☆ シーン2「捕まって、そして・・・」 ☆

「さ、最後・・・それって――!?」
最後まで――その含みを持った言葉に、男の子は一つの恐ろしい結末を予感しました。
「お、お願いっ誰か助けてぇ・・・っ!!」
そして何とか逃げ出そうとじたばた暴れ始めます。
『んもぅっ・・・そんなに怖がらなくてもいいのに・・・――えい♪』
しかしそんな男の子の顔を目掛けて一本の花が伸び、そのまま男の子の口元に覆いかぶさっていきました。。
「んっ!?んんーーーーっ・・・!!」
『ほら――ボウヤはこのお花の香りが気になってここにやってきたんでしょう?』
口に無理やり押し付けられた花の香り・・・それはここに来る直前にほのかに感じた甘い香りそのものでした。
『さあ、まずは私のあま〜い花粉をたっぷり吸ってリラックス・・・しちゃいましょうね♪』
「んん〜っ んん〜・・・っ」
この花粉を吸い込んでしまったらきっと不味い、そう思って耐えようとする男の子。
「んん・・・ふご、んふー・・・んふ・・・・・・」
だけれど所詮は息が持つ間の悪あがき。やがてはアルラウネさんの花粉をたっぷりと吸い込んでしまうのでした。
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