序章 : [大きな穴をまっさかさま]


-大きな穴をまっさかさま-

バタバタとスカートが波を打って、ピューーーーンと落っこちるアリス。

「こんなに長かったら、地球の裏側に出ちゃうわね」
何マイルも何十マイルも落っこちても井戸はまだまだアリスを飲み込み続けていました。

「もしも反対側が海だったら大変!おぼれちゃうわ」

アリスはプールの授業をもっとしっかりやっていればよかったのに、と反省しました。

「それにこのままずっと落ちていたら、ダイナのお皿に誰がエサをあげればいいの、なんてかわいそうなダイナ!」(ダイナは飼っている猫のこと)

ダイナを心配する優しいアリスの周りは、いつのまにか、何もない真っ暗井戸から、本棚やビン棚、様々な物でいっぱいになっていました。

「あ、可愛いお洋服」

クローゼットのように、服が並ぶそこは、まるで街のお洋服屋さん。
フリルが可愛いドレスに思わず手を伸ばしそうになります。
けれど、 誰かがパーティに行けなくて困ってしまうと思ったアリスは、伸ばした手を残念そうにひっこめました。

しばらくすると、今度は下着、次にお友達からしか聞いたことが無いような、大人の為のオモチャが現れました。

「まぁ!あれはこの前、あの子がお父様の引き出しから見つけたってお話してくれたモノかしら?」

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お友達で集まると、 決まって話題になるのが夜のこと。

「お父様には誰にも言っちゃ駄目ていわれたけど、、、」
と一人が、初めて知ったキモチイイ一人ごっこの話をみんなにしました。
すると、 翌日には一人、また一人と、キモチイイ一人ごっこの感想を、頬を朱に染めて、みんなで言いあいっこ。

おとなりに住むシャルロットは、頭が真っ白になるほど気持ちよかったと夢中になって話しました。
スポーツが得意なチェルシーは、クリッケー(木槌で玉を叩いて枠に入れるスポーツのこと)に使う木槌の柄を出し入れしたら、キモチイイがいっぱいやってきて、お漏らししちゃったと語りました。
物静かで通っていたお金持ちのクレアは、バターを塗って愛犬に舐めてもらうとザラザラで気持ち良いですよと、みんなを驚かせました。
アリスも以前からおねえさんが夜な夜な一人ごっこをしていることを知っていましたが、それがキモチイイことだったなんて、自分が一人ごっこをするまで知りませんでした。
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「おねえさまは、あんなおもちゃを持っているのかしら、、、わたしもほしいな」

すると、いつ取ったのか覚えのない、オモチャを手でしっかり握りしめていました。

「あら、わたしいつのまに、、、!?」

アリスは恐る恐る、ゆび先でちょんちょん、とオモチャの先をさわってみました。
ビクン!!

「きゃっ!・・・まるで生きてるみたいね♪」

なんと驚いたことに、と跳ねたのです。
それは不思議な弾力があり、まるで生き物の様にビクビクと脈打っています。
話に聞いて、想像していたものよりも、ずっとずっと生々しくて、イケナイモノでした。

「これでここを擦ったら、きもちいいのよね。。。」

井戸の中をまるで浮くようにフワフワ落下しながら、アリスはスカートの内側に手を入れて、ドロワーズをひざの下までおろしました。

そして、いつも一人ごっこをしている時みたいに、声がでないよう口でスカートの端を噛みます。

「んふぁ!すごぃ、、、ふれただけでもうびしょびしょだわ」

ぷっくりとした小さな割れ目の周りを触れると、それだけで蜜が指をびちょびちょにしました。
手に握った大人のオモチャへの不安と期待がアリスをすっかり虜(とりこ)にしていたのです。

アリスはいつも家族が寝静まった後で、しているように、その大人のオモチャを熟した果実の上に優しくあてがいました。


「ふぁっ!、、、すごい、ぷにぷにしてあったかいわ」


友達が言っていた大人のオモチャとは少し違うけれど、こちらのほうが暖かくて柔らかくて、気持ちよさそう。
アリスはそう感じると、手を前後に動かして、オモチャの表面が小さなお豆に引っかかるように動かし始めました。

ぬちゅっ、、、ぬちゅ、、、ぬちゅん、、、

「ぁ、、、ぁあ、、、ぁあっ!」

オモチャが果実の皮でもむくように、ゴシゴシと動かす度に、薄い皮に包まれたお豆に引っかかります。

びくっ、びくっ

と手の動きに合わせて体が嬉しそうに跳ねます。

「だめ、、、もうきちゃっ!?、、ぁあああっ♪」


初めてのオモチャにいつものペースを忘れてしまったアリス。
ガクガクとふるえる小さなお口でスカートの端をぎゅっと噛んで、頭を溶かすような甘い刺激に打ち震えました。

「はひぃ、、、ふぅ、、、はぁ、、、はぁ、、、すごぃ、、、きもちよかったわ♪」

ぷっくり果実からあふれる果汁が、置いてけぼりをくらって井戸の上へと立ち昇っていきます。
いっぱい走った後のように、はぁはぁと息をする アリスは、キモチイイ一人ごっこに満足していると、女の子同士の話を思い出しました。
正確に はクリッケーに使う木槌を一晩中出し入れしたという、チェルシーの気持ちよさそうな顔を頭に思い浮かべたのです。

「これを出し入れしたらチェルシーみたいに、止まらなくなっちゃうのかしら」
(私はチェルシーのように男子に混じってスポーツするなんて野蛮なマネしないんだから!)

自分は淑女、キモチイイが止められないない事なんてあるはずがないわ。
アリスはそう自分に言い聞かせました。
そっとオモチャの先端を果実にくっ付け、「行くわよアリス、勇気を出しなさい」と自分をはげまして、徐々にオモチャをぷっくり果実の中に招き入れました。

ぐちゅ、、、ぐぐ、、、ぐぎゅっ、、、くちゅっ!

「んひぅ!?自分から動いてる!?あん!!」

アリスがおどろくのも無理はありません。さっきまで脈打つだけだったオモチャはカタく、太く、長くなったのです。
そして、 自分からウネウネと動きながらアリスの奥へ入ろうとしているのです。

グジュッ、グブチュッ、グチュチュチュ!!
「んぁ、、、ぁああ、、んっ、、んんっ〜〜〜♪♪」

オモチャは勝手にグルグルと果実の中をかき回すと、あっという間にアリスの一番奥までびっちり入ってしまいました。
あまりの刺激に、声をガマンできなくなったアリスは、自分が落下している井戸のまんまんなかであることを思い出しました。
いつもお家でするみたいに、声をガマンしなくても良いのです。
それに気付いたアリスは、自分が淑女であることを忘れてしまいました。

「んぁぁあああ♪ しゅごいの!このおもちゃしゅごいぃ〜〜〜♪♪」

オモチャが動かないように、入らないようにしていたお手手は、もっと動いてとでも言うように、オモチャをゴシゴシとシゴいていました。

一心不乱にオモチャを動かすと、桃色の割れ目から、いつ枯れるのか分からないほどの果汁が吹き出ます。
アリスは次のキモチイイがきた時に、体の底から叫んだらどれだけキモチイイのだろうと想像してしまいました。
それが引き金となって、あっという間にお腹の奥がキュンっとします。
「はひ、、、またんぁ、、、またぁ、、、くるぅ、くる、、、きちゃう、、、」

ガクガクっと全身がふるえて、オモチャがノドまで通ってしまうんじゃないかと思うほどアリスの中に入って行きました。

グジュブチュチュチュ!!!
中の空気が泡になって押し出されて、音を立てます。
そしてそれ以上にイヤラシイ声でアリスが鳴きました。

「ぁああああああああああ〜〜〜〜ぁ、、、ぁ、、ぁ♪♪♪」

アリスの中がギュッとなったので、ポンッと音を立てて、オモチャがアリスから飛び出しました。


「あんっ♪」

手を伸ばしますが、アリスはオモチャよりも早く落ちてしまい、オモチャは見えなくなってしまいました。

「ああ、残念だわ」
と井戸の周りを見回しますが、さっきのような大人のオモチャは見当たりませんでした。

「あれは、、、」
大きな井戸の側面の一室が、アリスの目に留まりました。
それは落下し始めて 初めて目した、お手洗いのお部屋。

すると、それまでガマンしていたことに気付いたアリスは、急におしっこをしたくなってしまいました。

「うぅ、、、こんなところでおしっこなんて、ダメよアリス、、、あなたは淑女でしょ!」
必至にガマンしようとお腹に力を入れるアリス。
けれど意識すればするほどに、したい、したい、という気持ちが大きくなって、アリスを苦しめます。

ピカッ!

「きゃっ!」

突然、アリスを目も開けられないほどの光が包みこみました。

「眩しい、、、ん、、、これは、、、鏡?」
光に目が慣れ始めると、アリスは井戸の側面が全て鏡になっていることを知りました。

一面一面に映るのは、大穴を落っこちている自分の姿。
「私がたくさんいるわ・・・」

アリスはたくさんの鏡に映る自分たちを見つめました。

ヒラヒラと踊るように舞う青と白のエプロンドレス。
その足首にかかる濡れたドロワーズに、その足を伝う果汁。
まだオモチャが入っているようにぽっかりと開いた桃色の果肉。
そしてその周りを名残惜しそうに撫でながらだらしない顔をしたアリス。

「!?、、、私、、、チェルシーみたいに止まらなくなっちゃったの、、、?」

アリスの 問いかけに、鏡の中のアリスは、手の動きを加速させて、何かを叫びました。

「はぁぁああああんっ♪♪♪」

すると アリスも同じように、まるで自分がさかったダイナのように叫んでしまいました。
今度は鏡の中のアリスがとても淑女とは思えない、ゆるんだ顔で、震え出しました。

「やめて、、、鏡の中のアリス、、、貴方は淑女でしょ、、、ふぁっ」

鏡の中のアリスにお願いしますが、彼女はアリスを恍惚(こうこつ)とした顔で見つめ返すと、黄色い一筋の線を果実からしぼり始めました。

「ふぁ、、、、あぁ〜〜〜〜〜、、、とまらない、、、アリス、あなた自分に見られながらおしっこしてるのよ・・・」

周りを見ると、鏡の数と同じだけのアリスたちが、黄色い果汁を搾り出して、だらしない顔をアリスに向けます。
今までのキモチイイとは違ったキモチイイが、アリスの背筋を優しく撫でるようにして包み込みました。

「あぁ、チェルシー、私あなたを誤解していたわ。こんな気持ちがいい事、とまるはずないわよね」

そして 鏡の中のアリスたちが、ゆっくりと落っこちるアリスに微笑みました。。。