白濁少年少女・体験版

第5話

「ふぅっ……」
モジモジモジッ。

 女子達が次々と鉄棒を回る様子を、琴織は離れた場所から見届けていた。
 あらかじめ担任に申し出るまま、体育の授業を見学することにしたのだ。
 彼女達から少し離れた場所で座り込む間も、つい溜め息を洩らさずにいられない。
 別に体調を崩したわけでもないのに、彼女達と一緒に授業を受けられないのが申し訳なくてたまらないのだ。

ムクムクムクッ、ピクピクンッ。
(また、大きくなっちゃってる……こんなお股なんて、もし誰かに見られたら大変なのに)

 体育座りを続ける間も、琴織は両脚の間に挟み込んだ代物の存在に思い悩んでしまう。
 女子達と一緒に体操着へ着替える間に、またしても勃起を引き起こしてしまったのだ……ブルマ越しにしっかりと盛り上がった、はしたない股間の状態など気にせずにいられない。
 どんなに気持ちを落ち着かせようとしても、胸の昂ぶりを上手く静められず、膨れ上がった股間も小さくなる気配を見せそうになかった。
 ショーツやブルマの生地を見事に押し上げながら、灼けるような先端の熱さを思い知らされるたびに、あっけなく気持ちが揺さぶられてしまうのだ……

(……とりあえず、みんなに気づかれないようにしなくっちゃ。このままおとなしくしていれば、きっと平気だよね?)

 しっかりと両脚を重ね合わせたまま、琴織はひたむきに身をこわばらせてしまう。
 数日前に引き起こしたような事態など、もう二度と陥りたくなかったのだ……激しい勃起を引き起こした男性器を抱えたまま鉄棒を回っただけで、あっけなく射精を引き起こしていたのだ。
 ショーツの内側に次々と広がる、熱く粘りつく液体の感触など、思い返すのも恥ずかしくてたまらない。
 同じような状況を招かないためにも、おとなしく校庭の片隅に座り込んだまま、何としても体育の授業をやり過ごすしかないのだ。

(……やだ。あの子ったら、あんなにブラの線なんて浮かべちゃってる。もし男子達に気づかれたら、からかわれて大変なのに……)

 落ち込んだ気持ちを紛らわせようと、琴織は女子達の様子を見届けていた。
 鉄棒の順番待ちをする間もお喋りを続ける彼女達の様子に、気づいたら視線を奪われてしまう。
 背中越しに浮かぶブラのラインを意識させられて、つい胸を躍らせずにいられない。
 教室の中で体操着へと着替えていた様子まで振り返りながら、どんな下着を身に着けていたかを次々と思い浮かべてしまうのだ。

「い、イヤぁっ……ひうぅんっ!?」
フルフルフルッ、ゾクゾクゾクッ。

 気づいたら下半身から押し寄せた感触に、琴織はすっかりうろたえてしまう。
 女子達の姿を目で追いながら、おかしな想像を繰り広げるうちに、さらに激しい勃起を引き起こしていたのだ。
 お腹の辺りまで膨らみ切った、はしたない部分の様子を気にせずにいられない。
 とっさに両膝をこわばらせた後も、敏感な先端が擦れるたびに、ひとりでに背筋が震え上がってしまうのだ。

トクン、トクン、トクン……
(こんな格好、絶対に誰にも見せられないのに。どうして言うことを聞いてくれないのよぉ……!)

 おかしな胸の鼓動まで思い知らされて、琴織はおかしな焦りに苛まれてしまう。
 何かの拍子に理性を掻き乱されるまま、女の子としてありえない現象を引き起こしていたのだ。
 どうして女子達の様子を見つめるだけで、はしたない勃起をしでかしてしまうのか、どんなに考えても分かりそうになかった。
 おかしな素振りを気づかれないよう、彼女達から視線を逸らした後もなかなか気持ちが落ち着かず、つい困惑せずにいられない。
 股間に存在する男性器や、女子達へと募らせた興奮など、あまりに気持ちが受け入れられそうにないのだ……

      *      *      *      *      *      *

「くうぅっ……!」
ギュッ。

 何とか体育の時間をやり過ごした後、琴織は女子達と一緒に教室へと戻っていた。
 男子達が入り込まないうちに制服へ着替える間も、つい下半身の様子を気にせずにいられない。
 教室へ向かうまでの間も、紺色の生地越しに盛り上がった股間を、女子達の前で取り繕うだけでも苦労させられる。
 やっと教室へ辿り着いた後も、周りにいる女子達の視線が気になるあまり、なかなか制服へと着替えられそうにないのだ。

ギチギチギチッ、ビュクンッ。
(もう体操着を脱がないといけないのに、どうしてお股が落ち着いてくれないの? このままじゃ、みんなの前で着替えられないよぉ……!)

 恐る恐る下半身を見下ろしながら、琴織ははしたなく突き出した下半身の様子にすっかり思い悩んでしまう。
 抱え込んだ興奮を現すかのように、未だに激しい勃起を続けていたのだ。
 痛いほど張り詰めた器官が、二重の生地によって押しつけられるまま、しっかりと全体を起き上がらせてしまった。
 おかしな気持ちの昂ぶりが少しも収まらない中、はしたない下半身をどう取り繕えば良いかを考えずにいられない……

(いくら男子達がいないって言っても、体操着を全部脱いじゃうなんて……穿いてるブラもショーツも丸見えになっちゃってるのに……)

 おかしな興奮を少しでも沈めないといけない中、琴織は女子達の様子に視線を奪われてしまう。
 着込んでいた体操着を次々と脱ぎ去るまま、目の前で露わになる下着姿にすっかり魅入られていたのだ。
 可愛らしいリボンや模様の施されたショーツやブラが視界に飛び込むたびに、つい目移りせずにいられない。
 申し訳ない気持ちに苛まれるまま、とっさに彼女達から視線を逸らそうとしても、気づいたら身を乗り出しながら、下着越しに浮かぶ胸元やお尻の形状を目で追ってしまうのだ。

「あれ、琴織ちゃん。まだ着替えてなかったの?」

 未だに制服へ着替えようとしない琴織へと、不意に誰かが話しかけてくる。
 ほとんどの女子達が着替えを済ませた後なのに、まだ体操着を着たままの琴織に気づいて、つい様子を窺わずにいられない。
 もたつくうちに男子達が教室に入り込んで、制服に着替えられなくなるのを心配していたのだ。

「ご、ごめんね。すぐ着替えちゃうから……あうぅんっ!」
スルスルスルッ。

 女子達に急かされるまま、琴織はとっさに着替えを始める。
 恐る恐る返事を返した後、すぐに着替えを済ませたいあまりに、体操着の上から制服を着込んでしまう。
 ブラウスやスカートを身に着ける間も、すぐ傍にいる彼女達から向けられる視線を気にせずにいられない。
 まさか下着姿に夢中になるあまり、ずっと観察し続けていたなど、たとえ口が裂けても明かせそうにないのだ。

ヒクヒクヒクッ……
(お股も大きくなったままだし……とりあえずブルマで押さえなくっちゃ!)

 慌てた拍子のままスカートで下半身を覆った後も、琴織はどうしてもブルマだけは脱げそうになかった。
 未だに激しい勃起を続けた股間などを、もし着替えの途中で女子達に知られても大変だったのだ。
 汗ばんだ体操着を脱ぎ去って、そそくさとブラウスを羽織る間も、気づいたら手元を震わせてしまう。
 いつどんな拍子に、彼女達に下半身の秘密を知られるかも分からない中、耐え難い不安へと苛まれていたのだ。

モジモジモジッ……
(……やっぱり私のこと、変に思われちゃったよね……みんなのことを見ているだけで、どうしてドキドキしちゃうんだろう?)

 おかしな焦りに駆られる間も、琴織は別のことに気持ちを吸い寄せられてしまう。
 女子達から何気なく掛けられた声に、気づいたら胸を躍らせていたのだ。
 胸の奥底で何度も振り返りながら、気兼ねなく触れ合う女子達の素振りを意識せずにいられない。
 彼女達とともに過ごすだけで、つい数週間前までは少しも気にしなかったはずの、胸の奥底が揺れ動くような感覚をありありと気づかされていたのだ……

      *      *      *      *      *      *

「は、はうぅんっ……!」
フラフラフラッ……ガチャンッ。

 給食を食べ終わった矢先、琴織はすっかり落ち着きを失うまま、そそくさと教室を立ち去っていた。
 ついにお昼休みを迎えたので、少しでも気持ちを紛らわせようとトイレに向かうつもりでいたのだ。
 トイレを目指して廊下を歩く間も、気づいたらたどたどしい足取りを取ってしまう。
 やっと小さくなった器官が、またしても疼き始めたのを気にせずにいられない。

チョボチョボチョボッ……
(みんなと過ごしてるだけで、気持ちまでおかしくなっちゃいそう。次の授業が始まるまで、少しでも落ち着かなくっちゃ……)

 ついにトイレへと辿り着いたので、琴織はすぐに用を足すことにした。
 スカートを腰まで持ち上げて、ブルマやショーツを膝まで下ろした後、和式便座にそそくさと腰を落として、抱えていた尿意を一気に解き放つ。
 股間から伸びた器官ではなく、膣の部分から延々とオシッコを垂れ流す間も、はしたなく揺れ動く部分の様子を気にせずにいられない……やっと勃起が収まった後でも、いつ何かの拍子に勃起を引き起こすかも分からないのだ。
 無事に用を足し終えた後も個室に篭もったまま、おかしな興奮を静めようとする間も、股間からぶら下がる代物の存在にすっかり思い悩んでしまう。

ガチャッ。
(あれ、もしかして……私の隣に入ってきちゃったのかな?)

 下半身を取り繕った後、琴織は不意に飛び込んだ物音に耳を澄ませていた。
 どうやら自分が篭もっているトイレの隣に、誰かが入ってきたようなのだ。
 すぐ傍にいる誰かの存在を、つい気にせずにいられない……一人っきりで過ごすためにトイレへと駆け込んだにも関わらず、まさか誰かがやってくるなど思いもしなかった。
 見ず知らずの相手による気配を思い知らされて、あまりに気まずくてたまらないのだ……

チョロチョロチョロッ、ピチャピチャピチャッ。
(私だって近くにいるのに……あんなにオシッコなんて出しちゃってる)

 おかしな焦りに苛まれる中、さらに耳へ飛び込んできた物音に、琴織はあっけなく意識を吸い寄せられてしまう。
 衣服を脱ぎ去る物音が聞こえたかと思えば、心地よい水音が壁越しに次々と響き出す。
 はしたない物音を次々と立てる様子など、耳にするだけで照れくさくてたまらない。
 向こう側にいる誰かが排尿する瞬間を、壁一枚挟んだ傍からありありと思い知らされていたのだ。

「だ、ダメぇっ……ひうぅんっ!?」
ムクムクムクッ……ビュクンッ!

 誰かが排尿する様子を気にするうちに、琴織はおかしな素振りを取ってしまう。
 不意に下半身から押し寄せた感覚のせいで、情けない声を洩らさずにいられない。
 オシッコを垂れ流す水音を耳にするうちに、気づいたら勃起を引き起こしていたのだ。
 下半身に押し寄せる感覚を堪えながら、とっさに口を塞いだ後も、ひとりでに起き上がる股間の様子にうろたえずにいられない……

「はぁっ、はぁっ、はぁっ……お願いだから小さくなってよぉっ」
フルフルフルッ。

 ひとりでに起き上がった男性器を見つめながら、琴織はすっかり戸惑ってしまう。
 まさかトイレに篭もっている間に、はしたない行為をしでかすなどありえない事態だった。
 何が原因でおかしな興奮を抱いてしまったか、つい思い悩まずにいられない……先ほどまでおとなしかったはずの部分が膨れ上がった原因など、どう考えても先ほど耳にした物音以外には考えられそうにないのだ。
 腰をくねらせるのに合わせて、左右に揺れ動く器官の様子など、目にするだけで恥ずかしくてたまらない。

ピチャピチャピチャッ……
(オシッコ、まだ止まらないみたい。もしかしたら、ずっと我慢してたのかな……?)

 女の子としてありえない現象を引き起こした後も、琴織は壁の向こう側にすっかり意識を吸い寄せられていた。
 どうやら隣にいる誰かが、未だに排尿を繰り広げているらしく、はしたない液体を次々と跳ね散らかしているのだ。
 次々と耳に飛び込む水音に、つい夢中にさせられずにいられない。
 壁の向こう側では誰かが下半身を丸出しにしたまま、便座に腰を下ろして、大切な部分から次々とオシッコを垂れ流しているはずだった。
 どんなに気持ちを誤魔化そうとしても、見ず知らずの相手が排尿する様子が気になって仕方がないのだ……

「んんっ……!」
モゾモゾモゾッ。

 おかしな興味を掻き立てられるまま、琴織はとんでもない行動を取ってしまう。
 壁の下にある隙間へと、気づいたら身を乗り出していたのだ。
 床に伏せた格好のまま、向こう側にいる相手の様子を探る間も、おかしな胸の昂ぶりに苛まれてしまう。
 誰かが排尿する様子を覗き込むなど、あるまじき行為だと分かっているのに、狭い隙間からに相手の下半身を拝めないかと期待せずにいられない……壁越しに聞こえるはしたない水音を追うだけでは、すでに気持ちが収まりそうにないのだ。

プシャアアアァァァ、パタパタパタッ……
(ヤダっ、あんなに脚なんて開いちゃって……あんなに沢山オシッコを出しちゃってたなんて!)

 不意に視界へ飛び込んだ相手の下半身に、琴織はすっかり視線を奪われてしまう。
 便座を跨いだまま腰を下ろして、お尻を突き出した格好のまま、大事な部分から次々とオシッコを垂れ流す様子に、すっかり目を凝らしていたのだ。
 まだ陰毛すら生えていない部分を疼かせながら、薄黄色い液体を次々と押し出して、はしたない滴を撒き散らす様子など注目せずにいられない。
 決して人前では明かせないような、はしたない格好を目の当たりにさせられるたびに、次々と気持ちが昂ぶってくる。
 便器の中から湧き上がる湯気や、新鮮なオシッコの匂いを嗅ぐたびに、おかしな興奮を煽られていたのだ。
 目にするのもためらうような姿に、どうしてここまで気持ちが惹かれてしまうか、どんなに考えても分かりそうになかった……

ブルブルブルッ、ビクビクンッ!
「だ、ダメってばぁ……あくうぅんっ!」

 誰かが排尿する様子を夢中になって覗くうちに、琴織は情けない声を洩らしてしまう。
 オシッコを次々と垂れ流す下半身の様子に視線を吸い寄せられるまま、気づいたら勃起を引き起こしていたのだ。
 股間から一気に持ち上がるまま、すっかり膨れ上がった器官の様子など戸惑わずにいられない。
 まるで抱え込んだ興奮を、はしたない部分によって思い知らされているような感覚にも苛まれて、激しい恥じらいをありありと思い知らされてしまうのだ。

「はぁっ、はぁっ、はぁっ……!」
スルスルスルッ、プルンッ。

 おかしな拍子に勃起を引き起こした後も、琴織はなかなか壁の隙間から離れられそうになかった。
 大切な部分を晒しながら、延々と排尿を繰り広げる様子を見つめるたびに、狂おしいまでの衝動に駆られていたのだ。
 激しい胸の鼓動に苛まれるまま、ついには下半身に手を差し伸べて、はしたない部分へと手を触れてしまう。
 敏感な部分を弄り回さない限り、抱え込んだ興奮が少しも収まりそうにないのだ。

「……えいっ!」
ギュッ!

 おかしな衝動に駆られるまま、琴織ははしたない行動を取ってしまう。
 今にもはち切れそうほど膨らんだオチンチンを、しっかりと両手で掴んでいたのだ。
 すっかり太くなった胴体を握り締めた後も、敏感な表面へと走る刺激のせいで、つい背筋をくねらせずにいられない。
 決して女の子として考えられないような代物を見つめながら、激しい恥じらいに掻き立てられる中、別の感情が次々と湧き上がってくるのだ。

ピクピクピクンッ、ゾクゾクッ。
(こんなに、お股が大きくなっちゃってる。これじゃまるで、本物のオチンチンみたいだよぉ……!)

 すっかり過敏になった部分への刺激に喘ぎながら、琴織はなかなか男性器を手放せそうになかった。
 異様に膨らんだ先端や、脈打つ胴体の表面を探るうちに、抱え込んだ感情をありありと思い知らされる。
 どれだけ気持ちが興奮しているのか、はしたない部分を触れるたびに指先へと伝わってくるのだ。
 すでにショーツやブルマを穿いても押さえ切れないはずだと気づかされるまま、熱い感情が次々と胸の中を駆け巡ってくる……

「ふぅっ、ふぅっ、ふぅっ……んんっ!」
シュコッ、シュコッ、シュコッ……

 抑えられない衝動に従うまま、琴織ははしたない行為を繰り広げてしまう。
 すっかり膨れ上がった男性器を握り締めたまま、思い思いにしごき始めていたのだ。
 保健教師に教え込まれたばかりの行為を振り返りながら、敏感な部分を慰める間も、おかしな溜め息まで洩らしてしまう。
 指先を何度も絡ませる間に、しっかりとした堅さや逞しさ、さらには熱を帯びる様子まで思い知らされていたのだ。

ドクンッ、ドクンッ、ドクンッ。
(ごめんなさい、トイレでこんなことしちゃって……でも私のお股、なかなか小さくなってくれないんだもん!)

 激しい感情に駆られるまま股間を弄る間も、琴織は壁の隙間越しに見える誰かの下半身を夢中になって覗き込んでしまう。
 申し訳ない気持ちに苛まれる中、すぐにでも興奮を収めないと気持ちが持ちそうにないので、はしたない部分を仕方なく慰めている……無理な言い訳を胸の中で呟く間も、おかしな衝動が少しも抑え切れそうになかった。
 指先に力を込めながら、敏感な部分を激しくしごき続けるたびに、たまらない快美感が次々と押し寄せてくる。
 まだ覚え立てだったにも関わらず、興奮のまま快感を貪る術を、保健教師の手によってしっかりと教え込まれていたのだ……

「も、もうダメ、何か来ちゃう……ひぐうぅんっ!?」
ガクガクガクッ、ビクビクビュクンッ!

 身体の内側から一気に押し寄せた感覚に、琴織は思わず震え上がってしまう。
 夢中になって敏感な部分を弄り続けるうちに、あっけなく射精を引き起こしていたのだ。
 はしたなく膨らみ切った男性器を揺らしながら、つい身悶えずにいられない。
 感情のままに喘ぎ声を洩らしながら腰をくねらせて、ずっと弄り続けた部分を激しく揺らしてしまう。
 ついに自分の手で達した絶頂が、あまりに気持ち良くてたまらないのだ……

ゾワゾワゾワッ……ブビュルッ! ビュルビュルビチャッ!
(どうしよう、また私ったら……白いオシッコなんて出しちゃってるんだ!)

 次々と下半身で繰り広げられる状況に、琴織はすっかりうろたえてしまう。
 ずっと弄り続けていた部分が震え上がるまま、先端から白く濁った液体を次々と飛び散らかしていたのだ。
 激しい胸の揺さぶりに合わせるように、次々と噴き出す精液の様子を気にせずにいられない。
 はしたない感情をどれだけ募らせていたかを現すかのように、続々と粘ついた液体が飛び出して、跨いでいる便座や床へと張りつくのだ。
 膨れ上がった部分全体が脈打つたびに噴き上がる、熱い液体の様子を見届ける間も、つい胸を躍らせずにいられない……

「はぁっ、はぁっ、はぁっ……あうぅんっ!」
ヒクヒクヒクッ、ビチャビチャヌチャッ。

 延々と精液を溢れさせながら、琴織は思わず息を切らしてしまう。
 激しい射精を引き起こした後、ずっと抱え込んでいた興奮が段々と収まってきたのだ。
 おかしな気持ちの昂ぶりが静まるのと引き替えに、後ろめたい感情にも苛まれるのに気づいて、つい戸惑わずにいられない。
 いくら感情が抑え切れなかったとしても、女の子としてあまりに考えられない行為を、寄りにも寄って学校のトイレでしでかしていたのだ。

「……ヤダっ! あなた、一体そこで何をしてるの!?」

 段々と気持ちを静めようとしていた琴織へと、不意に誰かが言葉を浴びせる。
 壁越しに聞こえた声やおかしな物音に気づいて、隣にいる誰かが琴織の素振りを疑い始めていたのだ。
 おかしな雰囲気を感じ取るまま、壁の向こう側でどんな行為に耽っていたのかを気にせずにいられない。

ワナワナワナッ……
(どうしよう……私がおかしなことしてるの、隣の子に気づかれちゃったんだ!?)

 唐突に話しかけてきた相手に気づいて、琴織は思わず押し黙ってしまう。
 まさかトイレの中で繰り広げた自慰行為などを、隣にいる相手に気づかれるなど思いもしなかった。
 どう返事を返せば良いかも分からない中、あっけなく全身をこわばらせてしまう。
 とっさに身をこわばらせた後も、先ほどしでかした行為を振り返りながら、猛烈な背徳感に苛まれずにいられないのだ……

「くうぅっ……!」
フルフルフルッ……

 隣にいる相手をやり過ごしたいあまりに、琴織はひたすら口を噤んでしまう。
 まさか排尿する様子を壁越しに覗き込みながら、おかしな興奮に苛まれてしまったなど、決して相手に気づかれたくなかった。
 女の子にも関わらず、まるで男性のような自慰行為に耽るあまり、射精まで引き起こした事実などを暴かれてしまえば、どんな事態を招くかも分からないのだ。
 何も言葉を交わせそうにない中、はしたない部分から跳び散らかした白濁液の様子を目の当たりにさせられて、あまりに気が引けずにいられない……

キーンコーンカーンコーン……
「ねぇ、急に大きな声なんて出しちゃって。何かあったの?」
「隣に入ってた誰かが、おかしなことしてたみたいなの。ちょっと怖くって……」

 琴織がひたすら押し黙っているうちに、気づいたらチャイムが鳴り響いてきた。
 次の授業が始まりそうだったので、そそくさとトイレを立ち去った後も、女生徒は傍にいた友人へと相談を持ち掛ける。
 誰かが隣のトイレに潜んでいて、おかしな行為を繰り広げていた事実を口にする間も、耐え難い薄気味悪さに身震いせずにいられない。

(私、何でこんなことしちゃったんだろう……トイレでオシッコしてるところなんて覗いたり、お股なんて弄っちゃって……!)
ヒクヒクヒクッ……

 相手がトイレから立ち去るのを確かめた後も、琴織はすっかり思い悩んでしまう。
 先ほどしでかした行為のおぞましさを、嫌と言うほど思い知らされていたのだ……興味をそそられるまま、誰かが排尿する様子を覗き込みながら、ついには自慰行為まで繰り広げて、射精まで引き起こしていたのだ。
 便器や床に飛び散らかした白濁液から漂う、自らの身体から発した青臭い匂いを思い知らされずにいられない。
 おかしな興奮を昂ぶらせていた事実を振り返るたびに、耐え難い自己嫌悪に苛まれてしまう……垂れ下がった股間の先端からは、未だに白濁液が糸を引きながら床へと零れ落ちるのだ。
 どんなに認めたくなくても、同性である女の子を性の対象として見ていた事実だけは覆しようがないのだ……

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