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ここは異世界ハルケギニア。 不思議な月が2つ浮かぶ魔法とファンタジーな世界。 そんな月を見上げながら、サイトは自作の五右衛門風呂につかっていた。 トリステイン魔法学園敷地内の高い塀のワキに置かれたでかいタライにお湯を満たして、ご主人さま(?)のルイズの世話から解放されわずかに与えられた自由時間をここでのんびり過ごすのが日課になっていた。 これと言った照明や外灯があるわけでなく、真っ暗な庭の隅に目立たなく置いてあると言っても野外である。多少の人の目に止まると思いきや、全くサイトの自作露天風呂を気に止める者はいない。 元々人の通りが少ない上に、なにか結界でもあって視界に入らないのではないか?道ばたに落ちてる石を気に止める人がいないのごとく。 だがそんな結界を破って侵入してくる娘がひとり……。 「サイトさん、こんばんは。」 「やあシエスタ」サイトは湯気の向こうにメイド服の黒髪の少女を確認した。 「今日も……いいですか?」 「もちろん歓迎するよ。」 最初は服を汚したことで一緒に風呂に入るハメになったが、今は彼女も一日の疲れを癒しにここに来る。 祖先に日本人の血が入ってるというシエスタもこの風呂が気に入ったようだ。 「じゃあ失礼します。」 湯気の向こうでしゅるっとエプロンをほどく音がする。 羞恥心のレベルが違うのかこの世界の若い娘の脱ぎっぷりは堂々としている。 |
描き下ろしSS
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ばさっとロングの重々しいメイド服が地面に落ちて、白いスリップだけを纏った姿に。 黒いメイド服の中から現れたその白は暗闇の中でもとてもまぶしかった。 胸元と裾にちょっとしたレースが付いている下着は平民でも手にはいるのだろうか? そんなスリップ姿のシエスタをゆっくり眺めてる間もなく、スリップは肌から剥離されていった。 |
左、右とスリップの肩紐を外すとシエスタの大きくて張りのある丸い乳があらわになる。 肩紐部分から腕を抜いて、腰のくびれたところに引っかかってる布を腰を通過させ、地面に落とした。 最後に残されたかぼちゃパンツも躊躇なく膝から足首を通過して、ただの白い布となった。 それらを軽くたたんで一カ所にまとめると 「失礼します」 シエスタの右足が湯船に入ってきた。 そろそろと肩までつかって大きく息を吐く。 「ふう……きもちいいですねえ」 ぱしゃっと湯面を撫でながらサイトにほほえむ。 「湯加減はどう?熱くない?」 「はい。いい湯加減ですよ。」 「そう」 「あの、サイトさん」 「ん?」 「そばに行っていいですか?」 丸い湯船の対角線上にいたシエスタがするすると近寄る。 「あ?ああ、どうぞ。」 サイトは自分の隣のスペースにおいでおいでをする 「えっとここではなくて……」 シエスタはサイトの懐に潜り込んだ。 |
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