体験版 第3話
「ほら、さっさと歩け!」
「そ、そんなに急かさなくてもいいだろう……うぅっ!」
コツッ、コツッ、コツッ。
同盟の儀式をやり遂げた後、兵士達はヴェラを地下に連れ回していた。
なかなか自分から進もうとしないので、しっかり歩くよう平然と言い放つ。
おぼつかない足取りで段差を下りている間も裸体をさらけ出したまま、脚を持ち上げるたびにお尻を揺らす様子につい注目せずにいられない。
(何も服を着せてもらえないだけでも嫌でたまらないのに……今度は地下に向かわせて、今度は一体何をするつもりなんだ!? もしかしたら私の目を離している隙に、姫様に乱暴な真似などを働いてしまうかもしれないのに……!)
あまりに卑劣な行為を迫られて、ヴェラはすっかり困り果ててしまう。
何も衣服を与えられずはしたない格好のまま同盟の儀式を迫られたばかりなのに、これから拷問まで迫られようとしていたのだ。
薄暗い通路を下りている間も、つい縮み上がらずにいられない。
ただでさえロップと引き離されて不安でたまらない中、異様な薄気味悪さが徐々に忍び寄ってくるのだ……
「どうしたんだ、急に立ち止まって。もし言うことを聞かなければどんな目に遭ってしまうのか、いい加減分からないのか……?」
本人の抱えている不安も知らず、兵士達は容赦なくヴェラを追い立てていく。
二度と反抗的な態度が取れないよう、拷問を通して無理にでも態度を改めさせるつもりでいたのだ。
未だに生意気そうな面構えをしているヴェラが、これからどんな表情を浮かべているのか期待せずにいられない。
「べ、別に何でもない……あうぅっ!?」
ヨロヨロヨロッ。
兵士に背中を押されるまま延々と通路を歩き続けるうちに、ヴェラはついに拷問室へと辿り着く。
恐る恐る周囲を振り返った途端、すぐに背筋をこわばらせてしまう。
どんなに目を凝らしても、部屋の全貌をどうしても確かめられそうになかった。
未だにためらわずにいられない中、彼らに絡まれるまま強引に奥まで引っ張り回されてしまっていたのだ。
「しばらくの間、おとなしくしているんだぞ……さて、準備はこんなもんで十分だろう?」
カチャンッ、カチャンッ。
嫌がるヴェラの様子も構わず、兵士達は着々と準備を整えていく。
ヴェラを壁際に立たせると、あらかじめ聞かされていた手はずどおりに手首や足首に拘束具を装着させる。
鎖を繋がれたまま手足を広げている間抜けな格好など、眺めているだけで興味をそそられずにいられない。
ミシミシミシィッ。
「こ、こんな場所に閉じ込めてしまうなんて……これから私をどんな目に遭わせるつもりなんだ!?」
立て続けにおかしな行為を迫られる状況に、ヴェラはさらに困惑させられる。
拷問室に到着して間もないのに、兵士達に絡まれるままあっけなく身動きまで封じられてしまったのだ。
彼らに向けて文句をぶつけている間も、つい身を捩らせずにいられない……これからどんな酷い目に遭わされてしまうのかも分からない中、どんなに頑張っても頑丈な枷を取り外せそうになかった。
無防備な格好にさせられた後、言い表しようのない緊張が一気に押し寄せてくる。
「お前がいちいち気にすることではない……これから、きっと嫌と言うほど思い知るはずなんだからな? しばらくそこで待っているんだ!」
戸惑っているヴェラをよそに、兵士達は思い掛けない行動を取り始める。
当分の間おとなしくするよう言い張りながら、何故か拷問室から遠ざかっていったのだ。
目の前にさらけ出している裸体を名残惜しそうに見つめながら、これから繰り広げられる行為によって女騎士がどんな風に辱められてしまうのか、つい心待ちせずにいられない。
「そ、そんな。少しくらい教えてくれたって……きゃんっ!?」
ガチャンッ!!
兵士達の背中を目で追っていた途端、ヴェラはすぐに縮み上がってしまう。
拷問室の片隅で磔にさせられるだけでも考えられないのに、まさか彼らが部屋から出ていってしまうなどさすがに思いもしなかった。
しっかりと閉ざされたドアを見つめている間も、つい困惑せずにいられない。
狭い密室の中に置き去りにさせられた後、これからどんな事態が待ち受けているかも分からないのだ……
(何なんだ、この部屋は……見たこともない道具が並んでいるみたいだが、どんな目的で使うつもりなんだろう……?)
一人ぼっちで拷問室に閉じ込められた後、ヴェラは恐る恐る周囲の様子を窺っていた。
ただでさえ部屋の中が静まり返っていて不気味な上、今まで見たこともないような道具が目に飛び込んでくる……奇妙な形状をした器具や透明な容器など、禍々しい拷問器具の数々を見ているうちにさらなる不安を掻き立てられてしまう。
不穏な雰囲気を思い知らされるあまり、つい縮み上がらずにいられない。
どうして兵士達が遠ざかってしまったのか、どんなに考えても理由を掴めそうになかったのだ……
「……ふふっ。あんたが小国の女騎士ね? 名前は確か……ヴェラちゃんで合っているかしら?」
コツッ、コツッ、コツッ……
怯え切っているヴェラを相手に、いきなり誰かが話し掛けてきた。
壁に磔にさせられたまま頬をこわばらせている様子をじっくりと見つめながら、徐々にヴェラの元へと近づいてくる。
拷問室に連れられて縮み上がっている彼女の様子を、ずっと奥から見張っていたのだ。
「だ、誰なんだ……!?」
フルフルフルッ……
不意に耳元へ飛び込んできた誰かの声に、ヴェラは思わずひるんでしまう。
ずっと一人っきりだと思っていたのに、まさか拷問室の奥に誰かが潜んでいたなどさすがに考えもつかなかった。
慌てて声の方を振り向いている間も、つい言葉を詰まらせずにいられない。
周囲が薄暗いせいか、自信に満ち溢れている声色以外は相手の姿を少しも確かめられそうになかったのだ。
「そんなに驚かなくてもいいじゃない。これでも私、この拷問室を任されている『拷問士』なんだから。これからたっぷり貴方の相手をしてあげるんだから……ふふっ。もしかして不服かしら? 捕虜に成り下がった分際のくせに……」
ヴェラの前に脚を止めたまま、相手は自己紹介を始める。
自らを拷問士だと名乗った上で、目の前にさらけ出している裸体や怯え切っている表情などをじっくりと覗き込む。
生意気そうな面構えを目で追いながら、つい感心せずにいられない。
これから執り行う拷問を通して反抗的な態度をどこまで改めさせられるのかと考えるだけで、ひとりでに気持ちが昂ぶってくるのだ。
「も、もしかしてあなた。私を拷問するつもりなの!? こんな酷い真似まで仕向けてきて、一体どう言うつもりなの……!?」
ヒクヒクヒクッ……
ついに姿を現した相手の姿に、ヴェラも茫然とさせられる。
黒髪や漆黒のイヴニングドレスに身を包んでいる女性が、何故か目の前に立ちはだかっていたのだ……どうやら彼女が、この拷問室を取り仕切っている人物らしい。
おかしな焦りに苛まれながら、彼女に向けて質問をぶつける。
狭い密室に閉じ込めたままこれからどんな目に遭わせてしまうつもりなのか、何としても彼女の口から聞き出すつもりでいたのだ。
「貴方、まだ自分の立場を分かっていないようね……もしかして、まだ自分を女騎士だなんて勘違いしてしまっているのかしら? それなら最初はこんな拷問が丁度いいかもしれないわね……?」
本人の戸惑いも知らず、拷問士は平然とヴェラに言葉を切り出す。
いちいち質問に答えていられないので、すぐにでも拷問を執り行うつもりでいたのだ……互いに顔を合わせたばかりなのに、いきなり口答えをするような態度など決して見過ごせそうになかった。
無理にでも互いの立場を分からせてしまおうと、早速準備に取り掛かっていく。
「ど、どんな真似をするつもりなの……ひぃっ!?」
カチャッ。
拷問士の様子を恐る恐る見つめていた矢先、ヴェラはすぐに頬を引きつらせてしまう。
いきなり奥に引っ込んだかと思えば、棒状の何かを持ち出してきたのだ。
脚の間に置き去りにさせられた代物を恐る恐る見下ろした途端、つい目を疑わずにいられない。
これからどんな酷い目に遭わされてしまうかも分からない中、思い掛けない代物を目の当たりにさせられていたのだ。
(こ、これは私の剣……こんな所に持ち込んでくるなんて、一体どうして……?)
見覚えのある剣の形状に、ヴェラはすっかり気を取られてしまう。
帝国に拉致させられる時に奪われた剣を、何故か目の前に差し出されていたのだ……すぐにでも取り返したいのに、両手を拘束させられたまま少しも手を伸ばせそうにないのがじれったくてたまらない。
両脚の間に愛剣を立てかけられている様子に、つい頭を捻らずにいられない。
一体どんな目的で自分の剣などを持ち出してきたのか、どんなに考えても理由を思いつきそうになかったのだ。
「そう言えば聞いたわよ。確か城に攻め入った時に、小便を漏らしてしまったらしいじゃない? 戦闘の最中に粗相をしでかしてしまうなんて、小国の騎士って言うのはそこまで恥知らずな存在なのかしら……?」
困り果てているヴェラを相手に、拷問士は平然と言葉を続ける。
兵士達が口走っていた噂話を、直接本人の口から聞き出すつもりでいたのだ……戦闘中に粗相をしでかしてしまったなど、あまりに愉快でたまらなかった。
仮にも騎士と名乗っておきながら、まさか人前で失禁を引き起こしてしまうなどあるまじき失態だと、平然とヴェラの前で口走ってくる。
「わ、我が公国を侮辱するつもりなのか……くうぅっ!?」
ギチギチギチッ。
屈辱的な事実を拷問士から突きつけられて、ヴェラはすぐに狼狽してしまう。
自分でも恥ずかしくてたまらない事実などを、まさか拷問の間に持ち出されてしまうなど思いもしなかった。
慌てて相手に文句をぶつけている間も、つい言葉を詰まらせずにいられない。
どんなに認めたくなくても、兵士達の剣に屈するまま粗相をしでかしたのは覆しようのない事実だったのだ……
「ヴェラ、いい加減に身の程をわきまえなさい。小国の女騎士を名乗っておきながら人前で小便を漏らす方が、よほど自分の国を侮辱していると思わない……? 兵士達に臆した時と同じように、すぐに用を足してもらえるかしら。恥知らずな貴方なら、きっと簡単に出来るはずよね……?」
眉を吊り上げるヴェラを平然と嘲笑いながら、拷問士はさらなる指摘をぶつける。
相手に敗北した分際で生き恥を晒し続けてしまう方が騎士としてあるまじき行為だと言い張った上で、拷問の内容を平然と告げていく。
騎士としての誇りを捨て去るために、自分の剣に小便を注ぐよう平然と言い放つ。
公国を襲撃した時と同じような不様な振る舞いを、何としてもこの場で再現してもらうつもりでいたのだ。
「そ、そんなはしたない真似をさせるつもりだったのか……うぐっ!?」
グイッ!
あまりに屈辱的な言葉を拷問士から浴びせられて、ヴェラは思わずひるんでしまう。
しでかした粗相の事実を突きつけられるだけでも嫌でたまらないのに、まさか騎士としての資格すら失いかねないような行為などを仕向けられるなど考えられない事態だった。
不敵な笑みを浮かべている彼女に文句をぶつけようとした途端、あっけなく言葉が途切れてしまう。
いきなり距離を詰めてきたかと思えば、強引に口元を塞がれてしまったのだ。
「そう言えば、まだ身体の準備が整っていないみたいね……たっぷり水を用意してあるから、好きなだけ飲んでしまいなさい?」
ジョボジョボジョボッ……
もがき続けている様子も構わず、拷問士はさらなる準備へと取り掛かる。
口元をしっかりと取り押さえたまま、あらかじめ用意していた水差しの先端をヴェラの唇へと押し込んでいく。
少しずつ容器を傾けながら、中に入っていた水を強引に口元へと注ぎ込んでいたのだ。
「お、おごぉっ……」
ゴポゴポゴポッ、ゴクンッ。
拷問士から突然迫られた行為に、ヴェラはあっけなく翻弄させられる。
口元に水差しを押し込められるまま、強引に水を飲まされていたのだ……口の中を一気に満たしてくる水の量に、つい圧倒せずにいられない。
未だにためらわずにいられない中、喉を慣らしながら着々と水を飲み込んでいく。
ただでさえ口元を塞がれたせいで呼吸が苦しくてたまらない中、顎を持ち上げられた拍子にあっけなく喉元を緩めてしまったのだ。
「ふふっ、その調子よヴェラ。まだまだ用意してあるから、しっかり飲み干すのよ……?」
ジャバジャバジャバッ、ビチャビチャビチャッ。
もがき続けてばかりいるヴェラの様子をじっくりと見据えながら、拷問士はさらに容器を傾けていく。
これから控えている拷問の下準備として、無理にでもヴェラにたっぷりと水を飲ませるつもりでいたのだ。
決して水を吐き出さないよう顔を上に向けさせたまま、容器に詰め込んだ水を容赦なく注ぎ込んでいく。
「む、むぐぅっ……!?」
ゴクンッ、ゴクンッ、ゴクンッ……
拷問士の手を少しも振り解けないまま、ヴェラはさらに大量の水を飲まされてしまう。
下手をすれば溺れてしまいそうなほど一気に水を注がれる中、呼吸を保つだけで精一杯だった。
何度も喉を鳴らしている間も、つい思い悩まずにいられない。
彼女に迫られるまま、着々とおかしな行為を迫られているのがあまりに屈辱的でたまらなかった。
「……ぷはぁっ!?」
ブルブルブルッ……
延々と水を飲まされ続けるうちに、ヴェラはすぐに声を洩らしてしまう。
容器に溜まっていた水がなくなった途端、やっと拷問士が手を離してくれたのだ。
呼吸を取り戻している間も、つい息を切らさずにいられない。
おかしな仕打ちを迫られるうちに、ひとりでに身震いを引き起こしてしまうのだ。
「さて、身体の準備もしっかり整ったみたいね。いつ始めてしまっても構わないわよ……?」
唇から容器の先端を引き抜くと、拷問士はヴェラの元から遠ざかっていく。
拷問室の傍らに置かれていた椅子に腰掛けながら、じっくりとヴェラの姿を覗き込む。
身を捩らせているヴェラへと向けて、おかしな要求を突きつける。
幾ら時間を要しても構わないので、愛剣にたっぷりと小便を注いでしまうよう言い放つ。
「そ、そんなはしたない真似なんて絶対に出来るわけないのに……うぐっ!?」
フルフルフルッ。
拷問士から告げられた言葉の内容に、ヴェラはすぐにひるんでしまう。
少しも身動きが取れないうちに、あっけなく尿意を催し始めてしまったのだ。
とっさに背筋をこわばらせている間も、つい焦らずにいられない。
相手の思惑にまんまと嵌まってしまった事実を、嫌と言うほど思い知らされていたのだ。
ゾクゾクゾクッ、ヒクヒクヒクッ……
(どうしよう……もうオシッコしたくなってきてしまうなんて。あんなに沢山の水なんて飲まされて、このままでは身体が持たなくなってしまうかも……!?)
ひたむきに我慢を続けている間も、ヴェラはさらなる窮地に追いやられてしまう。
おかしな体勢のまま磔にさせられるうちに、身体の内側が揺さぶられるような感覚が着々と襲い掛かってくる……両脚の間に跨いでいる剣を見つめたまま、つい思い悩まずにいられない。
先ほど飲まされた大量の水が一気に下半身へと下りてきて、さらけ出した部分からすぐにでも溢れ出してしまいそうな錯覚にも苛まれてしまう。
少しも用を足せないまま、いつ身体が持たなくなってしまうかも分からないのだ……
「あ、あうぅっ……!?」
モゾモゾモゾッ。
刻一刻と押し寄せてくる尿意を、ヴェラは懸命に堪えていた。
どんなに苦しい状況に追い込まれても、自国を侮辱するような真似など決して許されるわけがなかった。
必死に下半身をこわばらせている間も、つい腰をくねらせずにいられない。
何とかして我慢を続けなければいけないのに、不安定な体勢を延々と強いられているせいか、ますます下半身の感覚が勢いを増してくる始末だった。
「あら、もう我慢出来なくなっちゃったの? あれだけ口答えばかりしておいて、本当に情けない……ほら、あまり我慢していても身体に良くないわ。貴方の剣をさっさと便器代わりにしてしまいなさい?」
ヴェラのおかしな仕草をじっくりと見据えながら、拷問士はそっと言葉を投げ掛ける。
どうやら限界も近いようなので、すぐにでも愛剣に用を足してしまうよう言い放つ。
幾度となく身震いを続ける様子など、見ているだけで面白くてたまらない。
無駄な我慢ばかり続けている彼女がいつ粗相をしでかしてしまうか、徹底的な瞬間をしっかりと拝むつもりでいたのだ。
「ひぃっ、ひぃっ、ひぃっ……お、お願いだから鎖を外してぇっ!?」
ヒクヒクヒクッ……
拷問士が告げてくる言葉の内容に、ヴェラはあっけなくひるんでしまう。
彼女の手によって仕向けられた拷問の凄まじさを、とんでもない形で思い知らされていたのだ。
言い表しようのない焦りに苛まれるあまり、つい泣き言を洩らさずにいられない。
自らをこれ以上辱めないために、たとえ恥を忍んででもトイレに連れて行ってもらうつもりでいたのだ。
「まったくもう、本当に往生際が悪いわね。貴方はもう女騎士なんかじゃなくて、言わば私達の奴隷なのよ。下らない誇りなど、さっさと台無しにしてしまいなさい……?」
ヴェラの悲痛な訴えを、拷問士は容赦なく撥ね除ける。
いくらせがまれても、彼女の頼みごとなど決して聞き入れられそうになかった。
小刻みに震わせている太股をじっと見つめたまま、おかしな言いつけを始める。
脚の間に挟んでいる愛剣に小便を注ぎ込んで、騎士としての威厳を自らの手によって台無しにするよう平然と言い放つ。
「そ、そんな……はうぅっ!?」
ガクガクガクッ、プシャアアアァァァ!
拷問士の言い分に少しも言い返せないまま、ヴェラはとんでもない行為を引き起こしてしまう。
ひとりでに緩んでしまった部分から、生温かい液体が一気に溢れ出してくる……猛烈な勢いで押し寄せてくる尿意を、ついに堪え切れなくなってしまったのだ。
おかしな拍子に引き起こしてしまった放尿に、つい戸惑わずにいられない。
身震いを引き起こした拍子に、大事な部分から薄黄色い液体が一気に迸ってくるのだ。
チョボチョボチョボッ、ビチビチビチィッ!
「い、嫌っ! お願いだから勝手に出てこないでってば……!?」
下半身に引き起こされている現象に、ヴェラはあっけなく翻弄させられる。
何とかして辛抱するつもりでいたのに、ひとりでにオシッコが漏れ出てしまったのだ……はしたない液体の行方を目で追っていた矢先、つい視線を逸らさずにいられない。
足下に置かれていた愛剣へものの見事にオシッコを注ぎ込んでしまい、飛沫まで飛び散ってくる始末だった。
すぐにでも粗相を止めなければいけないのに、緩んだ部分を引き締めるどころか少しも排尿の勢いを止められそうにないのだ。
ピチャピチャピチャッ、コポコポコポッ……
「ふふっ、その調子よヴェラ。自らの小便で剣を汚してしまうなんて、本当に破廉恥としか言いようがないわ……これでもう、二度と騎士だなんて名乗れないはずよね?」
あまりに不様なヴェラの振る舞いを、拷問士は面白半分に覗き込む。
下半身の欲求に耐え切れなくなった挙げ句、オシッコを次々と撒き散らしていたのだ……薄黄色い液体が愛剣に注がれる様子など、つい持て囃さずにいられない。
慌てているヴェラの気持ちをさらに煽ってしまおうと、平然と言葉をぶつけていく。
騎士としてあるまじき行為をしでかした事実を、無理にでもヴェラに分からせる魂胆でいたのだ。
「そ、そんなはしたないことなんてお願いだから言わないでぇ……はうぅっ!?」
チョロチョロチョロッ、シビビビビビッ!
拷問士から浴びせられた言葉の内容を、ヴェラは否応なく痛感させられる。
おかしな拷問を迫られた挙げ句、大切な剣を自らの手によって台無しにしてしまったのだ……柄の部分から鞘の先まで伝っていくオシッコの様子など、あまりに見るに堪えない状態だった。
粗相をしでかしたばかりに、自らの地位を辱めてしまった事実などあまりに悔やまずにいられない。
すぐにでも排尿を止めなければいけないのに、ひとりでに下半身を捩らせるまま止め処なくオシッコを垂れ零してしまうのだ……
女騎士と姫君と鉄仮面 体験版 第2話 |
女騎士と姫君と鉄仮面 体験版 目次 |
女騎士と姫君と鉄仮面 体験版 第4話 |