薄暗く何も無い殺風景な部屋の中で少女が横たわっていた。目と口をガムテープで覆われ、小さ形の良い鼻で荒い呼吸をしながら、くぐもった声を出して、体をよじっている。
襟元に一本黒い線が入り、襟元から蒼いリボンタイの付いた、清楚感を醸し出す白い前開きボタンの付いた長袖ブラウスと極薄い水色のギャザーの入り裾にフリルがあしらわれた膝丈スカート、それが腰の部分で白いリボンで纏められた一体型のドレスを身に纏った少女である。
しかし少女は、両腕を背中で縛られ、胸の上下に縄が回されていた。スカートからの覗く両膝を合わせるように縄で縛られ、スカートから出た白いソックスに覆われた華奢なふくらはぎは合わさるように括られ、両足首も合わされて縛られていた。足首から伸びた縄が背中の両手首を縛る縄に?がれ、膝を折るようにして転がされていたのである。
後頭部のリボンで結ばれた背中まである長くきれいな髪は床に乱れ、腰の裏で纏められたリボンの先も床に乱れていた。
中学二年生の早坂雪江は、都内の私立中学校のほとんどが参加するピアノコンクールに参加したその帰り道、二人組の男に拉致されたのである。
目の前を走っていた車が急停車し、雪絵を乗せた車も何と追突を免れて急停車した。運転手の星野が注意しに行こうとしたとき、二人組の男たちが先に動き、星野を殴り倒し縛り上げて、雪絵を襲ったのである。
雪絵は、一体自分の身に何が起き、なぜ今こんな状態にいるのか理解できずに、不安と恐怖におそわれていた。
口の中に異物感を感じ、その上からガムテープを張られて、声を出せなかった。目を覆うガムテープに視界を遮られ、ここが何所なのかさえ分からない。そんな状態にされた雪絵が不安と恐怖を感じるのは当然のことだった。
戒められた縄を解こうと必死で体をよじるが、まったく効き目はなかった。不安と恐怖は徐々に膨らみ、目元を覆うガムテープの隙間から涙が零れていた。
ガチャガチャ、雪絵の耳に金属を合わせているような音がいきなり飛び込んできた。
(な、なにっ?)
不安からビクッと体を強張らせる。
ドアの開くような音がして、足音が聞こえた。誰かがここに入ってきたのだ。
(だ、誰っ?)
そこに入ってきた人物が自分を助けに来てくれたのかどうか解らない雪絵は、身動きしなかった。
「なんだ、お嬢様はまだ眠っているのか?」
男の声に雪絵は体を強張らせた。知らない男の声だった。
「もうそろそろ目を覚ましてもいい頃なんですがね」
別の男の声がした。雪絵には聞き覚えのある声だった。
少し軽薄そうな若い声ながら、ここに連れてこられる直前まで、聞いていた声でもあった。
「うぐっ、うううっっっ」
自分の知っている男の声に、雪絵は助けに来てくれたと思い、必死で声を出した。
「なんだ、目が覚めてるじゃないか」
もう一人の聞き覚えのない声の男が言った。
「いいんじゃないですか、その方が面白いでしょう。眠ったままなんてつまらないだけですよ」
聞き覚えのある声の男は、雪絵の縄を解こうとせず、嬉しそうに言った。
(えっ、なんで、どうして………?)
彼は自分を助けに来てくれたのではないのか?
雪絵の不安はますます膨らんでいった。
自分が車から連れ去られようとしたとき、彼は車の中で縛られていたが、それでも必死で雪絵を助けようとしたはずだった。
人違い、一瞬雪絵はそう思った。しかし、次の言葉で雪絵の戸惑いは、不安と恐怖を甦らせた。
「雪絵お嬢様、どんな気分ですか。縛られてこんなところに寝かされている気分は?」
聞き覚えのある声の男が歩み寄り、自分の間近まで来て言った。
「ううっっっ、ううっっ!」
くぐもった声しか出せない。
(た、助けて! 解いてお願い!!)
雪絵は必死で声の主に言う。
不安と恐怖を感じながらも、自分の知っているこの人ならきっと、助けてくれるはずだと、まだ信じていた。
しかし男からの反応はしばらく何もなかった。ただ、くぐもった声を上げる自分に、その視線を釘付けにしていることが、なんとなく感じ取れた。
ますます不安に駆られていく。助けに来てくれたのではないのか?
それとも………
雪絵の思考は混乱していた。
(やあっ、痛いっ! な、なに? やめてっっ!!)
いきなりだった。髪の毛を鷲づかみされ、上体を起こされた。頭頂部の皮膚が引っ張られ激しい痛みが襲ってくる。
「雪絵お嬢様、君には悪いが、俺たちに付き合ってもらうよ」
聞き覚えのある声の男の言葉に、雪絵は恐怖を感じた。はっきりとこの男たちが自分をここに連れてきて、体を縛り目と口にガムテープをした張本人たちである事をようやく悟った。
そして、一体何をされるのか理解は出来なかったが、本能で感じた言い知れぬ恐怖に身を震わせた。
「あまり手荒なまねはするなと言われているのを忘れるなよ」
「分かってますよ」
男はそう言って雪絵の頬に手を当てた。
「へへっ、可愛い雪絵お嬢様。いま目隠しをとってやるよ」
聞き覚えのある声の男はまるで別人のように、雪絵の髪を鷲づかみにしながら、目を覆ったガムテープを一気にはがした。
(いやっ、いたぁぁぁ)
くぐもった悲鳴を上げる。
ガムテープがはがされる時、一緒に目の周りの肌も引っ張られ、激しい痛みを感じた。
「どうだいお嬢様、やっと視界が利くようになった感想は?」
男の間近の声に、おそるおそる目の前の男の顔を見た。
(ほ、星野さん!)
やはり、聞き覚えのある声は、運転手の星野だった。
(なんで、どうして?)
予想していたとはいえ、あまりの衝撃に、雪絵は息を飲み込んでしまった。
「驚いた? 驚いたよね、この俺がここにいるんだから」
そんな雪絵の自分を見る驚きと不安の表情に、嬉しそうに口元に笑みを浮かべて星野は言った。
「もういいだろう、あっちの部屋に連れて行こう」
もう一人の男の声で、雪絵は我に返った。もう一人いたことをすっかり忘れていた。自分のまったく知らない男だった。
「最初からあっちの部屋に置いておけばよかったのに、遠山さんにしては珍しいミスですね」
星野が文句を交えて言う。
「そういうな、いろいろと準備があったんだよ」
星野から遠山と呼ばれた男はさらりとそれを受け流した。
「どうだ、星野。そのお嬢様をそのままの姿勢で運び出せるか? それとも一回脚の縄を解くか?」
「大丈夫ですよ。運ばせてくれるんなら、こういう手がありますよ」
そう言うと星野は、髪の毛を離し、雪絵の正面から抱きついた。
「うぐっ! うぐっ、うぐっっっ!!」
突然のことに雪絵は、悲鳴を上げ、体を捩ってそれから逃げようとした。しかし、大の大人の男の力にはかなわない。
(いやぁぁぁ!)
星野の体が密着し、背中に腕が回される。縛られていた手首が、星野の手に覆われたかと思うと、別の腕が背中に伸ばされる。そしてスカートの上からお尻の谷間に差し入れられ、滑るように脚の付け根の間の大事な三角地帯に、大きな男の手が割り込んできたのである。
(いやぁぁ、いやぁぁ! いやぁぁぁぁぁぁ!!)
雪絵は、布越しとはいえ大事に部分に触れられた感触に虫唾が走り、そこから逃れようと必死で体を捩る。
しかし、星野の体が完全に密着し抱き疲れては、縄で縛られた体はあまり身動きが出来なかった。雪絵にとっては虚しい抵抗でしかなかった。
「お尻とここの感触をまた後で楽しむとして、せーのっ」
そう言って星野は、中腰の姿勢から、雪絵の背中に回し、手首を掴んでいる腕と、脚の付け根に差し入れた腕に力をいれ、腰を勢い良く浮かせて、立ち上がった。
「うぐうぅぅぅ! ううっっ! ぐうぅぅ!!」
雪絵のくぐもった悲鳴がその部屋の中に響いた。
「ほう、そういう手があったのか」
雪絵の背中に回した手で、しっかりと縛った腕と手を掴み、自分の体に密着させたことによって、雪絵の体を固定させる。そして、脚の付け根から秘所に差し込んだ手で、落ちないように力を込める。しかも雪絵自身の体の重みによって、星野の手が大事な部分に食い込み、股間で支え上げられている様な形になった。
(やだぁぁぁぁ! やめてぇぇぇぇ!! たすけてぇ、だれかぁぁぁ!!!)
男にがっちりと抱きしめられ、その上敏感な閉じた股間に手を差し入れられた雪絵は、猿轡をされた口から声にならない悲鳴を上げ、必死でその屈辱から逃れようと体を捩った。
星野は雪絵を抱き抱えながら、お尻から差し込んだ手に、柔肌が食い込んでくる感触に嬉々とした表情で立ったまま、抵抗しようと体を揺する雪絵の耳元で囁いた。
「お嬢様、そう暴れると落ちてしまいますよ」
にやけた笑みを口元に浮かべ、両方の腕に力を込め、雪絵の華奢な体を締め上げたのである。
「ううっっっ!!」
雪絵のうめき声が響く。
「おとなしくしていてください、ゆ・き・え・お・じょ・う・さ・ま・・・」
更に力を込める。
雪絵は大粒の涙を流しながら、力つきたように抵抗をやめた。
「そうそう、そうしていればいいんですよ。すぐにおろしてあげますからね」
星野はそのまま、力なくうなだれた雪絵を抱いたまま、遠山の開けたドアをくぐった。
薄暗い廊下を、遠山と雪絵を抱いた星野が歩く。
「ところで、あの人から連絡はあったんですか?」
星野が思い出したように言う。
「いや、あれからはないな。まだ忙しいじゃないのか? 会社の方と自宅の方はてんやわんやだろうからな」
遠山は星野に無理やり抱きかかえられて、すすり泣く雪絵を見て言った。
「お前は相当そのお嬢様が気に入っているんだな」
遠山が呆れたように、その様子を見ながら言う。
「そりゃあ、もちろんですよ」
星野は、さも当然のように言う。
「こいつがいたから、俺は今までなんとかあの家で、運転手として働いてきたんですよ。あんなわがままな奴等の相手を我慢してね」
星野はに苦々しく言う。
運転手として五年間早坂家に勤めてきた星野は、長女の秋絵と次女の雪絵の、学校の行き帰りの送り迎えが主な仕事だった。他に昼間は早坂夫人が出掛けるときの運転も主に星野の仕事だった。
だが、長女の秋絵と早坂夫人は、結構我儘で渋滞で込んでいたりしたら、それこそ星野に八つ当たりすることさえあり、何かにつけて文句を言ってきていたのである。しかも、完全に見下しているような態度だったのである。いくら使用人の一人だからと言って、若い星野が面白いはずがなかった。秋絵も早坂夫人も一応美人の部類には入るだろうが、性格ブスだと星野は常々思っていた。
しかし、雪絵は二人の血を本当に引いているのかと疑いたくなるような、掛け値なしの美少女であり、控えめでおとなしく気立てのいい性格で、星野はそんな雪絵の、学校との送り迎えだけが楽しみで、この仕事を今まで続けてきていたのである。
「そういうもんかね」
遠山には、これといって雪絵に対して特別な感情はなかった。ただ、早坂勇人の娘だという事だけが、唯一の事実であった。あの男を憎む代わりの代償が雪絵だったのである。
雪絵が連れてこらえたその部屋を、蛍光灯の灯りが全体を照らす。
ベッドに置かれた雪絵は、その部屋の異様な光景に身震いした。
明らかに普通の部屋と違っていた。壁はコンクリートがむき出しになっており、ところどころに金具やフックが打ち込んである。天井には何本かの鉄の棒や柱がトラス構造のように縦横に走り滑車が何個か垂れ下がっている。
扉はベッドの頭の上に、今入って来た鉄製の扉があり、横に大きな扉、足元に入って来た扉と同じような扉がある。
雪絵にはどういう部屋なのか想像すらできなかった。ただ、決して自分にとって好ましくない、恐ろしい部屋だと言う事だけが直感で感じ取れていた。
雪絵は、ベッドに丸まり愕然とした表情のまま、所在投げに涙に濡れた視線を部屋の中に彷徨わせた。
「さて、はじめようとしますか? 遠山さん」
男の声に、ビクッと体を強張らせ、声の先を見てしまう。
(な、なに………なにを、はじめるって………)
涙で霞んだその先で、男二人が服を脱いでいくのを、見てしまった。驚愕の思いで目を見開いてしまう雪絵。
パンツ一丁になった星野の姿が、自分に近づいてきた。
雪絵は思わず顔を赤らめ、目をつむる
(いやぁぁぁぁ、こないでぇぇぇ、それ以上近寄らないでぇぇぇ!)
猿轡の奥から必死で哀願し、ベッドの上でスカートがはだけるのも気にせずに、体を捩り逃げようとする雪絵。
「へへへ………色っぽいよ、雪絵お嬢様………」
薄汚い口調の星野の声が飛ぶ。
(やめてぇぇ、お願いぃぃ!)
ベッドの上で必死に縛られた体を捩り逃げようとする雪絵。
さらさらの髪は広がり、白いドレスのスカートが乱れ、細いながらも均整の取れた厚みを見せる太ももを露にしていた。
「脚の縄を解こう。君の憧れのお嬢様だ。最初は君にくれてやろう」
「本当ですか!?」
遠山の言葉に、声を上げて喜ぶ星野。
(えっ、何? くれてやる? な、なに………?)
一瞬、遠山の脚の縄を解くと言う言葉に、もしかしてと期待してしまった雪絵だったが、次の言葉の意味がまったく理解できなかった。
「お嬢さんもお待ちかねだぞ」
そう言った遠山が、ベッドに登ってきた。
「うれしいなぁ、うれしいなぁったらうれしいな」
変な鼻歌を歌って星野も、ベッドに登ってくる。
(い………いや………いやっ………)
雪絵は、間近に迫る男たちに、悲鳴すらも上げられず、体を震わせ、大粒の涙を流すだけだった。
星野はゆっくりと雪絵に近づく。涙に濡れおびえた瞳で自分の方を向いてくぐもった声を出し、弱々しく頭を左右に振る雪絵に、劣情を感じながら、わざとゆっくりと近寄る。
「今、脚に掛けられた縄を解いてあげるからね」
言葉は丁寧だが、卑猥な響きを持った声を、雪絵にかける。
「ぐうっっっ! うううぅぅぅ!!」
激しく頭を振りだす雪絵が、そんな星野から逃れようと、再び体を捩って逃げようとする。
「おっと、俺もいること忘れないでほしいな、お嬢様」
星野から逃れようと体を捩り、何とか星野から少し離れる事に成功した雪絵だったが、その反対側には、遠山がいた。
「ううっっっ!」
いきなり遠山に肩を掴まれ、引き寄せられる雪絵。激しく頭を振り抵抗する。
「そう暴れるなよ、お嬢様」
ベッドに座り胡坐をかいた遠山は股間に、雪絵の横顔を押し付ける。
「それじゃ俺も………」
遠山が、雪絵の体をうつ伏せに固定したのを見て、星野は、背中につくように縛られている雪絵の足首に手をかける。
「ううっっっっうう!!」
雪絵のくぐもった声がさらに高まる。
「こりゃあいいや。お嬢様の顔が俺の股間で僅かに動いて、俺のを刺激している」
がっちりと雪絵の体を押さえつける遠山が、始めて嬉しそうに声を出す。
「そっちもいいですね。じゃあ後で交代しましょう。俺がやり終わってから」
星野も嬉しそうに、雪絵の足首と背中を結んでいた縄を解きながら言う。
「まあまああせるなよ。時間はたーっぷりあるんだから。なあ、お嬢様」
咽び泣く雪絵の表情を見下ろしながら遠山は言った。
男の股間に無理やり埋められた雪絵の顔は、頭の上で遠山に押さえつけられ、白いブリーフの盛り上がった部分に口と鼻と目を押し付けられ、その異様な硬い感触に恐ろしさを感じた。口に詰め物まで入れられガムテープを張られて猿轡をされた雪絵は、残された唯一の呼吸手段でもある可愛い小鼻自体が男の薄汚れたブリーフの中に埋まり、僅かな隙間からしか息を吸うことが出来ない。そして鼻で息を吸うと嫌な異臭が入り込み咽返ってしまう。
その異臭はだんだん恐ろしい臭いとなり雪絵を襲い、顔に当たる硬い物がむくむくと膨らみ硬くなっていくのを感じ、戦慄を覚える。
そこが何であるのか雪絵が知らないはずも無く、どういうための物なのかも知っている。
白い布越しに膨れあがるそれは、凶悪そうなものに思えてくる。
(いやぁぁぁぁ! やめてぇぇぇぇ!!)
雪絵は必死でそれから逃れようとしても、体を縛られ、頭を抑えられては逃れようも無かった。そしてさらに、足元には、もう一人自分を恐怖に陥れようとしている男が居たのである。
「さあて、雪絵お嬢様の綺麗なおみ足を自由にしてあげますからね」
卑猥なもの言いの星野は、雪絵の足首と背中を?いだ縄を解き、雪絵の細い両足を伸ばす。それでもまだ両脚は足首と膝の上で縛られ、両足は重なりあったままだった。
「うーん、さて、スカートは邪魔ですから、めくっちゃいましょう!」
星野は乱れたスカートを腰の上に捲し上げた。
(いやぁぁぁ! 見ないでぇぇ! 見ないでぇぇぇ!! お願いぃぃぃ!!)
ぴたっと重なり合わさった細い脚と、白いパンティに埋もれた二つの山が露になる。雪絵は激しく体を捩るがそれは、星野の目に晒された腰を淫靡に振る動きにしかならなかった。
「ううぅん、色っぽいねぇぇ」
案の定星野はその動きを食い入るように見つめ、パンパンとお尻の肉をパンティの布越しの上から叩き撫で上がる。
(いやぁぁぁ! 触らないでぇぇぇぇ!)
雪絵はおぞましい感触に恐れ、必死でその手から逃れようとさらに腰を振る。ますます星野の淫靡の欲虐を刺激するだけだと思いも付かない。
「ひゃははははぁぁぁ、いいねえぇぇぇ、いいねぇぇぇ。ほらほら、もっとけつを振ってくれよぉぉ!!」
星野は、だんだん過激に、雪絵のお尻を叩き、撫で回し始める。その腰を振る姿が気に入ったのか、雪絵の閉じられた両足の膝の裏を片足で押されこみ、片方の腕で背中を押さえる。
(いやあぁぁぁ! 痛いぃぃぃぃ!! やめてぇぇぇぇぇぇ! やめてぇぇぇぇぇぇぇぇ!!)
雪絵はその感触に痛みを覚え、なおさら逃れようと腰を振る。
さらに星野は楽しそうに笑いながら叩いたり撫でたりを繰り返す。
「と、遠山さん、俺、もう我慢の限界。これで一発いいですかね」
星野は雪絵のお尻を鷲づかみにして、力を入れたり弱めたりを繰り返しながら言う。
「ああ、微妙な動きが加わって俺も我慢の限界に近い。このまま顔射でもしようかって考えていたところだ」
星野の問いかけに遠山が答える。
(いやぁぁ………な、なに? いっぱつって――――がんしゃって………な、何しようというの?)
雪絵は顔とお尻におぞましい感触を感じながら、二人の言葉に言いようのない不安が溢れてくる。
遠山が片手を雪絵の頭の上の髪を鷲づかみにし、顔をそり返らせる。
「うぐうぅぅぅ」
反り返った首の痛みにくぐもった悲鳴の声を雪絵が漏らす。顔中を涙でぬらした雪絵の可愛らしい顔が現れ、遠山は嗜虐心を高ぶらせる。
「へへ、今いいもの見せてやるからな。見たこと無いだろう?」
遠山が胡坐を掻いた脚から、雪絵の体の左右に開いて伸ばす。そして自分の履いているブリーフを脱いだ。
雪絵は凍りついたように目を見開き、驚愕の表情を浮かべて、遠山の男根を凝視していた。あまりの衝撃に目が離せなくなってしまっていたようだった。
「どうだい? その顔で一回撫で回してもらおうか!!」
遠山はそう言って、雪絵の顔を自分のそそり立つ男根に付けた。
「うぐうぅぅぅ! ううぅぅぅ!!」
雪絵は必死でもがこうと頭を振るが、それがまた男根の周りの肉を刺激する。太腿で雪絵の顔を挟み、両足でしっかり雪絵の背中の腕を押さえつける。
雪絵が嫌がって自分で顔を振るようにさせるために、頭を掴む手を少し緩める。案の上雪絵は左右に頭を振り、男根に当たる涙に濡れた柔らかい顔の頬肉が、硬くなった肉塊を摩擦する。雪絵の前髪が垂れ、頭が動くたび男根の付け根と陰毛をさわさわと刺激する。苦しそうに鼻から息を噴出していることも男根の肉をさらに刺激していく。
雪絵の、美少女の涙に濡れた顔全体を使った自慰は、まさしく男根のみならず淫嚢さえも刺激し、遠山はだんだん高みに達していく。
「かわいい、かわいい、おしりちゃん。ゆきえおじょうさまのーおしりちゃん」
歓喜の鼻歌を歌いながら、すでにトランクスを脱いで男根をそそり立たせていた星野は雪絵の腰の上に遠山を背にする様に馬乗りになる。
「かわいい、かわいい、おしりちゃん、パンツの中に突っ込もう!」
相変わらず自作の鼻歌を歌いながら星野は、必死で脚を上下に動かしじたばたする雪絵の、お尻と白い清楚なパンティの間に、硬く膨れあがった男根を差し入れた。
「ふんぐぅぅぅぅぅ!!」
遠山に男根で顔中を這わされさせていた雪絵の、更なる呻き声が響く。必死で腰を動かそうとする僅かな抵抗が感じられ、星野は嬉しそうにパンティの中の、丸みを帯びた柔らかい二つのお尻の谷間に男根を滑らせ、じたばたと動かす脚を持ち上げ海老反りの体勢で白いソックスで覆われた足先に口をつけた。
「ひゃほー! 柔らかいおにくちゃーん! お嬢様の靴下は少々くさくありまーす!!」
星野は雪絵のお尻の谷間に埋め込んだ肉塊を両側と下から挟む柔らかい肉の感触を感じながら、足先のソックスの湿り気を帯びた白いソックスの匂いをかぎながら、腰を動かす。
「うぐうぅぅぅぅぅっぅぅぅぅ!」
雪絵は、背中の上で組まれた遠山の脚と腰の上に馬乗りになった星野によって、腹ばいの上半身をがっちり固定され、腰から下の縛られた両足が逆くの字にされて、苦しそうに呻き声を出す。
顔を遠山の男根の周りで動かされ、お尻の谷間に男根を埋め込まれて上下に動かされ、足先をソックスの上から吸われ舐められて、雪絵は大粒の涙を流し、くぐもった悲鳴の声をかろうじてガムテープの張られた口から漏らし、この淫らな羞恥に耐えるしかなかった。
(いやぁぁぁぁぁ! だれかぁぁぁ! だれかあぁぁぁ、たすけてぇぇぇ! お父さーん! お母さーん!! お姉さーん!!)
しかしその雪絵の願いは届くことはなく、ひたすら感じる悪魔のような二人の男の行為に悲しい心の叫びを上げ続けるしかなかったのである。
「うおお、で、でるぅぅ!」
最初に叫んだのは遠山だった。
雪絵はその叫び声さえ、何のことか分からなかったが、次の瞬間戦慄が体全体を駆け抜けた。
遠山が雪絵の顔を動かすのを止めたと思ったら、雪絵の頬に当たっていた肉塊が、びくびく激しく震え、目元の下辺りにある男根の先端から、どっと大量の白濁液が噴出したのである。
噎せ返るような凶悪な匂いが鼻をつき、粘っこい感触が目元を直撃した。きつく閉じた目元を押し広げられようかという勢いに、雪絵は必死に耐えた。やがてその粘液は顔全体に広がり、どくどくといつまでも続くものと思われるほど大量に雪絵の顔を覆う。
「おう、お、俺も!」
星野が声を上げる。次の瞬間、パンツとお尻の間の肉に、粘りつくよう液体が大量に放出される。パンティに染み込み、肌を這いずり、恐ろしい感覚を雪絵に与えた。
「うぐうぅぅぅぅぅぅ!」
雪絵は、くぐもった悲鳴しか出せなかった。
その上、星野の雪絵の濁液が染み込んだ部分を上から押さえつけながら、お尻全体に刷り込んでいくように撫で回した。
遠山は、自分のブリーフを雪絵の顔に当てて、顔に付着した白濁液を万遍なく塗りたくる。
(いやぁぁぁ――――いやあぁぁぁ………もう、やめてぇぇぇぇ!!)
雪絵は、顔とお尻に感じるおぞましい感覚にただ猿轡の奥で喉を鳴らし、くぐもった悲鳴を上げることしか出来なかった。