![]() 「ぐぶっ…ぐぼっ……!」 (なんなんだ!?いったい、どうなってるんだ!?) 今までむせび苦しんでいたシェリルの尻穴から 突如として尋常ではない量の大便が噴き出しはじめた。 氷窟内に爆音を響かせながら、辺り一面に撒き散らかされるシェリルの大便。 すると化け物は、シェリルの口内に突き刺していた触手を強引に引っこ抜いて 飛散した大便を触手の先端で器用に拾いながら、一心不乱にそれを貪り食いだした。 やがて一粒残らずそれらを平らげると、 化け物は満足した様子で洞窟の奥へのそのそと帰っていった。 「なんだ。見ていたんですか」 「…さっきのアレは、いったいなんなんだ?」 「…知らないんですか。あれはウォームといって この辺りにごく普通に生息している巨大生物です」 「…お前、口から変な液体を流し込まれていたようだが 身体の調子は大丈夫なのか?」 「全然平気です。ウォームは特殊な分泌液を人間の口から注入して 腸内に溜まった糞を押し出し、それを食して生きているだけの気性の穏やかな生物です。 あの白濁液は一般的に"下し液"と呼ばれていて、人体に悪影響を及ぼすようなものではありません。 それどころか、地元民の間では下剤として重宝されているくらいです」 「…詳しいな」 「この辺りの人間なら、小さな子供でも知っているようなことです」 「そうか」 「………」 「さてと…それじゃあ、そろそろ出発するか。行くぞ、シェリル」 「…あたしのことは見捨てたんじゃなかったんですか?」 「ああ、そのつもりだったんだがな。しかし、お前はこの辺りのことに詳しそうだ。 だから連れていて損は無さそうだと考え直した」 「………」 「それに、お前が俺の気に入りだった肉奴隷を逃がしてくれたせいで 性欲の捌け口が無くなってしまってな。 仕方なく、昨夜は数年ぶりに娼婦を呼んでみたんだが あの女、岩みたいな顔をしているくせに一晩で20ゴールドとか無茶苦茶言いやがって…。 その点、お前は既に俺の所有物だからやり放題なわけだ」 「…そうですね」 「よし。それじゃあ、出発するぞ」 「……はい」 こうして、俺とシェリルの旅がはじまった。
蟲玩具【体験版】 END |