マゾの系譜 体験版

第3話

「……満理子。もう二人も行っちゃったみたいだから、そろそろ準備してくれるかな?」

 二人っきりになった後、聡留は満理子とともに寝室へと向かい出す。
 慧美が部活の練習に、紋々香も友達のお家へ遊びに行ってしまったらしく、これから思う存分満理子を弄べそうなのだ。
 さりげなく満理子を呼びつける間も、つい胸を躍らせずにいられない。

「そ、そうですね。ご主人様。もう準備してありますので、首輪を嵌めていただけますか……はうぅっ!?」
カチャッ。

 聡留に言われるまま身を預けていると、満理子はすぐに首輪を装着させる。
 主人である聡留から首輪を嵌められた後、これからペットとして振る舞わなければいけないのだ……首筋を締めつける、窮屈な代物の感触をつい意識せずにいられない。
 首元から少しずつ手元が離れていく間も、娘達には決して見せられない姿に成り果てた自分自身を否応なく思い知らされる。

(慧美お姉ちゃんも紋々香も、叔母さんの本性を知ったらどんな顔をしちゃうんだろうな……? 二人とも夕方まで戻ってこないはずだし、今のうちにたっぷりと満理子を可愛がってあげなくっちゃ?)

 うろたえている満理子の様子を、聡留はじっくりと見据えていた。
 二人がいる前では母親として務めている満理子が、自分の手によってペットに成り下がる様子などあまりに面白くてたまらない。
 どうやら満理子も自分に付き従うつもりらしく、首に巻きつけた首輪を外すどころか、まるで何かを追い縋るような表情まで向けてくるのだ。
 可愛らしいペットに成り果てた満理子をどう躾けようか、考えるだけで胸が弾んでしまう。

「今日はどんなことをして遊ぼうかな……ねぇ、満理子。この紙オムツは一体どうしたの?」
ガサガサガサッ。

 満理子の準備を整えた後、聡留は寝室の中を探っていた。
 きっと首輪だけでなく別の何かを隠し持っているはずだと期待していた矢先、とんでもんない代物を見つけてしまう。
 巨大なビニールのパッケージなど、どう見ても紙オムツ以外に考えられそうになかった。
 どうして紙オムツなどを満理子が持っているのか、つい尋ねずにいられない。

「ご、ご主人様ってば……お家で過ごす間もペットらしい用足しの方法を覚えるようにって、あの人に穿かせてもらってたんです……はうぅっ!?」
モジモジモジッ。

 聡留の思わぬ質問に戸惑いながら、満理子は恐る恐る事情を明かす。
 自分をペットとして躾けるために、父親からしょっちゅう穿かされていたと明かす間もみるみるうちに全身が火照ってしまう。
 母親であるはずの自分が、もしかしたら聡留の前で紙オムツに脚を通す羽目になるかもしれないのだ……我が子の前ではしたない格好を明かしてしまえばどれだけの羞恥に塗れてしまうか、振り返るだけで困惑せずにいられない。
 何とか理由を打ち明けた後も、興味津々に耳を傾けていた聡留の様子に気づいて、ひとりでに背筋がこわばってしまうのだ。

「そうなんだ……確かにペットのくせにトイレを使うなんて変だもんね。それじゃ満理子、ちょっとだけベッドに寝ててもらえるかな?」

 満理子の話に聞き入った後、聡留はとんでもない行為を押し迫る。
 これから紙オムツを穿かせるつもりなので、すぐにベッドへ寝そべるよう言い放つ。
 どうやら父親に言われるまま紙オムツなどを穿いていたようなので、早速真似てみることにしたのだ。

「こ、これで構いませんか……きゃんっ!?」
スルスルスルッ……

 聡留に命じられるままベッドに横たわると、満理子はあっけなく衣服を脱がされてしまう。
 いきなりスカートを引き剥がされて、さらにはモカブラウンのショーツまでひきずり下ろされると、はしたない格好をあっけなく晒されていたのだ。
 露わになった部分に視線を浴びせられるたびに、つい下半身を捩らせずにいられない。
 どんなに恥ずかしくてたまらなくても、主人である聡留の手を決して払い除けられそうにないのだ。

クシュクシュクシュッ、ピタッ。
「ボクがいいって言うまで、そのままおとなしくしててね……ふふっ、満理子ってば。そんなに赤ちゃんみたいな格好がしたくてたまらないの?」

 満理子の両脚から下着を引き抜いた後、聡留はさらなる準備へと取り掛かっていた。
 パッケージから紙オムツを取り出して広げると、すぐに満理子の下半身へと押し当てる。
 見よう見真似でお尻に敷きこんで、股間を前部分で覆っていく間もつい興奮せずにいられない。
 もし紙オムツなんかを穿いてしまったら満理子がどんな格好に成り果ててしまうのか、すっかり興味をそそられていたのだ。

「そ、そんな恥ずかしいこと。急におっしゃらないでください……あうぅっ!?」
ヒクヒクヒクッ。

 聡留へと下半身を預けている間も、満理子はますます落ち着きを失ってしまう。
 衣類や下着を奪われるままはしたない格好にさせられるだけでも恥ずかしくてたまらないのに、さらなる辱めを聡留から仕向けられようとしていたのだ。
 思わず顔を逸らした後も、肌に擦れる乾いた感触を意識せずにいられない。
 自らを辱めるような代物などを身に着けてしまったら、どれだけ立場が貶められてしまうのか、とにかく不安でたまらないのだ……

(こんなに可愛らしい満理子を独り占めしてたなんて、お父さんもホントにズルいんだから。これからはボクが代わりに、満理子をたっぷりと躾けてあげるんだから……!)

 紙オムツを穿かせる間も、聡留は満理子の恥じらう様子をじっくりと観察していた。
 さすがに満理子も、赤ちゃんのような格好をさせられるのが嫌でたまらないらしい……ずっと顔を逸らしたまま頬を震わせている様子などを見つめるうちに、段々と気持ちが惹かれてしまう。
 緊張をなかなか解せずにいる満理子へと、そっと言葉を投げ掛ける。
 これから父親と同じように、満理子を一日中ペットとして扱うつもりでいたのだ……

「はい、おしまい。ちゃんと紙オムツも穿けたみたいだから、とりあえず立ってみてよ?」

 下半身から手を遠ざけながら、聡留はそっと言葉を投げ掛ける。
 パッケージの説明書どおりに紙オムツを穿かせたので、すぐに満理子を立たせるつもりでいたのだ。
 満理子の様子を窺う間も、真っ白い生地に覆われている下半身や何度もくねらせている両脚から目を離せそうになかった。
 紙オムツを穿かせることで、満理子がどんな変貌を遂げたのかが楽しみでたまらない。

「か、かしこまりました。ご主人様ぁ……あうぅっ!?」
フリフリフリッ、モコモコモコッ。

 聡留に合図させられるまま、満理子は恐る恐る立ち上がる。
 膨らみ切った腰を持ち上げる間も、つい両脚を震わせずにいられない……姿勢を変えるたびに分厚い吸水体がお尻を撫で回してきて、とにかく恥ずかしくてたまらないのだ。
 その場に立ち尽くした後も、下半身に浴びせられる視線を否応なく思い知らされる。
 母親として考えられないような格好を、ついに聡留の前でお披露目してしまったのだ。

「それにしても紙オムツを穿かせるだけで、満理子のお尻がこんなに可愛らしくなるなんて思わなかったよ。スカートで隠しちゃうのも勿体ないし、しばらくその格好で過ごしてみてよ?」

 恥じらう満理子も構わず、聡留はとんでもない命令を下す。
 可愛らしく変わり果てたお尻を堪能したいのでトイレの使用を禁じた上、しばらくスカートを穿かずにお家の中で過ごすよう言い放つ。
 慧美や紋々香もいない今、可愛らしいペットに成り果てた満理子の姿を思う存分堪能するつもりでいたのだ。

「ご、ご主人様ってば……かしこまりました、あふぅっ」
モジモジモジッ。

 聡留の言いつけを、満理子はあっけなく聞き入れてしまう。
 まさか紙オムツを穿かされるだけでなく、不格好なお尻を晒したまま一日中私語し続けなければいけないなど思いもしなかった。
 恐る恐る返事を返す間も、つい声を震わせずにいられない。
 下半身を覆い尽くしている真っ白い生地をどれだけ聡留に見られてしまうのか、考えるだけで段々と落ち着かなくなってしまうのだ……

      *      *      *      *      *      *

「んんっ……!?」
フリッ、フリッ、フリッ。

 聡留に言われるまま、満理子は紙オムツ姿のまま家事をこなしていた。
 掃除のために廊下を歩き回る間も、下半身の状態にあっけなく気を取られてしまう……太股をさらけ出すだけでなく、はしたない下着姿などを延々と露わにし続けているのだ。
 母親としての務めを果たす間も、脚を持ち上げるのに合わせて紙製の生地が擦れるたびに、ひとりでに気持ちを揺さぶられてしまう。

「ふふっ、満理子のお尻がこんなに揺れちゃってる。こんな可愛らしい格好、慧美お姉ちゃんや紋々香に見せちゃったら、きっとビックリしちゃうかもしれないね?」

 ぎこちない素振りを続ける満理子の様子を、聡留は後ろからじっと覗き込む。
 普段どおりに家事をこなしながら、可愛らしく膨らんでいる紙オムツ姿にすっかり視線を吸い寄せられていたのだ。
 顔を赤くしている満理子をさらに驚かそうと、とんでもない言葉まで口走ってしまう。
 はしたない下着姿をもし慧美や紋々香に見つかってしまったら、彼女達がどんな表情を浮かべてしまうか気になってたまらなかったのだ。

「ご、ご主人様ってば。こんなはしたない格好、もしあの子達に知られちゃったら……もう私、母親に戻れなくなっちゃうかもしれないのに……くうぅっ!」

 後を追いかけてくる聡留の姿に、満理子はさらに困り果ててしまう。
 吸水体が肌に擦れるだけで震えずにいられないのに、とんでもない質問までぶつけられていたのだ。
 恐る恐る返事を返す間も、あっけなく言葉を詰まらせてしまう。
 不格好に膨らんでいるお尻など、いたずらに誰にも見せられそうになかったのだ。

「ごめんね、満理子……紙オムツを穿かせたの、やっぱりホントは嫌だったりしちゃうの?」

 思い悩んでいる満理子に、聡留はそっと言葉を投げ掛ける。
 縮み上がっている様子から、どうやら満理子も相当恥ずかしがっているようだと痛感させられていたのだ。
 あまり満理子を苛めても可哀想だと気づいて、つい心配せずにいられない。

「……うぅん、本当は私も嬉しくてたまらないの。普段は母親として振る舞ってるのに、こんな恥知らずな真似まで出来てしまう私をご主人様に構ってもらえるだけで……前にもあの人に紙オムツを穿かせてもらって、一緒に夕ご飯を食べながら粗相をしでかしちゃって、夜に紙オムツを取り替えてもらって、どれだけオシッコを漏らしちゃったかを見てもらったこともあるんですから……はうぅんっ!?」
モゾモゾモゾッ。

 表情を曇らせている聡留へと、満理子はおかしな告白を始める。
 未だに恥ずかしくてたまらない一方、主人に言いつけられるままペットとして付き従えるのを心の底から悦んでいたのだ。
 少しでも聡留の不安を取り除こうと、とんでもない事実を打ち明ける……父親に命じられるまま、スカートの下に紙オムツを穿きながら一日中過ごして、慧美や紋々香に気づかれないうちに何度もお漏らしした経験があるとまで語り出す。
 はしたない行為を振り返る間も、つい声を震わせずにいられない。

「そんなスゴいこと、お父さんと一緒にこっそり楽しんでたなんて思わなかったよ……紙オムツを穿いてるの、慧美お姉ちゃんや紋々香に気づかれずに済んだの?」

 思いも寄らない満理子の告白に耳を傾けた後、聡留はさりげなく質問をぶつける。
 まさか自分の手で躾けるようになる以前に、満理子が父親に迫られるまま紙オムツなどを着用したまま普段どおりにお家の中で過ごしていたなど考えもしなかった。
 あまりに破廉恥な事実に戸惑いながら、つい興味をそそられずにいられない。
 慧美や紋々香に隠れてはしたない下着を身に着けたまま、さらには粗相まで引き起こしてしまう満理子の本性を、自分でも垣間見てみたいと興奮させられていたのだ。

「……えぇ、おかげ様で。オシッコを漏らしちゃった時も、ちゃんとあの人に庇ってもらって。でも今みたいに昼のうちから、こんな格好をしたままお家で過ごすなんて初めてだったから……あうぅんっ!?」
ヒクヒクヒクッ!

 身を乗り出してくる聡留へと、満理子はさらに言葉を交わす。
 たとえ紙オムツを穿いたままお家の中で過ごした経験があっても、まさか明るいうちから、さらにはスカートの着用まで禁じられるのは初めてだと打ち明ける。
 どんなに時間が経っても、間近にいる聡留の前で紙オムツ姿を晒し続ける状況だけは慣れそうになかった。
 おかしな緊張に苛まれるうちに、ひとりでに言葉を詰まらせてしまう。

「どうしたの、満理子。もしかして、窓の外に誰かいたの?」

 満理子のおかしな仕草に気づいて、聡留はすぐに質問を始める。
 その場に立ち尽くしたまま腰をくねらせる様子など、見ているだけで気になってたまらなかった。
 俯いたまま顔を持ち上げようとしない満理子に合わせて、そっと窓の外を覗き込む。
 もしかしたら窓越しに誰かがやってきて、満理子のはしたない下半身を相手に気づかれたかもしれなかったのだ。

「ご、ごめんなさい。私のせいでおかしな心配なんて掛けさせちゃって。朝から一度もトイレに行かなかったから、もうオシッコしたくなっちゃったみたいなの……うくぅっ!」
ブルブルブルッ……

 窓の外を気にしている聡留に、満理子はとんでもない事実を打ち明ける。
 おかしな緊張に苛まれるあまり、気づいたら尿意を催してしまったのだ
……はしたない下半身の状態を訴えずにいられないほど、切羽詰まった状況に追い込まれていたのだ。
 聡留の反応をそっと窺う間も、つい下半身を捩らせずにいられない。
 限界まで張り詰めた膀胱が揺れ動くのに合わせて、ひとりでに腰をくねらせてしまうのだ。

「もう、満理子ってば。もう我慢できなくなっちゃったの? でも紙オムツだって穿いてるし、トイレに行かなくても平気だよね?」

 満理子が洩らした言葉に聞き入った後、聡留はさりげなく言いつけを始める。
 もし尿意を持ち堪えられそうにないなら紙オムツの中で用を足すよう、改めて念押ししていたのだ。
 身震いを続けている満理子の様子をじっくりと見据えながら、つい興味をそそられずにいられない。
 いつ我慢の限界が訪れて、はしたない現象を繰り広げてしまうのかを今か今かと待ち構えていたのだ。

「え、えぇ。ご主人様の大事な言いつけですもの、ちゃんと守らなくっちゃ……きゃんっ!?」
ピンポーン。

 恐る恐る聡留へと返事を返していた矢先、さらなる窮地が満理子に襲い掛かる。
 トイレにも迎えそうにない中、チャイムの音がいきなり耳に飛び込んできたのだ。
 玄関の様子をこっそりと窺う間も、つい背筋をこわばらせずにいられない。

「ごめんくださーい。間宮さん、いらっしゃいますかー?」

 チャイムが鳴り響いた後、誰かの声がドア越しに聞こえてくる。
 どうやら玄関にいる相手は、近所に住んでいる婦人らしい。

「どうしよう……まさかこんな時に、いきなりお家に来ちゃうなんて!?」

 思いも寄らない隣人の存在に、満理子はさらに焦ってしまう。
 はしたない格好のままお家の中で過ごすだけでも大変なのに、これから玄関にいる相手が入ってこようとしていたのだ。
 とっさに身を縮めた後、少しも脚を踏み出せそうになかった。
 もし不格好なお尻などを見られてしまったら、まともなご近所付き合いすら出来なくなってしまうかも分からないのだ。

「……満理子、居留守なんて使っちゃ悪いよ。とりあえず玄関でお迎えしなくっちゃ?」

 怖じ気づいている満理子に、聡留はとんでもない言いつけを始める。
 あまり相手を待たせるのも良くないはずなので、すぐ玄関に向かうよう言い放つ。
 ずっと尿意を我慢し続けている満理子の状況を、自分の手でさらに追い込むつもりでいたのだ。

「か、かしこまりました。ご主人様……あくうぅっ!?」
ヨタヨタヨタッ……

 聡留に命じられるまま、満理子は恐る恐る玄関へと向かい出す。
 どんなに耐え難い行為でも、主人の言いつけには何としても従わなければいけなかったのだ。
 震える両脚を堪えながら廊下を歩く間も、ついうろたえずにいられない。
 さらけ出した太股や、お尻全体を包み込む真っ白い生地などを本当に隠し通せるのか、未だに不安でたまらないのだ。

「あら、満理子さん。やっぱりいらっしゃったのね。はい、回覧板……あら、もしかしてこの子が再婚相手の息子さんなの?」

 満理子に誘われるまま、隣人はすぐに玄関へと足を踏み入れる。
 回覧板を手渡した後、家事を一通り済ませて暇になったので、満理子とお喋りを楽しむつもりでいたのだ。

「え、えぇ。主人の子でして。今日は娘達も出かけちゃって、二人っきりでゆっくり過ごしてた所だったんです……はうぅっ!?」
ブルブルブルッ……

 隣人の長話に付き合わされる中、満理子はさらなる窮地へと追いやられてしまう。
 薄いエプロンだけで、はしたない格好を無理にでも取り繕わなければいけなかったのだ……間近にいる隣人におかしな素振りをいつ疑われてしまうか、考えることすら不安でたまらなかった。
 必死の思いで相槌を打つ間も、相手の目線がどこに向けられているかを意識せずにいられない。
 すぐにでも奥に引っ込みたいはずなのに、どうやって相手を追い払えば良いのかを少しも思いつきそうになかったのだ。

ゾクゾクゾクッ、ヒクヒクヒクッ。
(スカートも穿いてないし、エプロンだけでお尻を隠さなきゃいけないだけでも大変なのに……このままだと、すぐにお股がおかしくなっちゃいそう!?)

 おかしな焦りに苛まれるうちに、満理子の身にとんでもない状況が押し迫る。
 ひとりでに膀胱が揺れ動いて、股間を強引にこじ開けようとしていたのだ。
 必死の思いで両脚を閉ざしながら神経を擦り減らすうちに、つい下半身を捩らせずにいられない。
 下手をすれば紙オムツ姿だけでなく、隣人のいる目の前で失禁の瞬間まで明かしてしまうかも分からないのだ……

(満理子ってば、さっきからあんなに太股を震わせちゃって……もしかして、あと少しで身体が持たなくなっちゃうのかな? あのオバサンも目の前にいるはずなのに……)

 おかしな身震いを続ける満理子の様子を、聡留は背後からこっそりと覗き込む。
 これから排尿する様子を拝もうとしていた矢先、まさか隣人がお家を訪れるなど思いもしなかった。
 絶好の瞬間を逃したのを惜しむ一方、はしたない下半身を抱えたまま、ちゃんと相手をやり過ごせるのかが気になってたまらない。

「ご、ごめんなさい。そろそろお鍋の火を見ないといけないみたいだから……あ、あうぅんっ!?」
カクカクカクッ、シュルシュルシュルッ。

 恐る恐る隣人へと言葉を交わした途端、満理子はあっけなく口を噤んでしまう。
 少しずつ顔を俯きながら、つい身震いせずにいられない。
 目の前に相手もいるはずなのに、とんでもない状態へと追いやられていたのだ。
 何度も身を捩らせながら、下半身に引き起こされた現象にあっけなく気を取られてしまう。

チョボチョボチョボッ、ショワショワショワッ……
(どうしよう、もうお股が緩んじゃって……どんどんオシッコが溢れてきちゃう。こんな近くで見られてるのに、どうして身体が言うことを聞いてくれなくなっちゃったの!?)

 次々と溢れ出るオシッコの感触に、満理子は思わず言葉を失ってしまう。
 ひとりでに股間が緩むまま、ついに失禁をしでかしてしまったのだ……生温かい液体が紙オムツの内側に続々と広がってきて、股間だけでなくお尻の方にも回ってくる。
 もし相手に気づかれても大変なので、緩んだ股間を引き締めようと試みているはずなのに、大事な部分が疼くのに合わせてますますオシッコを垂れ流してしまう。
 朝から一度も用を足さなかったせいか、たとえ人前でもなかなか排尿を止められそうになかったのだ……

「あらあら、ごめんなさい。ちょっと長話し過ぎちゃったかしらね?」

 苦しげな満理子の様子に気づいて、隣人はそっと言葉を投げ掛ける。
 段々と顔を俯いたまま何かを堪えている様子など、つい心配せずにいられない。
 
「私の方こそ、折角お相手してもらったのに……はひいぃんっ! 本当にごめんなさい……あ、あふうぅんっ!?」
チョロチョロチョロッ、グシュグシュグシュッ……

 隣人に恐る恐る返事を返す間も、満理子はなかなか排尿を止められそうになかった。
 緩み切った股間から勢い良くオシッコが溢れ出してきて、紙オムツの内側を縦横無尽に駆け回る間も、必死に下半身を取り繕ったまま相手への応対を続けなければいけなかったのだ……はしたない粗相をしでかした事実など、あまりに気まずくてたまらない。
 玄関から立ち去ろうとする相手を見送る間も、ひとりでに全身が火照ってしまう。
 短い間にどんな下半身の状態を作り上げてしまったか、肌に張りつく感触から否応なく思い知らされていたのだ。

ジュワジュワジュワッ、モワッ……
(ふふっ、満理子ってば。あんなに慌てちゃって……オムツの中に、こんなに沢山オシッコを広げちゃってるんだもん、もし目の前にいるオバサンが気づいちゃったら、どんな風に驚いちゃうんだろう?)

 うろたえている満理子の様子を、聡留はじっくりと観察していた。
 まさか隣人のいる目の前で、満理子が尿意に屈してしまうなど思いもしなかった……分厚い生地越しにはしたない水音を立てながら、白かった生地の内側から薄黄色い染みを徐々に広げる様子など、見ているだけで興奮せずにいられない。
 人前でもオシッコを垂れ流すのを止められないほど、満理子がどれだけはしたない存在なのかを改めて痛感させられる。
 小刻みに震え上がっている太股や表面に滲み出す染みに夢中になっているうちに、お尻の表面から新鮮なニオイや湯気まで立ち込めてくるのだ……

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