マゾの系譜 体験版
第1話
「聡留くん、すぐ片づけますから、ちょっとだけおとなしくしててくださいね?」
「う、うんっ。お母さん……はうぅっ!」
ズルズルズルッ。
まだ目覚めたばかりなのに、聡留は思わず縮み上がってしまう。
どうやら今朝もオネショをしでかしてしまったらしく、ベッドの上で意識を取り戻した時には下半身がオシッコまみれになっていたのだ……母親の満理子にオネショの後始末を手伝ってもらう間も、つい遠慮がちな態度を取らずにいられない。
これから彼女の手によって、はしたない液体で濡れ尽くした下半身を探られてしまうと思うだけで、あっけなく身をこわばらせてしまう。
思春期を迎えた年頃にもかかわらず、小さな頃以来の悪癖を抱えているだけでも恥ずかしくてたまらないのに、別のおかしな事情にすっかり思い悩まされていたのだ……
(叔母さんにオネショの後片づけをさせちゃってるなんて……いくら、新しい『お母さん』になったって言われても、やっぱり恥ずかし過ぎてたまらないよぉ!?)
目の前にいる満理子に遠慮せずにいられない事情を、聡留はそっと振り返る。
つい一ヶ月前に父が再婚したことをきっかけに、親戚同士で暮らすことになったのだ……実の母親ではない満理子にどう接すればいいのか、つい気を揉まずにいられない。
新しい環境になかなか馴染めずにいるだけでも大変なのに、寄りにも寄ってオネショ癖まで再発してしまったのだ。
下半身を投げ出している間も、はしたない粗相などを引き起こしたせいで、すぐそばにいる彼女におかしな手間まで掛けさせてしまっている自分自身の情けなさを否応なく意識させられる……
クシュクシュクシュッ、スリスリスリッ。
「……でも意外だったわ、聡留くんが、まだオネショを治せてなかったなんて?」
口を噤んでばかりいる聡留に、満理子はそっと言葉を交わす。
まさか成長盛りの聡留が未だにオネショ癖を治せずにいるなんて、一緒に暮らすようになるまで気づきもしなかったのだ。
顔を赤くしたまま俯いている聡留の様子をそっと窺いながら、オシッコで濡れているパジャマやブリーフを少しずつ引きずり下ろす。
新しい息子の恥じらう姿に戸惑う中、母親らしい務めを果たすため、粗相の後始末を何としてもやり遂げなければいけないのだ……
「お。お母さん。ホントに……ごめんなさい。小さな頃にちゃんと治したはずなのに、起きたらこんなにビシャビシャになってて。どうやって片づければ良いかも分からなくって……」
モジモジモジッ。
満理子の手によって下半身を晒された後、聡留は恐る恐る言葉を投げ掛ける。
オネショの後片づけを手伝ってもらうためだと分かっていても、新しい母親の前ではしたない格好を晒すなど、あまりに耐え難い状況だったのだ。
優しい手つきで太股や股間を丹念に拭ってもらう間も、ついうろたえずにいられない。
気品を感じさせる顔立ちでじっと見つめられるたびに、粗相の後始末すら満足にこなせない、自らの未熟さを嫌と言うほど思い知らされていたのだ。
「聡留くん、そんなに気にしなくても平気なんだから。もしかしたら、新しいお家に馴染めないせいかもしれないんだし……でも、やっぱり聡留くんも成長盛りなのね?」
スベスベスベッ……
聡留を丹念に気遣いながら、満理子はひたむきに下半身をタオルで撫でつけていた。
肌に張りついているオシッコを拭おうと、細い腰回りや太股にタオルをしっかりと押し当てるうちに、不意に視界へ飛び込んできた代物にあっけなく意識を奪われてしまう。
タオル越しに垂れ下がったままの代物を撫で回す間も、つい胸を躍らせずにいられない。
まだ大人への階段を上ったばかりなのに、しっかりとした長さを誇っている男性器の形状を観察するうちに、胸の奥底からおかしな感情が沸々とこみ上げてくるのだ……
「……や、ヤダっ! もうお股もキレイになったんだし、そんなに見ないでってば!?」
フルフルフルッ……
思いも寄らない満理子の素振りに、聡留はすっかり慌ててしまう。
すでに下半身を拭い切った後なのに、未だに身を乗り出したまま、はしたない部分を夢中になって覗き込んでくるのだ。
満理子から熱心に向けられる視線など、あまりに気恥ずかしくてたまらない。
とっさに文句を洩らした後も、差し出した下半身をなかなか引っ込められそうにないのだ。
「ご、ごめんなさい。もしかして私のせいで、聡留くんをビックリさせちゃったかしら?」
聡留からぶつけられた言葉のおかげで、満理子は思わず我に返ってしまう。
とっさに返事を誤魔化そうとしても、なかなか都合良く言い訳できそうになかった。
新しい息子を相手に抱いてしまった感情など、たとえ口が裂けても打ち明けられそうになかったのだ。
(叔母さんってば、どうして……ボクのオチンチンをずっと見つめてきちゃったの? いくら家族でもこんな格好なんて見られちゃうの、恥ずかしくてたまらないんだから……)
何とか下半身を取り繕った後も、聡留はますます頭を捻ってしまう。
オネショの後始末を手伝ってもらったお礼でも返さなければいけないはずなのに、どう話を切り出せば良いのか少しも思いつきそうになかった。
はしたない部分へと向けられた、悩ましげな満理子の視線が気になってたまらない。
まだ具体的な理由こそ掴めないものの、決して触れてはいけない類の気配をありありと痛感させられていたのだ……
* * * * * *
「それじゃママ、行ってきま〜す」
「ちょっと待って、聡留くんの準備も出来たから付き添ってあげなさい?」
聡留が無事に身支度を済ませた後、満理子は娘の紋々香を呼び止める。
一人で学校に向かおうとしていた紋々香に、聡留も一緒に連れて行って欲しいと頼み込んでいたのだ。
都合良く二人とも同い年だったので、少しでも新しい環境に少しでも馴染んでもらおうと、一緒に学校へ向かわせるつもりでいたのだ。
「え〜? どうして聡留なんかと一緒に行かなきゃいけないのよ。まだオネショだって治せてないくせに……もう! オシッコのニオイなんて、こっちに飛ばさないでよね!」
玄関に脚を止めた後、紋々香はすぐに文句を洩らす。
同い年にもかかわらず、未だにオネショ癖を抱えている聡留と一緒に学校へ向かわされるなど、あまりに憂鬱でたまらなかった。
ついには満理子に背中を押されるまま靴を履こうとしている聡留に、オシッコのニオイが移るから近づかないで欲しいとまで言い放ってしまうのだ。
「紋々香ってば、そんなに聡留をいじめちゃ可哀想だって……聡留だって、紋々香にあまりバカにされたくないだろう? 早くオネショ癖を治さなくっちゃね!」
あまりに不躾な紋々香の態度に気づいて、制服姿に着替えた姉の慧美がすぐに割り込んできた。
同級生にもかかわらず、少しも仲良くしようとしない二人の様子を気に掛けながら、不意に聡留へと話し掛けてくる。
紋々香にこれ以上嫌われないうちにすぐにでも悪癖を治すよう、姉としてさりげなく忠告していたのだ。
「も、もうお願いだから……ボクがオネショしたことなんて、あんまり外で喋らないでよぉ!?」
ヒクヒクヒクッ……
耳元で囁かれた言葉によって、聡留はあっけなく気持ちを揺さぶられてしまう。
新しい家族になった彼女達にどう接すれば良いかも分からないのに、はしたないオネショ癖を立て続けに問い詰められるなど思いもしなかった。
とっさに返事を返す間も、ついうろたえずにいられない。
オネショをしでかすだけでも恥ずかしくてたまらないのに、おかしな注意をぶつけられるたびに立場を失ってしまうのだ……
* * * * * *
「お父さん、いつになったら帰ってくるんだろう? いくら出張だからって、ボク一人だけでみんなの相手なんて出来ないよぉ……!」
部屋のベッドに潜り込んだ後も、聡留はなかなか寝つけそうになかった。
新しい家族になった三人とどう付き合えば良いかも分からない中、誰にも相談を持ち掛けられないのが歯痒くてたまらない……父親が満理子と結婚した後、すぐ出張へ駆り出されてしまい、一人だけで彼女達の相手をしなければいけなかったのだ。
なかなかお家に帰ってこない父親を懐かしむうちに、段々と気持ちが沈み込んでしまう。
「あまりみんなに迷惑なんて掛けられないのに。どうしてオネショしちゃったんだろう。ちゃんと小さな頃に治ったはずなのに、一体どうすれば治ってくれるんだろう……?」
父親の姿を思い浮かべたまま、聡留は一人ぼっちで悩み続けていた。
なかなか彼女達と打ち解けられずにいるのに、気づいたら小さな頃に卒業したはずのオネショ癖まで再発してしまったのだ……毎朝のように満理子のお世話になってしまう自分自身など、あまりに悔やまずにいられない。
どうやって下半身の悪癖を治したのかを思い悩むうちに、段々と意識が遠のいてくる……
* * * * * *
「う、うぅんっ……はうぅっ!?」
ゾクゾクゾクッ!
目を覚ました途端、聡留はあっけなく背筋をこわばらせてしまう。
ベッドの上で意識を取り戻そうとしていた矢先、お尻の辺りに広がる不快な感触につい気を取られずにいられない。
股間やお尻にじっとりと張りつく、冷え切った液体の様子をありありと意識させられる。
すぐにでも下半身の惨状を確かめなければいけないはずなのに、手を差し伸べるのをためらったまま、なかなか掛け布団を持ち上げられそうになかった。
ジトジトジトッ、グシュグシュッ。
「どう……しよう。またオネショしちゃってるなんて……!?」
恐る恐る掛け布団を持ち上げた矢先、聡留は思わず言葉を失ってしまう。
どうやら今朝もオネショを引き起こしてしまったらしく、下半身の辺りがオシッコによって浸されていたのだ……はしたない液体によって濡れ尽くしたパジャマのズボンが肌に絡みつくだけでなく、腰を下ろしているシーツにも薄黄色い染みが広がっている。
下半身の状態にうろたえるあまり、つい肩を張りつめずにいられない。
どんなに認めたくなくても、鼻に舞い込んでくるニオイを嫌と言うほど痛感させられていたのだ。
(もしオネショしたことがバレちゃったら……またみんなからバカにされちゃうよぉ!?)
下半身に引き起こされた事実に、聡留はすっかり追い詰められてしまう。
絶対にオネショを引き起こさないよう自分なりに頑張っていたつもりなのに、またしても粗相をしでかすなどありえない事態だった……ベッドの上に垂れ流したオシッコの存在など、あまりに気持ちが受け入れられそうにないのだ。
なかなか落ち着きを取り戻せそうにない中、これからある作業に取り掛からなければいけなかった。
昨日のように満理子の手間など煩わせたくなかったので、一刻も早くオネショを誤魔化さなければいけなかったのだ……
ジュクジュクジュクッ、モワッ……
「とりあえずパジャマは着替えれば済むだろうけど……シーツがこんなにオシッコで染みちゃってる。もし見つかっても大変だし、こんなのどう隠せばいいって言うのさ!?」
掛け布団を引き上げたまま、聡留は必死の思いで考えを巡らせる。
満理子が部屋を訪れるまでの間に、これから一人だけでオネショを片づけなければいけなかったのだ。
オシッコで濡れたパジャマとブリーフだけは着替えれば何とか出来そうだと気づいても、はしたない染みが広がったシーツだけはどうしても誤魔化しようがなかった。
濡れ尽くした下半身を抱えたまま、シーツの隠し場所を追い求めるだけで精一杯だったのだ。
コンコンッ、ガチャッ。
「聡留くん、いくら学校がお休みだからって、さすがにお寝坊さんじゃないかしら?」
途方に暮れている聡留の元へと、満理子がついにやってきた。
ドアをそっと叩いた後、何気なく聡留の部屋へと脚を踏み入れる。
いくら休日でもなかなか一階に下りてこない聡留の様子が気になるあまり、わざわざ部屋まで訪れてきたのだ。
「お、お母さん! すぐ起きるから、ちょっと待ってて……あっ!?」
バサッ。
いきなり部屋へ入り込んでくる満理子の姿に、聡留はつい焦らずいられない。
大慌てでベッドへ潜り込んだ後、恐る恐る返事を返そうとした矢先、あっけなく言葉を遮られてしまう。
段々と距離を詰めてきたかと思えば、掛け布団を一気に引き上げられていたのだ。
とっさに身を縮めた後も、側にいる満理子の方を少しも振り返れそうになかった。
グシュグシュグシュッ。
「もう、聡留くんってば。また今日もオネショしちゃったのね……もしかしてオネショを見られるのが嫌だったから、なかなか下りて来なかったのかしら?」
掛け布団を握り締めたまま、満理子はそっと言葉を投げ掛ける。
昨日に続けて今日もオネショを引き起こしてしまったらしく、白かったシーツに薄黄色い染みがくっきり浮かび上がっていたのだ。
聡留に注意をぶつける間も、鼻をくすぐるようなニオイをつい意識せずにいられない。
傍に置きっぱなしの下着にも気づいた後、しでかした粗相を誤魔化そうとする態度をつい咎めずにいられない。
「ご、ごめんなさい。お母……さん」
フルフルフルッ。
満理子の言葉に急かされるまま、聡留はすぐに頭を下げてしまう。
気づかぬうちに引き起こしたオネショを自分だけで片づけるつもりでいたのに、あっけなく暴かれてしまうなど思いもしなかった。
必死の思いで謝っている間も、あまりに気まずくてたまらない。
自分の姿をじっと睨みつけてくる満理子から、ただならぬ気配が押し寄せてくるのだ。
「オネショ癖が治らないのは別に気にしてないの。でも、オネショを誤魔化そうとしちゃうなんて……本当に聡留くんってばいけない子なんだから? そろそろお仕置きしないといけないみたいだから、ほんのちょっとだけおとなしくしててね……?」
俯いたままの聡留を相手に、満理子はさらに主張を続ける。
なかなかオネショ癖を治せないどころか、今日に至っては誤魔化そうとする聡留の態度など、あまりに見過ごせそうになかったのだ。
ついには縮こまっている聡留をじっくりと睨みつけたまま、とんでもない行為を迫りだす。
粗相を誤魔化そうとした罰として、そろそろお仕置きが必要だとまで言い張ってくるのだ。
「お、お母さん? どうして今日になって、いきなりお仕置きなんて……あうぅんっ!?」
シュルシュルッ。
あまりに意外な満理子の言い分に、聡留は思わず耳を疑ってしまう。
つい昨日まで下半身の後始末も手伝ってくれたはずなのに、どうして今日になってオネショを咎めようとするのか、つい困惑せずにいられない。
とっさに身を引こうとした矢先、あっけなく身動きを封じられてしまう。
身構える間もなく、いきなり満理子が距離を詰めてきたのだ。
「や、やだっ! シーツもこんなに濡れちゃってるのに……このままじゃお母さんも、オシッコまみれになっちゃうよぉ!?」
目の前にいる満理子に、聡留は恐る恐る質問を投げ掛ける。
まだ後始末すらしてないのに、何故か満理子がベッドの中へ潜り込んできたのだ。
恐る恐る満理子の様子を窺う間も、思わず言葉を失ってしまう。
自分だけでなく満理子の服も、着々とオシッコによって浸される様子など、見ているだけで戸惑わずにいられない。
ギュッ。
「だめよ、聡留くん。私がいいって言うまで、絶対にベッドから出ちゃダメなんだから……!」
慌てている聡留も構わず、満理子はおかしな行動を繰り広げていた。
ベッドに寝そべった格好のまま、聡留の震える肩をしっかりと抱きついてくる。
決して聡留を逃がさないよう両脚を絡ませている間も、太股やお尻が徐々に濡れてくる……たとえ聡留が漏らしたオシッコによって下半身が浸されても、決して聡留から離れられそうになかった。
これから息子の聡留を相手に、ずっと練っていた計画を何としてもやり遂げなければいけなかったのだ……
(いきなりお仕置きだなんて言われても……いきなりベッドの中に入ってきて、これから何をするつもりなんだろう?)
互いに顔を見合わせたまま、聡留はおかしな緊張に苛まれてしまう。
オネショを誤魔化そうとしたお仕置きと称して、これから満理子がどんな行為を繰り広げるつもりなのか、どんなに考えても掴めそうになかったのだ。
そっと満理子の様子を窺う間も、徐々に染みが広がっていくスカートの様子を気にせずにいられない。
満理子の身体まで汚してしまった事実に焦る中、これからどんな方法で粗相を咎められてしまうのかも分からない中、ただ待ち構えるしかなかったのだ……
「聡留くん、もうお仕置きの準備だって出来てるんだから。勝手に動かないでね……んんっ!」
フルフルフルッ、ヒクヒクヒクッ。
うろたえている聡留へと言葉を交わしながら、満理子は途中で声を震わせてしまう。
聡留の肩をしっかりと引き寄せたまま、今度は身震いを引き起こしていたのだ。
絶対にベッドから逃げ出さないよう口にする間も、つい下半身を捩らせずにいられない。
内側から続々と湧き上がってくる感覚に、あまり身体が持ち堪えられそうにないのだ。
「お、お母さん……あっ!?」
ヌクヌクヌクッ、ピチャピチャピチャッ……
満理子の様子を探っていた矢先、聡留は呆気に取られてしまう。
互いに身体を重ね合わせるうちに、下半身におかしな感触が押し寄せてきたのだ。
とっさに下半身を覗き込む間も、ついうろたえずにいられない。
お仕置きと言われるまま、あまりに考えられない行為を迫られてしまったのだ。
シュルシュルシュルッ、グシュグシュグシュッ。
(やだ、これって……もしかして叔母さんまでボクみたいに、オシッコを漏らしちゃってるの!?)
下半身の続々と広がる生温かい感触に、聡留は思わず言葉を失ってしまう。
全身を小刻みに震わせるのに任せて、何と満理子がオシッコを垂れ流していたのだ……股間の辺りから暗い染みが徐々に広がったかと思えば、表面から新鮮なオシッコが湧き上がってきて、さらにはスカートの内側からはしたない液体が零れ落ちてくる。
あまりに意外な満理子の行動に、つい茫然とせずにいられない。
ついには満理子と腰を重ね合わせたまま、はしたない液体がパジャマの内側にも入り込んでしまうのだ……
「ど、どうしよう。このままベッドの上が台無しになっちゃうのに、どうしてオシッコなんて出しちゃってるの……ひうぅんっ!?」
ジュクジュクジュクッ、ヒタヒタヒタッ。
満理子へと質問をぶつける間も、聡留は情けない悲鳴を洩らしてしまう。
あまりに考えられないお仕置きに、すっかり圧倒させられていたのだ。
そっと返事を待ち構える間も、徐々に下半身へ広がってくるオシッコの感触に戸惑わずにいられない。
ついには股間だけでなく、太股や背中の辺りにも液体が押し寄せてきて、今にもベッドの上で溺れそうな感覚にも苛まれていたのだ。
ショワショワショワッ、チョボチョボチョボッ。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ……ごめんね、聡留くん。オシッコ、途中で止められないみたいなの。もう少しだけ、お母さんのお仕置きに付き合ってもらえるかしら……?」
落ち着きを失っている聡留へと話し掛ける間も、満理子は決して排尿を止めようとしなかった。
膀胱が疼くのに任せて、昨晩から溜め続けていたオシッコを垂れ流したまま、聡留の細い腰をしっかりと引き寄せる。
ショーツの内側に生温かい感触が駆け抜けるたびに、つい全身を火照らせずにいられない……決して母親として許されないような行為を、息子の前で引き起こしてしまったのだ。
おかしな気持ちの揺さぶりに苛まれる間も聡留の身体を決して離そうとせず、はしたない失禁をさらに繰り広げてしまうのだ。
「お、お母……さん」
モジモジモジッ。
今まで見たこともなかった満理子の姿に、聡留は思わず息を呑んでしまう。
オネショを引き起こすたびに下半身の後始末を手伝ってくれた満理子が、何故か同じベッドに寝そべったまま、自分と同じようにオシッコを垂れ流しているのだ。
未だに状況が飲み込めない中、目の前にいる満理子へと身を寄せたまま、ついには互いに脚を絡ませ合ってしまう……豊満な乳房や太股の柔らかさを、つい意識せずにいられない。
よって下半身が浸されるのも構わず、満理子の身体から続々と溢れ出る生温かい液体を自分から身に受けていたのだ。
ピチャピチャピチャッ、ヌクヌクヌクッ。
(ベッドの上、こんなにオシッコでいっぱいになっちゃってる。叔母さんのオシッコ、すっごく温かくてたまらない……)
満理子の顔をじっと見つめたまま、聡留は悶々とした気持ちに駆られていた。
頬を振るわせたまま続々とオシッコを垂れ流す、今で一度も垣間見えなかった満理子の一面につい気持ちを吸い寄せられずにいられない。
下半身に続々と広がってくるオシッコの感触を肌で噛み締めるうちに、こそばゆいニオイまで立ち昇ってくる。
自分達の下半身が生暖かい液体に浸されるのに合わせて、ますます気持ちが昂ぶってきてたまらない。
満理子の恥じらう様子を覗き込むたびに、言い表しようのない感情に段々と段々と気持ちが飲み込まれていくのだ……
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