-----------------------GIRL’S SIDE--------------------------
女の子は今日も一人だった
父親が出かけてもう何ヶ月経っただろう
一人分の料理を作るのにも慣れてきた
最初は材料を余らせてしまってもったいないと思ったが
慣れれば1人分は作るのが簡単だ
でも・・・一人での食事は美味しくない
自分が感じている感情が「寂しい」である事に
気づかない振りを続ける毎日
彼女はいつしか寂しさを紛らわすほどの出来事を
求めはじめていたのかもしれない・・・
-----------------------FAIRY’S SIDE--------------------------
妖精はいつものように淡々と仕事をこなしていた
与えられた仕事を黙々とこなす毎日
丁寧な言葉遣いは基本中の基本
「妖精なのに凄い」なんて言わせない
妖精として特別視されるわけにはいかない
それが人間の社会で生きていく事を決めた自分の責任
完璧な仕事をしてみせる・・・これからだって
だからこの仕事を請けた時も特別な感情なんて無かった
いつもと同じように淡々とこなすだけ
そう思っていた・・・
-----------------------RECETTEAR--------------------------
そして扉は叩かれた
この先にある出会いは2人に何を与えるのか・・・