マゾの系譜 体験版

第5話

「あ、あうぅっ……」
フリッ、フリッ、モゾモゾッ。

 聡留に付き添ってもらいながら店内を歩き回る間も、満理子はたどたどしい足取りを取ってしまう。
 重苦しい感覚に屈するまま、決して許されない行為をついに引き起こしてしまったのだ……脚を持ち上げるたびに押し寄せる感触に、ついうろたえずにいられない。
 周囲を振り返るのも恐ろしい中、これから買い物カゴを携えたままレジまで向かわなければいけないのだ。
 人影が次々と視界に飛び込むたびに、おかしな焦りに苛まれてしまう。

ネチョネチョネチョッ、グチュチュッ。
(どうしよう、こんなにお尻が汚れちゃって大変なのに……これからレジも通らなきゃいけないなんて!? もし誰かに気づかれちゃっても大変だし、なるべく空いているレジを探さないと……!)

 レジへと近づく間も、満理子は下半身の状態にあっけなく気を取られてしまう。
 店内でみっともない排便をしでかすまま、大量の排泄物を紙オムツの中へと溜め込んでしまったのだ。
 一歩ずつ脚を踏み込むたびに、ひとりでに背筋をこわばらせてしまう。
 すぐにでも店の外に逃げ出したい反面、段々と近づいてくる店員の姿が恐ろしくてたまらないのだ……

「いらっしゃいませ〜。一五〇円が一点、八十二円が一点……」
ピッ、ピッ、ピッ。

 おかしな感情の揺さぶりに苛まれながら、満理子は何とかレジへと辿り着いていた。
 握り締めていた買い物カゴを差し出す間も、つい手元を震わせずにいられない。
 どうやら相手は下半身の状態に気づいていないらしく、淡々と会計作業を続けるのだ。

「はうぅっ……!?」
ワナワナワナッ……

 店員の様子を窺う間も、満理子はただならぬ緊張へと苛まれてしまう。
 人前に出ることすら考えられない格好のまま、普段どおりに会計を済ませようとしていたのだ……背筋を張り詰めたまま待ち構える間も、つい戸惑わずにいられない。
 もしかしたら会計の途中で、おかしな事態を相手に気づかれてしまうも分からなかった。
 決しておかしな素振りを疑われないよう両脚を揃えたまま立ち尽くす間も、ひとりでに両脚が震え上がってしまうのだ。

ヌチュヌチュヌチュッ、ムワッ……
(お尻に溜まってるウンチが、もうこんなに臭っちゃってる! もし店員に嗅がれちゃったら、本当にお漏らしが気づかれちゃうかもしれないのに……お願いだから、あんまり私を見ないで!?)

 会計の間も、満理子は下半身の状態に神経を擦り減らしてしまう。
 なるべく距離を取っているつもりなのに、腰をくねらせるたびに漂ってくる異臭に気づいて、つい困惑せずにいられない……鼻を曲げるような悪臭を周囲に振り撒くうちに、店内で引き起こした脱糞をいつ騒がれてもおかしくなかったのだ。
 相手に不快な思いなどさせたくないのに、顔を背けたくなるような異臭が鼻に入り込むたびに俯かずにいられない。
 紙オムツの内側に大量の排泄物を蓄えたまま、平然と人前に出てしまう自分自身の恥ずかしさを嫌と言うほど痛感させられていたのだ……

「はぁっ、はぁっ、はぁっ……!」
フラフラフラッ。

 レジへ向かってから数分後、満理子は大慌てでスーパーから立ち去っていた。
 重たく膨らんだお尻を何度も揺らしながら店の外へ向かう間も、つい両膝を震わせずにいられない。
 たとえ無事に会計を済ませても、まだ周囲には他の客達もいたので、一刻も早く逃げ出さなければいけなかったのだ。

ヌッチュ、グチョチョッ、モコモコモコォッ。
(何とか外に出られたけど……こんな嫌な臭いがどんどん溢れてきちゃってる。さっきの店員に、本当に気づかれずに済んでるのかしら……!?)

 やっとの思いでスーパーから抜け出した後も、満理子はなかなか落ち着きを取り戻せそうになかった。
 脚を持ち上げるたびに、お尻の辺りに積み上がっている排泄物が揺れ動いて気持ち悪いだけでなく、鼻を曲げるような異臭までスカートの内側から溢れ出してくるのだ。
 自分でも不愉快な臭いなどを、傍にいる聡留にも嗅がせてしまっているのが申し訳なくてたまらなかった。
 何とかレジをやり過ごしたものの、会計の途中も店員に疑われなかったか、未だ気にせずにいられない……

「もう大丈夫みたいだよ、満理子。後はお家まで帰るだけだから、もう一息だよ……ねぇ、満理子。やっぱり店の中でウンチを漏らしちゃうの、やっぱり嫌でたまらなかった?」

 俯いている満理子へと、聡留はそっと言葉を交わす。
 歩くたびに揺れ動くお尻を覗き込みながら、つい心配せずにいられない。
 満理子がペットとして尽くしてくれるのが嬉しい反面、事の重大さを今になって思い知らされる……もしかしたらスーパーで繰り広げた行為によって、もし満理子の立場が貶められてしまったら、どんな状態に陥ってしまうかも分からなかったのだ。

「ご主人様……私が不甲斐ないばかりに、ご主人様に気を遣わせちゃうなんて。本当にふしだらなペットでごめんなさい……」
モジモジモジッ。

 聡留の質問に、満理子はそっと返事を返す。
 自分のせいで聡留を不安にさせてしまったのを申し訳なく感じた上で、抱えていた本心を口にする。
 常識では決して考えられない自らのはしたない本性を、何としても聡留に分かってもらいたかったのだ。

「……紙オムツなんて穿いたまま外に出かけたり、オシッコやウンチまで漏らしちゃうなんて。本当はすっごく恥ずかしくてたまらないの。それでも……私は『マゾヒスト』だから、恥ずかしければ恥ずかしいほど、とっても嬉しくてたまらないの。だから私、ご主人様の命令なら、どんな恥ずかしい真似でも出来てしまうのよ?」

 聡留の顔をじっと見つめたまま、満理子はとんでもない告白を始める。
 命じられるまま人前で脱糞まで引き起こしてしまうほどの『マゾヒスト』だと、自分の口で聡留に明かしていたのだ。
 言葉の意味も分からずにいる聡留のために、父親に命じられるまま、恥ずかしい行為やいやらしい行為を好き好んでしまうような存在だと説明する間も、つい全身を火照らせずにいられない。

「そうなんだ……だから満理子はお父さんのペットになっちゃったんだね? もうお家に着いちゃったみたいだし、すぐ入っちゃおうよ?」

 満理子の告白に、聡留はすっかり聞き入っていた。
 まだ言葉の意味合いこそ掴めないものの、満理子がどんな行為を待ち望んでいるのか、潤んだ瞳からありありと思い知らされていたのだ……自分に服従を誓ってしまうほど淫らな満理子の存在に、つい胸を弾ませずにいられない。
 満理子を引き連れるまま道端を歩き続けているとようやくお家が見えてきたので、すぐ玄関に向かおうと誘い出す。
 まだ時間も残っているので、お家の中でたっぷりと満理子を弄ぶつもりでいたのだ……

      *      *      *      *      *      *

「それじゃ満理子、お尻をきれいにしてあげるから。すぐ服を脱いじゃおうよ?」

 お家へと辿り着いた後、聡留は満理子を浴室へと歩かせる。
 便意を催すままスーパーで脱糞を引き起こした満理子のために、これから下半身の後始末をするつもりでいたのだ。
 浴室へ連れ込んだ後、すぐに衣服を肌蹴るよう言い放つ。

「か、かしこまりました。ご主人様ぁ……はうぅんっ!?」
スルスルスルッ、プルンッ。

 聡留に言われるまま、満理子は恐る恐る衣服を脱ぎ去っていた。
 腰のホックを外した後、少しずつスカートを下ろす間も腰をくねらせずにいられない……ますます膨らみを増したお尻のせいで、生地が途中でつっかえてしまうのだ。
 足元まで下ろしたスカートを両脚から引き抜く間も、ついうろたえずにいられない。
 後ろを振り返るだけで、表面が張り詰めるほど大量に排泄物が詰まった紙オムツがいきなり視界へと飛び込んできたのだ。

ムワッ……
「ご主人様、本当にごめんなさい。こんな見苦しい格好なんて見せてしまって……あうぅっ!?」

 とっさに下半身から顔を逸らしたまま、満理子は思わず言葉を詰まらせてしまう。
 スカートを下ろした瞬間、内側に篭もっていた異臭が一気に舞い上がってきたのだ……鼻に次々と入り込む、あまりに強烈な排泄臭を痛感せずにいられない。
 周囲を淀み濁らせる悪臭にうろたえるうちに、思わず聡留に頭を下げてしまう。
 自分でも不快でたまらないような代物を、ついには主人にも嗅がせてしまっているのだ。

「満理子ってば、そんなに気にしなくても大丈夫だよ。ペットのお世話をするのだって、主人として大事な務めのはずでしょ。後片付け、ボクに任せてみてよ?」

 頬を震わせている満理子へと、聡留はそっと言葉を投げ掛ける。
 どうやら周囲に漂っている臭いを気にしているようだと気づいて、満理子の不手際を許すことにしたのだ。
 母親にもかかわらず、命令を下すまま排便まで繰り広げてしまう満理子の忠実さについ感激せずにいられなかった。
 惨めそうな表情を浮かべている満理子を慰めるため、これから下半身の後始末をさせて欲しいと頼み込んでいたのだ。

「あ、ありがとうございます……きゃんっ!?」
ペリペリッ、ズルズルヌチョッ!

 聡留に言われるまま、満理子は恐る恐る下半身を差し出していた。
 重たくずり下がった下半身を突き出す間も、つい背筋をこわばらせずにいられない……汚れ尽くした下半身を、これから聡留に探られると思うだけで申し訳なくてたまらなかった。
 背後にいる聡留を待ち構えていた矢先、あっけなく声を震わせてしまう。
 腰に手を差し伸べられるまま前部分のテープを嵌がされて、紙オムツの内側をついに晒されてしまったのだ。

ドロドロドロッ、グチュチュッ。
「ご、ご主人様ぁ。こんな汚い格好なんて見ないで……あうぅっ!?」

 下半身の様子を振り返ったまま、満理子はすっかり怯え切ってしまう。
 紙オムツの生地が肌から離れるたびに、内側に溜まっていた排泄物が次々と垂れ落ちてくるのだ。
 どれだけ下半身が汚物に塗れているのかを思い知らされて、つい震え上がらずにいられない。
 決して人に見せられないような格好などを、恥ずかしくも聡留の前で見せびらかしてしまったのだ。

プシャアアアァァァ、ピチャピチャピチャッ。
「満理子、ちょっとだけおとなしくしててね……ふふっ、お尻に張りついてたウンチがどんどん流れちゃってる。水が茶色くなくなるまで、たっぷりお尻を洗ってあげるからね?」

 頬を震わせている満理子へと話し掛けながら、聡留は下半身の後始末へと取り掛かる。
 内側に溜まっていた排泄物ごと紙オムツを引き嵌がした後、汚れ切った下半身へとシャワーを浴びせていたのだ……水流を注ぐたびに、肌にこびりついていた汚れが溶け出して、茶色い滴が次々と排水溝へ流れ出す。
 未だに肩をこわばらせている満理子の緊張を、自分の手で丹念に解してあげるつもりでいたのだ……

      *      *      *      *      *      *

チャプンッ。
「ふぅっ……さすがに大仕事の後だからくたびれちゃったよ?」

 下半身の後始末をやり遂げた後、聡留は満理子一緒にお風呂へと入っていた。
 固形便をトイレに捨て去って、汚れた紙オムツも処分し終わったので、休憩ついでに満理子とともに入浴することにしたのだ。
 湯船へと浸かったまま言葉を話し掛ける間も、すぐ傍にいる満理子の裸体を見つめずにいられない。

「ご主人様、ありがとうございます。こんな私なんかのために、粗相の後始末まで手伝ってもらえるなんて……」
モジモジモジッ……

 聡留へと返事を返す間も、満理子はすぐに顔を火照らせてしまう。
 数分前の出来事を振り返るだけで、つい照れずにいられない……紙オムツを穿いたまま買い物に出かけて、スーパーの中で脱糞を引き起こした挙げ句、ついには汚れ尽くした下半身を聡留に拭ってもらっていたのだ。
 母親としてありえない本性を晒してしまったのを恥じらいながら、少しでもお礼を返したい一心で、聡留の前で裸体をさらけ出してみせる。
 互いに言葉を交わす間も、胸元や股間の辺りに向けられる視線をつい意識せずにいられない。

「うぅん、ボクの方だって……こんなエッチな遊びを満理子に教えてもらえるなんて思わなかったんだから。まだ二人が帰ってくるまで時間もあるし、もっとエッチなことをしてみたいんだけど、いいかな……?」

 満理子との会話を続けながら、聡留はとんでもない頼みごとを始める。
 可愛らしいペットとして尽くしてくれる満理子に惚れ込んでしまったと明かした上で、もっといやらしい行為を繰り広げたいと訴える。
 具体的にどう弄べば良いも分からない中、昂ぶった気持ちを満理子に思いっ切りぶつけたくてたまらなかったのだ。

「ふふっ、ご主人様ってば。こんな私なんかを相手にしてもらえるなんて、もう嬉しくってたまりません……もしご主人様が宜しければ、もっといやらしい行為を楽しんでみませんか?」

 思い掛けない聡留の頼みごとを、満理子はすぐに聞き入れる。
 不様な醜態を晒したばかりなのに、ペットとして自分を可愛がってくれる聡留にあっけなく気持ちを揺り動かされてしまったのだ。
 そっと聡留の下半身に視線を向けた後、つい胸を弾ませずにいられない。
 胸元にずっと視線を向けたまま、ついには勃起まで起こしているようだと気づいて、聡留が思うままにいやらしい行為を繰り広げるつもりでいたのだ。

「ま、満理子ってば。これから何を始めるつもりなの……んむぅっ!」
ムチュッ。

 満理子の言葉に頷いていた矢先、聡留はあっけなく口を塞がれてしまう。
 不意に満理子が抱きついてきたかと思えば、気づいたら口づけを交わしてきたのだ。
 柔らかい唇の感触に、つい意識を吸い寄せられずにいられない。
 親子同士でのいやらしい行為に戸惑う間もなく、さらに満理子が身を寄せてくるのだ。

チュパッ、ピチュッ、クチュクチュッ。
(どうしよう、いきなり満理子からキスされちゃうなんて……それに、こんなに舌まで重ね合わせちゃうなんて。本当に満理子ってばエッチなんだから……!)

 想像した以上の激しい口づけに、聡留は思わず呆気に取られてしまう。
 互いに唇を重ね合わせたまま、満理子がいきなり舌を差し込んできたのだ。
 満理子に誘われるまま舌先や唾液を絡ませ合ううちに、ひとりでに胸が弾んできてたまらない。
 異性と口づけを交わすだけでも初めてなのに、裸体のまま抱き合って満理子の舌を絡め取っているうちに段々と胸の奥が熱くなってくる……

「ま、満理子ばっかりズルいよ。今度はボクの番なんだからね……えいっ!」
ムニュッ、クリュリュッ。

 たっぷりと口づけを楽しんだので、聡留は満理子の胸元を探り出す。
 互いに唇を遠ざけた後、豊満な乳房を思い思いに揉み解していたのだ……目の前に突き出されている胸元に指先を押し込むたびに様々な形へ歪みながら、乳首が段々と尖っていく様子に興味をそそられずにいられない。
 適度な柔らかさやぬくもり、さらには満理子の激しい鼓動まで伝わってきて、おかしな興奮を掻き立てられてしまうのだ。

トクンッ、トクンッ、トクンッ……
(満理子のおっぱい、すっごく柔らかくてたまらない……こんなにエッチな悪戯しちゃってるのに、自分から胸を差し出してくるなんて。これから一体どうすればいいんだろう?)

 興奮のままに満理子の乳房を弄り回すうちに、聡留はますます気持ちが舞い上がってしまう。
 いくら母親だとしても、一緒に裸体を晒したまま湯船へと遣って、ついには唇を重ね合わせたり胸まで揉んでいるのだ……いやらしい行為をためらいもなく身に受けてくれる満理子の姿に、少しも視線を離せそうになかった。
 ひとりでに起き上がった部分が今にもはち切れそうなほど張り詰めているのに、これから満理子を相手にどんな行為を仕向ければ良いのか、少しも思いつきそうにないのがじれったくてたまらない……

「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁうぅんっ……その調子ですよ、ご主人様。もし宜しかったら、もっといやらしい行為を楽しみませんか?」

 戸惑っている聡留の様子をじっくりと見つめたまま、満理子はさらなる行為を誘い出す。
 さすがに聡留もいやらしい行為など初めてのはずなので、興奮の静め方をさりげなく教えてあげるつもりでいたのだ。
 ずっと抱きついたまま乳房へと夢中になるうちに、表面が熱くなるほど股間の代物を勃起させている様子につい期待せずにいられない。
 これから聡留へと身を捧げられると思うだけで、さらに全身が火照ってしまうのだ。

「う、うんっ。満理子がそこまで言うなら……おうぅんっ!?」
ブルブルブルッ!

 恐る恐る満理子に返事を返した矢先、聡留はあっけなく声を震わせてしまう。
 満理子に誘われるまま下半身を預けるうちに、とんでもない行為を仕向けられてしまったのだ。
 今まで一度も感じたことのなかった刺激に、ついうろたえずにいられない。
 おかしな感覚に戸惑う間も満理子に抱きつかれたまま、少しも腰を遠ざけられそうになかったのだ。

ギュムッ、グリュグリュグリュッ。
「ふふっ。ご主人様のオチンチン……こんなに逞しくなっちゃって? こんな凄いものを見せられちゃったら、私まで興奮してきちゃいそう?」

 可愛らしく喘ぐ聡留の様子をじっくりと見据えたまま、満理子はさらにいやらしい行為を迫り出す。
 堅く張り詰めている部分を根元からしっかりと握り締めると、何と先端を膣の部分へと押し当てていたのだ。
 敏感な部分同士を擦り合わせるたびに、つい身悶えずにいられない。
 どれだけ聡留が興奮しているか、大切な場所を使ってじっくりと確かめられるつもりでいたのだ。

「そ、そんなに強く握らないでってば。このままじゃオチンチン、段々おかしくなってきちゃうよぉ……うぐぅっ!?」
ヒクヒクヒクンッ!

 思い掛けない満理子の行動に、聡留はすっかり驚かされる。
 まさか親子同士にもかかわらず、性交のような行為などを繰り広げてしまうなど思いもしなかった。
 未だにためらわずにいられない中、左右に開かれた部分と脚の付け根に挟まれたまま股間全体を上下にしごかれるたびについ腰をくねらせずにいられない。
 くすぐったいような刺激とともに、下半身に何かが押し寄せるような感覚をどう堪えれば良いのか、少しも考えられそうにないのだ。

スベスベスベッ、クッチュッ。
「ごめんなさい、ご主人様。ペットの分際で、こんな悪戯なんてしてしまって……私のここも熱くなっちゃって止まらないんです。こうやって擦り合わせると、とっても気持ち良くなれるんです。もし良かったら試してみませんか……んふぅっ!」

 うろたえている聡留に話し掛けながら、満理子はさらに腰を動かしてしまう。
 どうやら自慰行為すら始めてだったようだと気づいて、自らの手で聡留を絶頂へと導くことにしたのだ。
 膣全体を使って聡留の下半身を弄り回すうちに、段々と脈打ってくる表面をありありと意識させられる。
 聡留の身体からどれだけ大量の興奮が迸ってしまうのか、つい期待せずにいられない。

「もう、満理子ってば。これでいいの……んんっ! んぐっ! はうぅっ……!?」
ゾクゾクゾクッ、ビクビクビュクンッ!

 満理子に誘われるままいやらしい行為を繰り広げるうちに、聡留はとんでもない状態へと陥ってしまう。
 互いの股間を擦り合わせるうちに、全身が痺れるような感覚へと苛まれてしまったのだ。
 ひとりでに全身が震え上がるのに任せて、つい悲鳴を洩らさずにいられない。
 激しい刺激が全身を駆け巡るまま、おかしな身悶えを少しも止められそうにないのだ。

ブビュルビュルッ、ネチョネチョグチョッ!
(どうしよう、白いオシッコみたいなのがどんどん出てきて……満理子の身体に張りついちゃってる!?)

 下半身に引き起こされた現象を、聡留は思わず呆気に取られてしまう。
 身体の内側から何かが押し迫ってきたかと思えば、股間の先端から白く濁った液体が続々と飛び出してきたのだ……傍にいる満理子の下腹部に飛び散っている様子に気づいて、つい焦らずにいられない。
 満理子と抱き合ううちに粗相をしでかしてしまったと思い悩む間も、下半身を捩らせるのをなかなか止められそうになかった。
 すぐに満理子から腰を遠ざけなければいけないのに、膨れ上がった部分が幾度も揺れ動きながら、粘ついた液体を続々と満理子の身体に張りつかせてしまうのだ……

「はぁっ、はぁっ、はぁっ……おふぅっ。ごめんね、満理子。せっかく身体を洗ったばかりなのに、白いのでこんなに汚しちゃった」
ヌチュヌチュヌチュッ、ドロドロォッ。

 息を切らしながら、聡留は恐る恐る満理子へと頭を下げる。
 裸体を晒したまま満理子と抱き合ううちに、おかしな代物などを押しつけてしまうなど思いもしなかった。
 ずっと全身を駆け巡っていた興奮も段々と収まってきたので、そっと満理子の様子を窺ううちにおかしな予感が頭をよぎってくる。
 保健体育で習ったばかりの、射精をついに果たしてしまった事実を今になって気づかされていたのだ。

「あ、あふぅっ……ご主人様ってば、そんなに謝らないでください。私の方からおねだりしたことなんだし……それに、ご主人様の精液がとっても暖かくて。もうたまらなくなっちゃって……あふぅんっ」
ギュッ。

 聡留の身体を抱き締めたまま、満理子はそっと言葉を洩らす。
 一緒にいやらしい行為を繰り広げるうちに、ついに聡留が射精を果たしたのを心の底から悦んでいたのだ……下腹部に次々と飛び散る、熱い精液の感触につい胸を躍らせずにいられない。
 久々にペットとして可愛がってもらえて嬉しかったと明かしながら、震え上がる股間ごと聡留の身体を引き寄せる。
 どうやら初めての精通に戸惑っているようなので、聡留のために幾らでも身を捧げるつもりでいたのだ。

ビュルビュルビュルッ、ネトネトネトッ。
「もう、満理子ってば。本当に満理子ってば甘えん坊なんだから。そんなに欲しいなら、まだ出てきちゃうみたいだから。たっぷり満理子の身体に浴びせてあげるからね……?」

 満理子に誘われるまま、聡留はさらに身を寄せ合っていた。
 精液をお腹に押しつけてしまったはずなのに、満理子が未だに抱きついたまま少しも離れようとしないのだ。
 未だに股間の先端から残りの精液が噴き出してくるのも構わず、満理子に促されるまま股間を押しつけ合って、互いの身体へと絡ませる。
 いやらしい行為を満理子とともに果たせた事実を噛み締めるたびに、ますます胸の奥底が熱くなってしまうのだ……

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