大勢のファンが見守る中で、試合を終えた葵カナが

リングサイドに控えていた茜カナに絶縁を突きつけた。

「あたしは皆に嘘をついていました。

ここにいる皆が、あたしと茜カナが仲が良いと思ってるみたいだけど、

あたしは茜が
大っキライです!

入門したときからずっと我慢してきたけど、もう限界!!

おいっ!茜!あたしと敗者陵辱マッチで勝負しろっ!」


葵の衝撃の告白に会場がどよめき騒然となる。

葵の言葉を黙って聴いていた茜がマイクを持った。

「上等じゃない!私もアンタなんか
大っ嫌い!!

やる事なす事すべて気に入らなかった!

名前が同じで、いつも比較されて、

仲の良いふりまでさせられて、もううんざり!!

徹底的に潰して犯してやるから覚悟しなっ!

みんなぁ、今まで黙っててゴメン!これが私たちの
本当の姿です!」

茜は叫ぶように言うとマイクを投げ捨て、会場から出て行った。

今まで聴いたこともないふたりの過激な発言に、会場は動揺と困惑の渦に包まれた。