シーン2-淫夢の洗礼!





むせ返るほどの甘ったるい匂いに、ミュートは目を覚ましました。


さっき後ろの方に見えていた、大きな顔のようなオブジェに、

いつの間にかずっと近づいています。


「ん・・よく寝た・・な」


さっきあったいやらしい出来事も忘れて、のんきに伸びをしました。

そのおかげで、服が全部無い事に気が付き、ついでにさっきの事も思い出したようです。


「・・ここは・・どこなんだろう・・帰って眠りたいなあ」


ミュートはのんびりと呟きました。


その時、再び夢魔の可愛くて、でも冷たい声が聞こえました。


「・・夢の管理人さん・・帰りたかったら、あたしのところにおいでなさい。

そうしないと淫夢からは抜けられないわ・・」


「あなたは・・誰なんですっ?」

いないと分かっていながら、ついきょろきょろと辺りを見回すミュート。

「・・淫夢・・・・」


「あたしは・・ね。

・・くすっ、教えてあげない」

いじわるそうな声。

「知りたかったらこっちへいらっしゃい」


「じゃあ私の事も教えてあげないですよっ・・! ・・だ」

そう言ってミュートは、ぷい、とそっぽを向きます。


しばしの沈黙のあと・・


「な、何よそれっ! あなたの事はもう知ってるんですからね!」

ミュートの態度に、よほど頭に血が上ったのか、

サイレントは大声で叫びました。


「すっぱだかで偉そうに!

その辺りに咲いてる、あたしの可愛い花に、いたずらさせてやるわ!

覚悟してらっしゃい!」


そういって、プツン、と声が途切れます。


ミュートはふん、と言って、

「くう〜っ・・悪趣味な暇人め。

偉そうなのは自分じゃないですかっ。早く帰ろう」

とつぶやき、オーブに手をかけて、顔のオブジェと反対方向に飛ぼうとしました。


しかしその時、足を何かに引っ張られて、オーブと一緒に、捕まってしまいます。


「花・・」


夢魔の花・・それは紫色の大きな花びらを持つ、いやらしいものでした。

足をつかんでいる黄色いうねうねは、どうやらおしべのようです。


「うわっ・・は、放さないと怒りますよ!

・・あ」


オーブに座るような格好で、花びらの真ん中に寄せられてしまったミュートは、

不安そうな表情でそれを眺めていました。


「・・・・」

おしべの一本が、なんだか股間を狙っている気がしたので、

本能的に脚をきゅっと閉じるミュート。


しかしそれでも、おしべは鎌首をもたげるように、

はっきりとそこに狙いを定めてきます。


「ちょっと・・まっ・・」


すとんっ


「は・・うっ


閉じた股間に、異様な感触のおしべが突き立てられ、

その変な感覚に声を漏らします。


そういえば・・お口を嘗められて・・ここからぬるぬるしたものが出て・・

何も分からないほど気持ちよくなって・・寝てしまったんだっけ・・


ミュートはさっきの出来事をまた思い出して、少し顔を赤くしました。


くにゅ・・脚の隙間に潜りこむつもりなのか、

おしべが身をうねらせて、さらに押し付けてきます。


「な・・ん」


強く抗いながらも、子猫のような甘い鳴き声をあげるミュート。


その感触の心地よさの裏側で、別の、熱い感覚がじんわりと広がっている事に、

ミュートはまだ気が付いていませんでした。


「うあっ・・あ・・。

・・あれ・・・・熱い・・っ!!

・・んはっ、ふああああーーーー・・んっ・・!」


それに気が付いた瞬間、ミュートの意識に襲い掛かるように快感の大波がやってきました。

びっくりしたようにおしべがそこから離れます。


「あ、熱い・・ようっ!!」


じんっ! じんっ!


うずうずと激しくうずくおま●こに、ミュートはぎゅっと身体に力を入れます。

良く見ると、おしべの触れていた部分に、黄色い粉がたくさんついていました。


もうおしべは触れていないのに、うずきはどんどん昂ぶっていきます。


「いや・・あ・・っ!

いやっ・・な・・なんでええっ!!!」


黄色い粉の他は、もう何も触れていないのに・・。


ひときわ強く叫んだミュートは、あうっ、あうっ、とうめきながら、

股間から少量の粘液を噴き出させました。


「くすっ・・その子の花粉はすごいでしょう」

今まで頭を冷やしていたらしい夢魔の声が聞こえてきます。


「何で、何でこんなにっ・・はああっ!

いっ・・いやああああぁぁあぁあぁぁあぁあぁぁんっ


ぞくぞくぞくっ・・!!


長くて、とろけきった叫びをあげたミュートは、全身に甘い甘い鳥肌を立てました。


「あらあら・・いやらし〜い声を出しちゃって・・」

くっくっ、と楽しそうに笑う声。


「だめ・・ぇえんっ

あっあっ・・」


達しながら、叫びながら、痙攣しながら、

股間の黄色い粉を落とそうと、脚を開いてあわてて擦ります。


「そんな事しちゃっていいのかな? かな?」


にやにや笑いが見えそうな、嬉しそうな声。

でもその声が聞こえた時には、もう遅すぎたみたい・・。


「・・・・!!!!」


びちゅっ!! びちゅっ!!


「わああああーーーーーっ!!!」


ミュートが大量の粘液を噴くと同時に、背中を仰け反らせて悲鳴をあげました。


「まーっ。はしたない。

何もしなくてもイッちゃうくらい敏感になってるんだから、

手で触ったりしちゃ、だめ よっ」

その声はまさに、してやったり、という感じ。


「もうしばらく遊んでもらいなさいなっ。

ゆっくりと待ってるわ。ワインでも飲みながら・・」


頭にくる言葉にも、今のミュートにはそれどころではありません。

あろうことか、あまりに気持ちよくて気持ちよくて気持ちよくて、

ミュートはおま●こを擦る自分の手を、止める事が出来なくなってしまったのです。


「きゃああああああああーーーーーっ!!!」

悲鳴をあげてアクメを繰り返すミュート。

手のひらが、指が、おま●この割れ目を行き来する度に、

下半身全部がとろけてしまうような快感が襲い掛かります。


涙とよだれがこぼれ、垂れ落ち、

おま●ことは別のリズムでひくひくと蠢くお尻の穴も、

可愛らしいつぼみのような両の乳首も、

それぞれ真っ赤に隆起して、切なそうにしています・・。


「聞こえてるー?」

面倒くさそうな夢魔の声が聞こえました。

「自分の手で触るより、花粉まみれのおしべでナデナデしてもらったら、

もっと気持ちいいんじゃないかしら?」


快感に夢中になっているミュートも、その言葉は聞こえたみたいです。


「あっ・・あっ・・」

手を離して、真っ赤に興奮した股間を突き出すミュート。


「・・・・」


しかし花のおしべは、突き出され、

哀願するようにひくひくと蠢くおま●こを無視して、

ただゆらゆらと揺れています。


「ああーっ!!

がまん出来ない、出来ないよう〜〜〜っ!!」


10秒も経たないうちにミュートは耐え切れず、

もう一度ナデナデオナニーを始めてしまいました。


「しょうがない子ねえ・・」

また自分の手でアクメに達したミュートを見て、夢魔は楽しそうに呟きます。

「1分間ナデナデを我慢したら、おしべでおま●こしてあげるわ」


「えっ・・」


「それくらい、我慢できるわよねえ?」


「・・いっ・・ぷん・・?」

ミュートは、まだアクメの中で切なそうにしているおま●こから手を離すと、

長い長い1分間に備えるように、脚を閉じ、丸まるようにして、

自分の身体をぎゅっと抱き締めました。
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