クーデター

部下に忠誠の低い人物がいた場合、たいていは、在野に下るか他国へ亡命しますが、中にはクーデターを起こす場合があります。クーデターは覇王のいる惑星では発生しません。また、基地司令の能力が高いと発生の確率は低くなります。
クーデターが発生すると、首謀者が陸戦部隊を率いて乗込んで来ます。防衛のための陸戦部隊がいない場合は、即占拠されます。陸戦部隊がいる場合は、陸戦隊長と首謀者の一騎打ちとなります。陸戦隊長が敗れると、クーデターは成功します。

 

災害イベント

ターンを実行すると、さまざまな災害が発生することがあります。
ただし、宗教シンボルがある場合は、疫病と民暴動を抑えることができます。

●疫病
人口、民忠誠が低下します。

●自然災害
地震、火災、台風その他の要因で、建築物の倒壊、人口・民忠誠の低下、陸戦部隊へのダメージがあります。

●民暴動
人口、民忠誠、資金が減少します。おもに民忠が低い場合に発生しますが、諜報員の扇動により発生する場合もあります。

●破壊活動
諜報員の破壊発動により、引き起こされます。建物、部隊などに被害が発生します。諜報員を捕らえるには、知力に優れた治安担当を任命する必要があります。
 

人物能力と年齢

人物の能力は、0歳から徐々に成長し、20歳から65歳がピークです。 65歳から能力は徐々に衰えます。
75歳以上は寿命により、徐々に死亡率が高くなります。

全人物モード(部下プレー)

部下プレーとは、覇王以外の人物がプレイヤーになるモードです。覇王以外を選択すると、コマンドの実行に制限があります。 階級が低いとほとんどのコマンドは実行できませんし、実行できるコマンドでも提案というレベルになり、それもはじめは受け入れてもらえないのがほとんどです。
さて、ではまずなにをやるかというと、多くのコマンドが実行できるように出世を目指します。勲功が上がっていくと階級が上昇するシステムなので、とにかく出世を目指します。
実行するコマンドを増やすことは、階級をあげるだけではなく、役職によってもコマンドが増えたりします。たとえば基地指令は、その惑星の内政および人事について、自由に実行することができます。(他の惑星はできません)艦隊司令であれば、当然自分の艦隊に関するコマンドは自由に実行することができます。したかって、役職に就くことで、自分の権限を広げることができます。
では、役職はどのようにして就くかというと、自分で自分を就きたい役職に推薦します。たとえば、艦隊司令になりたければ、艦隊を編成するときに自分を艦隊司令にして提案します。(艦隊を新規に編成するにも、階級が低い場合は実行できません)そして、その提案が認められれば、はれて艦隊司令になることができます。
また、自分で推薦しなくても、突然任命される場合もあります。
しかし、提案が認められることは、はじめはほとんどありません。 そこで、内交コマンドを使います。これは自軍の人物と友好を深めるというコマンドですが、このコマンドを使って、提案の決裁権を持つ人物と仲良くなることが肝心です。内交コマンドを駆使して、友好度が上がれば、提案がどんどん認められるようになります。
あと、ゲームを開始した直後は、基地指令が存在しないため、自由にコマンドを実行することができます。そのとき自分を基地指令にしておけば、その後の展開がかなり楽になります。しかしながら、よりハードな条件でプレーしたい場合は、やはり自分の力で一番下から、のし上がっていく快感を得るため、安易な選択はしないほうが面白みが増すかもしれません。
プレイヤーが覇王でなくとも、他国との戦略は当然行われます。 自分が成長しつつ、自国の戦略を想定して、コマンドを実行して行かなければ、出世したときには、周りは強敵だらけ、どうあがいても統一は不可能という状態になりかねません。
さて、階級が分1位以上になったら、闘将、文将の地位をねらいましょう。 闘将になると、自国の全艦隊の指揮権が与えられます。 文将になると、自国の全惑星内政の権限が与えられます。 どちらをとるかはプレイヤー次第ですが、闘将、文将になると、ゲームの幅が急激に大きくなります。闘将、文将になるには、自分を推薦後、文将会議で、最高幹部に認められなければ、就任することはできません。そのためには、内交コマンドを使って、最高幹部達と友好を深めてください。また、どうしても友好を深めることができない場合は、幹部を暗殺したり、処刑を進言することもできます。このようにその人物を排除してください。
闘将、文将になれば、その国の事実上NO2ということになります。 闘将、文将であれば、かなりのコマンドを実行できるので、そのまま惑星を征服していくことが可能です。そして、一生NO2としてゲームを終了することもできます。 しかし、出世の最終目標はやはり覇王です。 やはり覇王になってみたいというのが心理ですが、覇王がすでに存在する限り、自分が覇王になることはありません。 したがって、覇王の死を待つということになりますが、それには
・寿命で死ぬ。
・戦闘で死ぬ。
・暗殺する。
ということが考えられます。 戦闘で死ぬことも結構ありますが、いつ死ぬかわからない状況では、暗殺がもっとも効果的です。 内部の裏切り行為となる、暗殺は格技が80以上あれば成功率が高く有効です。 暗殺でうまく覇王を殺した場合、次の覇王はコンピュータによって自動的に指名されます。基本的にもっとも階級の高い人物が選ばれますが、同じ階級が存在する場合はまったくランダムです。しかし、プレイヤーが次期候補として存在する場合は、プレイヤーが選択される確率が高くなっています。
 

オルド(Xバージョンのみ)

オルドとは子作りです。
オルドは部下の中で女である人物を大奥コマンドを使って妾にした人物についてのみ実行できます。オルドコマンドを実行しても必ずしも事が成就するとは限りません。各妾には性格がありそれぞれの条件を満たさなければオルドできません。年間4回もオルドが成功すれば翌年の4月に高い確率で王子、王女が誕生します。
かれらは初めからその身分に見合った艦隊数を指揮できますが、ほとんどの場合能力が低く、成果は期待できません。しかし20歳以下は毎年能力が向上するシステムになっていますので、ほっといても能力は向上していきます。また、戦闘や日ごろの作業を経験することでも能力は向上していきます。これは年齢には関係ありません。
オルドは定期的に実行し、自分の子供を作っておく必要があります。もし、プレイヤーが死亡した場合、子供がいないとプレーを引き継ぐことができず、ゲームオーバーになる場合もあります。

前作、御雷との違いは、各人物が父、母別々のパラメータを持っていることです。このため家族関係が御雷より明確になりました。御雷では、オルドの回数のみが影響しており、妾は誰でも関係ありませんでした。(男覇王の場合)
天制覇では、オルド経験のある相手からしか子は生まれません。これにより子の両親が明確になり、よりリアリティが増しています。
 

商業惑星

商業惑星は他国に侵略することはなく中立の立場ですが、プレイヤーは商業惑星に攻め込むことができます。商業惑星は、占領しなくても宇宙統一することができます。
商業惑星には各メーカーの本部があります。
もし、商業惑星を占領してしまった場合、兵器ライセンスの購入ができなくなります。
 

情報収集

敵惑星の情報を得るには、5つの方法があります。
1. スパイ衛星を作る
2. 諜報員を送り込む
3. 運び屋(民間船)から情報を買う
4. 偵察艦を艦隊に配備し、敵惑星まで移動させる
5.陸戦部隊を敵惑星に降下させる
 

艦隊編成・物資

天制覇は、艦隊編成が前作御雷と大きく変わりました。今回の艦隊編成の特徴は、複数の部隊をまとめて、1艦隊としていることです。1つの艦隊にさまざまな種類の艦船を配備することができます。
また、艦隊隊列という要素が加わりました。御雷では、艦隊側面、後方を攻撃されると防御力が弱いというシステムでしたが、天制覇ではどの方向から攻撃を受けても、防御力は変わりません。その代わり、複数の部隊で構成されていますので、防御の弱い部隊は、防御の強い部隊を盾にするなどの隊列の構成を考える必要があります。基本的に補給艦、空母、揚陸艦などは、防御力が弱いので、艦隊中央に配備します。
艦隊は、部隊の平均速度で移動します。足の遅い補給艦などを多く配備すると、全体の移動がかなり遅くなります。高速艦や巡洋艦は、比較的速度が速く設定されているので、これらを多く配備すると艦隊の移動が速くなります。
索敵(レーダー)能力と隠密(ステルス)能力は、天制覇でも引き継いでいます。レーダーは、配備された部隊の中でもっとも高出力なものが、艦隊全体の索敵能力になります。一方ステルス値は、全部隊の平均値が艦隊のステルス値となります。
以上の要素から、レーダー艦は1部隊でも2部隊でも、艦隊としての索敵能力は同じです。逆にステルス値はステルス艦を配備しても、他の部隊のステルス値が低い場合は、艦隊全体としてのステルス値は低くなります。ステスル値を上げるには、ステルス値の高い部隊を多く配備する必要があります。
ステルス値が高いと、敵のレーダー範囲に入っても発見されず、まったく攻撃を受けずに敵を攻撃することが可能になります。
機動艦隊には、飛行編隊(宇宙用艦載機)と陸戦部隊(惑星兵器)を搭載できます。
飛行編隊は、ゲーム開始当初は、大したことはありませんが、徐々に強力な機体が出てきますので、艦隊の対空攻撃力が低い場合は、大きな被害が発生します。
陸戦部隊は、惑星の制圧に必要です。陸戦部隊を敵惑星に降下させ、敵部隊を撃滅しないと惑星を占領できません。
天制覇では、物資というパラメータが追加されました。艦隊戦、惑星戦には、物資が必要です。物資がなくなると、艦隊移動はできますが、戦闘になるとまったく攻撃できません。
物資は、旗艦部隊にも少量搭載できますが、通常は補給艦を2,3部隊配備します。
陸戦部隊は、通常グランドベースと呼ばれる地上母艦に物資を搭載しています。
飛行編隊だけは、艦隊から物資を補給するので、独自の物資を持ちません。
 

人物の惑星移動

人物を惑星間で移動させるには、2つの方法があります。
1.民間船に乗って移動する。
民間船には限りがありますので、常に移動できるとはかぎりません。他国が民間船を利用している場合は、空きがでるまで待つ必要があります。
2.機動艦隊に乗って移動する。
 

兵器ライセンス・質と量の戦略

ライセンスという要素が天制覇で追加されました。御雷では、商業惑星から兵器を購入するというシステムでしたが、今回は、KMD,Antel,CycoPlusという3つの兵器開発メーカーからライセンス供与を受けて、惑星上で生産するというシステムになりました。
ゲーム開始当初は、最低限のライセンスを保有していますが、兵器性能はよくありません。ライセンスの供与を受けるには、資金と相応の技術力が必要になります。技術力を上げるには、惑星に研究所を建設します。しかし、研究所の建設には多くの資金が必要になります。またライセンス料も新型になるほど高くなっていきます。
そこで戦略上の選択が迫られます。
1.多くの資金を投入して新型のライセンスを取得する。(質で勝負)
2.ライセンスの購入はあきらめ、資金を兵器生産にまわす。(量で勝負)
どちらで勝負するかは、プレイヤーしだいです。もちろん、質と量を織り交ぜてゲームを進めることもできます。