☆ シーン2「捕まって、そして・・・」 ☆




男の子が花粉を吸わされ初めてから少し時間が経過して――

「ん・・・ふぁ・・・・」



『ふふふ・・・』

男の子から力が抜け、目がとろんしてきたのを見てアルラウネさんは満足げに微笑みました。



(お、お花・・・いい匂い・・・・・・いい匂い・・・)

男の子は最初は必死に逃げようとしていたはずなのに、いつの間にかお花の甘い香りの事しか考えられなくなっていました。

その様子をまじまじと確認するアルラウネさんは、ぽつりと呟きます。

『花粉の効果が出てきたわね・・・』



「・・・・・・」

『ふふふ、ちょっと一気に吸わせすぎちゃったかしら?』



花粉の効果でふわふわになってしまった男の子の頭には彼女の言葉だけが甘く響きわたってました。

『うふふっ・・・それじゃあ、大人しくなってくれたボウヤにはそろそろイイコトを始めてあげるわね?』



(い、イイコト・・・気持ち、いいこと・・・?)

『ふふふ、可愛いボウヤ・・・さあ、私とステキなひと時を過ごしましょう♪』



男の子の様子を観察しながらアルラウネさんはそう、優しく優しく囁き掛け、そして――。



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