急遽開かれた記者会見でも両者は敵意をむき出しにしていた。
試合形式は、敗者が観客の前でコスチュームを剥がされ、
勝者からプロレス技またはペニバン装着による陵辱を受ける「敗者陵辱マッチ」。
試合時間は無制限の一本勝負。
なお、団体が推し進めていたふたりのメディア活動が、
この一戦により事実上不可能となったため、敗者は、団体からの追放と
契約不履行による多額の違約金が課せられることも決まった。
記者から確執の経緯を聞かれ、葵カナは
「そんなものありません!入門したときから嫌いでした!
団体に迷惑かけたとは思っているし、違約金の問題もあるけど、
とにかく今は一秒も一緒に居たくない!絶対潰してやりますよ!」
それに対して茜カナは、椅子にふんぞり返ってこう答えた。
「キライ、ウザイ、あと、弱い!」
「なんだと!ゴラァ!!」
「んだよ!!」
ふたりはつかみ合いになり、会見場が騒然となる。
結局、会見はそのまま終了となり、ついに両者が激突する日がやってきた。