アイドル破廉恥狂育 体験版

プロローグ 第2話

「美璃亜、ちゃんと歩くんだ」
グイッ。

 マネージャーは美璃亜の手を引いたまま、事務所の近くにあるファミレスへと向かわせていた。
 なかなか歩こうとしない美璃亜に言葉をぶつけながら、平然と店内に入り込む。
 わざわざファミレスに連れ込んでまで、新たなアイドルとしてデビューするための特訓を積ませるつもりでいたのだ。

「お、お願いだから離してよぉ……ひうぅんっ!」
フラフラフラッ。

 マネージャーに迫られるまま、店内へ脚を踏み入れる間も、美璃亜はたどたどしい足取りを取ってしまう。
 おかしな状態に陥った後、事務所の外に連れ出されるなど考えられない事態だった。
 強引に手を引かれるまま席へ向かう間も、すれ違う店員の様子が気になるあまり、思わず肩を震わせてしまう。
 羽織っていたコートの内側で、とんでもない格好をさせられていたのだ……

(どうしよう、こんな格好のまま……まさかファミレスまで来ちゃうなんて!)

 少しも気づかずに店員が通り過ぎた後も、美璃亜はすっかり落ち着きを失ってしまう。
 決して人前に晒せないような格好が、コートの内側で作り上げられていたのだ。
 衆人環視の中、みっともない痴態を気づかれて、店内で騒ぎになってしまうと考えるだけで、ひとりでに両脚が竦んでしまう。
 おかしな格好を怪しまれないか、周りの様子が気になるあまり、つい視線を泳がせずにいられない。

「いつまで着てても変に思われるだろう、見苦しいからちゃんと脱ぐんだ」
スルスルスルッ。

 案内された席に辿り着いた後、マネージャーは美璃亜に押し迫ってきた。
 必死に着込んでいるコートを脱ぐよう言い放ちながら、平然と両手を差し向ける。
 なかなか自分から手を動かそうとしない美璃亜に注意をぶつけながら、強引にコートを引き剥がす。

「そ、そんなぁ……ひうぅんっ!」
ワナワナワナッ……

 あっけなくコートを奪われた拍子に、美璃亜は思わず悲鳴を洩らしてしまう。
 コートを強引に引き剥がされるまま、決して誰にも見せられないような格好を暴かれていたのだ。
 マネージャーに文句をぶつける間も、露わになった両脚を震わせずにいられない。
 握り締められたコートを取り戻すどころか、まともに腰を持ち上げられないほど、おかしな下半身の状態を店内で晒していたのだ。

グシュグシュグシュッ、モワッ……
(いくら何でも考えられないよ。オシッコを漏らした後なのに、おかしな特訓をいきなり迫ってくるなんて……!)

 上手く腰を持ち上げられない中、美璃亜は両脚をこわばらせてしまう。
 店内の空調に冷やされるまま、つい太股を震わせずにいられない……恐る恐る下半身を覗き込むと、薄黄色い染みの広がったスカートや、べたつく肌の感触をありありと思い知らされる。
 社長との面談中に尿意を引き起こすまま失禁をしでかした後、オシッコで濡れた格好のまま、特訓を始めるよう迫られていたのだ。
 あまりに強引なマネージャーの行動に思い悩む間も、ひとりでに下半身から舞い上がる異臭に戸惑わずにいられない。
 鼻をくすぐるようなニオイの原因など、どう考えても先ほど漏らしたオシッコ以外に考えられそうにないのだ……

モジモジモジッ。
「こ、このままじゃ見られちゃうから。せめてコートだけでも、返してもらえませんか……?」

 おかしな行為を迫るマネージャーに、美璃亜は恐る恐る訴えを始める。
 はしたない格好などを、もし誰かに気づかれたら大変なので、せめて下半身を取り繕いたいと頼み込む。
 席に腰掛けた直後から、ショーツの内側から続々と液体が滲み出してくる……はしたない液体によって、椅子を台無しにしている事実が申し訳なくてたまらない。
 薄黄色い染みがスカートの表面に浮かぶ、あまりに破廉恥な下半身などを見られてしまえば、おかしな疑いを向けられても当然だった。
 マネージャーの返事を待つ間も、周囲の様子を気にせずにいられない。

「だめだ。美璃亜を新しいアイドルに生まれ変わるために、まずは人前から逃げ出す癖を治す必要がある。しばらくはその格好のまま過ごしてもらうからな?」

 美璃亜の必死な訴えを、マネージャーは平然と跳ね除けてしまう。
 たとえ恥ずかしくても特訓を受けるよう言いながら、美璃亜から奪い取ったコートを決して返そうとしない。
 ファミレスを舞台にした特訓をこなすまで、絶対に美璃亜を逃がしたくなかった……人前で幾度も粗相をしでかす美璃亜を、新たなアイドルに仕立て上げるため、本人が絶対に逃げられない状況へ着々と追い込んでみせる。

「そ、そんなぁ……ひぃっ!?」
ピンポーン。

 あまりに考えられないマネージャーの返事に思い悩む間もなく、美璃亜はさらなる状況を押し迫られてしまった。
 戸惑う美璃亜も構わず、マネージャーが不意に呼び鈴を押してきたのだ。
 唐突に迫られた行為に、思わず肩をすくませずにいられない。
 腰掛けている席に、これからウェイトレスが近づくと思うだけで、おかしな焦りに苛まれてしまう……

「すみません、私とこの子の分のドリンクバーをお願いできますか?」
「かしこまりました。ドリンクバーを二名分ですね?」

 マネージャーに呼びつけられるまま、ウェイトレスが席へと近づいてきた。
 身を寄せてきたウェイトレスを相手に、マネージャーはさりげなく注文を口にする。
 二人分のドリンクバーを頼む間も、身を縮ませる美璃亜の様子を見つめながら、わざとらしく不敵な笑みを差し向けるのだ。

モジモジモジッ……
「は、はうぅんっ……!」

 不意に姿を見せたウェイトレスの存在に、美璃亜はすっかり困り果てていた。
 はしたない液体で濡れ尽くした下半身を気づかれないか不安なあまりに、テーブルの陰へと下半身を隠したまま、思わず身をこわばらせてしまう。
 なかなか注文を済ませない様子を気にかける間、おかしな気配を思い知らされて、つい背筋を震わせずにいられない。
 傍にウェイトレスがいるにも関わらず、マネージャーが面白半分に注目を寄せるせいで、耐え難い羞恥心に苛まれてしまう。

ジュクジュクジュクッ、ムワッ……
(どうしよう、このままじゃ私のお漏らし……あの店員さんに気づかれちゃうよぉ!)

 身を寄せたウェイトレスを見つめながら、美璃亜は激しい焦燥感に苛まれてしまう。
 両脚をしっかりと揃えたまま、みっともない痕跡をテーブルの下で隠し続ける間も、気持ちがなかなか落ち着きそうになかった。
 とっさに身を縮める間も、股間や太股の辺りがべたつくのを気にせずにいられない。
 どんなに下半身を取り繕っても、おかしな残り香が下半身から漂うのに気づいて、つい思い悩んでしまう。
 店内で過ごすなど考えられないようなはしたない格好を、何かの拍子にウェイトレスから気づかれるかも分からないのだ……

コトンッ。
「ほら、美璃亜の分だ。紅茶で構わないよな?」

 顔を俯かせたままの美璃亜へと、不意にマネージャーが言葉を投げ掛ける。
 美璃亜がおかしな不安に苛まれる間に、無事に注文を済ませていたのだ。
 コップに注いだ紅茶を差し出しながら、すぐに飲むよう言い放つ。

「あ、あの。ホントにこんな場所で……特訓なんて始めるつもりなんですか?」
フルフルフルッ……

 マネージャーから命じられた言葉に、美璃亜はすっかり慌て出してしまう。
 店員が傍に近づくだけでも大変なのに、これから本当におかしな特訓を始めるなど考えられなかった。
 はしたない失禁をしでかした格好のまま、店内で過ごすだけでも気が引けるのに、まさかマネージャーに迫られるまま、紅茶を口にできそうにないのだ。
 店内で留まり続けることすら、あまりに申し訳なくてたまらない……

「この場所だから好都合なんだ。これから美璃亜には店の中で、さっきみたいにお漏らししてもらうつもりなんだぞ?」

 なかなかコップを手に取ろうとしない美璃亜へと、マネージャーはとんでもない行為を迫り出す。
 延々と飲み物を口にしながら、店内でも粗相をしでかすよう言い放つ。
 美璃亜を新しいアイドルに仕立て上げるため、事務所でしでかした粗相の再現をさせるつもりでいたのだ。

「そ、そんな。いくら何でもこんな場所でしちゃったら大騒ぎになっちゃうのに……!」
ワナワナワナッ……

 あまりに考えられないマネージャーの言葉に、美璃亜はすっかり驚かされてしまう。
 事務所の応接室でしでかした粗相を、まさかファミレスの中で繰り広げるなど考えられそうになかった。
 とんでもない行為を迫られて戸惑う間も、少しも席から逃げることもできず、腰掛けた格好のまま震え上がってしまう。
 もし店内でおかしな素振りを取ってしまえば、誰かに注目を向けられるまま、おかしな状態に陥った下半身を見られてしまうかもしれないのだ。

「別に初めてじゃないだろう? 数日前もステージに立ったまま、大勢のファン達に見られながら、壮大にお漏らしをしたそうじゃないか。他のアイドルでも、なかなかできない経験だろうな?」

 慌てふためく美璃亜に、マネージャーはさらに言葉を続ける。
 数日前にファン達の前で失禁をしでかした身のはずなのに、店内での粗相を恥じらうなど考えられないと言い放つ。
 さりげなく店内を見渡しながら、ライブに訪れた観客の人数と比べても、圧倒的に相手も少ないから平気なはずだと言い寄ってくるのだ。

「……でも美璃亜は、ファン達の前で頭を下げずに、勝手にステージから下りてしまった。これじゃアイドル失格としか言いようがない。もしアイドルの資格を取り戻したいなら、自分のしでかした粗相を人前で謝るくらいはこなせないとな?」

 数日前にしでかした失禁の事実を踏まえた上で、これから繰り広げる特訓の意味合いを美璃亜へと教え込む。
 店内でオシッコを垂れ流した上で、しでかした粗相を店員に謝るよう言い放つ。
 ライブ中にファン達の前から逃げ出してしまう美璃亜に、自らの非を詫びる経験を積ませることで、無理にでも気持ちを改めさせるつもりでいたのだ。

「そ、それは……あうぅんっ!」
フルフルフルッ……

 おかしなマネージャーの言い分に、美璃亜は思わず言葉を詰まらせてしまう。
 はしたない格好のまま、どうしてファミレスなどに連れ込んだのか、とんでもない思惑をありありと思い知らされていたのだ。
 わざわざ恥をかかされるような真似事に、どうしても気が引けずにいられない。
 マネージャーが仕向けた特訓の内容を思い知らされた後も、目の前に置かれたコップを手に取るどころか、どんな言い訳を重ねれば良いかも分かりそうになかった。
 どんなに拒みたくても、ライブ中に失禁をしでかした直後にファン達に背中を向けた事実だけは覆しようのない事実だったのだ……

「さすがに初めての特訓としては厳しいかもな……あることができれば見逃してやろう。もし美璃亜がすべてのドリンクバーを飲むことができたらコートも返してやるし、店から逃げ出しても構わない。人前で恥をかきたくなければ、頑張って飲み切るんだな」

 思い悩む美璃亜へと、マネージャーはおかしな提案を持ちかける。
 もし全種類のドリンクを飲み干すことができれば、コートを着込んだまま店内から抜け出しても構わないと言い放つ。
 特訓の意味合いを説明した後も、なかなか行動に移せそうにない美璃亜のために、少しでも特訓を繰り広げるためのきっかけを与えることにしたのだ。

「わ、分かりました……んんっ!」
コクッ、コクッ、コクッ……

 マネージャーに言い寄られるまま、美璃亜は仕方なく特訓を身に受けることにした。
 冷たい紅茶がなみなみと注がれたコップを受け取って、恐る恐る口へと運んでみせる。
 差し出された紅茶を口にする間も、おかしな緊張に苛まれるまま、気づいたらぎこちない素振りを取ってしまう。
 下半身がオシッコで濡れ尽くした格好のまま、何かを飲み込む気持ちになれそうにない中、冷たい紅茶を無理にでも飲み干すしかないのだ……

(こんな恥ずかしい格好なんて、絶対に誰にも見せられないんだから……頑張って抜け出さなくっちゃ!)

 少しずつ紅茶を口に含む間も、美璃亜はすっかり思い悩んでしまう。
 はしたない液体で下半身を浸したまま、平然と席に腰掛けて紅茶を飲んでいる状況に気が引けていたのだ。
 冷たい紅茶が喉を通るたびに、おかしな胸の揺さぶりに苛まれてしまう。
 耐え難い居心地の悪さを思い知らされる間も、コートを返してもらわない限り、一人だけで店内から逃げ出すことすらできそうにないので、とんでもない窮地から脱するためにも、何としてもマネージャーの特訓をやり遂げるしかなかった。
 いくら腰掛けた椅子にオシッコを染み込ませた後でも、まさか店の中でも尿意に屈するままオシッコを垂れ流すなどできそうにないのだ。

「ふぅっ……くうぅっ!」
ヒクヒクヒクッ……

 紅茶を飲み干した後、美璃亜は思わず身震いを引き起こしてしまう。
 冷たい紅茶が身体の内側へと染み渡るまま、つい背筋を震わせずにいられない。
 まだ一杯目しか飲み込んでないのに、おかしな感覚に苛まれていたのだ。
 マネージャーから迫られた行為をやり遂げられるのか、つい心配でたまらない……

ゾクゾクゾクッ。
(どうしよう、またさっきみたいに……急にオシッコしたくなっちゃうなんて!)

 冷たい紅茶を飲み込んだ矢先に、美璃亜はまたしても尿意を催し始めてしまった。
 括約筋が痺れるような感覚を思い知らされるまま、あっけなく両脚を震わせてしまう。
 まだ体内に利尿剤の影響でも残っているのか、水分を摂った拍子におかしな欲求へと駆られていたのだ。
 おかしな衝動を堪えたいあまりに、つい両膝を重ね合わせずにいられない。

フルフルフルッ……
「はぁっ、はぁっ、はぁっ……あうぅんっ」

 不意な拍子に抱え込んだ尿意に、美璃亜はすっかり困り果てていた。
 膀胱が張り詰めるような感覚を思い知らされるまま、気づいたら身をこわばらせてしまう。
 思わぬ拍子に押し寄せた残尿感に、どうしても焦らずにいられない。
 身を縮めた格好のまま、両脚を何度も擦り合わせる間も、着々と押し寄せる尿意を必死に堪えながら、気の遠くなるような感覚にも苛まれてしまう。

コトンッ。
「次はウーロン茶だ。まだ二種類目だから、たっぷり飲んでもらうからな?」

 尿意を覚えた美璃亜も構わず、マネージャーはさりげなく言葉を切り出す。
 やっと特訓を身に受ける気になった美璃亜を相手に、さらに別の飲み物をすぐ差し出してみせる。
 もし無事に店内から抜け出したければ、全種類のドリンクバーを飲み干すよう言い放ちながら、あまり時間を掛けても大変だと、わざとらしく美璃亜を急かしてくるのだ。

「ふぅっ、ふぅっ、ふぅっ……うぅんっ!」
コクンッ、コクンッ、コクンッ……

 マネージャーに言われるまま、美璃亜は手元を震わせながらカップを受け取っていた。
 あまりに考えられないマネージャーの思惑に戸惑いながら、無事に店内から逃げ出すために、差し出された飲み物に口をつけるしかないのだ。
 激しい尿意を抱え込んだまま、新たな飲み物を口にする間も、思わず呻き声を洩らしてしまう。
 少しずつカップを傾けるたびに、冷え切ったウーロン茶が口内に注がれるだけでも辛くてたまらない。

カクカクカクッ……
(どうしよう、こんな格好じゃトイレにも入れないのに。このままじゃホントに、オシッコが我慢できなくなっちゃうかも……?)

 口の中へと入り込んだウーロン茶のせいで、美璃亜はますます気持ちが追い詰められてしまう。
 冷たい飲み物を口に含んだせいで、下半身の欲求がさらに勢いを増してくる。
 激しく押し寄せる尿意を必死に堪える間も、おかしな身震いをなかなか止められそうにないのだ。
 ウーロン茶を飲み干すのも辛くてたまらない中、ますます強まる尿意を決して静められそうにないのだ……どんなにトイレに向かいたくても、オシッコまみれの格好を抱えたまま、席から立ち上がることすら許されそうになかった。
 たった二杯飲むだけでも大変なのに、本当にすべてのドリンクバーを飲み干せるのか、考えるだけでも不安でたまらない……

「はぁっ、はぁっ、はぁっ……あうぅんっ!」
ヒクヒクヒクンッ……

 やっとの思いで三杯目を飲み終えた美璃亜だけど、気づいたらおかしな素振りを取ってしまう。
 冷たいソーダを飲み干した矢先に、全身を小刻みに震わせながら、弱々しい呻き声を洩らし始めていたのだ。
 新しい飲み物を差し出された後もコップを受け取るどころか、少しも手を差し向けられそうになかった。
 まともな身動きを取るのも難しいほど、とんでもない下半身の状態を迎えていたのだ。

(どうしよう、こんな場所でしちゃったら大変なのに。またオシッコが我慢できなくなっちゃうなんて……!)
チョロチョロチョロッ、ジュワジュワジュワッ。

 気づいたら陥った状況に、美璃亜はすっかり困り果ててしまう。
 ドリンクバーを次々と飲み込みながら、無理な我慢を続けていたにも関わらず、健闘虚しく尿意に屈し始めていたのだ。
 ひとりでに股間から飛び出した、生暖かい液体の感触がショーツの内側に広がる様子をありありと思い知らされる。
 延々と摂り続けた水分が、膀胱の中でオシッコに変わり果てるまま、またしても失禁をしでかしていたのだ……

「だ、ダメだってばぁ……きゃうぅんっ!」
シュルシュルシュルッ、グシュグシュグシュッ。

 しでかした失禁に驚く間も、美璃亜は延々とオシッコを垂れ流してしまう。
 勝手に緩んだ股間を少しも締められず、ショーツの薄い生地をあっけなく突き抜けて、スカートの内側から零れ始めていたのだ。
 着々と太股へ押し寄せる感触に、思わず気持ちが揺さぶられずにいられない。
 まるで先ほどの失禁をなぞるかのように、新しいオシッコが次々と下半身へ行き渡ってくるのだ。

チョボチョボチョボッ、ポタポタポタッ。
「あ、あうぅっ……ひうぅんっ!」

 次々と股間から湧き上がるオシッコを、美璃亜はすでに止められなくなっていた。
 生暖かい液体を延々と垂れ流すまま、腰掛けた椅子に水溜まりを広げたかと思えば縁から流れ落ちて、ついには床にまで垂れ落ちてくる。
 床に続々と叩きつけられる、はしたない飛沫の水音を思い知らされる間も、緩んだ股間をどうしても閉ざせそうになかった。
 下半身をオシッコで浸すだけでなく、おかしな水音を立てるような状況に気が引ける間も、だらしなく下半身を投げ出したまま、さらに排尿を繰り広げてしまう……

「は、はうぅんっ……!」
ヒタヒタヒタッ、ジュクジュクジュクッ……

 延々とオシッコを垂れ流すうちに、美璃亜はやっと尿意を静めることができた。
 はしたない液体の勢いが収まった後も、テーブルの下で出来上がった状況を思い知らされて、つい茫然とさせられてしまう。
 ずっと抱え込んでいた尿意に任せて、すべてのオシッコを出し尽くしていたのだ。
 またしても濡れ尽くした下半身を見下ろしながら、つい両脚を震わせずにいられない。
 太股や足首にも行き渡るだけでなく、足元にもオシッコが広がるまま、未だに席から零れ出してくるのだ……

「おいっ、どうしてトイレに行かなかったんだ! こんなに椅子まで濡らしちゃって、恥ずかしいとか思わないのかっ!」

 美璃亜の様子を覗き込んだ上で、マネージャーはすぐに叱りつけてくる。
 周りにも聞こえるような大声のまま、美璃亜がしでかした粗相を騒ぎ立ててしまう。
 ずっと顔を俯かせたままの美璃亜が、不意に下半身から水音を響かせながら、店内ではしたない失禁をしでかしたのを知り尽くしていたのだ。

「お、お客様。一体どうなさったんですか?」

 マネージャーの声に驚くまま、近くにいたウェイトレスがすぐに駆けつけてきた。
 不意な騒ぎに客達も注目を寄せる中、何が引き起こったのかを恐る恐る確かめる。
 平然と美璃亜に詰め寄るマネージャーの様子から、只事ではない様子を肌で思い知らされていたのだ。

「すみません、連れが粗相をしでかしたようで……お前のせいで迷惑を掛けたんだ、美璃亜もちゃんと謝らないか!」
グイッ。

 身を寄せたウェイトレスへ返事を返しながら、マネージャーは美璃亜のしでかした不祥事を言い放つ。
 ずっと飲み物を口にしながら、少しもトイレへ向かわずに失禁をしでかした美璃亜を、ウェイトレスのいる前でも構わず叱りつける。
 激しい口調をぶつけるだけでなく、傍にいるウェイトレスにも分かりやすいよう、強引に美璃亜を立ち上がらせてしまう。
 店内でしでかした粗相を謝りながら、オシッコを撒き散らした張本人として反省するよう、平然と美璃亜に詰め寄ってくるのだ。

ポチャポチャポチャッ、ジュクジュクジュクッ。
「ひ、ひうぅんっ……!」

 思いもしないマネージャーの行動に、美璃亜はすっかりうろたえてしまう。
 肩を掴まれるまま立たされた後、傍にいるウェイトレスを相手に、店内でしでかした失禁を見事に暴かれていたのだ。
 続々と注目を浴びせられる中、ウェイトレスへ恐る恐る頭を下げる間も、つい言葉を詰まらせずにいられない。
 周りに許しを乞う間も、みっともない液体で濡れ尽くした下半身を晒し者にさせられているのだ。
 その場に立ち尽くしたまま身をこわばらせる間も、スカートの内側から次々と垂れ落ちる、はしたない滴の感触に気づいて、ひとりでに両膝が震え上がってしまう。

ワナワナワナッ……
(どうしよう、また私ったら……こんなに沢山の人達に、お漏らしを見られちゃうなんて!)

 衆人環視の場所でしでかした粗相に、美璃亜はすっかり困り果てていた。
 決して誰にも見せられないような格好を、周りにいるウェイトレスや客達を相手に見せつけている状況など悔やまずにいられない。
 たとえマネージャーに言い寄られる形だとしても、ファミレスの中でオシッコを垂れ流すなど、常識的にありえない行為なのだ。
 両脚へと突き刺さるような視線を思い知らされるたびに、ひとりでに背筋が震え上がってしまう……

「え、えうぅっ……ご、ごめんなさぁいぃ。あうぅっ……!」
フルフルフルッ……

 惨めな気持ちに駆られるまま、美璃亜は必死の思いで頭を下げていた。
 傍にいるウェイトレスへと謝り続ける間も、ひとりでに瞳から涙が溢れ出してしまう。
 ひたむきに平謝りを続ける間も、胸の奥底が揺さぶられずにいられない。
 はしたない液体によって汚れてしまった席や床、さらには人前では決して見せられないような格好を晒している状況が申し訳なくてたまらなかった。
 思わぬうちにしでかした粗相を、どう周りに許してもらえるかを考えるだけで、今まで感じたこともなかった焦燥感に苛まれてしまう。

(特訓の第一段階としては充分だろうけど……まだまだ特訓も足りないから、しっかりと躾けないとな?)

 必死の思いで弁解を続ける美璃亜の様子を、マネージャーはじっくりと傍で見届ける。
 瞳に涙を浮かべながら、何度もウェイトレスに頭を下げ続ける姿にすっかり関心させられていたのだ。
 ライブ中にしでかした失禁のせいで、ファン達の前から逃げ出してしまうほどだった美璃亜に、強引な方法を採ったものの、誰かを相手に粗相を謝らせることができたのが嬉しくてたまらない。
 さらに美璃亜を思い通りのアイドルとして仕立て上げるために、今後の方針を考えないといけないのだ……