変態診療〜匂い立つ彼女たち〜
体験版3
真っ黄色の濃厚な尿が鈴口から迸り、ジョボジョボジョボと情けない音を響かせながら、口を開けたバッグの中に注ぎ込まれる。尿意をどうしても我慢できなかった山崎は、とうとう自分の大切なバッグを便器代わりに利用してしまったのである。
「ああぁぁ……ああぁぁぁ…………」
にもかかわらず、山崎の顔には恍惚の色が浮かんでいた。女子更衣室の床を汚すことなく、我慢に我慢を重ねて溜め込んだ尿を解放できたという快感、そして、自分のバッグを尿に塗れさせ、しかも、ガニ股で放尿する情けない姿を室井に晒すという屈辱、恥辱、羞恥が彼の胸を高鳴らせた。室井に全て見られている。自分の恥ずかしい放尿姿を見られている。なのに、もう止められない。尿が止め処なく溢れ出して……。
じょぉぉ〜〜〜〜じょぼじょぼじょぼぉ〜〜〜〜〜じょろろぉ〜〜〜〜〜
「あらあら、ものすごい勢いですね。そんなに我慢していらっしゃったのですか? よかったですねぇ、トイレで思い切り用を足すことができて……」
「あ、ぁぁ…………」
「とっても気持ち良さそうな表情ですね。間の抜けた豚のような顔……面白いので録画させていただきますね」
室井はそう言ってスマートフォンを取り出し、山崎の放尿姿を撮影し始めた。
「や、やめてぇっ! 撮らないでくださいぃぃ……!」
このままではまた自分の恥ずかしい姿を撮られてしまう。山崎はそれを阻止せんと放尿を止めようとするが、その勢いは一向に収まらず、堰を切ったように溢れ続ける。次から次へと尿道を駆け抜けて亀頭から零れ落ち、バッグの中をさらに汚す。
撮られている。自分は撮られてしまっている。女子更衣室で、下半身を丸出しにして、バッグの中に情けなく放尿する姿を完全に録画されている。恥ずかしい。恥ずかしい。恥ずかしくて堪らない――山崎はあまりの恥辱にゾクゾクと背筋を震わせ、濃密な性的興奮を覚える。
「はぁ……はぁ……♥ ああんっ♥ だめぇ……うくっ、撮らないでぇ…………♥」
そう言いながらも、体が熱く火照って息がさらに荒くなる。自然と声帯が震えて喘いでしまう。あまりの羞恥に嗚咽が漏れる。しかし、尿は止まる気配を見せず、黄色の曲線を描き続ける。無限に続くかのような放尿。その間、山崎は恥辱に身を窶し続けるしかないのである。
その様子を、室井は無言で撮影する。
「…………」
楽しそうでもなく、辛そうでもなく、嫌悪感に顔を歪めるでもなく、優越感に浸っているわけでもなく、室井は無表情のままただそれが義務であるかのように山崎の放尿姿を録画していた。スマートフォンを縦に構え、山崎のあられもない姿を動画として記録する。
ジョボボボボ〜〜〜〜〜じょぉ〜〜〜〜ぉぉ〜〜〜〜ちゅいぃぃ〜〜〜〜〜〜〜〜
情けない放尿音と共に、室内に漂い始める濃厚な尿の香り。不潔なアンモニア臭。これだけ大量に放尿すれば、臭うのも無理からぬ話である。当然その悪臭は山崎の鼻にも届き、生々しい尿の香りに彼は悶え狂うような羞恥を覚える。また、また室井様に蔑まれてしまう。自分の尿の臭いを嗅がれてしまう――
間もなくして、室井の鼻元にも尿臭が届いたようであった。室井は撮影を続けながら、もう片方の手で鼻を摘み、山崎を軽く睨んだ。
「……くさい」
切って捨てるような詰り。室井はストレートに山崎の尿の臭いを非難した。
「あっ、あぁぁぁ…………♥♥♥」
室井に詰られ、蔑まれ、酷く胸が痛い。だが、心臓は破裂しそうなほど高鳴っている。「くさい」「くさい」「くさい」「くさい」……室井の心ない言葉を頭の中で反芻する。ああ、なんて甘美な響きなのだろう。山崎はあまりの興奮と恍惚に腰を小刻みに痙攣させた。尿を放ちながら射精してしまいそうだった。
山崎はすっかり室井の下僕と成り果てた。彼の中で室井は神格化を果たし、崇拝すべき唯一の対象として存在を確立させた。彼女の前ならば、どんな醜態を晒しても、どんな恥辱に塗れても、どんな羞恥に身を焦がそうとも構わないと思えた。この放尿も永遠と続いて欲しいと思った。ずっとずっと彼女の前で放尿し続け、情けない姿を晒し、身も震えるほどの興奮を堪能し尽くしたかった。
しかし、溜め込んだ尿を全て放ち終えれば、当然、放尿も終わりを告げる。
じょぉぉ〜〜〜……じょろ、じょろろ…………ちゅぅぅいぃ〜…………ぴちょん
パタ、パタパタ、と残尿で床を汚しつつ、山崎はやっとのことで放尿を終えた。そのまま彼は膝から崩れ落ちた。
「はぁ……はぁ……はぁ……あぁぁ♥」
自分のバッグを尿に浸し、耐え難い恥辱に塗れたはずなのに、山崎の心は多幸感に満ちていた。自慰行為でも通常の性行為でも得られぬような、あまりに強烈な悦楽。彼は呆けた顔で涎を垂らし、赤黒いペニスをギンギンにさせていた。
「やっと終わりましたか。長かったですね、ホントに」
撮影を終えた室井はゆっくりと山崎の元に近づいた。そして、バッグの中を覗きこむ。
「あ〜あ〜、高級そうなブランドバッグが台無しですね。中もひどいですよ? 財布も手帳も大事そうな資料もビショビショ。これじゃもう使い物になりそうもないですね。あなたの尿に塗れてゴミも同然です。可哀想に」
室井はそう言って、汚い物を触るようにバッグの取っ手を持った。
「まぁ、すごい重さですよ。あなたのオシッコで中がタプタプしてます。これだけ放尿できたならさぞ気持ち良かったでしょうね」
「う、うぅ……」
「このバッグはもう使い物になりませんし、捨てて差し上げますね」
淡々とそう言うと、室井は女子更衣室隅にあるゴミ箱の前に行って、躊躇なく尿塗れのバッグを廃棄した。早くもその生涯を終えたブランドもののバッグは吸い込まれるかのようにゴミ箱の住人と化した。
「あ、はぁ……♥」
その光景を見て、山崎はさらに興奮してしまう。自分の大切なバッグをこうも容易く捨てられてしまうなんて……心がズキズキと酷く痛む。しかし、その痛みと比例するようにペニスは固く勃起する。強烈な肉欲に駆られてしまう。
「はぁ……はぁ……♥」
山崎は息を荒らげながら顔を上げる。
「…………」
バッグを捨てて戻ってきた室井が無言で山崎を見下ろしていた。人のバッグを便器代わりにさせ、それを躊躇なく捨てておきながら、全く罪悪感を覚えていない様子だ。そんな毅然とした彼女はあまりに麗しく、美しく、神々しく……室井の美貌に籠絡され、つい見惚れてしまう。ペニスをビクビクと脈動させてしまう。
「室井様……室井様ぁ…………」
声を震わせてその名を口にする。それは山崎の精一杯のおねだりだった。彼はもじもじと股間を揺すって亀頭の先から透明な汁を垂れ流す。
「ん? なんですか? たっぷりと放尿してスッキリしたはずなのに……どうしてチンポをピクピクさせているのですか?」
白々しく室井は言う。
「それとも……まだなにか出そうなんですか?」
ぐにぃ……
「あっ、あぁ……♥」
山崎は思わず情けない嬌声を漏らした。ペニスが圧迫されるような感触……室井にペニスを踏みつけられたのだ。ナースシューズのままぐりぐりと。
「なんですか? なにが出そうなんですか? 無知無学の私に教えていただけませんか、先生?」
「う、うあぁぁ……♥」
「……言えないのですか?」
ぐりぐりぐりぐり……
室井はさらに足裏の圧を強め、山崎の勃起したペニスを蹂躙する。彼の性器を嬲ることにまるで容赦がない。心から山崎のことを奴隷だと思っているのだろう。
「あんっ♥ うあぁっ♥ あっ、ひぃぃぃ♥♥」
いやんいやんと体を揺すらせながら、山崎は激しい快感の波に溺れる。遙か上から見下され、大切な性器を踏み躙られ、汚れを擦り付けるためのマットのような扱いを受けているにもかかわらず、どうしてこれほど気持ちが良いのか、どうしてこれほど胸が昂ぶってしまうのか。どうして……どうして……。
ビクンッと山崎の体が跳ね上がる。
極度の興奮が働きかけたのか、山崎は早くも射精欲求に苛まれた。
「あうっ、あっ、あっ♥ だめっ♥ で、出ちゃう……♥」
苦悶と快楽に顔を歪めて、山崎は言った。
「……なにがですか?」
「せっ、せっ、せいし……せいしぃ、出ちゃいますぅぅ〜〜……♥ あふっ♥ んぅぅっ♥」
ドクンドクンとペニスが脈動し、射精の予兆を伝える。山崎は絶頂に達してしまいそうだった。室井のナースシューズに踏み躙られたまま……。
「あら、そうなのですか。先生は私の足に踏み躙られて、射精してしまいそうなんですね?」
「は、はいぃぃ〜〜、そうですぅ〜〜〜…………」
「でも、それはおかしいですよ、先生。精子とは女性の体の中に注がれるべき配偶子でしょう? どうしてこんなところで無駄打ちしようとしているのですか? もしかして、私のナースシューズを孕ませるつもりなんですか?」
「そ、そんなことい、言われてもぉ、で、出ちゃいますぅ……あっ、あっ……あぁぅ……♥」
「ふぅん、そうですか。こんなので先生はイキそうになってしまうのですね」
表情を変えぬまま、室井は頷いた。そして――
ぐりぐりぐりぐりぐりぃぃっ!!
肉棒を本気で押し潰すかのように圧力を高め、足首を捻って乱暴に踏み躙った。先ほどの生易しい責め方が嘘のような、強烈な踏み躙り方だ。ナースシューズの裏の凸凹を敏感な亀頭やカリ首に食い込ませるように、ぐりぐりと靴底を押し付け、踵の方は赤く腫れた睾丸を圧迫し、先刻の激痛をぶり返させるように計らった。
「ふぐぅぅ……あっ! あごっ、くっ、うぐぁあぁぁ……ッ!」
目を見開き、口をパクパクさせながら、山崎は悶絶した。甘い痛みとは打って変わった、全身から汗が噴き出すような激痛だった。鋭利なナイフで刺突され、そのままグチャグチャと抉られているかのようだ。四肢が堪らずに痙攣し、再び吐き気を催す。金的による痛恨の一撃とはまた違った、延々と持続する凶悪な痛み。このまま失神してしまいそうだった。
しかし、この激痛にさえ性的快楽を覚えているのもまた事実であった。山崎のペニスは萎えることなく勃起したままで、プピュッピュと鈴口から我慢汁を飛ばしている。射精感がますます昂って彼の股間を支配する。
「ぐぎゃッ! がっがぁ…、や、やめて……やめてくだひぅぅぁあぁあぁっ!!」
「やめてほしいんですか? でも、あなた少し嬉しそうじゃありませんか? なんだかもっとして欲しいって……そんな物欲しそうな顔をしていらっしゃいますよ?」
「ち、ちが……ますぅぅうぅっ! だ、めぇ……こ、こわれる……こわれちゃ、うぅぅ…………」
「ほら、おチンポの方も嬉しそうにピクピクしていらっしゃいますし。大変気持ちが良ろしいのでしょう? 正直に言ってくださって結構ですよ、山崎先生?」
「あう……あ、あ、あ、あぁぁ…………」
激痛に伴って抗いようのない射精感に襲われる。熱を滾らせた濃密な子種が尿道を激しく進撃している感覚。キュンキュン♥と今までになくペニスが疼く。もう、もう我慢できない――
「それでは最後に、少々強めに圧迫させていただきますね?」
室井はそう言って軽く足を上げた。
そして、そのまま思い切り踏み潰す。
ぐりぃぃっ!!
「あが……が……がぁ…………♥♥」
その強烈な刺激に耐えられるはずもなかった。
ぶびゅぅぅ〜〜〜〜〜びゅるるるるぅ〜〜〜〜〜っ
会心の一撃を契機として、山崎は堪らずに射精した。彼のペニスは靴底の圧迫に抗うように暴れ回り、ぶぴゅぶぴゅ♥と濃厚な精液を噴出させ、室井の靴や己の肉体を汚した。踏まれて精液をぶち撒けるその姿は、まるで踏み付けられたマヨネーズのようだった。
「あ……あ、あぅ………♥」
目をキュッと閉じて顔を呆けさせ、山崎は絶頂の快感を味わった。ナースシューズに踏み付けられながら射精するという最低の絶頂……しかし、今の彼にとっては至極の快楽に相違ないものだった。ぐりぐりと足に蹂躙されて無様に精を放つ自分。なんて情けなくてみっともなくて惨めなのだろう。そう自分を卑下すればするほどに、ゾクゾクと背徳的な快楽が全身を駆け抜けるのだ。
山崎はビュクビュクと精を放ちながら、薄っすらと目を開けて室井を見た。
「…………」
室井は無言のまま山崎のペニスを踏み付けていた。精液に嫌悪感を示すわけでもなく、射精させた達成感に頬を綻ばせもせず、ただ黙って彼の射精を眺めていた。まるで、昼間のつまらないワイドショーを見るような目つき。全てを凍り付かせる冷徹な視線。
「あ、ぁぁ……♥ んはぁ…………♥」
室井の視線を感じ、山崎は甘い甘い吐息を漏らした。胸から溢れた愉悦が体の隅々にまで行き渡るような感覚に陥った。
射精は間もなくして終わりを告げた。室井のナースシューズは精液でベトベトになっていた。
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