彼方(かなた)○3歳・親友−side B−




なんでもないいつも通りの日の、部活帰りのことだった。 突然知らない3人組の男に声をかけられ、 背中に強烈な衝撃が走ったところで記憶は途切れている。 頭が痛い。背中も、腕も。 ここはどこだろう。 薄暗い。空気は暖かいが少し湿っていて、 地下鉄を思い出させる臭いがする。

「ちがっちがぁあああっぬいひぇ!ぬいひぇえええ!!」

ふいに、悲鳴が聞こえて、 彼方は倒れた姿勢のまま、 ゆっくりと声のする方向を見た。 通路のようなものをはさんだ、向かい側らしい。 薄暗く明かりが灯っている。

「ひがぅううう!!いひゃいっいひゃいぉおおおお!!!」

ガバッ

(茉李!!!!?)

薄ぼんやりした光の下から聞こえる悲鳴の主に目をこらす。

(うそ・・・でも・・・やっぱり茉李・・・・!!!?)

信じられないことに、それは彼方の親友だった。 小さい頃からずっと一緒の幼馴染。 いつまでも背が伸びず、育ち盛りの胸さえ隠せば少年のような彼方とは違う、 肩まで伸びた髪が女の子らしくて、男子にも人気で、 本当はずっと憧れだった。 その茉李が、逸しまとわぬ姿で腕を後ろ手に組まされ、 檻のような部屋の中で、 ギンギンに張った肉棒で犯されているのだ。

(なに、これ、夢?)

未だ覚めやらぬぼんやりとした頭に、眼前の光景がかけめぐる。 声を出したら、目が覚めるだろうか。 変な夢を見てしまったことを心で茉李に詫びながら、 やだ、あたしもお年頃?なんて思ったりするような、 そんな明日がやってくるのだろうか。

ゴクン・・・・

視線の先ではでは変わらずに、 親友が貫かれている。 相手方は、彼方が目覚めたことに気付く様子もない。

(う・・・・わ・・・・・・・すご・・・・)

誰にも内緒にしていたことだが、彼方はオナニーの常習者だった。 毎月買っている少女漫画雑誌の性描写を読んでは妄想にふけり、 指で自らを慰めた。 いけないことだと思いながら、誰に言うことも出来ず、 ついには指で絶頂を迎えられるようになってしまった。

(すご・・・おちんちんあんなにおっきくなるんだ・・・ほんとに・・・)

半分夢だと思っているからか、 彼方は目がそらせなかった。 それどころか、目の前で犯されて悲鳴をあげているの親友なのに、 その姿を見て下着にしみを作り始めた。

ドクン、ドクン、ドクン

(夢、じゃ、ないのかな、これ・・・だとしたら、あたしもあんなこと、される・・・?)

「んっんぅ゛っぐるじ・・・・っぁ゛っんっ」

だんだんと、茉李の声に艶がにじみ始めている。

「あ゛ーっあ゛ーっんぎ・・・・っひぁああ・・・・!!」

(気持ちいいの・・・?気持ち、いいの・・・・・・?)

「んっんっんっんっ」

だんだんと腰の動きが早くなる。 男の荒い息遣いが、茉李の声の合間に聞こえる。

「く・・・・ぅ・・・・・あっ出るっ」

突然震えたかと思うと、男はぐっと腰を祭りに押し付けた。

ブピュッ

「ひぁっあ゛ー!!!!?」

白っぽくとろりとしたそれは、茉李の中からあふれ出し、 飛び散って高潮した頬を叩く。 男の性器に、茉李の胸に、脚に、とろとろと垂れていく。

(うそ・・・あいつ中出しした・・・)

「や・・・っやぁああ!早く抜いてっ抜いてっ赤ちゃんできちゃうぅう!!」

その衝撃は茉李を快感のふちから引き戻したらしかった。 ドクンドクンと脈打つペニスが自分の中に熱い液体をぶちまける。 それはどんな感覚だろう。

(あぁ・・・・・・どうしよう・・・こんなのおかしいのに・・・)

彼方の昂ぶりは、最早一見にしてわかるほどになっていた。 頬は赤く、熱くなり、もじもじと太ももをこすりあわせている。 とろりとした目元、甘い息を吐く唇は、 発情した雌そのものだった。

(だめ、だめなのに、だめなのに・・・・早く、起きなきゃ・・・)

夢なら、夢なら早く起きなくては。でも覚めて欲しくないとも思っている・・・。 本当ならまず茉李の身を案じるはずだ。 それなのに自分は、こんな風に興奮している。 急に自分が惨めで恥ずかしいバカで淫乱な小娘に思えて、 彼方はぎゅっと目をつぶった。その瞬間だった。

パッ

彼方の頭上にも、茉李を照らしているのと同じ 薄暗い照明が灯った。 慌てて閉じた目を開く。 離れて見ていたよりも明るいその光に、思わず目を細めた。

「君が彼方チャンかあ・・・」

部屋の奥から歩み寄ってくる男が見えた。 はあはあと気持ちの悪い荒い息をしている。

(!!!こいつ、茉李を・・・・!!)

その男は、ついさっきまで向こうの檻で茉李を犯していた人物だった。 今しがた射精したはずなのに、 出したばかりの精液と、泡だった―おそらく茉李のものだと思われる― 愛液を滴らせた肉棒を、ぎちぎちと勃起させていた。

「・・・・っぁ・・・・あ・・・・の・・・・」

上手く声が出ない。 昂ぶった身体は、彼方に思考を許さなかった。 目の前の勃起した肉棒が自分の中をかき回すという容易に 想像出来るごく近い未来は、濡れた幼い性器をひくつかせた。

「あれ・・・興奮してるの?ボクと茉李チャンのセックス見てたんでしょ?」

「!!!!」

気付かれていた! 思わずくるりと後ろを、茉李の方を見た。 まさか茉李も気がついていた?

「安心しなよ、茉李チャンは気付いてないよ。今は気を失ってるし」

男の言うとおり、茉李は床にぐったりと倒れこんでいた。 強烈な絶頂は失神を伴うと聞いたことがあるけれど、 茉李はイッてしまったのだろうか。

「あぁ、ゾクゾクするなぁ・・・君たち親友同士なんでしょ?ボクそういうの好きだなあ」

荒い息のまま、男が喋る。 少女を無理やり犯して、直後にそれを目撃していたその親友を犯す。 純潔の乙女は、竿姉妹と化すわけだ。 それは甘い、背徳の匂いがする響きだった。

「待ってたんでしょ、犯されるの・・・脱いでよ。脱がしてあげてもいいよ」

「そっ・・・そんっ・・・・・っ」

反論しようとしても、声が出ない。 身体が、言うことをきかないのだ。

「しょうがないなあ、脱がしてあげる」

男が彼方に近寄ってくる。 目の前にしゃがみこまれると、荒い息が肌に触れた。 それでも彼方は、後ずさりすら出来なかった。 男が一枚一枚服をはいでいく。 テニス部の揃いのウィンドブレーカーを、Tシャツを、 制服のスカートを、そして、アンダースコートを。

「あーあ・・・こんなに塗らして・・・」

「ちっちが・・・あ・・・っ」

ギュウッ

「ふぁああっ」

「下着越しにクリちゃんつままれてそんな甘い声出してるのに・・・」

「ちが、ち・・・・んぅ・・・っ」

ギュウゥゥッ

「ん゛ーーーー!!!」

「犯してくださいって言っちゃいなよ」

「ぃ・・・ゃ・・あ・・・・・・」

「・・・・しょうがないなあ」

グイッ

「きゃあ!!!」

男は彼方の細い腕を掴み、床に引き倒した。 彼方は男に尻を向け、四つん這いのようばポーズになる。 違うのは、上半身が崩れてしまっているというところだ。

「ローション代わりにたっぷり愛液を塗ろうね」

そう言って、男は彼方の膣をまさぐった。

グチュグチュ

「んぅぁああ!」

もうどろどろになった壁を突然こすられ、 走った快感に身を縮める。

チュプンッ

「ひゃんっ」

指はすぐに抜き取られた。 びくんと身体を震わせながら彼方があげた声に、 名残惜しそうな響きがにじむ。

「こっちに、たっぷり入れてあげるからね」

「はぁ・・・はぁ・・・・こ、・・・・っち・・・・?」

ズプゥッ

「いぎぃいい!!!」

男はあろうことか、彼方の肛門に愛液まみれの指を差し込んだ。 そして丹念に、菊の花をほぐすように塗りこんでいく。

「あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!」

グリグリと直腸がえぐられる。 圧迫されるような、苦しいような感覚が彼方を襲った。

「十分にやわらかいね。素質あるなあ・・・」

「ひぎぃぃぃぃ・・・・」

苦悶の声を漏らす彼方をよそに、男は嬉しそうに、 太い指を何度も何度も抜き差ししている。 彼方の愛液で、指は滑らかに滑る。

チュポンッ

「くあん!!!」

そしてまた突然、指を引き抜いた。 ゆっくりと中腰になり、 カチカチになった肉棒をにぎっている。

「え・・・ぇ・・・なにぃ・・・・・?」

(なにするのぉ・・・・?まさか・・・・・?)

ズン!!!



「ひぎぃ!!!!!」

「あ〜、すごい、やっぱりいいよ、彼方チャン・・・・」

「ぐるじ・・・ぁあ゛あ゛・・・やめ・・・ぬい・・・でぇ・・・・!!」

ズチュッブヂュッズニュッズンッ

「ぁ゛っあ゛っあ゛っお゛ーーーっ」

悲鳴がこだまする。 肉壁は男の性器の形に何度も広がり、何度も元に戻る。 吐きそうな程の苦しさが、何度も何度もこみ上げる。 もう言葉らしい言葉を発することはできなかった。 ひたすら裂けそうな肌の痛み、吐きそうな直腸の苦しみに叫んだ。

「あ、も、でそ、彼方チャン、出るよ!!!」

「ひぎぅううううう!!!」

ドクドクドクッ

暖かいものが下腹部に広がる。 本来と逆の方向に液体が流れるのだから、もちろん苦しい。

「あぁあああぁ・・・・ぁぅ・・・・・」

精液があふれていく。

すりゅんっ

「ひっ」

硬さを失ったペニスが引きぬかれ、 赤く染まった尻の双山に精液が飛び散った。

「ぐぅ・・・・・・」

「その内気持ちよくなるよ、今度は茉李ちゃんと三人でしようね」

男の声が遠くに聞こえる中、 この覚めそうもない夢のこの先を思い、彼方は気が遠くなりそうだった。

トロォ・・・・・

そして彼方の膣からまた、期待を含んだ愛液がとろりと、溢れ出していた。







fin





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