縦に切り裂かれた白いレオタードは、両脇の内腿の付け根に食い込むフックに張り付いたように左右に拡がり、その隙間の中央を走っていた秘裂は開き奥の濡れた肉襞が曝け出されていた。
少女の可憐な穢れを知らず、淡く薄桃色に色付く肉唇は、肌の白さと馴染んで、可憐な花びらのように咲き誇っているように映える。蜜に濡れた花びらは、かすかにさざめくように震え、透明なキラキラと光る愛蜜は糸を引きながら床に滴り落ちていった。
幻想的なその景色にヴァルカンは魅入られたように、しばらくその眺めを楽しんでいた。
「………ううぅ………おねがい………です………ゆるして………」
今はもう指で触れていないというのに、いまだヴィーナスは甘い甘美な声を上げながら、哀願し続けてきていた。
すでに身体中に、官能の刺激が回り抑えておくことができなくなっているかのように、身体全体が痙攣したように震えていたのである。
少女戦士にとっては、秘所を弄るという行為は、初めての体験だったのかも知れないとヴァルカンは考えた。だから今のこの身体の疼きによる悶えるような感覚と、セーラー戦士としての誇りの狭間で、心さえも悶え苦しんでいるのだろうと思ったのである。
もう少し愛撫での責めを繰り返したら、ヴィーナスは間違いなく性の快楽に溺れてしまうのではないかと思うほど、自分自身を失いかけているように見える。
この最初の段階で性の虜になっては、後々の楽しみがなくなってしまうと考えたヴァルカンは、しばらく放置し、ヴィーナスの身体の疼きが和らぐのを待った。
「どうですかな、気持ちいいでしょう、ヴィーナス」
ヴァルカンはヴィーナスの顔を見上げた。
項垂れたヴィーナスの表情は、艶かしく悶え苦しみながら襲い来る快楽に耐えているように、きつく目を瞑り額から珠のような汗を流していた。
口が僅かに開きそこから荒い呼吸と甘い吐息が漏れ、目元からは涙が溢れていた。顔中が真っ赤に染まり、恥らう乙女の苦悶の表情を見事に形作った可憐な顔だった。
「………おねがい………します………もう………ゆるしてぇ………ください………」
ヴィーナスはそれでもなお哀願の言葉を噤む。必死で身体を襲う快楽に耐えている。
「ふふふ、身体は正直なものですな。セーラー戦士として、こんな恥ずかしい行為を受けているというのに、悦んでいるのですよ」
ヴァルカンはわざとらしく声をかける。
「そ………そんな………こと、ない………」
弱々しく左右に頭を振るヴィーナス。
大分和らいできたようで、呼吸も整い始めていた。
「ほう、ではなぜ抵抗しないのですか? 悲鳴を上げないのですかな」
「そ………それは………あなたが………こんなふうに………拘束して………」
ヴァルカンの言葉にヴィーナスは首を振りながら言う。
「本当に嫌なら何が何でも逃げようと暴れるのではないですかな? 嫌いではないのでしょ、こうされるのが?」
ヴァルカンは再び秘裂の肉に指の腹を押し当てた。
「――――ひぃぃ!」
和らぎかけていた疼きをまた刺激され、腰がピクンと跳ねて、ヴィーナスは短い悲鳴を上げた。
「仕方ありませんな。ではそろそろあなたの大切な場所を拝見させていただきますよ」
ヴァルカンが、ヴィーナスの秘裂に指を押し当てたまま声を上げた。
「い、いやですうぅぅ! ゆ、許してくださいぃぃ!!」
ヴィーナスが目を見開き勘高い声を上げた。
――――第6話はここまでです――――
――――以下、製品版でお楽しみ下さい――――
――――第7話、美の女神の寵愛を受けた少女、散る――――
――――第8話 神秘の祭壇に注ぐ――――
――――第9話 四つん這い――――
――――第10話 性処理道具――――