STAGE 1
ヒクヒクヒクッ……
「お、お願いだから持ち堪えてってばぁ……!」
下半身から押し寄せる欲求を、瑠美子は懸命に堪える。
まさか戦闘の最中に粗相をしでかすわけにもいかないので、触手を退治できるまで尿意を持ち堪えるつもりでいたのだ。
不安定な体勢に苦しめられながら下半身をこわばらせている間も、つい焦らずにいられない。
どう触手から抜け出せば良いかも思いつかない中、尿意にも神経を擦り減らさなければいけなかったのだ。
「ふぅっ、ふぅっ、ふぅっ……ひぃっ!?」
グニュルグニュルグニュルッ、ギチギチィッ!
呼吸を整えていた矢先、瑠美子はますます状況を追い詰められる。
少しも身動きが取れないのを良いことに、さらに触手が群がってきたのだ。
迫ってくる触手の束が視界に飛び込んできて、あまりに戸惑わずにいられない。
気づいたら大量の触手が全身に絡みついてきて、少しも身動きが取れなくなってしまったのだ。
「うぐっ……あがぁっ! あぐ、うぅっ……」
ミシミシミシッ、ズリズリズリッ……
まともな抵抗すら出来ないまま、瑠美子はさらなる窮地に追いやられてしまう。
手足だけでなく胴体にも触手が巻きついてきて、全身をきつく縛り上げてきたのだ。
おかしな方向に身体を捻じ曲げられるたびに、つい呻かずにいられない。
ついには首筋にも触手が絡んできて、胸が押しつぶされそうな感覚とともに段々と意識が遠のいていく……