「ほら、これでキレイになったよ…」
「うぅ…まだ上履きの中とか、ベチョベチョするよぉ。」
「もう泣かないの。一度オモラシしちゃったら元に戻せないんだから。」
ありすはオシッコをオモラシした後、廊下に溜まってしまったオシッコを片付けてから一度教室に戻りました。
そしてスカートやパンツを一度脱いで、やよいや妃さんに手伝ってもらって下半身をキレイに拭いてもらいました。
「うぅ…やっぱりオシッコのシミとか、しっかり残っちゃってる。それにやっぱりオシッコのニオイとか、しちゃうよね…?」
パンツは水道で洗う事が出来たし、ちゃんと下半身も拭いてもらえましたが、
それでも穿き直すとオシッコのニオイがどこかに染み付いている気がしてどうしてもありすは気になってしまいます。
「今日一日くらい我慢してよ。これでやれる事はやったからね。それじゃあ私、手を洗ってくるわね。」
「う、うん…」
やよいはありすの下半身を拭き終わったところで、使ったティッシュを持って教室から出て行ってしまいました。
「もう催眠術なんてこりごろだよぉ。妃さん、この催眠術もう解いて欲しいんだけど。」
「うん…実はその件で言いにくい事なんだけどね?」
「言いにくい事って、何かあるの?妃さん。」
「…催眠術のかけかたはちゃんと覚えてたみたいなんだけど、私ったら催眠術の解き方を…忘れちゃったみたいなのよ。」
「…えぇっ?」
ありすは催眠術を妃さんに解いてもらおうと頼んだのですが、
肝心の妃さんが催眠術の解き方を忘れてしまったと言う事実を聞かされて、思わずビックリしてしまいました。
もしこのまま一生、催眠術を解いてもらえなかったらオシッコをまともにする事も出来ずに、
さっきみたいにまたオシッコをオモラシしてしまうかもしれない…そう考えただけでもありすは恐ろさを感じて震えてしまいます。
「ホントに催眠術の解き方を知らないの?妃さん。」
「ごめんね…ホントに知らないってわけじゃないの。でも久しぶりに催眠術なんて使ったから、なかなか思い出せなくって…」
「そんなぁ…それじゃあ私、ずっとこんな催眠術のかかったままで過ごさないといけないの?!」
「ちゃんとお家に帰ったら催眠術の解き方の載ってる本、調べて思い出すから。だからホントにごめん…」
ありすが困惑している時に、やよいがハンカチで手を拭きながら戻ってきました。
先ほどの妃さんの話もちゃんと聞いていたみたいです。
「ねぇ、ホントに妃さん、催眠術の解き方を思い出せないの?このままじゃありすちゃんが可哀想だよ。」
「確かにこのままにしておけないよね…私もなんとか頑張って、思い出してみるね?」
そして教室の中で妃さんは、ありすとやよいが見守る中でなんとか催眠術の解き方を思い出そうと奮闘しました。
ありすとやよいは妃さんが必死に思い出そうとしている所をずっと見守って、催眠術を解いてもらうのを待っていました。
しかし…
「…やっぱりダメ!あと少しなんだけど、大事な所が全然思い出せない。」
「そんなぁ…」
妃さんはどうしても、催眠術の解き方を思い出せませんでした。
本当は真っ先に思い出さないといけなかったのですが、
思い出そうとすればするほど、全然催眠術の解き方は頭の中から出て行きません。
キーンコーンカーンコーン…
「やだっ!もうこんな時間なの?校舎から出ないと、先生に見つかっちゃうよぉ!」
「時間切れか…ごめんね、ありすさん。今日は思い出せそうにないみたい。」
「そ、それじゃあ私はどうすれば良いの?!」
「ありすさん、お家にさえ帰れば催眠術の解き方、ちゃんと調べられるから明日になるまで、今日だけ我慢してね?」
「そんなぁ…」
「ほら、早くしないと先生に見つかっちゃうよぉ!」
そう言って三人は教室から急ぎ足で出て行く事になりました。
校舎から出た後も、妃さんはお家に帰って催眠術の解き方を調べるためにすぐにありす達と別れてしまいました。
「どうしよう…妃さん、結局催眠術の解き方、思い出してくれなかったよぉ…」
「困ったねぇ。でもありすちゃん、一日だけガマンするだけだからさ。妃さんも明日にはちゃんと催眠術だって解いてくれるよ。」
「それなら、いいけどさ…」
ありすは興味本位で催眠術をかけてもらった事を、今さらになって後悔していました。
肩を落としながら歩いているありすを、やよいはずっと慰めています。
そしてありすはいつものように、やよいと一緒にお家に帰りました。
「じゃあね、ありすちゃん。また学校でね。」
「うん、またね。やよいちゃん。」
そしてお家までの分かれ道でやよいと別れ、ありすは一人でお家に帰っていきました。
ありすの足取りは催眠術をかけられたままで過ごさなくてはいけないせいで少し重いようです。
「ただいま…どうしよう、まだ催眠術がかかったままだから、お家のトイレももしかして、見つけられないのかな?」
お家に帰ったありすは制服から着替えないままでお家をウロウロして、一生懸命トイレを探していました。
「あれ…?私の家なのにどこにもトイレがない、どうしてなの…
やっぱり催眠術のせいで、自分のお家のトイレまで無くなっちゃったんだ?!」
ありすは自分の家のトイレも認識できない事実に愕然としました。
興味本位に催眠術をかけて欲しいと頼んだばかりにトイレが見つけられずにオシッコをオモラシしてしまい、
さらに自宅のトイレまでこうして見つけられないのです。
自分は今日一日、どうやって過ごせばよいのか…色々考えてもなかなか良い結果が浮かび上がりません。
ガチャッ。
「お姉ちゃん、帰ってたんだ。どうしたの?あっちこっちウロウロしちゃって。」
ありすがあまりにも自分のお家をウロウロしていたので、先に帰っていた妹のすみれが部屋から出てきました。
「やだ!すみれったら、何でもないよぉ!」
「そう、それなら良いんだけど。あまりウロウロして何か探し物でもあるの?」
「別に何も調べてないから。だからお部屋に戻ってよぉ。」
「はいはい。まったくお姉ちゃんったらさっきからウロウロしてるから気になってしょうがないよ。」
そう言って妹のすみれは自分の部屋に戻っていきました。
ありすは、すみれにまで催眠術の事を感づかれるわけにもいきませんでした。
すぐにすみれが部屋に戻ってくれて少しほっとしたありすですが、
続けて必死にトイレを探し回ってもトイレはどうしても見つかりませんでした。
「…とりあえず、体でも洗おっか。やよいにあれだけ太股を拭いてもらったのに、まだオシッコが取れてない気がする。」
結局トイレを見つける事が出来なかったありすは、お風呂場に行って制服を脱ぎ、シャワーで体を洗い流す事にしました。
シャアアアアァァァァ…
「やっぱり、太股とかまだオシッコでベッタリしてる気がするよぉ…入念に洗っておかないと。」
ありすは、下半身に何度も何度もシャワーの水流を当てたり、手で何度もお尻やふとももを撫でながら
まとわりついていたオシッコを洗い流し続けていました。
オシッコをオモラシしてしまったせいで、本当はキレイになっているはずなのに、まだオシッコで足元が汚れている気がしてなりませんでした。
だからありすは、何度も丹念にお尻を自分の手でなで続けて、段々と手が疲れてきてしまいました。
「ふぅ…これでちゃんとオシッコも取れた…よね?」
ありすは手が疲れてきてしまったので、やっとシャワーの水を止めてお尻や足元を洗うのを止めました。
散々お尻をキレイにしたおかげで、ようやく肌にオシッコが張り付いた気分を取り除く事が出来ました。
でもその時でした。
「うぅ…ちょっと寒いよぉ。シャワー、ちゃんと温めた方が良かったかな?」
お風呂場の中で湯冷めしたありすは段々寒くなってきてしまいました。
シャワーの水が温まりきらないうちに下半身にたっぷりと水流を当ててしまったせいでした。
思わずありすはその場で震えだしてしまいます。
「どうしよう…オシッコしたくなってきちゃった。」
下半身が冷えてきてしまったせいありすは、またしてもオシッコをしたくなってしまったのです。
学校であれほどオシッコをオモラシしてしまったと言うのに、何故かちょっと寒いお風呂場の中でオシッコがしたくなってきてしまいます。
ありすはまだ体の中にオシッコが溜まっていた事に少し驚いていましたが、それでも今すぐにでもオシッコがしたくてたまりませんでした。
でも、先ほどありすが家中探し回った結果、お家のトイレもありすは認識できなくなってしまっている事は明らかでした。
そんなありすに残された選択肢は一つしかありませんでした。
「…いくらトイレが無いからって、お風呂でオシッコだなんて…恥ずかしいよぉ。」
トイレ以外の場所でオシッコをするしか、ありすが思いつく中で一番まともな方法でオシッコをする方法はありません。
でもありすはトイレ以外でオシッコをする事には慣れていませんでした。
今はまだマシになってきましたが、5、6年前は自分の家のトイレ以外でオシッコが出来ずに、
ずっとオシッコを我慢し続けた挙句にオシッコをオモラシしてしまったと言う過去もあるくらいでした。
そんなありすだったので、いくら自分のお家でもトイレ以外の場所でオシッコをする事には抵抗がありました。
ビクッ!
「あんっ!」
だからもう一度、家にあるトイレを探そうとしてお風呂から出ようとしました。
でも、お風呂から出ようと歩いた時にありすは、思いも寄らぬタイルの冷たさに思わず足をビクンと震わせてしまいました。
(どうしよう…もしかしたらさっきのでオシッコ、少し出ちゃったかな?)
ありすは恐る恐る自分の下半身を確認してみました。
シャワーを浴び続けたせいで下半身には水滴がびっちり付いていましたが…どうやらオシッコはまだ漏れ出していないみたいです。
(良かった、なんとかガマンできたみたい…でも、このままお風呂から出てもまたオシッコしたくなっちゃっったら…)
一度感じ始めた尿意に、ありすの股間はもう持ちそうにありませんでした。
もうオシッコを我慢できない事はありす自身が一番理解していました。
(これじゃお家の中でもオモラシしちゃうよぉ…このままじゃ体、持たないかも。)
そこでありすは自分にとっての一大決心をしました。
まずは少しずつ冷たいタイルの上を歩いて、お風呂の排水溝までたどり着きました。そしてありすは排水溝の真上に座り込みます。
(ごめんね…私、こんなお風呂でオシッコしちゃうね。)
「ん…」
シャアアアアァァァァ…
そしてありすは排水溝目掛けて、オシッコを出していきました。
最初は少しずつ出すつもりでしたが、上手くオシッコをコントロール出来ずに、どんどんオシッコがお風呂のタイルに流れ落ちていきます。
そして溜まっていったオシッコは目の前の排水溝にどんどん吸い込まれていきます。
シャアアァァ…ピチャピチャ。
(やだぁ…こんなに私のオシッコが響いちゃうなんて。)
お風呂の中に思いもよらずに響くオシッコの音に、ありすは聞くだけで恥ずかしくなってしまいます。
それに家の中には妹のすみれまでいます。もし万が一、
このオシッコの音を聞かれでもしたら…そう思うだけでありすは怖くなってきてしまいます。
でも、そんなありすの気持ちに反してオシッコはまだまだ出続けていきます。
ありすは全てのオシッコを出し切るまで、ずっと目をつぶって耐え切るしかありませんでした…
ピチャピチャ…ピチャッ。
「これで…少しはスッキリしたかな?」
ありすはなんとか、お風呂の中でオシッコを出し切る事が出来ました。
オシッコを出し切るまで、かなり時間がかかった気がしました。
でも、これでほっとしてまたシャワーでオシッコを洗い流そうとしたその時でした。
「お姉ちゃん、さっきから何してるの?」
ガラガラッ。
「やだっ!すみれったら突然入って来ないでよぉ!」
ありすは突然お風呂に入ってきたすみれの姿に驚いてしまいました。
妹のすみれの方は、姉がまだお風呂に入る時間でも無いのにハダカでいる事を不思議に思っていました。
「やだ…お姉ちゃんったらお風呂で何してるの?」
「べ、別に何でも…してないよ。」
ありすはなんとかその場をごまかそうとしました。でも、すみれは何かを感づいてしまったみたいです。
排水溝の前に座りながら何かを怖がっている姉の姿を見て、じっくりとお風呂の中を観察していた時に、
不意に覚えのあるニオイがすみれの鼻の中に入ってきてしまったのです。
クンクン…
「やだぁ!お姉ちゃんったらなんでお風呂でオシッコなんてしちゃってるの?!」
「ご、ごめんねすみれ。これには特別な事情があってね…」
ついに妹のすみれにまでお風呂でオシッコをしていた事を気づかれてしまったありすは、
これからすみれにも自分がどうしてお風呂場でオシッコをしていたのかを説明しなければいけませんでした。
次から次へと起こる恥ずかしい状況に、ありすはずっと戸惑ってばかりです。
|