時空犯罪組織の一斉検挙

その名目で今回の作戦は発令された。

ここ数日魔導師をターゲットとした襲撃事件が多発、管理局員の中にも

被害を受けた者たちが大勢いた。

犯人は多数。状況を重く見た管理局上層部は本作戦を

指示、外部の優秀な魔道士にも協力を要請し一大作戦となった。

そしてその中にはあの高町なのはの姿もあった。

フェイトテスタロッサ・八神はやて等を中心としたチームを組み組織の一グループのアジトを

強制捜査。作戦は順調に運び施設の半分ほどを制圧。

が、事態は急転。事前に仕掛けられていたトラップが発動し施設が半壊。

なのはは一人施設の外へとはじき出されてしまう。そして目の前には突入時には影も形もなかった

大量の無人制圧機が待ち受けていた・・・・

 

 

 

 

 

ガンッ!バシュッ!バシュッ!

「っつ・・・・・この!」

バシュッ!ズアアアァァアァッツ!!

「はぁ・・・はぁ・・・落としても落としてもキリがない・・・・

みんなとも分断されちゃったし魔力も残り少ない・・このままじゃ・・・」

ヒュン!

「くっ・・・!?アレだけ速い?」

ヒュッ!ヒュッ・・・・パシイイィ!

「あっ!しまっ・・・!ああああぁぁっ!」

ガキンガキンッ!ギチギチギチ・・・・

「うううっ・・・・拘束?この位・・・・」

キイイィ・・・・・・シュウウゥ・・・・

「えっ、魔力が収束しない!?」

「フフフ、無駄だよ。そいつは特別性だ。魔力の低下した今の君では魔力行使は不可能だよ」

「!?だれ?どこから・・・・」

「探しても無駄さ。私はそんなところにはいない、その施設は君たちを捕獲するための仕掛け・・・

すべてはダミーなのさ」

「そんな・・・」

「上手く君だけはじき出せたのは良かった。高町なのは、君は一足先に手に入れておきたかったのでね、

こうしてわざわざ捕獲に出てきた甲斐もある」

シュルルル・・・・

「っ・・・・なにっ・・・これぇ!」

「暴れても無駄だ」

シュル・・・・ズッ・・ゴプンッ!

「あむううぅっ!」

トロッ・・・コプコプコプコプ・・・・・・・

「んんっ!?んんん~~~~っ!」

「いけないな、漏れているじゃないか安い薬じゃないんだ、残さず飲んでほしいね」

(薬?・・・いけない・・・飲んじゃ・・・・・うううっ・・・・)

コポポポポ・・・・ビクッ!・・・・グッ・・グッ・・・・ゴクッ・・・ゴクッ・・・・

「んんっ・・・・んっ!んっ!・・・・・っつ・・・・」

(だ・・めぇ・・・・・・あ・・・れ・・・声が・・・・体も・・動・・・かな・・・・)

「効いてきたようだね、力が抜けていくのがわかるだろう?そろそろ声も出ないはずだ」

「・・・・・・・・・・」

ゴクン・・・ゴクン・・・・・

「よし、すべて飲み干したようだな」

ジュルッ・・・・ツパアアァ・・・

ポタッ・・ポタッ・・・・

「・・・・・・・・・・」

「お疲れ様。これで君の体は指先ひとつ満足に動かせないだろう

さて、強力な薬なんだがあまり効果時間が長くなくてね、せいぜい後2時間と言った所だ。

その間に本当の私のアジトへご案内しよう。そろそろ睡眠作用も働くだろうからそれまでゆっくりと休むといい」

(・・・ん・・・あ・・・・何を・・・いってる・・の・・・だめ・・意識が・・・・・・みん・・な・・・にげ・・・て・・・・・)

最後に仲間の安否を気遣いながら彼女の意識はそこで唐突に途切れた