「氷窟の中は冷えるだろう。
いい加減にしないと、そのままだと凍傷になるぞ」

「………」


乳がデカくて顔もまあまあのこの女の名はシェリル。
万年雪に覆われた最北の国・クロンカンプの奴隷市で売られていたのを
俺が15ゴールドで購入した、掘り出し物の雌奴隷だ。
だが強情すぎるところがたまに瑕で、今も
自分の飼い主である俺の質問を完全に無視し続けている。


「何の得も無いのにあまり意地を張るな。素直にあいつの居場所を吐けば
今夜は特別に、そら豆入りの温かいスープを食わせてやるぞ」

「………」

「やれやれ…分からん奴だな」






俺には、シェリルと出会うずっと前から連れ回していた肉奴隷のガキがいた。
いつもいつも「お家に帰りたい」「ママに会いたい」と泣いてばかりの
虐め甲斐のあるションベン臭いガキだった。

俺はあのガキのことを気に入っていた。
穴の締まり具合は最高だし、命令すればどんな卑猥な行為も従順にこなす
最高のペットだった。

そんな俺のお気に入りを、こともあろうにシェリルは
俺に何の断りもなく勝手に逃がしやがったのだ。






「お前…いい加減、何とか言ったらどうだ。なあ?」

「………」


鼻水も一瞬で凍る氷窟にシェリルを素っ裸で吊るし上げてから、かれこれ半日が経つ。
だがこいつは、いつまで経っても音を上げない。


「…そうか。お前がそういうつもりなら、こっちだってもう知らん。
マジでその格好のまま今夜一晩そこで反省してろ」


シェリルの態度に心底ムカついた俺は、こいつがこのままこの場所で凍死したとしても
そんなことはもう知ったことではないと、半ば投げやりな気持ちで
こいつを氷窟に放置したままひとり宿に戻った。






そして一夜が明け、
いくらシェリルが強情なやつとはいえそろそろ反省している頃だろうと
俺が再び昨日の氷窟を訪れてみると、
そこではおぞましい光景が繰り広げられていた。


フシュシュッ…フシュッ…!





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