エピソード1―初めてのしあわせ



 家に帰って服を脱いでいる途中に、葉っぱで編んだかごの中いっぱいの果物

を忘れてきた事に気付いて、コーカシカは森に飛び出しました。

 裸にベストと靴だけの格好でしたが、いつも真っ裸で森を駆け回ったりして

いるので、ぜんぜん気になりません。

 しばらくいくと、思った通り、さっき休んでいた幹の根元に果物のかごがあ

りました。

 コーカシカは降り立ってほっと息をつくと、葉っぱのかごから果物を一つ取

って、そのままかぶりつきます。すぐに爽やかな甘さが口の中いっぱいに広が

って、思わず顔をほころばせます。

 最後のひとくちを飲み込まないうちに、コーカシカは立ち上がって果物のか

ごを抱えると、そのまま―もう少し注意していれば良かったのですが―飛び立

とうとしました。

「んっ」

 ところが飛び立った瞬間に足をぐっと掴まれるような感じになって、もつれ

て転んでしまいました。コーカシカは果物を落とさないようにとっさに抱え込

みます。

「・・いた・・たたた」

 見ると、細長い草のつるのようなものが左足に絡まっていました。そのせい

でコーカシカは左足が宙吊り状態になってしまい、横向きに倒れたまま脚が閉

じなくなっていて、何も着けていない部分があらわになっています。さすがの

コーカシカも恥ずかしくて、急いで草をほどこうとしますが、大事な果物を抱

えている上に不自由な姿勢になっていて、なかなか上手くいきません。

 ・・がさがさ、がさがさ。

 すぐ近くでした。しゅるるる、という音が混じります。

 蛇だ、とコーカシカは思いました。

 森の生き物が妖精に危害を加えることはありませんが、こんな姿を見られた

くはありません。コーカシカは焦って草のつるをほどこうとします。でも、焦

れば焦るほどこんがらがっていくようです。

 しゅるる、がさがさ、とすぐ近くで音がして、その主が顔を覗かせました。

あんのじょうで、緑っぽい、暗い色の蛇でした。

 蛇が脚の方から近づいてきます。もちろん、開いた脚のあらわになった部分

もまる見えで、コーカシカはかあっ、と顔を赤くしました。

「向こうに行ってて」とコーカシカは蛇に話し掛けました。

 でも、蛇は分かっているのかいないのか、首をかしげるような動作をして、

そこから離れてくれません。それどころか、しゅる、しゅるる、と、少しずつ

近づいてきます。

 ついに足のところまで来てしまい、蛇が開いた口から舌が、思ったよりゆっ

くりした動作で蠢き出てきました。唾液に濡れ、先っぽが二股に別れた、いや

らしいほどの真っ赤な舌を見て、コーカシカは思わず、果物の味がまだ残って

いる生つばを、こくり、と飲み込みます。





「後で、遊んであげるから」コーカシカは、脚を開き、果物のかごをかかえた

ままの不自然な姿勢で言いました。「それとも、この果物が欲しいの?

・・・・一個だけなら、どうぞ」

 蛇は答える代わりに、しゅるるる、とコーカシカの開いた脚の付け根の、す

ぐ側に這いよりました。そして、その付け根の愛らしい部分を、まじまじと見

つめます。

 コーカシカは何を言ったら良いか分からずにいると、その口が少し開いて、

隙間からゆっくりと舌が現れ、ちょろちょろと蠢きながらゆっくり伸びてきま

す。

「えっ・・やだっ・・蛇さん、それは美味しくないよ! だめっ・・」

 くちゅっ・・ちゅっ

「ぅっ・・・・・・くんっ・・・・!」

 蛇の濡れた舌が、コーカシカの、やわらかで熱い部分に二度触れ、くすぐっ

たいような、むずがゆいような感覚に、コーカシカは可愛らしい声を漏らして

しまいます。

「・・ほら、美味しく無いでしょ。もう向こうに行ってってば」

 しかし、蛇は反発するかのように、コーカシカの恥部、そのやわらかい割れ

目に沿って、ちゅるちゅる、と左から右へ舌先を滑らせます。

「ひあっ・・あっ・・!

 ・・・・わたしの、お・・・・あそこ、舐めちゃったの・・? まだ今日は水浴び、し

て無いから・・・・きれいじゃないと、思うよ・・」

 そんなこと分かっている、と言いたいのか、蛇は少し深く、肉の割れ目に舌

を挿し入れると、中の桃色の部分に付いていた、甘い匂いを立てるコーカシカ

の白い恥垢を、器用にこそぎ取ります。

「あっ、舐めたらだめ・・だめ・・・・あっ・・きゃうっ!!」

 コーカシカは小さく、可愛い悲鳴をあげました。

「あっ・・はあっ・・そんなこと・・しないでってばあ・・」

 声に甘い響きが混じり始めました。自分では気付いていませんでしたが、コ

ーカシカはもう、はっきりと興奮を覚えているようでした。

 彼女の目はとろんと潤み、頬、そして乳首や膣口の周りも興奮に赤く染まり

始めていました。

 舌を一度引っ込め、コーカシカの恥垢を飲み込んだ蛇は、甘く濃い女の子の

匂いを堪能するように、彼女の膣口の先でくんくんと鼻を動かします。

「嗅いじゃだめ、だめだよ! 果物・・二つあげるから、もうそこから離れてよ

う」

 コーカシカは恥ずかしさのせいか、少し泣きそうな声になっています。

 しかし、蛇は離れるどころか、より近くに首を寄せます。そして、赤い舌で

さっきよりもずっとゆっくり、濃厚に、にゅるにゅるにゅる、とコーカシカの

割れ目の間を舐め上げたのです。

「ひっ・・ゃあああぁぁんっ・・・・!!」コーカシカはついに甘い叫び声をあげて

しまいました。

 小さな肩がぴくん、ぴくん、と可愛く震えます。

 にゅるるっ・・にるっ

「いぁぁぁ・・んっ・・!!」股間への蛇の追撃に、もうはっきりと快感を表す声

をあげるコーカシカ。

「な、舐めたらだめ・・だめ・・なのに・・・・」

 にゅるるるっ・・ん。

「ひあぁぁぁあぁあぁんっ・・・・! ・・・・はあっ・・はあっ・・・・」

 コーカシカは自分でも、それが「気持ちいい」という事に気付いてしまった

のかもしれません。今は息遣いは切なく、蛇を見つめる眼差しもうっとりと、

不思議な期待感に満ちてきています。

 蛇はさらに少し近づいて、舌を割れ目により深く挿し入れます。そして左右

に行ったり来たり、舌をくっつけたままのそれに変えます。

「・・うあっ・・あっ・・それだめ・・だめぇ・・くっ・・・うぅぅん・・っ!」

 蛇の二股の舌が左右にすべり、そのせいで、まるで細い二本の舌で続けて舐

めまわされているような感覚があるのかもしれません。

 コーカシカはもう、その甘い感覚に夢中になっていました。その証拠に、彼

女の薄い桃色の唇から、よだれがたらたらと垂れて、あごを蔦って糸を引いて

います。それに、蛇に舐められているやわらかな場所からも、とろりとした透

明な粘液が、少しずつ溢れてきていました。

 にゅるにゅるにゅるっ・・にゅるるっ・・!

「ひゃあぁぁぁああああぁぁぁ〜〜んっ・・・・!!!!」

 蛇が突然に舌を激しく動かし、コーカシカは今までで一番甘ったるい悲鳴を

あげます。

 そしてそれを皮切りに、コーカシカの様子に明らかな変化が現れました。

「だめっ・・変だよ・・なんだか変だよっ・・!!」

 コーカシカの膣口が、ひくん、ひくんと痙攣し始めます。今までとは違う、

とろけそうに甘いむずがゆさ、くすぐったいような感覚が、少しずつ、少しず

つ膨らんでいきます・・。

 にゅるにゅるる、るるっ!!

「あっ、変だよ・・変だよ・・変だよっ、変だよっ、変だよ〜〜っ!!

 おま○こが、おま○こがむずむずして、くすぐったいよう〜っ・・!!」

 頬や膣口の周り、臍は赤く興奮し、包皮の中で小さなクリト○スが健気に充

血して、時おりひくん、ひくんと蠢きます。

 にゅっ! にゅるるるるるっ、にゅるるっ!!

「ふわあぁあぁぁぁああぁ〜〜〜っ!!

 おま○こがっおま○こがっ・・

 ・・あっぁあぁ、おま○こにくすぐったいのが込み上げてくるよ〜〜っ!!

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・〜〜っ!!!」

 蛇は、とどめとばかり、舌を処女膜の穴に軽く挿し込み、それを内側から舐

めまわし、同時に舌の腹で膣口の肉を犯します。

 そして、コーカシカの表情が、見るに耐えない程に恍惚としてきたと思った

その時・・

「ふっぅ・・・・・・・・・・うっ・・く・・・・んっ・・・・!! ううーっ、うっうっ、

 ・・・・くうぅぅぅぅううぅぅぅぅぅぅうぅぅぅぅぅぅんっ!!!!!!

 くふっ・・うううぅぅぅ〜〜んっ!!!!」

 コーカシカは果物のかごをぎゅう、と強く抱き締めてひと際強く叫びまし

た。

 彼女の身体はがくがくと痙攣し、その全身に一気に鳥肌が立ちます。

 ついにむずむずのてっぺんまで届いてしまった可愛らしい膣口は、初めて与

えられたしあわせに何度も何度も痙攣し、ぴゅく、ぴゅくっ、と粘液を噴いて

悦び悶えます。

 膣口から飛び出した愛液は蛇にもかかり、濃くていやらしい女の子の匂いを

立てていました。

 コーカシカは顔を耳まで真っ赤にして、ついに涙をぽろぽろとこぼし、恍惚

にとろけそうになる中でそれだけが支えであるかのように、果物の入っ葉っぱ

のかごを、なおさら強く抱き締めてすがりつきます・・。

「くううぅぅっ・・ううっう〜っ・・!! うう・・うううう・・・・っ・・」

 初めてにしてはずいぶん長い絶頂なのか、それとも絶頂の最中の性器がぬる

ぬると犯されている事で、細かく何度もアクメが続いてしまっているのか、コ

ーカシカは繰り返し愛くるしい叫び声をあげ、泣きながら果物のかごにほお擦

りします。

「ううう・・・・うう・・」

 いつまで続くのかと思った時、十分に粘液を飲んで満足したのか、ようやく

蛇がコーカシカの膣口から離れました。

 それでもしばらくうめき声を上げていたコーカシカですが、少しずつ、少し

ずつ快感の嵐も収まりを見せ始めたようです。

「うくっうっ・・うっ・・・・はっ・・はあっ・・・・はあっ・・・・

 ・・・・ああ・・・・あ・・・・」

 なんとか落ち着いたものの、絶頂後の、あまりの幸福感に何も出来ないのか

コーカシカはぐったりとなりながら、恍惚とした表情で、うつろに蛇を見てい

ます。

 蛇がしゅるしゅる、と身体のそばを這って、顔の側までやってきました。

 コーカシカは力の入らない手で蛇の頭に手をやると、身体に這い上がらせ、

果物のかごと一緒に蛇をそっと抱き締めます。

「・・・・・・」

 何も言わず、穏やかに微笑みながら蛇を撫でるコーカシカ。

 そのまま何分か経って、彼女はいつの間にか静かな寝息を立てていました。

 その時もう蛇の姿はどこにもなく、コーカシカの脚に複雑に絡み付いていた

草のつるは、何故かきれいにほどけていました。






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