序章


『・・・ぁああああ・・っ!!!!』
 
美しい少女のあえぎ声が、南海の陽光の下で響き、
漆黒の首輪以外一糸纏わぬ四つん這いの少女の子宮の中で、
ミノタウロス数十頭分の膨大な精液が、ミノタウロスの巨根に突かれて、ぬめった音を立てる。
ミノタウロスの腰が、恐ろしい力を込めて、撃ち込まれ、震える巨根が、少女の子宮肉を苛み、
少女の形良く白い尻の丸みが、柔肉が、たまりかねて、揺れ震える。

凄まじい絶頂の余韻が、すでに何度もミノタウロスを孕まされ出産させられた少女の子宮から、
少女の全身に広がって、澄み通った青い空の下、少女の白い裸身が、よじれ、泣き震える。
 
何百人もの、女達が、少女達が、以前は人が普通に行き交っていた陽光の下で、裸にされ、首輪を嵌められ、
無数のミノタウロスに、陵辱され続け、子宮肉を内側からミノタウロスの子供達に拡張されて、
何百もの泣きあえぐ声が、南の風に乗って、響き合っている。
 
6ヶ月前。
 
「・・気持ちいい・・・・」

ホテルの展望バルコニーから、果てし無く広がる青く澄み切った南の海を眺めつつ、心地良い風に身をゆだね、
華奢に括れたウェスト辺りまで届く豊かなストレートの漆黒の髪を風に舞わせて、
一条由美子(イチジョウ ユミコ)は、微笑んだ。

未熟な面差しに似合わず、白のタンクトップを大胆に持ち上げる豊満な乳房、デニムのミニスカートに
包まれた豊かで形良い尻の丸み、スカートの裾からほぼ完全に露出している、発育の良い優美な太股。
タンクトップの胸元から、脇から、乳房の白い谷間が、乳房の脇の裾野の柔肌が、
なまめかしく息づく様子が、露になっている。

由美子は、両親と兄と共に、リゾート地として知られるこの南海の島を訪れていた。
時間に追われる日本の生活とはまるで違う、緩やかな時が、心身をなごませてくれる。
(・・・お兄ちゃんと二人っきりだったら良かったのになあ・・・・)ふと、由美子は、胸中呟いた。
 
「・・お久しぶり。」

不意に、傍らから掛けられた女の声の方を向いて、「!!!」由美子は仰天した。
そこにいたのは同じ中学校の出身の先輩の蘭堂佳織(ランドウ カオリ)24歳だったのである。
思わず由美子が緊張するには幾つか訳があった。
佳織は今や日本の外務省に勤務し、若くして外務大臣の首席秘書官を務め、

各国の外交のトップとも繋がりが深く、
永田町では「日本の真の外務大臣」「米国務長官の最大のライバル」とも密かに噂される、
母校の最高の誉れとも呼ばれる才女なのである。

あまりに立派過ぎて近寄りがたい気分がするのも無理は無いのだが、そればかりでなく、
由美子とは実は個人的な知り合いでもあり、
由美子が、内心では、「私の処女はお兄ちゃんにもらって欲しい」、とまで思っている事も、佳織には知られてしまっていた。


「汗が出ちゃうわね。」と、無邪気に微笑みつつ、佳織がビジネススーツの上を脱ぐと、
一見男物のカッターにも見える特注のブラウスの白い薄手の生地に包まれた、些か豊満過ぎる乳房のラインが、さらけ出されて、悩ましく、上下する。

白いブラも透けて見えている。

紺のタイトスカートに包まれた尻の丸みの豊かさも驚く程で、妙に色香を放ち過ぎている。
要所要所の豊満さに比べてウェストは細過ぎる程に括れ、極端な、優美でいて、淫らな、

大胆過ぎる曲線を描いている。

「・・その後どうなの、お兄さんとは?」佳織の、「世界最高」とも呼ばれる美貌に、複雑な笑みが過ぎる。

「・・ぇ・・・その・・・・」返答に窮して、由美子がうつむく。

ふと、歩み寄り、由美子の頭を胸の谷間辺りに抱えて、佳織が、

「・・・恋しちゃう気持ちが止められないのも分かるけど・・、・・相手は両親とも同じ、実の兄なのよ・・?
・・・つらいわよ・・・?」

優しい、どこか辛そうな声で。
佳織の面差しには、苦味を帯びてはいても、一人の人間としての自信に裏打ちされた、穏やかな、
包み込む様な表情が、過ぎっている。

「・・分かってます・・・、・・・でも・・・・・・わたし・・・・・・・・!」

ふと、由美子の瞳に、涙が浮かぶ。
 
その時、
島の一角に、
恐ろしく太い、ほのかに漆黒の混じった真紅の光の柱が、青い天空から地上へと、突き立った。
 
「・・何・・!?」佳織の震える声に、思わず振り向いた由美子の視界に、その光景が飛び込み、

「!!?」由美子が、言葉を失う。

すかさず携帯電話を取り出し、「蘭堂です!。・・・・そちらで何か状況は分かりませんか・・!?。
駐留米軍の方では何か・・!?。

・・ええそうです!、全ラインをオープンに・・!、・・・私だけじゃありません!!、
全部の情報をリアルタイムで私と大臣と首相官邸に・・!!。
私もすぐにそちらに行きますから・・!!、・・・休暇どころじゃないでしょう・・!!?」佳織が、懸命に連絡を取る。
 
この時、由美子も、佳織も、
その真紅の光が、彼女達をミノタウロス繁殖用の牝奴隷という運命へと導く予兆であるとは、
予測のし様も無かったのであった。