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わたしが●校に入学した頃から、お兄ちゃん、変なんです。
「具合が悪い」とか言って学校を休んで家に篭ってる事が多くなりました。さほど具合が悪そうでもないし、家に居ても漫画読んだりパソコンでインターネットやったりしてるばかりみたい。それまで真面目だったし、今のところお父さんやお母さんもあまりうるさく言わないで様子を見てるけど…。
なにより変なのが、お兄ちゃんが学校を休んだ日、わたしが学校から帰ると、わたしの部屋のクローゼットの中が荒らされたような形跡がある事です。そのほかにも整頓しておいたベッドが乱れていたり、脱衣所の洗濯カゴに脱いで入れておいたはずの下着が無くなっていたりする事も。それが晩になると元のカゴの中に戻っていたり…。
…そして。その日も、朝お兄ちゃんは学校へ行かずに家にいたけど、夕方あたしが家に帰るとお兄ちゃんもいなくて留守。気になったので脱衣所をチェックすると、昨晩脱いだはずのブラとショーツが無い。まさか、と思ってお兄ちゃんの部屋へ。
2人とも中学生になった頃から用がなければお互いの部屋の中にまでなかなか入らないし、特に最近はまったく中で何をしているのか分からなかったけれど…。
見てしまった。床やベッドの上にバラバラと散らかっている漫画の本。そしてビデオカセット。それも「成人向け」って書かれたのが沢山混じってる。今読んでいたのか、ベッドの上に散らかっているのは全部エッチな漫画の単行本。タイトルを見ると、『妹調教日誌』『奥様は、い・も・う・と』『平成近親相姦史』『犯してお兄ちゃん!』『兄妹IN!』…
なに、これ!?
恥ずかしい表紙イラストから視線を逸らしてベッドの上をあらためて見ると、乱れたシーツに埋もれるように、わたしの白い下着が…。あわてて手に取ると、ところどころ粘っこいもので湿ってる!
(まさか…)
ショーツを広げてみると、ちょうどわたしの股間に触れるあたりの布に、何かに濡れた染みが大きく広がってる。おそるおそる、鼻を近づけて臭いを嗅いでみる…。
・・・!
あわててショーツを放り出した。古くなったイカみたいな…ムっと鼻の奥に絡みつく匂い。やっぱり…これってもしかして、お兄ちゃんの…精液、なの!?
慌てて部屋を飛び出した。自分の部屋に入るとベッドの脇で膝を落として顔をシーツの上に突っ伏してしまう。
お兄ちゃん、アレはやっぱり…わたしの下着で…あんな漫画読みながら…。
バカバカ、信じられない!なに考えてんのっ!
カーっと全身の皮膚が熱くなる。でも身体の心は逆に凍えるような寒気が走ってて。冷や汗が吹き出す。心臓がまるで400m走でもしたみたいにバクバクいって。
怖さと恥ずかしさの両方に震えながら、どのくらいそのままジっとしていただろう。何時の間にか身に付けている下着も制服も冷や汗でジットリ湿気を帯びていた。
とにかく今は家を出よう。お母さんかお父さんが帰ってくるまで…お兄ちゃんと顔を合わせる気がしない。そう思って立ち上がり、制服を脱ぎ始めたとき。気が動転していてちゃんと閉めるのを忘れたのだろう。半分ほど開いたドアの外に人が立っているのに気付いた。
「お、おにぃ…ちゃん…っ」
今度は本当に全身が凍りついたみたいに動かなくなった。そこには精液に汚れた私の下着を握り締め、血走った目を向ける、わたしの兄であるはずの男が何時の間にか佇んでいたのだ。