もぐ…もぐっ…



「そうだ…。それでいい」






この学校の生徒のうち
将来、女子便器として生活していけるのはせいぜい十人にひとり程度。
だから、ほとんどの生徒はいざという場合に人間としても生きていけるように
英語や数学といった便器学以外の科目も学ばなければならない。

だが、太田のように将来の約束されたごく少数の特待生は
日がな一日糞尿のことだけを考えて生きられるのだ。

太田には、それがどれだけ幸福なことなのかよくわきまえて
一日でもはやく特待生としての誇りに目覚めてほしいと願っている。







体験版  END




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