の排泄物を与えないといけないらしいのだ。
 あまりに考えられない風習を聞かされて、どうしても焦らずにいられない。
 今でも上級生が続けている行為を、これから自分達も続けないといけないらしいのだ……屋外で下半身を晒して、花壇にお尻を差し向けたまま排便を続けるなど、年頃の女の子として、どんなに考えても受け入れられそうになかった。

「はぁっ、はぁっ、はぁっ……あひいぃんっ!」
ムリュムリュモリュッ、ネチョネチョグチュッ!

 先生の説明に女子達が戸惑う間も、上級生は未だに排便を続けていた。
 お尻を突き出した格好のまま、耳障りのする排泄音を次々と響かせて、硬い形状の固形便を次々とひり出してしまう。
 たとえ下級生達から視線や言葉を浴びせられた後でも、堪え続けていた便意を解き放つまま、こじ開けられたお尻の穴を締められそうになかった。
 すっかり落ち着きを失った後も、下半身の欲求に駆られるまま、何度も息み続けては排泄物を押し出してしまう。
 露わにした肌を震わせる間も、お尻の周りだけが熱く疼き続けるのだ……

(どうしよう、あのお姉さん……あんなに沢山ウンチを出しちゃってる。本当に私達も、同じことをしないといけないの……?!)

 延々と排泄物をひり出し続ける上級生の姿に、梢恵はすっかり視線を奪われていた。
 周りにいる女子達の視線を受けながら、排便を延々と繰り広げる様子を目の当たりにさせられながら、おかしな心配に苛まれてしまう。
 どうやら先生が言うには、女の子として考えられない行為を、これから自分達が続けないといけないらしいのだ。
 不快な排泄音や異臭を間近で思い知らされながら、それでも上級生の様子を窺ううちに、今にも泣き出しそうな表情に気づいて、どうしても心配を募らせずにいられない。
 同じ園芸委員として、これから上級生と同じ真似事を始めないといけないと思うだけで、思わず気持ちが沈みこんでしまう……

「はぁっ、はぁっ、はぁっ……あうぅんっ」
ヒクヒクヒクッ、カクカクカクッ。

 梢恵が心配を募らせる間、ついに上級生は便意を収めることが出来た。
 お腹の中に溜まった排泄物を出し尽くした後、恐る恐る腰を持ち上げる。
 露わにしたお尻へと向けて、背後から沢山の視線を浴びせられる状況から、何としても脱したかったのだ。

「や、ヤダあっ……!」
「どうしよう、花壇がこんなにウンチで汚れちゃってるよ?!」

 上級生が花壇に取り残した代物に、女子達は思わず騒ぎ立ててしまう。
 延々と繰り広げられた排泄行為のせいで、腰掛けた部分に大量の排泄物が積み上がっていたのだ。
 太くて長い形状を保った、茶褐色の固形便を目の当たりにするだけで、どうしても悲鳴をぶつけずにいられない。
 花壇への手入れを続けるためだと聞かされても、自分達の前で排便を繰り返して、出したての固形便を地面に置き去りにするなど考えられなかった。
 汚らしい代物を視界に入れないよう、必死に顔を逸らした後も、鼻に飛び込む異臭だけは避けられそうにない。

「そ、そんなに見ないで……イヤあぁんっ!」
ワナワナワナッ……

 目の前で慌てる女子達の姿を思い知らされて、上級生は思わず震え上がってしまう。
 いくら園芸委員の役目を説明するためだとしても、人前で排便の瞬間を晒すなど考えられない行為だった。
 何も事情を知らずにいた下級生達を相手にしでかした行為を、思わず恥じらわずにいられない。
 花壇の上に積み重なった、目にするのも拒みたくなる排泄物の存在を意識させられて、申し訳ない気持ちに駆られてしまう。

「もう、あまり騒がないでって言ったのに。これから同じことを、あなた達が続けないといけないんだから……代表として、園芸委員に来てもらおうかしら?」

 すっかり落ち着きを失った女子達へ向けて、先生はさらに注意をぶつける。
 花壇の手入れをする方法を、身体を張って見せつけた上級生を、周りにいる女子達から庇うつもりでいたのだ。
 さらには後始末の方法を教えたいと踏まえた上で、園芸委員に選ばれた梢恵の名前を呼びつける。

フルフルフルッ。
「ヤダっ、先生……どうして私を呼んじゃうんですか?!」

 不意に名前を呼ばれて、梢恵はすっかり困り果てていた。
 とんでもない姿を見せつけられるだけでも大変なのに、さらに別の行為を先生に押しつけられるなど嫌でたまらない……それでも先生に急かされる形で、恐る恐る花壇の傍へと向かうしかないのだ。
 先生の前へと立ち尽くした後も、ひとりでに背筋が震え上がってしまう。

「決まってるじゃない、これから園芸委員の役目を果たしてもらいたいのよ。ウンチが肥料になるまで、たっぷりと土と混ぜる必要があるの。先輩のお姉さんと一緒に、花壇のお手入れを手伝ってあげて?」

 傍に身を寄せた梢恵へと向けて、先生はとんでもない行為を切り出す。
 園芸委員になった梢恵を相手に、特別な役割を与えるつもりでいたのだ……最初の仕事として、上級生がひり出した排泄物を、土と混ぜる作業を手伝うよう言いつける。
 わざわざ上級生が排便の瞬間を明かしてまで、体内から押し出した固形便を肥料として使うために、土と混ぜる必要があるのだ。

ワナワナワナッ……
「そんな、どうして私なんかに……とんでもないことを押しつけちゃうの?!」

 とんでもない行為を突きつけられて、梢恵は思わず言葉を洩らしてしまう。
 上級生の身体からひり出されたばかりの、表面が乾ききってない固形便を、何と素手で触らないといけないらしいのだ。
 年頃の女の子として考えられない行為を迫られて、どうしても嫌がらずにいられない。
 思わず身を引こうとした矢先、傍にいる先生から睨まれて、気まずい雰囲気に駆られるまま身を固めてしまう。

「ダメよ、梢恵ちゃんは園芸部員なんだから。私も手助けしてあげないとね?」
グイッ。

 頬を震わせる梢恵の表情も構わず、先生はとんでもない行為を押し迫ってきた。
 すぐにでも逃げ出そうとする梢恵の手首を握り締めた後、花壇の上で積み上がった固形便へと向かわせる。
 たとえ梢恵自身が嫌がっても、園芸部員になった以上、何としても花壇の手入れを続けさせるつもりでいたのだ。

「い、イヤあぁんっ……!」
ムニュッ、ヌチュチュッ……

 指先に押しつけられた感触に、梢恵はすっかり取り乱してしまう。
 先生に手首を掴まれ後、無理に引っ張られる形で、上級生の排泄物へと触れ始めていたのだ。
 今まで触れたこともない代物への感触に、どうしても震え上がらずにいられない。
 どんなに嫌だと思い込んでも、指先が固形便へ当たっている事実だけは拒めそうになかった……

ホクホクホクッ……
(どうしよう、ついに私……ウンチなんかに触っちゃったよぉっ!)

 ついに素手で触れてしまった排泄物に、梢恵の気持ちはすっかり怯え切ってしまう。
 指先へと絡みつく粘っこい感触や、ほのかに生暖かい表面など、どう考えても固形便以外に考えられなかった。
 汚い代物に指先を押しつけられたまま、少しも遠ざけられない事実に困惑せずにいられない……今でも先生が手首を離してくれず、わざわざ固形便の方へと向かわせるのだ。

ネチョッ、ネチョッ、ネチョッ……
「ごめんね、私のウンチなんか触らせちゃって……それでも園芸委員の役目だから、一緒に頑張ろうね?」

 排泄物の感触に戸惑う梢恵を相手に、上級生は次の作業へと取り掛かっていた。
 梢恵と手を絡めるようにして、一緒に排泄物を握り締めたまま、地面の土とこね回してみせる。
 指先に茶色い汚れがこびりつくのも構わず、丹念に土と混ぜ合わせる間も、恐る恐る言葉を交わす。
 いくら同じ園芸委員だとしても、自らひり出した排泄物を梢恵に触れさせるのを申し訳なく感じていたのだ。

「は、はい……いうぅんっ!」
ヒクヒクヒクッ……

 上級生へと返事を返しながら、梢恵も恐る恐る排泄物と土をこね回す。
 園芸委員として託された行為を、渋々ながら手伝うことにしたのだ。
 傍にいる上級生に合わせるように、何度も指先を動かす間も、どうしても手元を震わせずにいられない。
 延々と肥料作りの作業を続ける間も、おかしな気持ちに駆られていたのだ。

ベチョチョッ、コネコネコネッ。
(どうしよう、こんなにウンチが付いちゃって……後でしっかり手を洗わなくっちゃ、汚れたままになっちゃうよぉっ!)

 排泄物と土を混ぜ合わせるたびに、指先におぞましい感触が絡みついてくるのだ。
 指先や爪の間にも入り込む、排泄物による茶色い汚れや、不意に周りから漂う異臭を思い知らされて、どうしても気持ちを震わせずにいられない。
 どんなに気持ちを誤魔化そうとしても、自分の手で固形便を押し潰す行為を繰り広げている事実をありありと思い知らされてしまう。
 単なる土いじりでは絶対にありえない感触を、肌の表面に思い知らされているのだ……

グチュッ、グッチュ、ネチョネチョッ。
「最初は慣れないと思うけど……園芸委員のお仕事、ちゃんと頑張ってね?」

 ためらいの表情を浮かべる梢恵へ、上級生はそっと言葉を投げかける。
 たとえ最初は慣れなくても、園芸部員として花壇の手入れをやり遂げて欲しいと頼み込んでいた。
 自分でも恥ずかしい行為を、年下の梢恵に押しつける状況に気が引けながら、それでも花壇の手入れを託さないといけないのだ。
 ひり出したばかりの排泄物を、丹念に土と混ぜ合わせながら、園芸委員としての役割をしっかりと教え込む。

「は、はいっ……あうぅんっ」
フルフルフルッ、ヌチュヌチュチュッ……

 上級生へと返事を返す間も、梢恵はすっかり思い悩んでしまう。
 年頃の女の子として考えられない行為を、園芸部員に就いたと言う理由で託されていたのだ。
 先ほど見せられたとおりに下半身を丸出しにしたまま、花壇での排便をしでかすなど、今でも気持ちが受け入れられそうになかった。
 指の隅々に絡みつく、排泄物と泥の混ざった感触を意識するだけで、どうしても肩を震わせずにいられない……

      *      *      *      *      *      *

ジャアアアァァァ……
「どうしよう、こんなに洗ってるって言うのに……まだウンチのニオイなんかが残っちゃってる」

 花壇の手入れを済ませた梢恵は、急いで手を洗うことにした。
 水道へと駆け込んだ後、汚れ尽くした指先を水ですすぐ間も、どうしても困惑せずにいられない。
 どんなに水を浴びせても、手の平全体にこびりついた汚れが取れそうにないのだ。
 指や爪の間に入り込んだ、茶色い跡を必死に拭い続ける間も、鼻を塞ぎたくなる異臭が舞い込んでくる。
 すっかり指先が冷たくなった後も、排泄物による汚れや悪臭が拭えない限り、当分は水道から手が離せそうにない……

(どうして私、園芸委員になっただけで……こんな汚いことなんて、しなきゃいけないんだろう?)

 延々と手を洗う間も、梢恵はおかしな悩みごとに苛まれてしまう。
 学級会で園芸委員に立候補した自分自身を、今さら悔やんでいたのだ……花が好きだと言う単純な理由で、とんでもない役割を託されていたのだ。
 先週の行動を振り返りながら、本当に園芸部員の役目を果たせるのか、どんなに考えても分かりそうにない。
 肥料作りと称して、これから花壇での排便を繰り広げたり、さらには自分や女子達の排泄物を、先ほどのように素手で混ぜ合わせないといけないのだ……

肥溜少女
目次
肥溜少女
梢恵編 第2話