肥溜少女 体験版

恵那編 第1話

「もう一回ジャンプしてくれるかな? ちゃんと脚が伸びてるかを意識してね……」
パンッ。

 放課後に体育館へ向かった梢恵は、新体操クラブの練習する様子を見つめていた。
 先生が合図を送るのに合わせて、白いレオタードに身を包んだ部員達が、両脚をきれいに伸ばしながら跳ね上がってみせる。
 新体操クラブの練習を見学しながら、どこに恵那がいるかを探り出す。

(あっ、恵那ちゃんがあんな所にいるんだ……いつもと雰囲気が違ってて、全然気づかなかったよ)

 集団の中から見つけ出した恵那の姿に、梢恵は思わず関心を寄せてしまう。
 練習用のレオタード身を包んだ恵那の、可憐な装いに興味を抱かずにいられない。
 目にするのも初めてだった恵那の一面に、新鮮な気持ちに感じさせられる。
 身体にぴったりと張りついたレオタード姿のまま、他の部員達に交ざって手足を伸ばしているのだ。

(梢恵ちゃんってば、そんなに見られても照れちゃうのに……折角クラブを見学してくれるんだもん。もっと私の活躍を見てもらわなくっちゃ?)

 梢恵の視線に気づいて、恵那はさらに練習へと気持ちを向けていた。
 見学に訪れた梢恵のために、普段より張り切って手足を動かしてみせる。
 新体操クラブに憧れていたと言う梢恵に、普段の練習風景をたっぷり見てもらいたかったのだ。
 他の部員達に見劣りしないよう手足を伸ばしながら、いつも以上にきれいな姿勢を見せつける。

「あ、あうぅんっ……!」
カクカクカクンッ。

 梢恵のいる前で練習を続けていた矢先、恵那はおかしな素振りを取り始めてしまう。
 きれいな姿勢を取らないといけないのに、上手く手足を伸ばせないほど、ひとりでに身震いを引き起こしていたのだ。
 あっけなく縮み上がる全身に、どうしても焦らずにいられない。
 所属する新体操の練習風景を、もっと梢恵に見てもらわないといけないのに、練習を続けるのも辛いほどの状況を迎えていたのだ。

ギュルギュルギュルッ、ゾクゾクゾクッ……
(どうしよう、急にお腹がおかしくなっちゃった。このままじゃ練習も続けられそうにないよぉ……)

 不意に体内から押し寄せる感覚に、恵那はすっかり困り果ててしまう。
 肌寒い体育館の中を、薄手のレオタードだけで過ごしたせいか、便意を催し始めていたのだ。
 腸内が揺さぶられる感覚が押し寄せるたびに、どうしても手元を震わせずにいられない。
 着々と押し寄せる下腹部の感覚を受けて、嫌な予感に苛まれながら、それでも無理に手足を伸ばしながら、しっかりと練習をこなさないといけないのだ。
 親友の梢恵がいる前で、みっともない姿など見せられそうになかった……

パンパンパンッ。
「みんなもだいぶ疲れたでしょう? そろそろ休憩を取りましょう」

 恵那が下半身の欲求に苛まれていると、不意に先生が合図を送る。
 ずっと身体を動かしても大変なので、すぐに休憩を挟むよう、部員達へと言い放つ。
 先生の言葉を耳にして、部員達は次々と演技を止めて、各々で休憩を取り始める。

      *      *      *      *      *      *

「恵那ちゃん、お疲れ様。新体操のクラブって、いつもこんな風に練習してるんだね?」

 体育館の片隅へと向かった梢恵へと、梢恵はすぐに寄り添っていた。
 恵那の元へと駆け寄りながら、今まで続けていた練習の感想を口にする。
 今まで覗いたこともなかった、新体操クラブでの練習にすっかり感激させられていた……しっかりと手足を揃えた姿勢が見事に決まっていたのを、どうしても恵那自身に伝えたかったのだ。

「ありがとう、梢恵ちゃんも見ててくれた……はうぅんっ!」
フルフルフルッ……

 梢恵へと返事を返しながら、恵那は途中で言葉を詰まらせてしまう。
 いつも以上に張り切った練習を、梢恵に褒めてもらえたのを嬉しく感じながら、それでも体内から着々と押し寄せる感覚に、あっけなく意識を奪われていたのだ。
 申し訳ない気持ちに駆られながら、どうしても呻き声を洩らさずにいられない。
 練習を続けるのも大変なほど、とんでもない状態を体内に抱え込んでいたのだ……

ギュルギュルギュルッ、グルグルグル〜ッ。
(どうしよう、このままじゃお腹がおかしくなっちゃって……きっとおトイレが我慢出来なくなっちゃうよぉっ!)

 練習の間に催した便意が、恵那の中でますます激しさを増していたのだ。
 無理に手足を動かしたせいか、激しく腸内が揺さぶられるまま、どうしても身悶えずにいられない。
 すぐに便意を静めない限り、いつまで持ち堪えられるかも分からなかった。
 抱え込んだ便意に苦しめられるせいで、上手く練習をこなせなかったのが情けない……

「恵那ちゃん、一体どうしたの? もしかして……おトイレに行きたくなっちゃった?」

 困ったような表情を浮かべる恵那へと、梢恵はそっと質問を投げ掛けていた。
 もしかしたら体調でも崩したのかと、さりげなく恵那へと尋ねる。
 体育館の片隅に佇みながら、落ち着かない素振りを続ける様子から、恥ずかしい欲求に駆られているかもしれないと気づき出す。
 身を捩らせながら、お腹を抱え込む様子など、傍で見ているだけでも心配でたまらない。

「ごめんね、梢恵ちゃん。このままだと練習が始まる前に……お尻が持たなくなっちゃうかもしれないの」
モジモジモジッ。

 梢恵の指摘を受けて、恵那ははしたない告白を始める。
 周りに気づかれないよう耳打ちを始めながら、抱え込んだ便意を打ち明けてしまう。
 口にするのも恥ずかしい事実を、梢恵に感づかれたのを思い知らされて、下半身に抱え込んだ事情を話すことにした。
 まだ新体操の練習が残っているにも関わらず、あまり我慢が利かないほど、激しい悪寒が着々と押し寄せてくるのだ。

「それなら恵那ちゃん。次の練習が始まる前に、すぐトイレまで行っちゃおうよ?」

 頬を震わせる恵那に、梢恵はそっと返事を返す。
 もし便意を我慢しているなら、すぐトイレに行った方が良いはずだと考えていた。
 両手でお腹を抱え込んだまま、肩を震わせる様子から、あまり長くは持たない事実を思い知らされる。
 休憩の時間が終わるまでの間に、何としても便意を静めてもらいたかったのだ。

「ごめんね、梢恵ちゃん。ちょっと付き合ってもらえるかな? 花壇でしちゃうの、どうしても一人じゃ怖くって……」
フルフルフルッ……

 トイレへ向かおうと梢恵が誘う中、恵那はとんでもない行為を切り出す。
 排便を済ませるため、何と花壇まで連れて行って欲しいと頼み込んでいたのだ。
 梢恵とともに花壇へと向かうため、両手でしっかりとお腹を抱え込んだまま、恐る恐る腰を持ち上げる。
 体育館にあるトイレに向かえば、すぐ苦しい状況から脱せられるのを分かっていながら、どうしても遠くにある花壇を目指す必要があったのだ……

(私も梢恵ちゃんみたいに……ちゃんと花壇でウンチを出さないといけないんだから?)

 先生に言いつけられたとおりに、恵那は花壇で排便を済ませるつもりでいた。
 園芸委員の役目に励む梢恵のために、同じような行為に身を投じないといけないのだ。
 花壇での排便を始めるため、着込んでいたレオタードを脱がないといけないことに気づいて、梢恵へと見張りを頼み込む。
 いくら自分達に課せられた役目だとしても、屋外で裸体を晒すなど、どうしてもためらわずにいられない……はしたない格好を誰にも見られないよう、せめて梢恵の手を借りたかったのだ。

「そういえば恵那ちゃんのクラスで、花壇を受け持つことになったのね? ちょっと大変かもしれないけど、頑張ってね?」

 学校の花壇へ向かう前に、恵那は先生へと言葉を交わしていた。
 あと少しで休憩が終わるのに、どうしても体育館を抜け出さないといけないと伝える必要があったのだ。
 断りを入れる間も、お腹を押さえ込んだままの恵那へと返事を返す。
 恵那の学級が花壇の手入れを託された事実を、すでに言い聞かされていたのだ。

ギュッ。
「恵那ちゃん、お腹はまだ平気? あと少しで花壇に着くから、それまで頑張ってよ」

 恵那の身体を引き寄せながら、梢恵は一緒に体育館を抜け出していた。
 一緒に花壇へと向かう間も、肩を震わせる恵那の様子に気づいて、思わず心配を募らせてしまう。
 青ざめた表情から、どうやら便意をあまり我慢出来そうにないらしい。
 便意を堪え切れるうちに、何としても恵那を花壇へと辿り着かせたかったのだ。

「あ、ありがとう。梢恵ちゃん……ひうぅんっ!」
カクカクカクッ……

 梢恵へと返事を返した矢先、恵那はおかしな声を張り上げてしまう。
 渡り廊下を一人で歩くだけでも辛い中、梢恵に身を委ねるのを申し訳なく感じながら、どうしても身震いを止められそうになかった。
 花壇までの道のりがいつもより長く感じられるほど、とんでもない状況をお腹に抱え込んでいたのだ。
 長い渡り廊下を無事に渡り切れるか、どうしても思い悩まずにいられない……

ヒクヒクヒクッ、ゾクゾクゾクッ……
(どうしよう、このままじゃ本当に……花壇に行くまでに、お腹がおかしくなっちゃうよぉ)

 続々と引き起こされる腸内の揺さぶりに、恵那はどうしても焦らずにいられない。
 まだ花壇に辿り着いてないにも関わらず、脚を動かすのも大変な状況にも追い込まれていたのだ。
 やっと体育館を抜け出せたと言うのに、着々と押し寄せる激しい便意のせいで、まともな身動きが取れそうになかった。
 脚を踏み出す衝撃が身体の内側へと響いて、下腹部の欲求がますます強まってくる……

「ねぇ、恵那ちゃん。もし歩けそうにないなら、少しだけ休む?」

 頬を震わせる恵那へと、梢恵は恐る恐る言葉を交わす。
 渡り廊下を歩く間も、上手く脚を持ち上げられないのか、途中で立ち止まったり歩いたりを繰り返していたのだ。
 一人で歩くのも大変なほど、抱え込んだ便意に苦しめられる様子をありありと思い知らされる。
 肌を小刻みに震わせる恵那の身体を抱き寄せながら、少しずつでも渡り廊下を歩かせるつもりでいたのだ。
 まともな方法で用を足してもらうため、何としても花壇へ辿り着かないといけないのだ。

「はぁっ、はぁっ、はぁっ……ひぐうぅんっ!」
ガクガクガクッ……ブチュチュッ!

 梢恵に支えられながら、少しずつ渡り廊下を歩いていた梢恵だけど、途中でとんでもない事態を招いてしまう。
 その場で脚を止めたまま、おかしな身悶えを引き起こしていたのだ。
 ひとりでに背筋を跳ね上がらせると同時に、みっともない放屁音まで、お尻の辺りから響かせてしまう。
 誰かに聞かせるのも恥ずかしい音を立てながら、女の子としてありえない瞬間を迎えていたのだ……

ゾクゾクゾクッ、ビチビチビチッ。
(どうしよう……ついに私、ウンチを漏らしちゃったんだ)

 不意にお尻に辺りへと押しつけられた、おぞましい感触に恵那は震え上がってしまう。
 抱え込んだ便意をついに堪え切れず、渡り廊下の途中でお尻の穴を緩めていたのだ。
 体内からあっけなく噴き上げた、生暖かい下痢便の感触を思い知らされて、どうしても焦らずにいられない。
 下腹部の欲求に屈した事実など、どうしても気持ちが受け入れられそうになかった……それでも着込んでいるレオタードの内側で、汚い液状便が這い回る感触だけは、どんなに頑張っても誤魔化しようがなかった。
 おぞましい肌触りを思い知らされて、思わず全身をこわばらせてしまう。

ブチュブチュブチュッ、グチュグチュビチャッ!
「も、もう出ちゃダメだってばぁ……あうぅんっ!」

 渡り廊下の途中でお漏らしをしでかした後も、恵那はどうしても排便を止められそうになかった。
 その場に立ち尽くした格好のまま、何度も腰をくねらせて、緩んだお尻から次々と下痢便を溢れさせてしまう。
 次々とお尻の辺りへと広がる、おぞましい液体の感触を受けて、どうしても悲鳴を洩らさずにいられない。
 花壇へと辿り着くどころか、渡り廊下から少しも身動きが取れないまま、年頃の女の子として許されない事態を迎えていたのだ。
 わざわざ付き合ってくれた梢恵が、すぐ傍にいる状況にも気づいて、ますます落ち着きを失ってしまう。

ビジュビジュビジュッ、ネチョネチョグチュッ。
(どうしよう、全然ウンチが止まってくれないよぉ。こんな恥ずかしい格好、誰にも見せられないはずなのに……)

 傍にいる梢恵の視線を気にする間も、恵那はその場に立ち尽くしたまま、みっともない排便をさらに繰り広げてしまう。
 緩んだお尻の穴を少しも締められず、お腹の中に溜まっていた、形を崩した排泄物を延々と噴き上げる間も、腸内の揺さぶりが少しも収まりそうにないのだ。
 お尻から次々と噴き出す下痢便が、レオタードの内側へと蓄えるうちに、股間の辺りにも雪崩れ込む様子に気づいて、どうしても困惑せずにいられない。
 着々と重たくなるお尻の感触を受けるたびに、ますます惨めな気持ちに駆られてしまう。
 誰にも見せられない格好を、渡り廊下の上で晒し続ける状況を思い知らされるまま、おかしな身震いを引き起こしていたのだ……

「ね、ねぇ。恵那ちゃん……もうお腹は落ち着いた?」

 目の前で繰り広げられる恵那の排泄行為を、傍にいた梢恵もありありと思い知らされていた。
 恵那がくぐもった音をお尻から響かせたかと思えば、身に着けていた白いレオタードが、次々と表面を膨らませながら、茶色い汚れを内側から滲ませてくるのだ……激しい身悶えを引き起こしながら、下痢便を漏らし続ける様子を前に、思わず言葉を失ってしまう。
 激しく息を切らしながら、やっと肩の震えを収めた恵那へと、恐る恐る言葉を投げ掛ける間も、どうしても思い悩まずにいられない。
 みっともない排便をしでかしたせいで、下半身を激しく汚した恵那へと、どんな言葉を掛ければ良いかも分かりそうにないのだ。

「こ、梢恵ちゃん……イヤあぁんっ!」
ワナワナワナッ……

 やっとの思いで便意を収めた恵那だけど、恐る恐る後ろを振り向いた矢先、すぐに悲鳴を響かせてしまう。
 抱え込んだ便意に屈するうちに、とんでもない状況が作り上げられていたのだ。
 延々と繰り広げた排泄行為の惨状を、どうしても思い知らされずにいられない。
 傍にいる梢恵の前でも、おぞましい下半身を見せつけていると思うだけで、ますます申し訳ない気持ちに駆られてしまう……

グチュグチュグチュッ、ネチョチョッ。
(どうしよう、私のお尻に……こんなに汚いウンチが広がっちゃってるなんて)

 視界に飛び込んだお尻の様子を目の当たりにして、恵那はすっかり震え上がってしまう。
 白地だったはずのレオタードが、お尻の辺りを中心に、汚らしい色合いに染みを広げていたのだ。
 内側から次々と滲み出すまま、表面をおぞましく濡れ光らせる原因など、お尻の辺りに溜まっている下痢便以外に考えられなかった。
 大量の下痢便に塗れた下半身の状態を思い知らされて、おかしな焦りに駆られてしまう。
 自分で見るのも耐えられないような姿を渡り廊下の上で、さらには親友の梢恵がいる前で、ありありと晒し続けているのだ。
 あまりに考えられない醜態を思い知らされて、ますます気持ちが揺さぶられてしまう。
 思春期を迎えた女の子として許されない状態が、下半身へと出来上がっていたのだ……

「恵那ちゃん、保健室の方が近いはずだし……私と一緒に行こうよ?」

 頬を震わせる恵那へと、梢恵はそっと言葉を投げ掛ける。
 下半身のほとんどを派手に汚した後、もう花壇へは向かえそうにないと踏まえて、一緒に保健室へ行こうと誘い出す。
 渡り廊下をこれ以上歩かせても、きっと誰かの汚れたお尻を見つかってしまうと考えていたのだ。
 惨めそうな表情を浮かべる恵那の様子を、どうしても気にせずにいられない。

「ごめんね、梢恵ちゃん。どうしても我慢出来なくって……ひうぅんっ!」
カクカクカクッ、ビクビクビクンッ!

 梢恵に連れられる形で、一緒に保健室へ向かおうとした恵那だけど、途中でおかしな素振りを見せてしまう。
 みっともない排便をしでかした後も、自分を気遣ってくれる梢恵へと返事を返す間に、とんでもない感触を肌に押しつけられていたのだ。
 おぞましい肌触りを身に受けるだけで、どうしても背筋を震わせずにいられない。
 保健室を目指して歩かないといけないのに、脚を持ち上げるのも大変な状況を迎えていたのだ……

ツツーッ、ヌチュヌチュッ。
(どうしよう、お尻に溜まってたウンチが……もう漏れてきちゃったんだ)

 脚の付け根から太股へと這い回る感触を、恵那はどうしても気にせずにいられない。
 ほんの少し膝を持ち上げた拍子に、レオタードの裾部分から下痢便が漏れ出して、太股へと零れ始めてきたのだ。
 汚い液体が脚の内側へと張りつく肌触りに、どうしても震え上がらずにいられない。
 花壇での排便が出来ない以上、汚れた身体を拭うために保健室へと向かわないといけないはずなのに、渡り廊下を歩くまでの間に、どれだけ下半身が下痢便まみれになるのか、考えるだけで途方に暮れてしまう……

「あ、あうぅんっ……ぐすっ、えうぅんっ!」
ワナワナワナッ……

 梢恵とともにい渡り廊下を引き返しながら、恵那はすっかり取り乱してしまう。
 不快な排泄物の感触や、派手に汚したレオタードを嘆くあまり、気づいたら感情が抑えられなくなっていたのだ。
 その場で立ち尽くしたまま、思わず瞳から涙を零してしまう。
 汚い下痢便で下半身を覆い尽くしたまま、その場で泣き崩れるしか、激しい感情を表せそうにないのだ。

(本当なら私も梢恵ちゃんみたいに……花壇でウンチを済ませないといけないのに。どうして途中で我慢出来なくなっちゃうのよぉ)

 涙を流しながら、恵那は自らしでかした失態を悔やんでいた。
 女子達全員に託された、花壇での排便をやり遂げられなかった事実など、どうしても嘆かずにいられない。
 梢恵と同じ真似を続けるどころか、途中でどうしても便意を堪え切れず、渡り廊下の上で下痢便まみれの下半身を抱えるなど、あまりに考えられない事態だった。
 花壇へと捧げるはずの排泄物を、着込んでいるレオタードの中へと溜め込んだ状況など、今でも気持ちが受け入れられそうにないのだ……

「恵那ちゃん、あまり大声を出しちゃうと見つかっちゃうよ? 保健室に着いたら、私もお尻をきれいにするのを手伝ってあげるから、それまでちょっとだけ我慢出来そう?」

 泣き崩れる恵那へと向けて、梢恵はそっと言葉を投げ掛ける。
 渡り廊下でみっともない排便をしでかした後、惨めな気持ちに暮れる恵那の気持ちを、少しでも和らげたかったのだ。
 誰にも見つからないよう気を配りながら、一緒に保健室へと入り込んで、汚れ尽くした下半身をすぐ拭おうと言葉を交わす。
 その場に立ち尽くしたまま腰をくねらせて、すっかり顔を俯かせてしまうほど落ち込んだ恵那を、何としても慰めるつもりでいたのだ。

「こ、梢恵ちゃん……本当にごめんね。私のせいで、こんなに手間なんて掛けちゃって。一緒に保健室まで、付き合ってくれるかな……?」
フルフルフルッ……

 梢恵の言葉を耳にして、恵那は恐る恐る顔を持ち上げる。
 惨めな状況に陥った後も、傍に寄り添いながら慰めてくれる梢恵を、これ以上困らせたくなかった。
 渡り廊下でしでかしたお漏らしを今でも嘆きながら、それでも梢恵とともに保健室へと脚を向ける。
 あまり渡り廊下の上に立ち尽くしてしまえば、派手に汚れたお尻を、他の誰かに見つかってしまうかも分からないのだ。

ネチョッ、ネチョッ、ヒタヒタヒタッ。
「あ、あうぅんっ……」

 梢恵とともに保健室へと歩き始めた矢先、恵那は思わず声を震わせてしまう。
 大量の下痢便に塗れたお尻が揺れ動きながら、レオタードの裾部分から茶色い液体が漏れ出るたびに、不快な感触を思い知らされていたのだ。
 脚の付け根から太股へと垂れ落ちる、すっかり形を崩した排泄物が粘りつくたびに、どうしても両脚を震わせずにいられない。
 保健室へと辿り着くまでの間に、お尻からどれだけ下痢便が溢れてくるか、考えるだけで不安になってしまう。
 さらにはレオタードの生地越しに浮かぶ、汚らしい色合いの染みや、お尻の辺りから漂う不快な異臭にも、どうしても気が引けずにいられない。
 みっともない排便をしでかした後も、自分を支えてくれる梢恵に、あまり不快な思いをさせたくなかった。
 耐え難い居心地の悪さを思い知らされながら、重たいお尻を何度も揺らして、梢恵とともに保健室へと目指して歩き続ける……

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