Visual Studio 2022 で Windows 用 szmCt を作る方法を以下に記します。
CMake, Visual Studio, Python が必要です。インストーラまで作る場合は Inno Setup もご用意ください。いずれも無償で入手できます。なお、依存ライブラリの wxWidgets と gettext 関係物は szmCt のソースコードに含まれています。
CMake 公式サイト の DOWNLOAD から入手・設置してください。執筆時 2025-03-27 時点では 4.0.0-rc5 でした。
Visual Studio 公式サイト から入手・設置してください。執筆時 2024-12-20 時点 の最新版は 2022 です。新しいものが公開されたときに古いものを入手できなくなる可能性が高いので、安易にアンインストールしないようにしましょう。
Python の公式サイトからでも Microsoft Store 提供のもの (リンク先は 3.13 系固定) でも問題ありません。いずれかから入手・設置してください。執筆時 2024-12-20 時点で 3.13.1 を使っていました。日本語情報提供サイトからも非公式ダウンロードリンクが提供されていますが、時々最新版に追随できていないことがあるようです。3.12 以上が必要なのでご注意ください。
インストーラを作る場合は Inno Setup も必要です。執筆時 2025-03-27 時点では 6.4.1 を使っていました。
前述の通り、改めての wxWidgets 入手は不要です。ただし szmCt は別の所に置いた wxWidgets を参照する方法を用意しています。そちらをご利用の場合のみご準備ください。
前述の通り、改めての gettext 入手は不要です。特に Windows の場合は準備が面倒なので szmCt のソースコード内に自前で用意しています。
CMake を使った作業には、次の二つの特徴があります。
幸い本作を最初から build し直してもそれほど時間はかかりません。ですが余分な手間をなくすため、極力フォルダ名などは操作しなくていいように作業を進めてください。
すべてを収める作業フォルダを先に作ります。各種ツールの動作を阻害しない場所ならどこでも問題はないでしょうが、空白文字の入ったパスは避けた方がよいかもしれません。
以後、新しく作ったこのフォルダを %作業フォルダ% と記します。適宜読み替えてください。
%作業フォルダ% の中に、以後の作業を通して次のフォルダを作ります。読み進めてください。
szmCt_srcszmCt_bin本書を含む本作 szmCt のフォルダ全体を %作業フォルダ%\szmCt_src に複製してください(移動だと今お読みになっている分が移動できないので)。
次に新しい空のフォルダ %作業フォルダ%\szmCt_bin を作ってください。作らなくても後続の作業で cmake-gui が作ってくれますが、どちらにせよ szmCt_bin の部分は自分で入力することになります。
次は CMake (cmake-gui) で szmCt_bin の中身を作る作業です。もちろんコマンドライン版 cmake で同じ結果となる操作を行っても構いません。
外部の wxWidgets を使う場合は先に注意点をご確認ください。
"Where is the source code:" の右欄に %作業フォルダ%\szmCt_src 、"Where to build the binaries:" の右欄に %作業フォルダ%\szmCt_bin を指定してください。
次に下の方にある ボタンを一回動作させてください。"Specify the generator for this project" というダイアログが出てきます。上から "Visual Studio 17 2022"、空欄、空欄、 "Use default native compiler" が指定済みになっていると思います。そのまま変更せず ボタンを動作させてください。
しばらく待った後、その上の欄に赤項目が(そこそこ多めに)出てきます。
szmCt 内蔵の wxWidgets をそのまま使う場合は cmake-gui 上で設定を変える必要はありません。次に進んでください。そうでない場合は前述の外部の wxWidgets を使う場合の内容に従ってください。
再度 ボタンを動作させると(問題がない限り)赤項目はすべて解消されます。続いて隣の ボタンを一回、最後に ボタンで Visual Studio での作業に入ることができます。
以後修正などがある場合は Visual Studio から起動すればよい形になっています。
ソリューションエクスプローラには CMake が作った数多くのプロジェクトが並んでいます。szmCt という名前のものがスタートアッププロジェクトになっているはずなので、そのままビルドすれば Debug ビルド版の szmCt.exe ができます。当説明書と翻訳ファイルも必要な位置に転写・作成されているはずです。
インストーラを作る場合は、ソリューションエクスプローラーから CMakePredefinedTargets にある PACKAGE をビルドしてください(INSTALL では意味のある動作を行いません)。Debug ビルドでも Release ビルドでも同じところに同じファイル名でインストーラを作ってしまうので、どちらを使っているのか確認の上でビルドしてください。
MinSizeRel や RelWithDebInfo での構築は検証していません。
Visual Studio 2022 自身も CMake の機能を持っており、szmCt のフォルダを指定するとそのまま作業できます。ただし現状 szmCt.exe を構築・実行することはできますが、インストーラを作る方法がないようです。