「そうね・・・先生も賛成だけど、担任の仕事が、ね」 階段の下、一階に隠れた僕の耳に先生の声が聞こえてきた。 そっと顔を出すと、階段の踊り場で立ち止まって生徒と会話をしてる。 「んー、やるからには片手間じゃイヤなの。みんなのメールに時間をかけて答えてあげたいわ」 きっと話している相手は放送部員。 番組の何かについてだと思う。 「本数の増加を希望するメールが増えているんですが・・・」 「うれしい悲鳴ね。でも、先生の身は1つだけだし」 こんなこと思われても嬉しくないだろうけれど、困ってる紀子先生は可愛かった。 「困ったわねぇ・・・」 ため息までもが大人の魅力に満ちていた。 もっと間近で先生を感じたくて僕の足は自然と階段のすぐ下まで向かわせる。 身体を階段の手すりに摺り寄せて見上げると、ほぼ真下から先生を見ることになったんだ。 「・・・・・・・」 そして僕は先生の女性としての魅力に魅了される。 紀子先生は白のブラウスに紺色のタイトスカートを身に着けていた。 ぴったりのサイズだったから身体のラインが余すことなく浮かび上がってる。 それだけで十分に魅了されてしまうのに、神様は僕に幸運を授けてくれた。 踊り場に差し込む日の光が先生のスカートを透過してキレイな脚線を見せてくれたんだっ。 夏用で生地が薄いのかスカートの中の有様が影絵のようにスカートのスクリーンに映し出されてる。 太腿からふくらはぎにかけての魅惑的な脚線がカーブを描いてた。 男子にとって秘境と言える場所はさすがに見えないけど、それでも僕の股間はその光景だけでトランクスの中で弾けそうになった。 「みんなからの投稿、とても情熱的でしょ? だから・・・一番組だけでも結構パワー使っちゃうの」 紀子先生は少しお尻をくねらせて返事をしていた。 とても色っぽくて身を乗り出して見つめてしまう。 「終わるともうヘトヘトよ。今日もこのあとの仕事が手につかないくらいに」 疲れてると言う割に、僕の目には先生は生き生きとしていた。 ため息をついたりしているんだけど、なんというか・・・身体からの熱気を感じるんだ。 もちろん僕の股間が元気すぎてるからそう感じるのかも知れないけれど。 「ごめんなさいね」 「いいえ、いつも無理を聞いていただいてますから」 先生がすまなさそうに謝ると、部員の男子は一礼して二階へと戻って行った。 「ふう・・・出来ればそうしてあげたいのだけど・・・」 踊り場に一人残った先生がため息をつく。 そして両手で自分の胸をギュッと抱きしめた。 僕にはその理由がわからない。 だけど、日の光に透けて見えている先生の両足が擦り合わされてるのが分った。 まるでトイレを我慢してるような、そんな感じに。 「・・・・んっ」 また先生がため息をつく。 でも今度のはとても色っぽい。 胸を抱きしめながら身体も艶っぽくクネっているようだ。 「もぉ・・・こんなところでするつもりっ?」 なぜか急に紀子先生は自分を叱責して背筋をピンと伸ばした。 そして踊り場から階段を下ってくる。 僕はあわてて、膨らんでしまった股間を手で押さえながら階段下の陰へと身を隠した。 紀子先生は僕に気付かずに階段を降り、廊下を進むとその先にある職員室へと消えた。 「疲れてるのかな?」 すごく気になったけれど、いくらこの学校の制服を着ていても部外者が職員室にズカズカ入り込んだら一発でバレてしまう。 今できることをするしか僕にはなかった。 紀子先生の残り香を嗅ぎながら階段を上がり、最初に目指そうとした目的地へと急いだ。 鍵が掛かっていれば諦める、そう決めていた僕の前に再び幸運が訪れる。 校舎二階にある放送室の扉は簡単に開いてくれたんだ。 |