「ただいまぁ〜」
返事はなし。
(買い物かなぁ・・・カギ閉めといてよ・・・)
おっちょこちょいの母なので珍しくは無いけど、と女子校生の優衣はリビングに入る。
続いてキッチン。やはり母はいない。クーラーをつけて冷蔵庫のドアに張り紙があることに気付く。
『買い物!』
それだけ。母らしい。麦茶を飲むと2階へ行く。着替え着替え。汗がひどい。
夏休み午前中の部活動はとにかく暑かった。
モルマは仲間とはぐれていた。
いきなりゴブリンどもの襲撃で浮き足立った。
一匹や二匹ならともかく、何十匹の群れが襲撃してくるとは。
ここが魔王の領地だということを、どこか現実離れしているように思っていたのだ。
それがこんな油断を―
ガッ!
走る目の前に突然巨大な黒い影。
巨体。牛の頭。手に持つのはグレートアックス。
しかも・・・2匹。
「ミノタウロスかっ!」
戦士の護衛もなし。
この怪物2匹を引き離すほどの逃げる体力なし。
後ろからはいずれ追っ手が・・・
もはやミノタウロスを倒すしかない。たった一人で。
モルマは一瞬のうちに覚悟を決めると呪文の詠唱。
ミノタウロスは土煙を上げながら一気に突進してくる。2匹のミノタウロスはほぼ同時に巨大な斧を振り上げ・・・
「異界への門を開き、去れ!ミノタウロス!」
空間に暗黒の亀裂が生じ、ミノタウロスはモルマの目の前で空間に食われるように消えた。
2体とも・・・
「異界で苦しめ、デカブツめ・・・」
息が詰まる。そう何度も使える魔術ではない。
ゆっくりと走り出す。
もうミノタウロスのことなど頭の中には無い。
今、頭にあるのは追っ手のこと、そしてこの先、もっとも安全な人間の領地だ。
ミノタウロスがどんな世界に飛ばされたのか、そんなことはモルマの知ったことではないのだ。
優衣が自分の部屋の扉を開けた時、何が起きたのか全く分からなかった。
ポカンと口を開けてしまったくらいである。
それは大きな2つの裸体であった。腰ミノが下半身を隠しているだけ。
とても人間とは思えなかった。巨体を少しずつ見上げていくと・・・
「牛・・・?」
それは悪い冗談にしか思えなかった。冷たい汗がドッと噴き出す・・・
優衣の頭の中は真っ白になる。
ミノタウロスも自分たちの置かれた状況がわからなかった。
彼らは魔王に従う魔族として、魔王の領地に侵入した人間どもを駆逐するよう命令されていた。
発見した人間の魔術師の男を自慢の巨大アックスで叩き潰すつもりだったのに、突然暗闇に包まれ、
気付いたらこの狭い空間に・・・
その場所は極めて人間臭かった。しかも若い女の匂い。
ミノタウロスは人間の女に子供を生ませる。性欲が極めて強い凶暴な生物である。
女の匂いには敏感だ。本能的といってもいい。
しかし今おかれている状況はミノタウロスに混乱をもたらした。
ミノタウロスにはモルマの魔術が理解できなかった。
2匹のミノタウロスは優衣を見た。今まで見た人間の女とは全く違う。服装は白くてやたら薄い。
全く身体を守ることなど考えていないように見える。
素足をたっぷりと見せつける短いスカート。
優衣が「何か」を感じた時、反射的に後退りし、ミノタウロスもまた反射的に優衣の肩を掴んだ。
その強い握力に優衣は痛みを感じ、ミノタウロスは少女の柔らかさを知った。
ミノタウロスはこれまでたくさんの女達を犯してきたが、その誰と較べても優衣の方が柔らかかった。
その時、全てがハッキリしたのだ。
優衣は目の前に怪物がいることを。
ミノタウロスは目の前に欲望の捌け口がいることを。
「嫌ァァァッ!!」
細い腕を掴まれ、部屋の中に引き込まれる。
「グオォォォッ・・・」
2体のミノタウロスは興奮に目覚めたのだ。腰ミノをめくりあげて、そそり立つ2つの黒光りした巨根。
強烈な悪臭。
ミノタウロスは慣れた動きで優衣を押さえ込み、四つん這いにする。
一体のミノタウロスが彼女の前に立ち、顔を男根の前に向けさせた。
無理矢理、口に擦り付ける。
「ううっ、うげっ・・・おえっ・・」
グチュグチュとミノタウロスの先走りと、優衣の唾が混じり、泡立つ。
悪臭はより強くなった。吐き気すらこみ上げてくる。
そして後ろではもう一体のミノタウロスが涎をたらして鼻息を荒くしていた。
優衣の腰をがっしりとつかみ、スカートの中に男根を入れ、少女の秘所に下着越しに擦り付ける。
ただ乱暴に擦りつけ、優衣の股間で暴れる巨大な肉棒は、ひょんなことでパンティの端に引っかかり、
ミノタウロスはそれをきっかけに秘所に向かう。
ズッ・・・
「!?嫌っやめっ!・・おぐぅ!?んっんっ!」
処女を失うことの恐怖の叫びは、巨根が可愛い口に突っ込まれたことで呻き声となった。
初めてのフェラチオは人外の男根によってされた。
彼女は嫌々と首を振ろうとしたが、ミノタウロスは優衣の頭をがっしりと大きな両手で掴み、
腰を前後に動かし始め、ミノタウロスの息が荒くなる。
口からも涎が落ちる。
対する優衣は窒息しかけ、涙目になる。
口内を蹂躙され、舌が絡み、喉を突く。ミノタウロスの唾と悪臭が体内に流れ込む。
後ろのミノタウロスは歓喜に震える。
ゆっくりと深く巨根が秘所を広げ・・・
ズブッ
「んがぁ―――っ!?ん、あがっ・・・」
優衣の目が衝撃と共にカッと見開かれ、口にミノタウロスの男根を含みながら声にならない叫びを上げた。
呻き、呻き、呻き・・・・
巨根は一気に秘所を突き入れ、子宮に入り込む。交わりは血の泡をつくり音を立てる。
ミノタウロスは快感に酔う。
「オオオォォォッ!」
バックから犯すミノタウロスは快感にしたがって喘ぎ、腰を前後に動かす。
グチュグチュグチュ・・・
動きは段々と早くなっていく。
前のミノタウロスもそのリズムに合わせるように動き始める。
そこに陵辱のリズムが生まれ始める。
優衣は怪物に前後に揺らされる。涙が溢れる。もう死にたい。だけど気絶すらさせてくれない。
ミノタウロスは楽しむために優衣を殺さない。
ミノタウロスにとって食欲か性欲を満たせるのならそれ以上は望まない。
そして今ミノタウロスは性欲に染まっている。
やがて2体のミノタウロスは優衣を抱え上げた。
バックの1体が腰をそのまま持ち上げ、前の一体が頭から脇腹を支え、
巨大な手の平が優衣の脱力した手足が垂れ下がる。
だがミノタウロスの性交がそれを許さない。
激しくピストンをするせいで、両足を広げながら何度も反応する。
痙攣、そしてミノタウロスの腰を挟むように、両手は乳房をいじるミノタウロスの腕を振り解こうとするが、
びくともせず、ケダモノの男根を口から抜こうとしたがミノタウロスは一向に気にする様子を見せず、
優衣自身の体力も保たなかった。
激しい運動、人形のようにされるがままになる優衣。
無理矢理の行為が諦めと共に快感を生じさせる。
この陵辱行為をやめさせるには、巨体の怪物を2体とも満足させるしかないのだ。
腰を自ら動かし、舌をたっぷりと絡ませる。
性の経験は知識のみ。
だが、それでも精一杯やらねばこの地獄から逃れることはできない。
自らミノタウロスを気持ちよくさせねばならない―
「グオオオオオォッ!」
「ウオオオオオオォッ!」
唐突だった。だがミノタウロスは欲望に忠実なのだ。
我慢する理由など無い。
動きは極限まで強まり、突然終わる。
ドクドクッドクッ、ドクッドクッ・・・
「ああああぁ・・・んうぇ・・・ぁ・・・」
濁った黄土色のそして粘りの強い液体が大量に2本の巨根から吐き出される。
優衣は子宮に熱いものが広がるのを感じ、口からは腐臭が漂う粘液を溢れさせる。
「ハア・・・ハァ・・・」
これですべて終わるはずだ。
放心しながらも安堵が生まれる。
だが・・・
ミノタウロスの男根は優衣の目の前でそそり立ったままだ。
身体は2体の怪物に支えられたまま・・・
何より優衣を貫いたもう一つの「モノ」は抜かれず、そのまま中で動き始め・・・
口に再び男根が押し付けられ、優衣は絶望に陥りながら呟いた。
「・・・うそ・・・でしょ・・・?」
そのまま突っ込まれる。
「ううううぅっ!?」
それは先ほどよりもはるかに乱暴であり、まるで最初に優衣を試したかのようだった。
「あうっあぁっううぐっ、ひぬひぬ、ひんじゃうよぉっ!」
悪夢は始まったばかりだった。
佐藤美佳は娘の優衣がお腹を空かせているだろう、と思いながら買い物から帰ってきた。
(冷やし中華〜冷やし中華〜おいしいおいしい冷やし中華〜)
なにしろ機嫌がいい。
スーパーで会った優衣の友達の母親と話した時、やたら容姿を褒められたのだ。
とても優衣の母親には見えない、というのはよく言われることだが、
その母親の話では息子さんがそう言ったというのだ。
(若い男の子も夢中にさせちゃうなんてイヤらしいのねえ、私ってば)
そうは言われていないのだが、ともかく御機嫌である。
旦那にはいつも可愛がってもらっているけど、やはり他人の評価ほど気になるものもない。
玄関を開けた瞬間、娘の靴が見え、優衣が帰っていることを知る。
「ただいま〜優衣〜」
そのままキッチンへ向かうが娘の返事は無い。
リビングのクーラーはつけたまま。
「こういう無駄使いは・・・・」
と言っても優衣はいない。
すぐに飛んでくると思ったのに。2階だろうか。
ガタガタと家が揺れる。
「あら?」
地震かとも思ったが、そんな感じとも違う。
2階の優衣が音楽でも聴いているのか、と勝手に思う。
2階へ上がる。階段の中ほどまできた時、悪臭と変な音。
腐った生臭さ。
ハァッ・・・ハッ・・・フッフッ、フーと荒い息。
そしてクチュクチュという音が断続的に聞こえる。
美佳は蒼ざめた。
まさか、男が侵入して娘に乱暴をしているのか?
そう思った瞬間に一気に駆け上がり、優衣の部屋を覗いた・・・・
その光景は最初の優衣と同じように美佳の思考を止めた。
一方でミノタウロスは最初とは違い、新たな獲物がきたことを感じていた。
すでに美佳が家の玄関を開けた時から、それはミノタウロスに甘美で欲望を掻き立てていた。
今、犯している少女よりも成熟した女。まさしく女盛りという豊潤な肉体の匂い。
ミノタウロスは興奮し、それまで以上に喜び、腰の動きは激しくなり、美佳が優衣の部屋に来るまでの間に
優衣はそれまで受けていたよりも遥かに強い性交を強いられ、美佳が優衣の部屋にたどり着いた時
全てはピークに達した。
ドクッドクッドクッドクッドクッドクッ・・・・果てることの無い大量の精液。
もう何度目だろうか。床に敷いたカーペットは精液の水たまりができており、それまで優衣の前に
立ちふさがっていたミノタウロスが優衣を放した。力を失った優衣は顔から精液の水たまりへ突っ込んだ。
精液のたまりからドロドロの液体に染まった顔を輝きの無い目と共に母に向ける。
母の表情は恐怖だった。
「優衣!?」
そこにいる怪物に蹂躙された娘の無惨な姿。
そして目の前に立ちふさがった怪物、そしてその巨根。
呆然と恐怖の目で怪物を見上げる。牛の頭が見えたがそれはあまりにも禍々しい。
「あ、あっ・・う、あ・・・」
ガシッと肩を掴まれる。蹂躙は母親にも始まった。
一気に押し倒される。
「キャアアアアァァッ!?」
優衣を産んでからずいぶん経ったが全く失われないバストの張り、
それはTシャツの上から誰にでもわかるほど目立つ強調だった。
ミノタウロスは娘よりも揉み応えのありそうな巨乳をTシャツ越しにわし掴みした。
「いぎっ!?痛ッ!やめてっ嫌っいやあ!いっ!?」
激しく美佳の胸は揉まれる。巨根は硬さを増し、美佳を押し潰すかのごとく、彼女を
上から覆い、ロングスカートの上から美佳の股間に何度も擦りつける。
「やめてぇ嫌っ嫌、お願いやめっ」
「ウゴァァッ!」
ミノタウロスはじれったそうにスカートを引き裂いた。
黒いパンティは夫だけでなくミノタウロスをも興奮させた。
優衣よりも素早くパンティの脇からぬめりを帯びた巨根が侵入し、アッサリと美佳の秘所に突っ込まれた。
ズブ・・・・
「アアアアアアァッ・・・・」
それはすでに感じていたかのようだった。しかし美佳は実際には「征服」されたことを思い知ったのだ。
人外の巨根が自分を貫き、あきらめ、そして心が怪物に屈してしまった・・・
揉まれた胸から次は腰にミノタウロスの両手が移動し、がっしりと腰が掴まれる。
本格的な責めの体勢に入る。
「あぁ・・・やめて・・・許して・・・動かさないで・・アアッ!?」
ピストンは激しく、美佳はのけ反り、目と口は開き放しになる。
「アッアッアッアッヒギッヒィヒイッアッああっ!?」
疲れを知らないかのようなミノタウロスは、身体中で美佳を味わい尽くそうと凄まじく前後に身体を揺らす。
実はそれを見ている一方のミノタウロスも興奮の極致にある。
優衣はもはや壊れた人形のようになすがままだった。抵抗などできようはずもない。
母娘を犯す2体の怪物。
「ウオオッウオオッウゴオオオオォッ!!!」
「やめっ、死んじゃうっ壊れっイイイイッ!」
ドクドクドク・・・
美佳を激しく犯すミノタウロスはその激しいピストンのまま射精し、余韻を楽しむことも無く、
そのままさらに激しいピストン運動が続く。
グチュグチュ、ビチャビチャグチュズビュ、グチュグチュ・・・
膣に入りきれない精液が泡立ちながら飛び散る。
(もう・・・ダメ・・・)
美佳は激しく揺らされたため、自分の股を覗くように突き入れられた交接部を目にしてしまった。
諦めるしかなかった。
夫のことも、隣で犯されている娘のことも、すでに頭の中から消えていた・・・
何時間も続いた人外の陵辱は一家の大黒柱のおかげで突然終わりを迎えた。
美佳の夫であり優衣の父・健一が帰ってきたのである。
灯りのついてない我が家を見て怪訝に思った彼は玄関を開くなり叫んだ。
「ただいまあ!誰もいないのかあ」
それが意味のある言葉としては最期だった。
性欲を満たし続けた2体のミノタウロスは、突如あらわれた人間の男の匂いに瞬時に攻撃態勢に入った。
もはやほとんど動かなくなった母娘を放すと、そのまま2人は倒れこみ、コポ・・・コポ・・・と精液を
口や膣から溢れ出していた。
2人とも生きてはいたが、生気は無い。
ミノタウロスにとってはそんなことはどうでもよかった。
猛然と階段を破壊するように瞬時に降り、目の前で電気のスイッチを入れようとしていた健一に襲い掛かった。
悲鳴は上がることは無かった。
ミノタウロスは一撃で健一の頭を潰し、そのまま貪り食った。
ミノタウロスは一階の廊下やリビングに血を飛び散らせ、さらに冷蔵庫の食べ物を漁った。
食い散らかした健一の骨や引き裂かれたビニール袋がそこら中に散乱させ、一息つく。
ミノタウロスは外を見た。
夜。
この人間の住処の外にも多くの人間の匂いに満ち溢れていることに、ミノタウロスは気付いた。
食欲も性欲も簡単に満たせるだけのたくさんの人間たちが。
すでに犯し尽くした2階の母娘を忘れ、2体のミノタウロスは窓を突き破り、外に出た。
現代の街に異界のモンスターが解き放たれた瞬間だった。