アイドル破廉恥狂育 体験版

プロローグ 第1話

「ちゃんと来てくれたみたいだな、美璃亜みりあ。それでは、ここに座ってもらえるかな?」

 アイドル事務所の一室で、社長は一人の少女を待ち構えていた。
 姿を見せた相手を招き入れながら、事務所の片隅にある応接間へと向かわせる。
 席に着くよう促しながら、不安そうな表情をさりげなく覗き込む。

「は、はい……」
フルフルフルッ……

 不意に社長から呼び出されて、一之瀬いちのせ 美璃亜みりあはすっかり戸惑っていた。
 社長に案内されるまま応接室の席へと腰掛ける間も、なかなか緊張が解れそうにない。
 すぐ傍で社長が睨みつける様子に気づいて、ひとりでに肩をこわばらせてしまう。
 これから二人っきりでどんな話を繰り広げるのか、考えるだけでも気が重たくてたまらないのだ。

(やっぱり、今日呼び出されたのって……あのことが原因なんだよね?)

 数日前にしでかした不祥事に、美璃亜はすっかり頭を悩ませていた。
 アイドルとして考えられないような失態を、これから社長に問い詰められるはずなのだ。
 どんな通告を社長から下されるか、考えるだけで怖くてたまらない。
 もしかしたらアイドル生命すら、社長の手で絶たれてしまうかもしれないのだ……

「どうしたんだ、美璃亜? 大切な話を始めるつもりだから、少しでも気を楽にしないと耳に入らないだろう……」
コポコポコポッ……

 なかなか気持ちが落ち着かない美璃亜のために、社長はさりげなくお茶を差し出してみせる。
 まだ話し合いすら始めてないのに、緊張を抱える美璃亜の気持ちをなだめるつもりでいたのだ。
 一息つくよう促しながら、空のカップを差し向けて、すでにポットへ用意していた紅茶を注ぎ込む。

「あ、ありがとうございます……そ、それじゃあ。いただきます……」
コクッ、コクッ、コクッ……

 社長へとお礼を返しながら、美璃亜は恐る恐るお茶を口にする。
 大事な話し合いを始める前に、少しでも気持ちを落ち着かせるつもりでいたのだ。
 熱い紅茶を少しずつ飲み込む間も、目の前にいる社長の視線に気づいて、おかしな胸騒ぎに苛まれずにいられない。
 口に含んだ紅茶の味や香りすら楽しめないほど、すっかり余裕を失っていたのだ。

「美璃亜も一息ついたところで、話を聞いてもらえるかな……あの時は本当にびっくりしちゃったよ? まさかライブの途中なのに……ステージの上で、あんな粗相をしでかすなんてね。きっとファン達も驚いているだろね?」

 美璃亜が紅茶を飲み干したのを確かめながら、社長はそっと言葉を口にする。
 数日前に引き起こされた不祥事を、当事者である美璃亜の前で問い詰めるつもりでいたのだ。
 たとえ事務所に所属するアイドルが相手でも、決して見過ごせそうにない不始末への説教を何としても繰り広げなければいけなかった。
 顔を俯かせる美璃亜へと顔を向けたまま、しでかした事態を淡々と語り出す……

      *      *      *      *      *      *

『い、イヤあぁんっ……!?』
ショワショワショワッ、ピチャピチャピチャッ……

 美璃亜は数日前、アイドルとして許されない失態を冒してしまった。
 所属するユニットのライブが繰り広げられる中、他のメンバーとともに舞台へと立ったまま、何と本番中に失禁をしでかしていたのだ。
 はしたない生理現象に見舞われるまま、気づいたら振りつけを止める代わりに震え上がって、おかしな喘ぎ声まで洩らしてしまう。
 抱え込んだ尿意に屈するまま、股間から次々とオシッコを溢れさせると、あっけなく下半身を濡らし尽くしていたのだ。
 穿いていたショーツの内側を行き渡ったオシッコが、薄手の生地をあっと言う間に突き抜けて、衣装や立っている場所を浸してしまう。
 ひとりでに湧き上がる液体の感触に、どうしても焦らずにいられない。

『うわぁ……もしかして美璃亜、オシッコ漏らしちゃったの?』
『見てみてよ、あんなにオシッコで濡れちゃってる!』
『まさか美璃亜が、オレ達の前でオシッコしちゃうなんてな……』

 想定外の出来事に、周りにいるファン達もすっかり驚かされていた。
 他のメンバーと見比べても、美璃亜の動きが鈍ったかと思えば、気づいたら身悶えを引き起こすまま、失禁行為をしでかしていたのだ。
 スカートの内側から次々と零れ落ちる、薄黄色い飛沫に注目せずにいられない。
 ライブの途中にも関わらず、美璃亜が不意にしでかした粗相のせいで大騒ぎになっていたのだ。

      *      *      *      *      *      *

「しゃ、社長……あの時はホントにごめんなさい。私もどうして、あんなことをしちゃったのか分からなくて……ひうぅんっ!」
モジモジモジッ……

 数日前の出来事を振り返りながら、美璃亜は申し訳ない気持ちに苛まれてしまう。
 本番のステージ上で粗相をしでかした後、まともにライブを続けられないまま、オシッコで濡れ尽くした下半身を抱えたまま、騒ぎ立てるファン達から逃げ出す事態まで招いていたのだ。
 思い返したくなかった事実を社長から持ち出されて、つい思い悩まずにいられない。
 アイドルとして考えられないような不祥事など、未だに気持ちが受け入れられそうになかった。

(みっともない姿を見られちゃって、もう誰にも顔を合わせたくないのに。どうして社長ってば私を呼び出してまで、あんな事件をわざわざ言ってくるのよ……!)

 社長へ返事を返した後も、美璃亜はすっかり落ち着きを失ってしまう。
 舞台の上で失禁をしでかした後、次々と差し向けられる視線を避けたいあまり、必死の思いで控え室に逃げ込んで以来、誰とも顔を合わせられなくなっていたのだ。
 おかしな視線を浴びせるファン達だけでなく、ユニットのメンバー達とも顔を合わせられそうになかった。
 しでかした失態を人前で謝る気力すら、すでに失いかけていたのだ……当分は表舞台に出るどころか、誰かの前に姿を現すことすら怖くてたまらない。

「アイドルとして、どれだけ許されないことをしてしまったのか、美璃亜はちゃんと分かっているのか? ライブ中に粗相をしちゃったせいで、ライブ会場やメンバー達、何よりファン達にも迷惑を掛けてしまったし、私も色々な人達に頭を下げっ放しで、とても大変だったんだ」

 深刻に思い悩む美璃亜も構わず、社長はさらに言葉を浴びせる。
 ライブ中にしでかした粗相のせいで、どれだけ迷惑を被っているのかを考えて欲しいと、平然と美璃亜に問い詰めるのだ。
 美璃亜がしでかした粗相のせいで、ライブを中断する羽目になってしまったとまで明かした上で、どうファン達に詫びるつもりかと言い放つ。
 しでかした不祥事を美璃亜が反省できるまで、決して説教を止められそうにないのだ。

「そ、それは……ごめんなさい、あうぅっ!」
フルフルフルッ……

 社長からぶつけられた言葉に、美璃亜はますます困り果ててしまう。
 圧倒的に自分が悪い事実を思い知らされながら、社長に数日前の事件を問い詰められた後も、どんな返事を返せば良いかも分かりそうになかった。
 オシッコで浸された下半身へと集められる視線が、今でも負い目に感じていたのだ……本当は社長と話し合いを続けるだけでも、気持ちが辛くてたまらない。

「すでに決まったことだが……美璃亜にはまずユニットを脱退してもらいたい。他のメンバーにはすでに私から話をつけているから安心してくれ。これからは一人で活動を続けることになるわけだが……もし再デビューの見通しが立たなければ、事務所から出て行ってもらうからな?」

 なかなか返事を返そうとしない美璃亜に、社長はとんでもない通告を下す。
 所属しているユニットから脱退してもらいたいと告げた上で、もし一ヶ月後に再デビューできなければ、契約を解除する羽目になると言い放つ。
 ライブを台無しにするだけでなく、アイドルとしてファン達に見せられない姿を晒した美璃亜へのけじめを取らせるつもりでいたのだ。

「そ、そんな。勝手にユニットを抜ける羽目になるなんて……!」
ワナワナワナッ……

 社長から言いつけけられた通告の内容に、美璃亜はすっかり驚かされていた。
 いくらライブ中に事件を引き起こしたとしても、まさか社長の独断でユニットから追い払われるなど思いもしなかった。
 想像すらできなかった事態に戸惑いながら、恐る恐る社長に質問を投げ掛ける。
 アイドルとしての立場すら危ぶまれる事態に、あっけなく気持ちが揺さぶられていたのだ。

「美璃亜も分かっているだろう? あれだけの不祥事を引き起こしておいて、ただで済むわけがないだろう。他のメンバー達がどう感じているか、美璃亜はちゃんと考えたことがあるのか? それとも、今から彼女達に頭でも下げに行くつもりかな……?」

 慌てる美璃亜を相手に、社長はさらに話を続ける。
 舞台から控え室へ引っ込んだ後、そのままライブを抜け出した美璃亜が、今さらユニットのメンバー達に顔向けもできないはずだと考えていたのだ。
 自分から謝ろうとしなかった美璃亜には、ユニットに属する資格すらないと言い放つ。

「お、お願いです。どんな形でもいいので、私を事務所から追い出すことだけは許して……ひうぅんっ!」
ヒクヒクヒクッ……

 社長の言葉を思い知らされながら、美璃亜はすっかり困り果てていた。
 事務所の解雇を免れるために、何とかして弁解しないといけないはずなのに、気づいたら途中で返事を詰まらせてしまう。
 あまりに不都合な事態に見舞われたせいで、まともに言葉を発することすらできそうにないのだ。
 延々と話し合いが繰り広げられる中、不意に引き起こされた事態を思い悩まずにいられない……

ゾクゾクゾクッ……
(どうしよう、なんでこんな大切な時に……急にオシッコがしたくなっちゃうのよ!?)

 下半身のおかしな感覚に、美璃亜はつい意識を吸い寄せられてしまう。
 社長との話し合いが続けるうちに、気づいたら尿意を催し始めていたのだ。
 両脚を重ね合わせたまま身を縮める間も、鈍く痛む膀胱の状態をありありと思い知らされる。
 先ほどまで少しも感じなかった突然の欲求に、ますます余裕を失ってしまう……

「あ、あの。社長……ちょっとだけ、失礼していいですか……?」
モジモジモジッ。

 おかしな焦りに駆られるまま、美璃亜はおかしな申し出を始めていた。
 恐る恐る社長に断りを入れながら席から立ち上がる、用を足すために応接室のドアへと脚を向ける。
 気づいたら下半身に呼び起こされるまま、考えられない勢いで迫る尿意を、あまり長くは我慢できそうになかった。
 社長の話を遮るのを申し訳なく感じながら、まさか粗相をしでかすわけにもいかないので、何としてもトイレに向かうしかないのだ。
 少しずつ姿勢を変える間も、膨らみ切った膀胱に刺激が響いて、ひとりでに両脚が震え上がってしまう。

「一体どこに行くつもりなんだ、美璃亜。まだ話だって済んでないだろう。勝手にステージから下りた時みたいに、また逃げ出すつもりなのか?」

 おかしな素振りを見せる美璃亜に、社長は平然と言葉をぶつける。
 社長はまだ説教は終わってないはずだと踏まえた上で、美璃亜を引き留めてきたのだ。
 勝手にトイレに向かうなど許されないはずだから、再び椅子に腰掛けるよう言い放つ。
 説教を続ける間も落ち着きがなく、ついには身悶えまで引き起こす美璃亜の素振りを知った上で、無理にでも話し合いを続けるつもりでいたのだ。

「そ、それは……ごめんなさい、うぅっ!」
カクカクカクッ……

 社長に突きつけられる形で、美璃亜は思わずソファへと腰掛けていた。
 不意に浴びせられた声に怯えるまま、あっけなく身をこわばらせた後、恐る恐る腰を落としてしまう。
 激しい尿意を抱え込んだまま、当分は社長に言われるまま、話し合いから抜け出せそうにない事実をありありと思い知らされる。
 たとえ下半身の欲求が苦しくても、社長の許しを得られるまでは、無我夢中で我慢を続けるしかないのだ。

(どうしよう、このままじゃホントに……オシッコが我慢できなくなっちゃうのに!)

 少しもソファから少しも立ち上がれない状況に、美璃亜はますます焦り出してしまう。
 津波のような激しさで押し迫る尿意に、いつ身体が持たなくなるかも分からない中、当分は話し合いを続けないといけないのだ。
 とんでもない窮地に立たされる中、社長の言いなりになってしまう状況がじれったくてたまらない……苦しい状況に陥っているにも関わらず、用を足す自由すら与えてもらえないのが悔しくてたまらなかった。
 あまりに無神経な社長の言動に戸惑う間も、ひたすら身をこわばらせて、抱え込んだ欲求をひたむきに堪え忍ぶ。
 閉ざした両脚を少しも緩められそうにないほど、下半身がすでに決壊寸前な状態へと陥っていたのだ……

「もし美璃亜が事務所を出たくない、今でもアイドルを続けたいと言われてもだな。ちゃんとやる気を見せてもらわないと納得できないぞ? 前のライブみたい に、勝手に逃げ出すなんて絶対に許さないからな」

 目の前で悶え苦しむ美璃亜も構わず、社長はさらに話を続ける。
 ファン達の前で引き起こした事件に対する説教を繰り広げているにも関わらず、途中で勝手に抜け出すなど考えられないと言い寄った上で、本当にアイドルを続ける気持ちがあるのかと尋ね出す。
 不祥事を起こした身にも関わらず、だらしない美璃亜の態度など許せそうにないのだ。

「しゃ、社長。お願いだからトイレに……も、もうダメぇっ!」
ヒクヒクヒクンッ……

 社長から浴びせられる言葉や、下半身に押し迫る欲求に、美璃亜はすっかり追い詰められていた。
 切羽詰まった状態を迎えながら、社長の説教から抜け出せない状況に思い悩まずにいられない。
 少しだけトイレに向かわせて欲しいと、はしたない懇願まで口にした矢先、おかしな身震いを引き起こしてしまう。
 気づいたら呻き声を洩らさずにいられないほど、激しい感覚の波が最高潮に達していたのだ……

ショワショワショワッ、グシュグシュグシュッ。
(どうしよう、またオシッコを漏らしちゃうなんて……!)

 ついに迎えてしまった瞬間に、美璃亜はすっかり茫然とさせられてしまった。
 抱え込んで尿意にをどうしても我慢できず、ついに失禁をしでかしていたのだ。
 激しい欲求に無残にも屈するまま、ひとりでに股間から飛び出すオシッコの感触に戸惑わずにいられない。
 必死に両脚を閉ざし続けていたにも関わらず、大事な部分から生温かい液体が溢れ出して、ショーツの内側へと広がってくるのだ……

「こ、これ以上はホントに出ないでぇ……はうぅんっ!」
シュルシュルシュルッ、ジュワジュワジュワッ……

 続々と溢れ出るオシッコに、美璃亜はあっけなく取り乱してしまう。
 ひとりでに股間が緩むまま、膀胱に蓄えられていたオシッコが噴き上がってくるのだ。
 はしたない液体を垂れ流す間も、思わず腰を持ち上げたまま、少しも身動きが取れそうになかった。
 気づいたら股間辺りだけでなく、お尻の方にもオシッコが流れ出して、脚の付け根まで濡れた感触が押し寄せてくる。
 勝手に体内から漏れ始めたオシッコを、すでに自分の手で止められそうにないのだ。

「おや、美璃亜。まだ話も終わってないのに、一体どうしたのかな?」

 おかしな素振りを見せる美璃亜に、社長はなにげなく質問をぶつける。
 またしても勝手に席から立ち上がったかと思えば、両脚を揃えたまま全身を硬直させていたのだ。
 弱々しい悲鳴まで洩らす美璃亜の様子を、つい気にせずにいられない。

「お、お願いだから見ないでくださいぃ……ひ、ひゃうぅんっ!」
チョボチョボチョボッ、ヒタヒタヒタッ……

 社長からぶつけられた質問のせいで、美璃亜はおかしな行動を取っていた。
 間近から差し向けられる視線に戸惑うまま、思わず下半身を捩らせた拍子に、おかしな水音を次々と立ててしまう。
 はしたない液体で濡れ尽くした下半身を取り繕おうとした矢先、気づいたらショーツの内側に溜まっていたオシッコが零れ出して、次々と足下に垂れ落としていたのだ。
 スカートの表面にも暗い染みが滲み出るまま、腰掛けたソファにも薄黄色い滴を浮かべてしまう。
 身を乗り出しながら下半身を覗き込む社長の前で、しでかした粗相をどうしても誤魔化せそうにないのだ……

「はぁっ、はぁっ、はぁっ……あ、あうぅんっ!」
グシュグシュグシュッ、ピチャピチャピチャッ。

 粗相をしでかしてから数分後、美璃亜はやっとの思いで尿意を静めることができた。
 はしたないせせらぎが収まった後、恐る恐る足下を覗き込んだ矢先、すぐに顔を背けてしまう。
 決して誰にも見せられないような格好が、気づいたら下半身に作り上げられていたのだ。
 すべてのオシッコを出し尽くした後、スカートの生地にも染み込んだまま、裾部分や内側から次々と垂れ落ちて、足下にも大量の液体を広げた後だった。
 重ね合わせた両脚の内側にも次々と這い回る液体の感触にも気づいて、胸の奥底が打ち震えずにいられない。

「美璃亜ったら、もしかして……また粗相をしでかしてしまったのか?」

 不意に見せつけられた美璃亜の粗相に、社長もすっかり驚いてしまう。
 おかしな身悶えを引き起こしたかと思えば、次々とオシッコを垂れ流して、派手に下半身を浸していたのだ。
 股間部分を中心に濡れた後を広げながら、薄黄色い滴をスカートの内側から次々と零して、足下に水溜まりまで作り上げている。
 美璃亜のしでかした粗相を確かめたいあまり、つい身を乗り出さずにいられない。

「どうして説教の間くらい、おトイレを我慢しようとしなかったんだ。オシッコまみれんお格好なんて、アイドルとして人前では見せちゃいけないことくらい、美璃亜もいい加減分かっているはずだろう?」

 美璃亜の下半身に注目を寄せたまま、社長はさらに言葉を浴びせる。
 説教の途中にも関わらず、平然と人前で粗相をしでかすなど考えられないと言い放つ。
 尿意を少しも我慢せず、革製のソファまで台無しにするような失態を責め立てずにいられない。
 少しの我慢もできずに、勝手に席から立ち上がろうとした挙げ句、ついには人前でオシッコを垂れ流す美璃亜の素振りなど、あまりに放っておけそうにないのだ。

「ご、ごめんなさいぃ……あ、あうぅんっ!」
グシュグシュグシュッ、ヒタヒタッ。

 社長からぶつけられた言葉に、美璃亜はすっかり困り果てていた。
 思わず涙をこぼしながら、しでかした粗相を社長に謝る間も、じっくりと浴びせられた視線を思い知らされて、つい背筋を震え上がらせてしまう。
 話し合いの途中でしでかした失禁を叱りつけるだけでなく、オシッコで濡れ尽くした下半身の様子を覗かれるのが辛くてたまらない。
 ひたすら頭を下げながら謝り続ける間も、あっけなく緩んだ股間を上手く締められず、限界を超えた量のオシッコが次々と溢れ出してくるのだ……

(どうして、社長のいる前なのに……ライブの時みたいに、オシッコを我慢できなくなっちゃうのよぉ!)

 あまりに考えられない事態に、美璃亜の気持ちはますます追い詰められる。
 数日前のライブと同じように、まさか社長の前でも失禁をしでかすなど思いもしなかった。
 本当なら社長が説教を終えるまで、何としても尿意を耐え抜かなければいけなかったはずなのに、少しも下半身が持ち堪えられずに、またしてもオシッコを垂れ流していたのだ。
 はしたない液体で浸された下半身を少しも取り繕えず、目の前にいる社長に睨まれるような状況など悔やまずにいられない……

「社長、あまり彼女を困らせても可哀想ですよ?」

 困り果てる美璃亜へと、不意に誰かが割り込んできた。
 スーツ姿の男性が応接間へと姿を見せたかと思えば、あまり美璃亜を責め立てないよう口にする。
 社長との話し合いを続ける間に、美璃亜が粗相をしでかした事実を、仕切りの反対側からずっと確かめていたのだ。

「おぉ、君か。ここまで効き目が出るとは思わなくて、私もびっくりしているんだよ?」

 顔を覗かせた相手に、社長も気兼ねなく言葉を交わす。
 美璃亜を叱りつけるのを中断したかと思えば、おかしな発言を口にする。
 まさか美璃亜の下半身に、ここまで効果が及ぶなど思わなかったと踏まえた上で、予想した以上の結果だと褒め称えてみせる。

「しゃ、社長!? この人は一体、誰なんですか……?」
フルフルフルッ……

 おかしな会話を続ける二人の様子に、美璃亜はすっかり茫然とさせられる。
 社長と二人っきりで話し合いを続けていたはずなのに、気づいたら別の誰かが割り込んできたのだ。
 オシッコで濡れ尽くした下半身を横目で確かめながら、楽しそうに話を繰り広げる二人に、思わず頭を捻ってしまう。

「さっき飲んでもらったお茶に、特別なお薬が入っていたんだ。美璃亜がライブの時に、どんな風にオシッコを漏らしてしまったのか、どうしても一度確かめてみたかったからな?」

 戸惑いの表情を浮かべる美璃亜に、社長はとんでもない事実を言い放つ。
 話し合いの途中で尿意を引き起こすまま、粗相をしでかすよう仕向けていたのだ。
 説教の前に飲ませた紅茶に、利尿剤を入れていたと説明した上で、想像した以上に効果を示した利尿作用を関心せずにいられない。

「そ、そんな……いくら何でもヒドすぎます、きゃんっ!?」
カシャッ。

 あまりに考えられない社長の発言に、美璃亜はすっかり戸惑ってしまう。
 話し合いの途中ではしたない生理現象をしでかしたのも、まさか知らぬ間に飲み込んだ利尿剤のせいだったなど思いもしなかった。
 とんでもない仕打ちを思い知らされるまま、まんまと罠に嵌められた事態に困惑する暇もなく、思わず肩を震わせてしまう。
 不意に機械音が聞こえたかと思えば、はしたない液体で濡れ尽くした下半身を撮影させられていたのだ。

「しっかりと証拠も押さえたことだし、大切なことを伝えないとな……これから私がプロデューサーとマネージャーを兼任して、美璃亜を新しいアイドルとして再デビューさせるつもりだ。厳しく躾けるつもりだから、覚悟してもらわないとな?」

 驚く美璃亜も構わず、相手はとんでもない事実を明かす。
 自分の正体が新しいマネージャーだと説明した上で、元々メンバー内でも人気のなかった、崖っぷちアイドルの美璃亜をユニットから脱退させた後、別の特訓を積ませた後に、新たなアイドルとしてデビューさせるつもりでいたのだ。
 美璃亜に計画を拒まれるのも嫌なので、間髪入れずにカメラを向けるまま、オシッコで派手に濡れた下半身をしっかりと収めてみせる。

「そ、そんな。一体どうしてこんなことを……ひうぅんっ!」
グイッ、ポタポタポタッ。

 あまりに考えられない事態に慌てる間もなく、美璃亜はマネージャーと名乗る男性から押し迫られる。
 おかしな計画の内容を未だ飲み込めずにいる中、気づいたら手を引っ張られるまま、腰掛けていたソファから立たされていたのだ。
 不意に姿勢を変えた途端、スカートの内側から次々とオシッコが垂れ落ちて、はしたない水音を次々と響かせてしまう。
 勝手なユニットの脱退や再デビューの話や、説教の途中でしでかした粗相、何よりもはしたない粗相の瞬間を握られるなど、到底気持ちが受け入れられそうにないのだ。

「説明も済ませたことだし。美璃亜にはこれから、私の言うことに従ってもらうからな。もし逃げ出そうとしたら、さっきの写真をどう扱うかも私次第だ。おかしな真似なんて絶対に許さないからな?」

 悲鳴を上げる美璃亜も構わず、マネージャーは平然と言い寄ってくる。
 もし逆らうような真似をした場合は、先ほど撮ったばかりの粗相姿を週刊誌に売り飛ばすと脅した上で、すぐに特訓を始めるよう押し迫る。
 すでに立場が陥った美璃亜を相手に、気持ちが動揺しているうちに無理にでも躾けるつもりでいたのだ。
 ほとんどをオシッコで浸した下半身を抱えたまま、なかなか歩こうとしない美璃亜に、すぐ特訓を始めようと言い放つ……