ベッドの上でガムテープの猿轡をされた雪絵はくぐもった嗚咽の声を漏らし泣いていた。
未だ閉じられ縛られたままの両足をベッドの上でくの字に折り曲げたまま体を横たえている。
雪絵に最初の一発を放出した二人は一度雪絵から離れた。遠山は部屋の外に出ていったが、星野はベッドの外で一回背伸びをすると、再びベッドに登る。
それを感じた雪絵が、体を丸めて縮こまり「こないで」という風に弱々しくかぶりを振り呻き声を上げる。
しかし、星野は躊躇うことなく、雪絵を見下ろす形に四つん這いになり、雪絵のうつ伏せの体を仰向けにさせる。雪絵は顔を背けたが、あまりの衝撃と恐怖に今は抵抗らしい抵抗ができないでいるようだった。
「へへ………あーあ、可愛い顔が精液でどろどろだぁ、涙と精液でぐちょぐちょだぁぁ」
星野が面白そうに顔を近づけ、全体に半透明な液が塗りたくられ、目を硬く瞑った雪絵の横顔を覗き込みながら、雪絵の耳下に囁く。
「何でこんな目に遭うのか知りたいかい?」
星野の言葉にうっすらと目を開け、怯えたまなざしで目線だけを星野に向ける雪絵。その美少女の表情に悦びの嗜虐心を掻きたたせる星野は口元を歪める。
「決まってるさ………可愛いからだよ。雪絵お嬢様!」
星野はにたっと笑うと、雪絵の張り出された胸の上に片手を置いた。
「ううぐぅぅぅ!」
やめて、触らないでという風な響きを持つ呻き声を上げ、頭を激しく振り体を動かす雪絵。しかし、星野はドレスの滑らかな生地の上から、胸縄で強調されて張り出される胸を両手に含んで撫でまわす。
暴れようとする体の上に体重をかけ圧し掛かり、両脚で雪絵の細い脹脛の下にもぐりこませ脚の自由さえ奪う。出したばかりだがすでに再び立ち上がりかけている男根がドレスの上から雪絵のスカート越しに、おそらく雪絵の股間のY字の谷間にぴったりとあたる。スカートの生地の滑らかさと重なる刺激に、さらに猛々しく硬くなっていった。
「もう、逃げられないからね。これからもっと、もっと、楽しいことして遊ぼうね、雪絵お嬢様………」
星野は激しくかぶりを振り、涙を流す雪絵の顔を嬉しそうに見ながら、再び腰を動かし出す。
胸の膨らみを荒々しく揉みながら、股間を激しく擦りつける。
雪絵は中二としてはやや小ぶりのバストだったが、それほど悲観するほどでもなく、今は胸縄で上と下から体に回された縄で、こんもり形良く盛り上がっていた。フリルの付いた大き目の襟の合わさる襟元から、垂らした薄青の多きリボンタイが、胸の真ん中を通された形で上下の胸縄によって固定されていた。
星野はそのリボンタイが外れないように、両脇から雪絵の乳房を捕らえ、指を開いたり閉じたりしながら、ドレスの生地越しに美少女の胸の柔らかさを堪能した。
「うぐふうぅぅぅぅぅ!」
雪絵が激しくかぶりを振りながら呻き声を上げる。鼻呼吸しか出来ない雪絵は、苦しそうに荒い息遣いを鼻からしていた。息が苦しいからか、再び凌辱される羞恥からか、はたまた両方から、顔を真っ赤に染め上げ頭を振り続けた。
「はあ、はあぁ………いいよ、いい――――お嬢様………その表情――――なんて、可愛いんだ………もっと、もっと………苛めてみたくなっちゃうじゃないか………雪絵お嬢様ぁ!」
星野はその雪絵の贖いながら怯えと絶望に涙する表情に、恍惚の感動を覚え、胸の膨らみを堪能し、下半身の一物に感じる滑らかなドレスの生地越しに感じる雪絵の肉に魅入られ、再び興奮が高まっていくのを覚えた。
「くうっっ、また出そうだぁぁ!!」
星野の声に雪絵がさらに激しく頭を振り、呻き声の悲鳴を上げる。清楚なドレスに男の邪悪な濁液が降りかかる雪絵の恐怖の表情と、清らかな物を踏みにじる快感が、星野の脳髄に強烈な刺激を与えた。
「うっっ!」
短い呻き声をあげ、星野は腰を振るのを終えた。男根の先端から大量の濁液がスカートに染み込み拡がっていく。
雪絵はスカート越しにそれを感じ取ったかのように、顔を上に向けたまま放心したように身動きしなくなった。
「何だ、また何かしたのか?」
それからすぐに遠山が部屋の中に入って来た。
ベッドの上では仰向けにされた雪絵の上に、星野がぐったり全身を押し倒していたのである。
星野はゆっくりと起き上がる。
「へへ………スカートの上からまた一発ばかり………」
照れたように遠山に向かって頭を掻く星野。上半身を起こして雪絵の脇に体をずらす。
「お前、そんな立て続けにやって持つのか?」
遠山は呆れたように言いながらベッドに近づく。
「大丈夫ですよ、この日のために何日も我慢したし、いざって時は精力剤の二本、三本飲んでみせますよ」
「………若いってすげな………」
遠山は、ベッド脇にきて雪絵を見下ろす。
乱れた髪が頬や額に張り付き、涙と遠山の濁液と脂汗が混じった物が顔中に広がっている。閉じた瞼から未だに涙が滴り、鼻で荒い呼吸を繰り返しながら、くぐもった声を出していた。
「いい表情だ………」
「そうでしょ、この表情だけで何回でもイキそうですよ」
遠山の声に、星野が嬉しそうに言う。
「さて、そろそろメインいくか、どうだい星野?」
遠山が口の端に笑みを浮かべ星野を見る。
星野の顔がみるみるうちに歓喜の表情を見せた。
「ほ、本当ですか!」
「ああ、俺はカメラマンに徹する。そうだな、鳴き声なんかも撮っておいたほうがいいな、よし、口を聞こえるようにしてやろう。星野、しっかりな、主演男優さんよ」
「わかりました、監督!!」
星野が張り切った調子で遠山に敬礼する。
「むぐうぅぅぅ………くうふぅぅぅっ」
星野がゆっくりと雪絵の口からガムテープを引き剥がす。汚物に濡れたガムテープを引っ張ると雪絵は肌を張る痛みに眉を寄せ呻く。ガムテープを全部引き剥がした雪絵の唇は真っ青に染まり病的な色をしていた。周りにはガムテープの粘着物が多々残り、口の中から唾液があふれ出していた。
「雪絵お嬢様、さあ今楽にして差し上げますよ」
征服者でもある星野は、それでも年下の少女に敬語で呼び掛ける。自分が仕えているお嬢様を屈服する悦びを噛締めたいのだろう、一人の少女ではなく、あくまでもお嬢様の早坂雪絵という美少女を――――
「ふうぅぅぅ………ぷはぁぁぁぁ」
口の中で唾液が大量に染み込んだ詰め物を抜かれると、雪絵は大きく息を吐き出した。吐き出した分の息を取り戻そうと、急いで空気を吸い込み咽かえる。その弾みで仰向けになった胸が上下に跳びあがる。相当苦しかったようである。
「あーあ、可愛そうに。苦しかったんだね、お嬢様」
星野が咽る雪絵の頬に手を当て撫で付ける。
「あ――――いや………な、なんで………」
顔を背けられずに、見下ろしている星野の顔を畏れるような表情の雪絵が震える声で言う。
「なんで? さっき言っただろう。可愛いからさ」
星野はにたっと笑う。
「う………うそ――――そんな………星野さん………正気に………戻って――――」
それでも雪絵は必死で呼び掛けようとする。
「俺はいつでも正気だったよ。お嬢様をこうやって手に入れて、いろんなことをするのを夢見ていたのさ。知ってる? お嬢様のいつもお座りになる座席の座布団、あれ交換しているの俺なんだぜ。毎日交換して、その日座った座布団は勿論、夜のおかずにして抜かせてもらっていたよ」
雪絵の体が小刻みに震えてきていた。
正気だが、狂気でもある。狂った正気か、遠山は、星野の異常な執着心に半ば呆れながら、ビデオカメラを回し続けた。雪絵はまだカメラの存在に気づいていないようだが、星野の異常な気迫に周りを見回す余裕が無いのだろう。
「雪絵お嬢様が居なかったら、はっきり言ってあんなとこ、とっくに辞めていましたからね」
星野はゆっくり怯えて動けない雪絵の顔に目一杯自分の顔を近づけ、にやっと笑う。雪絵に相当の恐怖感を与えようとしているようである。
「知ってますか? 奥様や秋絵お嬢様がどれだけ理不尽な人使いをしたか、俺だけじゃないですよ。他の使用人の人も、あの二人には相当手を焼かされて困っているんですよ。我儘のし放題でね。いじめられてすぐに辞めた者のいましたね」
星野は口元を歪めながら、さらに言葉を続ける。
「いうなれば、これはその皆を代表して、俺が雪絵お嬢様を色々と苛めちゃおうと言う事ですよ」
「そ――――そんな………あたっ、あたしには………」
「ええ、関係ありませんよ。雪絵お嬢様は、俺を含めて皆に好かれていましたから。雪絵お嬢様にはなーんにも罪はありません。ですが――――」
そう言って星野は、ゆっくり雪絵の頬をさする。
「あの二人に報復したんでは、面白くありませんからね。雪絵お嬢様だから苛めがいがあると思うですよ」
パーンッ、いきなり星野の平手が雪絵の頬に炸裂する。
「きゃあぁぁぁ! ――――痛いぃぃぃ!!」
悲鳴をあげる雪絵に構わず、星野は雪絵の髪の毛を鷲掴みにすると、上体を引き起こさせる。そしてもう片方の手で、足を持ち上げ脚をベッドの下に下ろす。
「いやぁぁぁ! やめてぇぇ! 痛いぃぃ、髪をひっぱらないでぇぇぇ!!」
星野は、悲鳴を上げ続ける雪絵を無視し、雪絵の上体を引き起こして、ベッドの外で立たせる姿勢にした。丁度、遠山の回すビデオカメラに全身の姿を映しだせるようにしたのである。
「さあ。その囚われた姿を、皆に見せてやりましょう」
「えっ?」
その言葉に雪絵の表情が強張る。ゆっくりと顔が正面を向く。
そこに遠山が持つビデオカメラのレンズがこちらを向いていることに気づいた。
「い、いやぁぁぁ、と、撮らないでください!!」
再び暴れ出そうとする雪絵。しかし星野は髪を掴む手を放し、雪絵の背後に回り、激しく振る頭を固定するようにし、首に腕を回して、雪絵の顔が正面に向くように、力ずくで押さえる。
雪絵は首を締められてしまうかもしれない恐怖と今の姿をビデオに撮られている羞恥から、悲鳴を上げることが出来ずに、ただ、弱々しくすすり泣く。
「さあ、これが男の精液で顔中をお化粧されたお嬢様のお顔です!」
星野が面白そうに叫ぶ。
遠山は星野の意図を察し、カメラを汚物に汚れながらも、決して汚く感じさせずに、逆に被虐的な麗しい印象を与える表情をした雪絵の顔をアップで撮っていく。
「――――いやぁ………お願いですぅぅ――――撮らないでぇぇぇ………」
苦しそうな切なそうな哀願の声がかすかに入る。
ビデオの集音マイクにその声が入っていればいいんだが、と思いながら、遠山はいろんな角度から雪絵の涙に濡れた被虐の表情を撮り続けた。
遠山がある程度アップを撮り終えると、再び少し下がりまた全身が写るようにした。
縛られた雪絵の白と水色のドレスは、腰に巻かれていた薄青いリボンの下辺りに染みができており、遠山はそこにゆっくりと近づく。
今度は、その意図を悟った星野が、そこに自由の利く方の手で指差す。
「そしてこれはドレスを着たまま、男の精液を出されちゃった部分です!」
大声で宣言する。
「うう………ひ、酷い………」
雪絵は裸にされているわけではないのに、かなりの羞恥を感じているようだった。ドレスの上からでも男によって嬲られた事自体相当ショックなのだろう。体を小刻みに震わせている。
遠山はそこもしばらくいろんな角度から撮ったが、やはり顔よりは大分速めに切り上げる。
「さて、最後にもう一箇所、このままの状態で男の精液を受けた場所があります!」
星野の声に雪絵の閉じた瞳が見開かれ、驚愕の表情を浮かべる。
「ここです!」
「いやぁぁぁぁぁ! 撮らないでぇぇぇぇぇ!! 撮らないでくださいぃぃぃぃぃっぃ!!」
星野の叫びと雪絵の悲鳴が重なり合う中、星野は雪絵の体を捻るように反転させ、上半身をベッドの上に腹ばいにさせる。
「いやぁぁぁ! お願いですぅ、お願いですから――――もう許してぇぇぇぇ!!」
雪絵の悲鳴がなおさら高くなる。
ベッドから臀部を突き出した形でうつ伏せにされた雪絵の腰の上に星野は馬乗りになり、雪絵のスカートを捲り上げる。
丸く綺麗に浮かぶお尻のラインと乙女の純潔の園が、染みの付いた跡が残るパンティに覆われて露になった。
「ここにも男の精を受け、万遍なく塗りこまれております!」
星野の高らかな言葉に、雪絵は悲鳴を上げながら、激しく抵抗しようと腰を振る。それがかえって淫靡さを醸し出していた。
染みたパンティが張り付いているせいか、お尻のラインは谷間までくっきりと描き、脚の付け根との境目を淫らに強調しており、遠山は太腿との間の秘密の地帯をじっくりとカメラに収めていく。
「いやあぁぁぁ! 撮らないでぇぇ! 見ないで下さいぃぃ!! お願いしますぅぅ」
雪絵の悲痛な叫び声が部屋に響き渡る。必死で体を捩るが星野に馬乗りで抑えられているために、お尻がくねくね色っぽく動く。
「さて、それでは、この精液の付いたパンティを履いたままだと、雪絵お嬢様も気持ち悪いでしょから、今から脱がせて差し上げます!」
星野の高らかな宣言に、雪絵はさらに悲鳴を上げる。
「い、いやぁぁぁぁぁ! それだけは――――! それだけはいやぁぁぁぁ!!」
しかし、星野は容赦なく雪絵のパンティの両端に手を掻け、太腿の中ほどまでずり下げた。
「いやあぁぁぁぁ! 許してぇぇぇぇぇぇぇ!! 見ないでぇぇぇぇぇ!!」
勘高い声で泣く雪絵の声を撮りながら、くねくねと蠢くお尻のアップを撮る。
星野の精液がべっとり付着している雪絵のお尻は、柔らかそうな形の良い丸みを帯びている。二つの山の谷間のラインはスーッと通り、下に行くほど少しずつ裾野が広がる。お尻全体のアップをいろんな角度から撮った遠山が、裾野の一部にさらにカメラを寄せる。
星野が雪絵のお尻に手をかける。そしてわざと雪絵に聞こえるように声を上げる。
「それでは、雪絵お嬢様のお尻の穴をごらん下さい!!」
星野の手が、雪絵のお尻の二つの山肉を左右に開く。
「やあぁぁぁぁぁぁぁ! 見ないでぇぇぇぇぇぇ!! 見ないでくださいぃぃぃぃぃ!!」
雪絵のぴたりと閉じた肛門がはっきりと露になる。その下のほうには奥の暗がりへ伸びる一筋の肉裂も見えた。染み一つない白い肌のその淫靡な部位を、じっくりとカメラに捉える。
「いやぁぁぁ! お願いですっ、許してくださいぃぃ!!」
雪絵の悲鳴は徐々に弱まりつつある。体中を縛られ組み伏さがれて、逃げることも抵抗さえもできないことに、諦めていく雰囲気が伝わる。
遠山はビデオカメラを局部アップから徐々に引きをいれ、組み伏される雪絵の全身を捕らえ、ベッドの上に片足を乗せて、雪絵のその表情を捉えようとゆっくりカメラを動かす。
ベッドから出るような形になった臀部から、星野の乗る腰をすぎ、ベッドのマットレスに沈み込む胸を捉える。
「お願いします………もう――――ゆるしてください………」
上手い具合に雪絵の顔はカメラの方に向いていた。目を閉じたまま啜り泣き、哀願の声を上げる雪絵は、カメラが捉えている事に気づいていないようだった。
遠山はその悲哀に満ちた表情をじっくりとカメラに収める。
しばらくその表情を収めてから、再びカメラを臀部の方へ移動する。
そしてしばらく臀部を再度念入りに撮ってから、少し離れた位置に立つ。
「星野、もういいだろう………クライマックスの撮影だ」
遠山の声に星野が満面の笑みを浮かべた。
雪絵はあまりの恥ずかしさに、嗚咽を漏らすことしか出来なかった。体と脚を縛られて自由が利かない上に、大人の男二人によって好き放題されている自分の体が、最早逃げることさえ出来ないとようやく悟ってしまった。いくら抵抗しても、それは微々たる物にしかならず、結局自分は玩具のように遊ばれてしまうのである。
もう贖うことも、逃げようとする心も、無駄な努力でしかなく、今はこの羞恥に耐える事しか出来なかったのである。
「ううう………お願い――――します………もう、許して………下さい………」
ベッドに顔を横たえ哀願の声を漏らすだけで精一杯だった。
星野がゆっくり雪絵の腰から立ち上がる。
「へへ………お嬢様、良い画を撮りましょうね」
そう言いながら、ベッドから下に垂れたままの雪絵の下半身を持ち上げ、ベッドの上に運ぶ。
「いやぁ………もう、やめてください………」
ベッドの上に仰向けにされた雪絵が、搾り出すような声で哀願する。
そんな哀願の声を無視して、星野は雪絵の脚を縛る縄を解いていく。縄が解かれていることが分かり、それが許してもらえたのかどうか不安な表情を雪絵は浮かべた。
星野は脚の戒めをすべて解いた。ずっと縛られたままの脚は痺れているようだったが、雪絵はぐっと力を込めてぴたっと両脚を閉じる。
「うーん」
その光景を見ながら、星野は少し考えこんだ。すぐに太腿の中ほどまでずり下ろしたパンティをすぐに脱がせても良かったが、もっと雪絵に恐怖を与えてやりたかった。雪絵の愛らしい顔が恐怖に歪み、怯え羞恥に染まる泣き顔を気に入っていた星野は、どうしようかと考えこむ。幸い遠山はじっとカメラを回し、黙って待っていてくれている。
当の雪絵は、動きが止まり考えこんでいる自分の方を見ている。自分が考えこんでいるのは許してもらえるかも知れないと言う期待感を持ったのかも知れないと思っているのだろうか。
星野はじっくり考えた。そして、ゆっくりと雪絵の体の上で四つん這いになり、顔を雪絵の傍に近づける。
怯えた表情の雪絵は、真直ぐ不安そうな目で星野を見詰める。
「雪絵お嬢様、許して欲しいですか? やめて欲しいですか?」
星野の問いに、雪絵がコクリと頷く。その表情ははっきりと期待感を滲ませ、瞳を耀かせる。
「許してやってもいいですよ、雪絵お嬢様には大変お世話になりましたからね」
星野はそう言いながら、片手で今まで雪絵の脚を縛っていた縄を掴む。
「ほ………本当………ですか、星野さん………」
不安そうではあったが、星野に言われ期待感が膨らんでいるのが分かる。
「ええ、許してあげますよ………」
その抱いた期待感を落としいれて更なる絶望に染まったときの雪絵の表情を楽しむために、星野は言葉を続けた。
「………飽きるまでじっくりと苛めぬいた後でね」
口元を歪める星野。
その星野の言葉に最初は何を言っているの分からなかった雪絵も、だんだんその言葉の意味を理解し、驚愕と恐怖の色を深めていく。
すぐに解放されると喜んだのもつかの間の出来事だったのである。みるみるうちに蒼白になる。あまりの衝撃に言葉も出せないらしく、歯をガチガチと鳴らし震えていた。そして、固まったように視線さえも星野からそらすことが出来ないで居た。
「さて、続きをやりましょ、メインディッシュですよ」
星野の次の言葉に、ようやく雪絵の抱いた恐怖は現実のものになった。
「いっ………やぁぁぁぁ!」
雪絵が悲鳴を上げる。すかさず星野は雪絵の暴れ出そうとする体を押さえつけて、手に持った縄を首にかける。
「なっ………なに! えっ――――!?」
首に縄を掛けられ雪絵が戸惑いと恐怖、不安の入り混じった声を出す。下手をしたらそのまま首を締められて殺されてしまうかも知れないと言う思いも含まれていたようである。
星野はそんな色々変わる雪絵の怯えの表情を楽しみながら、細い首に掛けた縄で少し余裕を持たせて輪を作り、輪の先から伸びた部分をベッドの上のパイプに結び付けた。
「さあ、お嬢様。あまり暴れると首が締まって苦しくなりますから、今度はあまり暴れないでくださいよ」
星野は残忍剥き出しの笑みを浮かべる。
「これからとても楽しいことをしますからね」
「――――えっ?」
硬直したままだった雪絵が僅かに戸惑いの声を漏らす。
「雪絵お嬢様の処女をもらいますよ!」
星野はそう言って、雪絵の脚から素早くパンティを抜き取った。
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
雪絵はその言葉の意味と、パンティを抜き取られたことに、大声を上げる。
「いやあぁぁぁ! やめてぇぇぇ!! やめてくださいぃぃぃ!! あうぅぅ!!」
激しく頭を左右に振る。体を捩ってその恐怖から逃れようとするも、首の縄が首筋に食い込んでしまう。
「ほら、暴れると苦しい思いをしますよ。お嬢様」
星野はそんな雪絵の顔を覗き込みながら、雪絵の両脚を左右に開かせて、その間に割って入る。そして、そのまま雪絵の左右の脚の膝の後を掴み、高々と持ち上げる。丁度雪絵の開かれた秘所と顔が同時に見られるようにしたのでる。膝から下がベッドに垂直に立ち、下半身がブリッジをしたような格好になる。
「いやぁぁぁ! 見ないでぇぇぇ!! 見ないでください!!」
雪絵が絶叫する。雪絵の目にも、しっかりと自分の股間を凝視している星野の顔が飛び込んできたのである。
悲鳴を上げ激しく頭を振る雪絵。頭を振っている事自体では首の縄に締め付けられることは今のところなかった。
「へー、これがお嬢様のオマンコかぁ」
感慨深げにわざとらしく大声を上げる星野。
星野の目の前に晒された雪絵の秘所は、一筋の淫裂が通るだけでまだ開いては居なかった。ようやく生え始めたような感じの陰毛がちらちらと覗く。
「もう下のお毛けも、生え始めているんですね」
星野は腰の脇の方から手を回して、その生え出した陰毛を撫で上げる。
「いやぁぁぁぁ! 触らないでぇぇぇ!!」
雪絵がさらに悲鳴を上げる。
「じゃあ、こっちを触りましょう」
星野は、すぐに腰の方から回し、雪絵の淫裂に手を伸ばす。
「いやぁぁぁぁ! やめぇぇぇてぇぇぇぇぇ!! もう許してぇぇぇ!!」
何をされるのかを察知した雪絵が泣きじゃくる。何度も嫌々と頭を振り哀願する。
「おっと、忘れるところだった。アップで撮らなくては………」
すっかり星野も忘れていた遠山の声。遠山は雪絵の頭の上から、ベッドの外で見下ろすように斜めから撮っていた。あまりにも雪絵を苛めることに集中しすぎていて、遠山の存在をすっかり忘れていたのである。
それは、雪絵も同じだった。
「えっ――――? い、いやぁぁぁ! 撮らないでぇぇぇぇぇ! 見ないでぇぇぇ!!」
遠山が雪絵の頭の上からカメラを回していることに気づき、激しく抵抗する。
ただでさえ男に見られているのに、それをカメラに撮られるという恐怖が雪絵をさらに恐れさせたようだった。
「いやぁぁ………うぐっっっっ――――やあぁっぁぁぁ!」
必死で体を捩り、本気で男達から逃げ出そうと体を振る。首に縄が締め付けると、苦しそうに呻き、逆方向に体を動かして、また抵抗の動きを見せる。
その雪絵の泣き叫ぶ表情を捉えながら、遠山のカメラはゆっくりと上に廻る。スカートが下に捲くれ上がり、星野の胸前辺りに曝け出された雪絵の股間を捉えた。
星野がカメラから雪絵の秘所を見やすいように、さらに雪絵の腰を持ち上げ、その下に自分の足を入れて固定する。
「いやぁぁぁ! 助けてぇぇぇぇ!! 誰かぁぁぁ、誰か助けてぇぇぇぇぇ!!」
雪絵の悲鳴はますます高くなり助けを呼ぶ。
「では、雪絵お嬢様のオマンコを今から開きます!」
星野はカメラの方に向かって高らかに宣言する。本当に楽しんでやっているのが分かる。
「いやぁぁぁ! お願いですぅぅぅ! 許してぇぇぇ! 許してくださいぃぃぃぃ!!」
雪絵があらん限りの声で哀願する。勿論それで許すほど星野たちは甘くなかった。
「やめてぇぇぇ! お願い――――いひゃぁぁぁ!!」
雪絵の哀願の声が途切れ、奇妙な悲鳴を上げる。
星野の指先が雪絵の秘所の両脇に触れて、ゆっくりと左右に開かせていく。周りの肌肉と区別がかろうじて見られるような薄い桃色の襞肉が顔を覗かせる。その襞肉は両端から真ん中に行くにしたがい谷間を作り、一本の陰筋を露にする。
「お………お願い………です………もう――――やめて………ください………」
先ほどの開かれたときにでも何か強烈な刺激を受けたのか、ぐったりと抵抗を諦めたような雪絵の咽び泣く哀願の声が耳に入る。
「うーん、綺麗なオマンコですね。さすが雪絵お嬢様。全然使っていないのかな?」
星野は良い事を思いついたように、雪絵の秘唇を開いた上体で指の動きを止めた。
「雪絵お嬢様、オナニーしたことあるんですか?」
星野が両脚の間から顔だけを出し、横向きで涙を流している雪絵を見ながら問いただす。
しかし、雪絵はあまりのショックに声も出ない様子で、息を荒げながら嗚咽を繰り返すだけだった。
星野の意図を察した遠山がすかさず雪絵のその表情をカメラに捉える。
「雪絵お嬢様、オナニーはしたことあるんですか、答えなさい。答えないと、この指を突っ込みますよ!」
星野が声を荒げる。
「ひいっ!」
その声と指を突っ込むと言う宣告に体を震わせ、顔をそのままにして横目で星野の方を見る。
「お嬢様………答えないんですか――――なら………」
星野は雪絵に見えるように、人差し指を一本立てる。早く答えないと本当にこれを入れますよと見せる。
「やめ………した………こと、な、い………したことないです………」
雪絵は顔に怯え色を浮かばせ、目を伏せて答える。
「ほんとうですかぁぁ?」
疑う様な星野の言い方に、雪絵はさらに脅えていく。
「ほ、ほんとうで、ほんとうにしたことありません!」
早口で巻くし立てる。嘘だといわれて怒った星野が指を入れてしまうことが恐ろしかったようである。
「本当です。信じて………ください………」
再び嗚咽を漏らし始める雪絵。
「ふーん。でもオナニーは知っていたんですよね、雪絵お嬢様?」
星野の問いかけに、嗚咽を漏らしながらも雪絵は少し躊躇したあと小さく頷く。
「そうですか? 分かりました………信じましょう」
星野の言葉に少しほっとしたような表情を雪絵は見せた。
「なら、なぜやったことがないんですか? 興味がなかったんですか、自分でいじってみたいとは思わなかったのですか?」
されに星野の問いかけが続いた。
星野の恥ずかしい問いかけが終わっていなかったことに、戸惑いと不安と恥ずかしさが混じった表情を雪絵は見せる。恐る恐る再び星野のほうを見る雪絵。
「どうなんですか、雪絵お嬢様」
星野が再び人差し指を立てる。それをゆっくりと向きを逆にして、早くしゃべらないと本当に突っ込みますよと脅す。
「――――こわ………こわ………こわかった、から………こわかったから………」
それだけ言うのが雪絵はやっとだった。涙を一杯溢れさせた脅えた瞳で星野に必死に訴える雪絵。星野はその表情に股間のものをびんびんにさせながら、にたっと笑う。
「じゃあ、自分でいじってみるのが怖かったから、オナニーを知っていても自分でやったことはないと、そういうことですね、雪絵お嬢様」
コクコク何度も頷く雪絵。よほど今の星野の笑みが恐ろしかったようである。奥歯をガチガチ鳴らしながら、体を震わせ、まるで魔物に魅入られたように、その脅えた視線を星野からそらすことが出来ないでいるようだった。
「そうですか、ならこう言いなさい。雪絵はオナニーを知っていましたが、自分でいじるのが怖くて、今までオナニーを一回もしたことがありません、ってね」
星野が口元を歪めて言い放つ。
明らかに動揺と驚愕の表情を浮かべる雪絵。自分の口からそのような恥ずかしい言葉をしゃべらされるという衝撃が大きかったようだ。
「どうしました? 言えないのですか、それとも言いたくないのですか? 俺の言う事が聞けないと………そういうんですね………」
それまでのニヤついて笑っていた星野は目を細め、口元の笑みを消した。そしてゆっくりと人差し指を下ろしていく。
「やあっっ、い………言い………ます………言います! 言いますから、いやぁぁぁ!!」
その恐ろしい光景を目の当たりにして雪絵は、頭を弱々しく振り、星野の人差し指が雪絵の秘唇の中の肉襞に僅かに触れた瞬間、顔を仰け反らせ大声を張り上げる。
「言います! 言いますから、やめてください!!」
「なら、早く言いなさい、雪絵お嬢様」
星野は、人差し指の腹の部分を肉襞に乗せる形のまま、雪絵に向かって感情のない声で言う。
「早く言わないと、俺の腕も疲れて下にこのままおろしちゃいますからね」
星野の言葉に、恐怖心一杯を顔に表した雪絵はきつく目を瞑り、耳まで真っ赤にする。
「わ………わたしは………オアナ、オナニー………を………し、知っていましたが………」
そこで雪絵は言葉を切ってしまった。どうやら、その続きを忘れてしまったようである。
「自分でいじるのが怖くて、今までオナニーを一回もやったことがありません、だ。もう一度最初から、それと、私じゃない、雪絵は、だ」
星野の低い声が飛ぶ。
「うっううぅぅ………ゆ………雪絵は………オ、オナニーーを………知っていましたが………じ………自分で………いじ………いじるのが………こわくて………いま、いままで………オナニー………を………一回も………やった………ことが………ありま………せん………」
ようやく全てを言い終えて雪絵は、再び嗚咽を上げる。ぽろぽろと閉じた双眸から涙が溢れてくる。良くこれだけ涙が絶え間なく出てくるものだと思ってしまう。