Xcode による構築手順

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Xcode で macOS 用 szmCt を作る方法を以下に記します。

必要なものを入手

CMake, Xcode, python と gettext一式が必要です。いずれも無償で入手できます。なお、依存ライブラリの wxWidgets は szmCt のソースコードに含まれています。

CMake

CMake 公式サイト の DOWNLOAD から入手・設置してください。執筆時 2025-04-28 時点では 4.0.1 でした。

Xcode

App Store から入手してください。

Python

Python の公式サイトから入手・設置してください。執筆時 2024-12-20 時点で 3.13.1 を使っていました。日本語情報提供サイトからも非公式ダウンロードリンクが提供されていますが、時々最新版に追随できていないことがあるようです。

3.12 以上が必要なのでご注意ください。macOS にプリインストールされているものはそれより古いことがあります。

gettext一式

gettext一式は homebrew による入手・設置が一番確実でしょう。まず brew.sh に記載の方法で mac に brew を設置し、続いてbrew を使って gettext を設置してください(ターミナルで brew install gettext を実行)。

homebrew 設置直後に出るダイアログで求められる内容は次の通りです。

下記の適切な方を ~/.bash_profile~/.zprofile に書き加えてください。

wxWidgets

前述の通り、改めての wxWidgets 入手は不要です。ただし szmCt は別の所に置いた wxWidgets を参照する方法を用意しています。そちらをご利用の場合のみご準備ください。

作業フォルダの作成

CMake を使った作業には、次の二つの特徴があります。

  1. 絶対パスで管理 = フォルダの名前を変えたら、それが親でも子でも作業はやり直しになります。
  2. 出力フォルダをソースフォルダから分離 = ソースフォルダの中には途中成果物も出力しません。

幸い本作を最初から build し直してもそれほど時間はかかりません。ですが余分な手間をなくすため、極力フォルダ名などは操作しなくていいように作業を進めてください。

親フォルダ

すべてを収める作業フォルダを先に作ります。各種ツールの動作を阻害しない場所ならどこでも問題はないでしょうが、空白文字の入ったパスは避けた方がよいかもしれません。
以後、新しく作ったこのフォルダを %作業フォルダ% と記します。適宜読み替えてください。

%作業フォルダ% の中に、以後の作業を通して次のフォルダを作ります。読み進めてください。

  1. szmCt_src
  2. szmCt_bin

ソースファイルの展開と空フォルダの用意

本書を含む本作 szmCt のフォルダ全体を %作業フォルダ%/szmCt_src複製してください(移動だと今お読みになっている分が移動できないので)。

次に新しい空のフォルダ %作業フォルダ%/szmCt_bin を作ってください。作らなくても後続の作業で cmake-gui が作ってくれますが、どちらにせよ szmCt_bin の部分は自分で入力することになります。

CMake 上の作業

次は CMake (cmake-gui) で szmCt_bin の中身を作る作業です。もちろんコマンドライン版 cmake で同じ結果となる操作を行っても構いません。

外部の wxWidgets を使う場合は先に注意点をご確認ください。

一回目の Configure

"Where is the source code:" の右欄に %作業フォルダ%/szmCt_src 、"Where to build the binaries:" の右欄に %作業フォルダ%/szmCt_bin を指定してください。

次に下の方にある Configure ボタンを一回動作させてください。"Specify the generator for this project" というダイアログが出てきます。上から "Xcode"、空欄、"Use default native compilers" という選択または文字列にして Finish ボタンを動作させてください。

しばらく待った後、その上の欄に赤項目が(そこそこ多めに)出てきます。

wxArchiveFSHandler, wxZipFSHandler は使わないので無視して構いません。

赤項目の編集

szmCt 内蔵の wxWidgets をそのまま使う場合は cmake-gui 上で設定を変える必要はありません。次に進んでください。そうでない場合は前述の外部の wxWidgets を使う場合の内容に従ってください。

二回目の Configure 以降

再度 Configure ボタンを動作させると(問題がない限り)赤項目はすべて解消されます。続いて隣の Generate ボタンを一回、最後に Open Project ボタンで Xcode での作業に入ることができます。

以後修正などがある場合は Xcode から起動すればよい形になっています。

Xcode での操作

  1. Scheme を install に変更してください。Xcode のメニューからは Product → Scheme → Choose Scheme から指定できます。初期設定では違うものになっていることが多いのでご注意ください。
  2. 配布物を作る場合は Build Configuration を Release にしてください。具体的にはメニューからの場合 Product → Scheme → Edit Scheme でダイアログウィンドウを開き、左側の列で Run を有効化し、右側上部で Info を有効化するとその下に Build Configuration が出てきます。これを Release にしてください。配布予定がない場合は Debug のままで構いません。
  3. 配布物を作る場合は場合は Destination を "Any Mac (x86_64, arm64)" に変更してください。Xcode のメニューからは Product → Destination から指定できます。配布・公開を予定していない場合は "My Mac" のままで構いません。
  4. メニューから Product → Build でビルドしてください。

以上で %作業フォルダ%/szmCt_bin/szmCt がアプリケーションとして(つまり通常 Finder からは拡張子 .app が隠されたフォルダとして)出力されます。%作業フォルダ%/szmCt_bin/Release/szmCt にも同じものがあります。

デバッグ実行を行いたい場合は Scheme を szmCt に、また Destination を My Mac に変更してください。%作業フォルダ%/szmCt_bin/Debug/szmCt に実行形式ファイルが出力されます。こちらは合わせて出力される %作業フォルダ%/szmCt_bin/doc%作業フォルダ%/szmCt_bin/i18nの存在が前提となります。

大量にある Scheme の大部分は wxWidgets 由来のもので、残りのうち全て大文字のものが CMake 由来、CopySzmCtDocuments と szmCt が本作由来のものです。

MinSizeRel や RelWithDebInfo での構築は検証していません。